「おばあちゃんの鐘馗(しょうき)さま」

安倍改憲ノー。戦争法と共謀罪廃止、野党は共闘。

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「通販生活」2016年夏号の表紙はスゴイ。
 
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2月29日に、田原総一朗氏、鳥越俊太郎氏、岸井成格氏ら放送業界で活動しているジャーナリスト有志が、高市早苗総務相の「電波停止」発言に抗議する記者会見を東京都内で開いたが、そこで発表した「私たちは怒っている。 高市総務大臣の『電波停止』発言は憲法及び放送法の精神に反している」と題した声明の全文を載せている。
 
 
すでに当ブログでも取り上げたが、「電波停止」発言をした高市総務大臣も、昨年6月に自民党本部で開かれた自民党議員の勉強会で、沖縄の地方紙2紙を名指しで「沖縄の二つの新聞社は絶対つぶさなあかん」と講演で語った百田尚樹氏や、「マスコミを懲らしめろ」「広告料収入がなくすのが一番」などと発言した大西英男衆院議員、そして、岸井キャスターを名指し批判し全面意見広告を「産経」「読売」に掲載した「放送法遵守を求める視聴者の会」の中心メンバーも、共通していることがある。
右派団体「日本会議」のメンバー(国会議員は「国会議員懇談会」)だということである。
TBS「NEWS23」の街頭の声の拾い方に怒った安倍首相も、「クローズアップ現代」の国谷さんの質問に激怒した菅官房長官もそうだ。安倍首相は「日本会議国会議員懇談会」の特別顧問であり、菅官房長官は副会長である。
 
 
 
こうした「日本会議」について、これまで極一部の報道機関やジャーナリストがその怪しい実態を取り上げ警鐘乱打していたものの、ほとんどのメジャーな新聞やテレビは、いっさい報道せず、だんまりを決め込んでいた。
ところが、ここへ来て、「日本会議」について、新刊本や週刊誌報道などで次々と取り上げ始めるなど、潮目が変わってきたといえる。
 
 
現在発売中の2つの週刊誌の「日本会議」の特集記事がそのことを表している。
 
 
「週刊ポスト」5月27日号では「〈この国の政治は誰が動かしているのか〉 『日本会議』とは何なのか?」と題した4ページの特集記事。
 
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袖見出しは「売り切れ続出の『研究本』が出版停止申し入れを受けて異例のベストセラー 現閣僚の半数が議連メンバー、主張は次々と政策として実現、神道、仏教、新宗教まで“同居”」とある。
 
リードは、「『憲法改正に向けて700万人分の署名を集める組織力を持つ』『安倍内閣の半数が関連の議連に名を連ねる』──政界で絶大な“存在感”がありながら、一般的な知名度は決して高くなく、中枢に誰がいるかもよくわからない。保守系民間団体『日本会議』──その実態とは」とある。
 
4月末に発売されたある新書が、ゴールデンウィーク直後、日本中の書店から姿を消した」──全国の書店で「品切れ」が続出し、ネット上では中古品には34倍の値がついたという“異例のベストセラー”がある。
 
著述家・菅野完氏の著書『日本会議の研究』(扶桑社新書)である。
当初の初版は8000部に過ぎなかったが、発売直後に「日本会議」側が、著者の菅野氏に対して「出版停止」を求めてきたことが公表されたことが大きな話題となり、売り切れ続出の事態に発展した。

本のテーマとなった「日本会議」は、1997年に設立された団体で、会員数は約3万8000人、47都道府県それぞれに地方本部があり、HPによれば市区町村に地方支部が計226あるという。公式ホームページでは、〈私たちは、美しい日本の再建と誇りある国づくりのために、政策提言と国民運動を推進する民間団体です〉としており、安倍政権との密接な関わりも指摘されており、近年は政界関係者を中心に注目を集める存在となっていた。
 
自民党のある若手議員は、「日本会議」に異様ともとれる反応を見せたという。
「彼らは数百万の票を動かせる。だから、『自分も入っておかなければ』という思いは正直あります。議員会館に彼らが陳情に来るのを見かけますし、先輩議員からは『第二次安倍内閣になって以降は影響力がさらに増した』と聞かされる。誰から強制される訳ではないですが、『安倍さんを支持するならば日本会議に入らなきゃいけない』という空気があるんです」
 
日本会議の役員名簿には、元最高裁判所長官、東京大学名誉教授、神社本庁総長、日本医師会会長、日本遺族会会長、靖国神社宮司、明治神宮宮司、比叡山延暦寺代表役員、崇教真光教え主など、学界・法曹会の要職経験者に加え、宗教団体のトップが宗派の垣根を超えて名を連ねる。
 
安倍政権との“関わり”を匂わせるのは、超党派の国会議員で構成される「日本会議国会議員懇談会」の存在だ。与野党を含めた国会議員全体で280人〜300人が所属しているといわれ、閣僚では、14年に発足した第二次安倍内閣19人中16人、改造後の現在でも20人中10人の閣僚が同会メンバーである。首相補佐官や官房副長官、副大臣などまで含めるとその崇はさらに増えるという。
 
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日本会議の主張と安倍政権の掲げる政策には符号することが多々あり、憲法改正などでも安倍政権と「方向性もピタリと合っている」といわれる。
 
しかも、「はっきりしているのは安倍政権下では日本会議の主張が次々と実を結んでいる事実」だとして、安保関連法案の成立や安倍首相による「戦後70年談話」の例などをあげる。
 
そして記事では、日本会議の事務方メンバーと交流があるという村上正邦・元自民党参院議員会長が「マスコミはあたかも日本会議が安倍政権を取り仕切っているような言い方をしているが私は不思議だ。政府とともに自主憲法制定・改正を一緒にやっていこうと思っているに過ぎない」と延べ、菅野氏も「日本会議というのは得体の知れない巨大組織というイメージで取材を始めましたが、資料を読み込んでいくと、むしろ70年代安保の頃から愚直に講演会や勉強会、署名運動など、保守系団体としての地道な運動を続けてきた人たちだということがわかってきた」とする。
 
一方、菅野氏の著書は、インターネットで批判の嵐に晒され、大炎上を起こしているが、そうなるとバックに巨大な支持層を抱えているように思えるし、実際に、日本会議の関連団体が憲法改正を求めた署名を700万人分を集めている。
 
記事は最後に「どこまでいっても正体の掴めない組織──外からみえる巨像は、虚像なのだろうか。今はまだわからない」と結んでいる。
 
 
 
 
 
もうひとつは「週刊プレイボーイ」5月30日号の「バカ売れ中の『日本会議の研究』に怒りの出版差し止め要請!!安倍政権を支える『草の根保守』とは? これが憲法改正を陰で支配するに本会議の正体だ!!」と題した4ページの記事。
 
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週プレのこの特集でも「『日本会議』の組織の実体に迫った一冊の本が今、大きな注目を集めている」として菅野完氏の著書、『日本会議の研究』(扶桑社新書)について「発売前から重版が決定し、発売直後から品切れが続出。中古本市場では一時、定価の十数倍もの値段がつく一方で、出版元には『日本会議事務総長・椛島有三』の名義で、直ちに出版の差し止めを求める申し入れ書が届くなど、当の日本会議もカンカンのご様子。まさに話題騒然だ」とする。

渦中の菅野氏は「こうして、この本に大きな反響をいただくことは大変ありがたいことですが、実を言うと少し怖い気持ちもあります」として「私がこの本の基になった扶桑社の情報サイト『ハーバー・ビジネス・オンライン』での連載『草の根保守の蠢動(しゅんどう)』を書き始めた当初は、『単なる陰謀論にすぎない』という見方をする人が多かったにもかかわらず、こんなに売れてる。ですから、どういう人がどういう目的で、この本を読んでくださっているのかが、まだわからない。それが怖いというのが正直なところです」と語る。
同時に「それとは逆に胸をなで下ろす出来事もあった」という。
それは、昨年2月から連載を始め、「週プレ」も含めて「いくつかの雑誌で日本会議に関する記事が組まれた」ものの、「その一方で新聞やTVはこの問題について沈黙を続けていた」ために「たったひとりで走り続けるマラソンのように『もしかしたら自分は大きな勘違いをしているのでは?』という不安と、この1年ずっと闘い続けてきた」。それが「今年3月に朝日新聞が日本会議の特集記事を掲載して、『ああ、俺は間違ってなかったんだ』とホッとし」たとして、「日本会議からの『出版差し止め申し入れ』も、ある意味そうでした」という。
 
1年前まで、一般企業のサラリーマンだった菅野氏が、なぜ、日本会議に関心を持つようになったのか。
「2007、8年頃から、いわゆるネトウヨと呼ばれる人たちやヘイトスピーチなど、ネットを中心に妙なことを言う人たちが増えてきました。そして彼らの言動を丹念に観察していたら、ジャーナリズムの櫻井よしこ氏からヘイトスピーチのデモに参加している連中まで、ともかく誰もが判を押したような同じ主張を繰り返していたんです。とりわけ、慰安婦問題やジェンダーフリー、夫婦別姓など、ミソジニー(女性蔑視)と歴史認識が交差する問題に対しては極めて過敏に反応することもわかってきた」として「……この異様ともいえるバラツキのなさ」に「サラリーマン時代に学んだ品質管理の手法から考えると、その点がすごく気になったんです」  
そして「バラツキのなさ」を生む要因を探し、「彼らの主張の源泉」をさかのぼってみたところ、「ほぼ例外なく『正論』や『WILL』『諸君!』などの雑誌や世間ではあまり知られていない保守界隈の運動団体の機関紙などに執筆する数名の人物にたどり着いた」として「彼らをつなぐ共通点が日本会議だった」という。
菅野氏は、自分を「思想的には保守で」「自分では『極右』だと思っている」とことわりながら、「日本会議を取り巻く人たちの言説のレベルが低く、どれも読むに堪えないものばかり」で「いつから右翼はこんなに程度が低くなったのか」という憤りがあったそうだ。
そんな日本会議が「今や相当の影響力を持ち、安倍政権という神輿を担いで憲法改正を果たそうとする構図が見え」てきたことで「これは絶対に見逃せない。今、誰かがこのことについて書かなければ100年後の一日度に笑われてしまう」と思ったことが執筆のモチベーションだった。
 
菅野氏が一番警戒しているのは、日本会議が「憲法改正」に注ぐ異様なまでの執念だ。「日本会議が目指すもの」の6つの文言は、具体的政策に落とし込めば「皇室中心」「改憲」「靖国参拝」「愛国教育」「自衛隊海外派兵」という目新しさのないものばかりだが、「問題は、彼らが安倍政権にガッツリと入り込み、こうした主張を着実に具現化しつつあること」だとし、「今、彼らが総力を挙げているのが憲法改正という悲願実現」だと指摘する。
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憲法改正に向けて、さまざまな別働隊としての団体をつくり、全国で1000万分の署名運動も展開、「憲法改正の早期実現を求める地方議会決議」は、昨年1月時点で25府県、36市町村に及ぶ。こうした従来はリベラルや左翼陣営のやり方だった「草の根運動的」な手法を大規模に、そして執拗に積み重ねることで日本会議は影響力を高めてきたとする。
そして、こうした「草の根」手法とともに、無視できないのが、その「源流」といわれる「成長の家」の存在だとする。 そのルーツは、「70年安保で吹き荒れた左翼学生運動に対抗する『右翼学生運動』」で、「単に『左翼が嫌い』という連中の集まりでしかない」とする。  
さらに、「日本会議をつくりあげた椛島有三、伊藤哲夫、高橋史朗、衛藤晟一、百地章といったコアメンバー」ガ、いずれも「かつての『生長の家学生会全国総連合』(生学連)とその周辺にあった成長の家学生運動の出身者」だという。
ただ運動を形づくってきたコアメンバーも70代前後で、「次の世代が今の今の日本会議の力を維持するのは難しい」として、「逆に言えば、彼らに残された時間は限られている。この夏の参院選を改憲勢力で3分の2の議席を手に入れ、『自分たちの手で憲法改正を成し遂げた』という実績をつくるラストチャンスと考えているはず」だと菅野氏は分析する。
そして、「日本会議とは、そうした個人的な執念が生み出した、中身が空っぽの化け物だと言ってもいい」として、「もし日本会議のことを『巨大な悪の組織』だと思い込んでいる人がいたら、『そんなショボイ組織だったの?』と拍子抜けするかもしれ」ないと述べながら、菅野氏は、一方で「逆にそんなショボイ組織が自らの来歴を隠したままこの国の行く末を左右するところまできている』事実を示したい」と意気込む。
最後に「右翼が学生運動の執念が生んだ『空っぽのオバケ』が首相を神輿に担ぐこの国は本当に『美しい国』なのか?菅野氏、渾身の報告書に「夏の参院選」という重役会で決裁を下すのはわれわれ有権者だ」と結ぶ。
                                                                                                                  
 
 
ぜひ、「週刊ポスト」5月27日号と「週刊プレイボーイ」5月30日号の本物を読んでもらいたい。
 
さて、菅野氏が今回話題となった「日本会議の研究」を出した出版社は「扶桑社」である。
「扶桑社」と言えば「産経新聞・フジテレビ」の関連会社であり、「フジ・産経グループ」といえば、右派陣営の中核となるメディアである。
その「扶桑社」から出版された本に対して、「日本会議」の事務総長・椛島有三の名義で、出版の差し止めを求める申し入れ書が出されるというのは、いったいどういうことなのか。
 
実は、この間、右翼団体の中で“内紛”やトラブルが頻発している。
「新しい歴史教科書をつくる会」は、これまで幾度となく路線対立等が原因で内紛を繰り返して来た。
  さらに、この間、右派月刊誌WiLL」(ワック)が分裂、4月末にWiLLとまったく同じ体裁のHanada」という月刊誌が「飛鳥新社」から発売され、書店に平積みされたのを見て不思議に思った人は多いのではないだろうか。「Hanada」というほとんど同じデザインの月刊誌は、「WiLL」の編集長だった花田紀凱氏がワックを退社して立ち上げた新雑誌なのである。
また、田母神俊雄氏が公職選挙法違反で4月14日に逮捕されたが事件でも、この事件をめぐっても、その背景に田母神氏と「日本文化チャンネル桜」の水島社長との政治資金めぐる内紛・対立があったという。
 
 
「憲法改正」という悲願実現をめざして一枚岩になってもいいと思うのだが、主導権争いや金をめぐる内紛や対立があるところに右翼らしさがあるのかもしれない。
菅野氏が、日本会議に関心を抱き警戒をした「異様ともいえるバラつきのなさ」は、結構早く崩れるかもしれない。
 
 
なお、菅野氏の本に続いて、5月末に「日本会議とは何か: 『憲法改正』に突き進むカルト集団」(合同ブックレット)が青木理氏著の「『日本会議』の正体」が6月末に出版される。
はたして、これら本にも、日本会議は「出版差し止め申し入れ」をするのだろうか。
 
 
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転載元転載元: TABIBITO


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岩田明子NHK政治部記者の正体見たり
2016年5月11日  天木 直人

 きのう10日発売の月刊文藝春秋6月号に、安倍首相の母親である安倍洋子さんのロングインタビュー記事が掲載されている。

 「晋三は『宿命の子』です」、という見出しにひかれて早速買い求めて読んでみた。

 まるで中身のないインタビューには失望させられた。

 しかし、大きな収穫があった。

 このインタビュー記事の聞き手、書き手が、岩田明子NHK解説委員であることを知ったからだ。

 岩田氏と安倍晋三首相の付き合いは、2002年に岩田氏がNHKの政治部記者として小泉政権の官房副長官であった安倍晋三氏の番記者になってから以来であり、その時母親の安倍洋子さんに気に入られ、今度の単独インタビューにも応じてもらったのだ。

 私はこれまでに何度も岩田記者の批判を繰り返してきた。

 よくもここまで安倍首相をほめちぎる捏造まがいの偏向報道ができるものだと。



 そしてこの文藝春秋のインタビュー記事を読んで思った。

 岩田記者をジャーナリストとして見るからそう批判せざるを得ないのだが、彼女を安倍母・息子の追っかけと考えれば何の不思議もない。

 このインタビュー記事も、安倍首相や岸信介、安倍晋太郎の事を書きたいのではない。

 安倍洋子絶賛のための4時間半にわたるインタビューだ。

 母親に気に入られ、その息子を絶賛し続けて母親に忠義を尽くしている姿がそこにある。

 そうなのだ。

 NHKの岩田明子解説委員はジャーナリストではない。

 芸能リポーターなみの追っかけだ。

 そう考えると腹も立たない。

 文藝春秋6月号には、他にも面白い記事があるから、880円出して買っても我慢できる(了)

転載元転載元: 情報収集中&放電中

http://ryukyushimpo.jp/editorial/entry-274066.html

 日本の報道の自由が後退したと懸念する声が世界に広がりつつある。懸念を真摯(しんし)に受け止めたい。

 米紙ワシントン・ポスト(WP)は社説で「安倍政権はメディアに圧力をかけるべきでない」と主張した。英誌エコノミストも「報道番組から政権批判が消された」と題した記事で、日本のニュース番組でキャスターが次々降板した事実を紹介した。
 WPの社説は国際NGO「国境なき記者団」のランキングで日本の「報道の自由度」が低下した点にも触れていた。そのランキングの最新版で日本は世界72位に落ちた。2010年は11位だったから、わずか6年での急降下だ。
 理由は三つある。まず特定秘密保護法の制定だ。同NGOは「定義があいまいな『国家機密』が、厳しい法律で守られている」と指摘し、「記者が処罰の対象になりかねないという恐れがメディアをまひさせている」と分析する。
 理由の2番目は「調査報道の不足」、3番目が「メディアの自主規制」だ。メディアの側がクレームに萎縮し、過度に自主規制しているという側面があろう。
 例えばNHKの籾井(もみい)勝人会長は原発報道で公式発表をベースに伝えるよう局内で指示した。同氏はかつて「政府が『右』と言うものを『左』と言うわけにはいかない」とも述べている。政府の言う通りの報道なら「官報」に等しい。批判の声が上がるのもうなずける。
 自主規制だけでもない。首相に近い国会議員からは沖縄2紙への圧力発言が飛び出した。高市早苗総務相は政治的に「公平でない」番組があると放送局に電波停止を命ずる可能性に言及した。抑圧的な政権の意向を過度に忖度(そんたく)し、ますます萎縮するという構図だ。
 WPの社説はこの二つを取り上げ、「日本が戦後成し遂げたことで最も誇るべきは経済の奇跡ではなく、独立したメディアなど自由な機構の確立だ。首相にどんな目標があるにせよ、報道の自由を犠牲にしてはならない」と説く。
 高市氏の求める「公平性」とは何か。例えば街頭アンケートで「景気回復の実感はない」との声が大多数であっても、「実感した」という声と5対5になるように編集せよ。そういう意味ではないか。それを「ジャーナリズム」とは言わない。
 政権の意向を忖度する報道は報道の名に値しない。権力の監視こそ報道の使命だと肝に銘じたい。


転載元転載元: ニュース、からみ隊

2016/05/05 2558号                     (転送紹介歓迎)
[JCJふらっしゅ]

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<おすすめ記事情報>
・<金口木舌>「大人」の責任とは(琉球新報5日)
 http://ryukyushimpo.jp/column/entry-272813.html
*一内閣の憲法解釈変更で集団的自衛権の行使が容認された。続く新安保法制の成立
過程でも国民的議論に至らず、「主役不在」に不満の声が上がった。主権者としての
大人が試されている。

・沖縄県議選立候補予定者「9条堅持」75%、「県内移設反対」58%
(琉球新報調査)
 http://ryukyushimpo.jp/news/entry-272273.html
*6月5日投開票の県議選立候補予定者にアンケート。「9条改定反対」を選んだ立
候補予定者は75・7%。戦争放棄や戦力の不保持をうたった9条堅持の考えを主
張。

・NHKの「憲法記念日」報道がヒドすぎる! 世論を無視し改憲派の盛り上がりを
強調(LITERA 4日)
 http://news.biglobe.ne.jp/domestic/0504/ltr_160504_7059854457.html
*NHKの憲法記念日前夜と当日の報道は、民意とはまったくかけ離れたものだっ
た。明らかに改憲が盛り上がっているかのような誘導を行ったのだ。

・憲法・こう考える:/4 共産 藤野保史・政策委員長(毎日新聞5日)
 http://mainichi.jp/senkyo/articles/20160505/ddm/005/010/062000c
*自民党政権自身が憲法9条の下では集団的自衛権を行使できないと言い続けてき
た。その憲法解釈を一内閣が勝手に破る憲法破壊を許せば独裁にもつながる。

2016/05/01 2557号                     (転送紹介歓迎)
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  ◇  「民主主義に対する挑戦」 TBSが毅然と声明  ◇

                              河野慎二

◇報道攻撃団体の執拗な恫喝

 TBSは6日、「放送法順守を求める視聴者の会」が同局の「戦争法案」報道を巡
り、番組スポンサーに圧力をかけると公言したことについて「表現の自由、民主主義
に対する重大な挑戦であり、看過できない」とする声明を発表した。

 この団体は1日、TBSの昨年9月の「戦争法案」報道について、「局を挙げての
放送法違反」「電波停止に該当する」などと攻撃。TBSの対応次第では「スポンサ
ー運動の展開(圧力)を検討する」と恫喝した。

 TBSは声明で「少数派を含めた多様な意見を紹介し、権力に行き過ぎがないかを
チェックするという報道機関の使命を認識し、自律的に公平・公正な番組作りを行っ
ている」とし、「放送法に違反しているとはまったく考えていない」と反論してい
る。

 見逃せないのは、昨秋の「NEWS23」岸井成格アンカーに対する攻撃に続い
て、執拗に繰り返す同団体のTBS攻撃が、安倍政権と自民党によるテレビ介入・抑
圧の企みと通底していることだ。

 この団体は、TBSやスポンサーへの圧力に加え、放送界の第三者機関であるBP
O(放送倫理・番組向上機構)への攻撃も示唆している。言論の府である国会で声高
に「停波」を叫び、テレビ報道を萎縮させようとする高市総務相らの動きと軌を一に
している。

 朝日新聞は13日の社説で、この団体の動きを「見過ごせない圧力であり(中
略)、放送局の収入源を揺さぶって報道姿勢を変えさせようというのでは、まっとう
な言論活動とはいえない」と批判している。

◇看板番組は大丈夫か

 TBSへのむき出しの攻撃で幕を開けた4月改編のテレビは、視聴者の期待に応え
る報道を展開したか。看板ニュースの「顔」を交代させたTBSとテレビ朝日を検証
した。

 TBS「NEWS23」は、星浩氏(元朝日新聞特別編集委員)がキャスターとし
てデビューした。まだ、数回程度の出演で即断はできないが、疑問が残るのは、TP
P(環太平洋経済連携協定)問題の扱いである。星氏は5日、この日から本格審議入
りしたTPPのニュースをボツにした。8日には、政府から国会に提出されたTPP
資料は全面黒塗りなのに、衆院特別委員会の西川公也委員長が出版予定の内幕本に
は、TPP交渉の情報が流されたとして紛糾、特別委審議がストップした。しかし
「NEWS23」はこのニュースも伝えなかった。

 新キャスターに局アナの富川悠太氏を据えたテレビ朝日「報道ステーション」は
12日、「普天間基地返還合意から20年」を取り上げた。
 新コメンテーターの後藤謙次氏(元共同通信編集局長)は、いきなり小渕元首相や
梶山元官房長官、菅官房長官を「情熱のある政治家」などと持ち上げる解説を長々と
展開し、違和感を広げた。福岡高裁那覇支部の和解案を受け入れた安倍首相の「急が
ば回れ」発言については、「その先に、違うゴールがあるということを示す責任があ
る」とコメントした。しかし、解説と結論に飛躍があり過ぎ、「違うゴール」の中身
も見えていない。

 衣替えした2番組の腰の定まらないスタートが気になる。局を代表するニュース番
組だけに、視聴者の一段と厳しい視線が注がれる。今後の報道を注目しよう。

 TBSは前出声明の中で「今後も放送法を尊重し、国民の知る権利に応える」と決
意を表明している。テレビ各社は、TBSへの理不尽な攻撃を傍観して同局を孤立さ
せてはならない。テレビは、全局が少数派を含めた多様な意見を大切にする報道姿勢
を貫き、権力を監視する取材を強化してほしい。

            *JCJ月刊機関紙「ジャーナリスト」2016年4月25日号

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