[大弦小弦](2010年11月1日)沖縄タイムス
宇宙から眺めれば、地球は青と緑の星。青色の海では、10年がかりの調査で6千種以上の生物が見つかった。海の生物種は未発見のものを含め100万種を超すと考えられるという(本紙10月5日)
▼一方、緑色の森。パプアニューギニアからはネズミやツツジなど200種の新種の動植物が発見された(同7日)。わずか2カ月の調査でこの成果。私たちの知らぬ所で多様な生物が息づいていることにあらためて驚かされる
▼しかし、ヒトの周辺では自然は繊細だ。ケニアの湖では人口増加の影響で汚染が進み、以前は湖面全体をピンクに染めたフラミンゴが減り続けている(同28日)
▼乱開発によって、地球の「青」と「緑」を失いかねない事態を防ごうと生物多様性条約の会議で名古屋議定書が合意された。地球環境が脅かされれば、ヒトの存在そのものが危ういということに気づいた各国の歩み寄りの成果といえる
▼もはや地球を無視した進歩が許される時代ではない。先進国も開発途上国も、それぞれの思惑を超えて地球と共に歩む謙虚さが求められる。議定書を確実な一歩の足がかりにしたい
▼地球は生命が存在する奇跡の惑星だ。ヒトは他の生物と一緒で、地球を間借りしているにすぎない。間借り人としては、隣近所や大屋の迷惑にならぬような心掛けが大切だ。(平良哲)
|
環境
[ リスト | 詳細 ]
|
2010年9月19日(日)「しんぶん赤旗」
都会のスズメは少子化?暮らしにくいのかな日本鳥学会で研究報告 都市でスズメが減少しているのは、スズメの少子化が原因となっている可能性がある―。東邦大学(千葉県習志野市)で開かれている日本鳥学会で18日、上田恵介・立教大学教授、三上修・岩手医科大学助教たちの研究グループが報告しました。
近年、日本に生息するスズメの数が減少していることが、複数の調査から明らかになっています。しかし、その原因はまだわかっていません。
研究グループは、NPO法人バードリサーチの協力を得て、全国で346組のスズメの親子連れを観察、1つがいのスズメが連れているひなの数を調査しました。
調査の結果、都市の中心にある商業地では平均1・41羽だったのに対し、住宅地は同1・79羽、農村地で同2・03羽でした。商業地では農村地に比べ、1つがいから巣立ちするひなが少ないことが分かりました。研究グループは、都市部では餌が得られる場所が営巣地から遠かったり餌が少なかったりする餌不足や、営巣できる場所が狭いこと、巣材が少ないなど営巣環境が悪いことが関係しているとみています。
かつては、4〜5羽のひなを育てているつがいも少なくなかったといいます。今回そうしたつがいは農村地でもほとんどみられなかったことから、少子化は日本全体のスズメの減少にも関与しているかもしれない、と研究グループは考えています。
http://www.jcp.or.jp/akahata/aik10/2010-09-19/2010091914_01_1.html |
金口木舌 http://ryukyushimpo.jp/themes/shinpo2008/images/c_icon_rss_h2.jpg2010年10月19日琉球新報
石垣島の白保でサンゴ礁の上に飛行場を造るというので、一年生議員の時に反対した―「埋め立てが多くの生物を殺す可能性が大きいことは承知している」 http://ryukyushimpo.jp/news/storyid-168999-storytopic-12.html |
筆洗2010年10月17日
東京新聞 北米大陸に、数十億羽が生息していたとされるリョコウバトが絶滅したのは二十世紀初頭▼ニッポニア・ニッポンの学名を持つトキも、今、自然繁殖が試みられているのは中国由来の個体で、日本のトキは既に絶滅している。こうした受難の鳥の象徴ともいえるのが、インド洋はモーリシャスに生息していた飛べない鳥、ドードーだ▼はるか昔に絶滅しながら、なおその名が残るのは、英国の作家ルイス・キャロルが『不思議の国のアリス』に登場させたから。吃音(きつおん)だったキャロルは本名のドジソンと名乗る時、「ドードー、ドジソン」と発音しがちで、特に親しみを感じていたともいわれる(渡辺政隆著『一粒の柿の種』)▼米CNN(電子版)によると、最近、NPOの生物多様性センターが、原油流出事故を起こした英石油大手BPの前最高経営責任者に、その名も「ゴム製ドードー賞」を贈ると発表した。「絶滅危惧(きぐ)種を絶滅に追いやることに最も貢献した人物」に贈られる賞だとか。確かに、あの汚染では鳥類などの生物にも大きな被害が出た▼あすから名古屋で「国連地球生きもの会議」の中核、COP10(生物多様性条約締約国会議)が始まる。無論、いかにして生き物の絶滅に歯止めをかけるかが大きなテーマの一つだ▼とことん知恵を絞ってほしい。人類が「ゴム製ドードー賞」をもらうことがないように
|
|
2010年9月29日(水)「しんぶん赤旗」
豊かな海壊す、辺野古新基地日本自然保護協会が警告
生物多様性条約締約国会議COP10(10月18日から)の開催を控え、日本自然保護協会は28日、米軍新基地計画で埋め立てが計画されている沖縄県名護市の辺野古周辺海域の緊急合同調査リポート(速報)を発表し、新基地建設が同海域の生物多様性に多大な影響を与えると警告しました。
“COP10議長国なのに” 環境省で記者会見した大野正人・保護プロジェクト部長は、同海域がジュゴンだけでなく海草も場葉上性生物の貝類のクサイロカノコ(希少種)や生態がよくわかっていないウネウキツボなどの生息域となっていると指摘。「(新基地計画の)日米専門家検討会合の案でも、良好な海草も場が埋め立てによって消失することに何ら変わりがないことがわかる」と述べ、「日本政府がCOP10の議長国として、生物多様性を壊そうとしていいのか」と訴えました。
沖縄県で環境教育などをおこなう「しかたに自然案内」の鹿谷麻夕(まゆ)さんは、沖縄県のレッドデータブックで準絶滅危ぐ種のクサイロカノコの生息も確認され、「海草と貝類がいろいろ組み合わせで生息していることが多様性をもたらしている」と話しました。
同調査はことし7月24、25の両日、同協会と「しかたに自然案内」、北限のジュゴンを見守る会「チーム・ザン」の3団体共同で、調査経験のある市民ボランティアのべ39人が参加して実施。同海域の海草調査のほかジュゴンのはみ跡調査や今回初めて実施した葉上性貝類の生息調査、底生生物の生息調査を行いました。
なう「しかたに自然案内」の鹿谷麻夕(まゆ)さんは、沖縄県のレッドデータブックで準絶滅危ぐ種のクサイロカノコの生息も確認され、「海草と貝類がいろいろ組み合わせで生息していることが多様性をもたらしている」と話しました。
|





