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『風立ちぬ』V3で強し!クチコミの観客とリピーター続出の理由とは?

Movie Walker 8月6日(火)7時0分配信

『風立ちぬ』V3で強し!クチコミの観客とリピーター続出の理由とは?

『風立ちぬ』が興行ランキングで3週連続1位に!/[c]2013 二馬力・GNDHDDTK

宮崎駿監督作『風立ちぬ』(公開中)の勢いが止まらない!興行ランキングでは3週連続1位に。しかも、櫻井翔×北川景子出演の人気ドラマの映画化『謎解きはディナーのあとで』(公開中)、ジョニー・デップ出演作『ローン・レンジャー』(公開中)、仮面ライダーの新作『劇場版 仮面ライダーウィザード イン マジックランド』(公開中)という話題作を抑え、V3をマークしたのだ。メガヒットの要因は、宮崎駿のネームバリューと作品自体のクオリティー、荒井由実の主題歌「ひこうき雲」のマッチング度の高さなどが挙げられているが、クチコミ効果とリピーターを続出させる理由は他にも多数ありそうだ。


そもそも、公開前の会見で、鈴木プロデューサーが、本作が宮崎監督の“遺言”だと発言したり(後に、完成会見で宮崎監督自身がやんわりと否定)、宮崎監督が「自分の作品で泣いたのは初めて」と告白したりと、これまでにない気合の入れようが、じわじわと伝わっていた。その結果、初週は土日2日間の成績だけで、動員74万7451人、興収9億6088万5850円という立派な数字は予想通り。公開3週目の16日間で、すでに累計動員350万人、累計興収43億円という、驚異的な数字をたたき出している。

ちなみに、興収で100億円超えとなるには、クチコミによる新規の観客以外に、リピーター数も多いに関わってくる。まず、映画レビューで目立つのが、主人公の声を当てた庵野秀明についての意見だ。肯定派、否定派がくっきりと分かれ、見終わった後、「庵野秀明の声はありかなしか?」を討論したくなる。豪華声優陣は、ヒロイン役の瀧本美織をはじめ、西島秀俊、西村雅彦、風間杜夫、竹下景子、志田未来、國村隼、大竹しのぶ、野村萬斎といった芸達者な俳優陣ばかりなので、庵野の独特のトーンは一層異彩を放っている。そこが一番のやり玉に挙げられているが、いずれにしても盛り上がっている証拠である。深読みすれば、『新世紀エヴァンゲリオン』ファンも、声優・庵野秀明の真価を問うべく、劇場へ足を運ぶのではないのだろうか。

また、『風立ちぬ』は、1回ではなく2回見て「確かめたい」と思わせる要素がたくさんある。本作で斬新なのは、人間の声などで効果音を作っている点だ。実は、宮崎監督はジブリ美術館で上映された短編アニメ「やどさがし」で同じ試みをしているが、長編映画で使うのは初となった。飛行機のプロペラ音から蒸気機関車の蒸気やエンジン音、関東大震災の地響きの音まで、こだわり抜いて録音されている。実際、1度見ただけでは、物語に集中していて、細部の音にまで気が行き届かないので、今度は耳をそばだてて聞いてみたくなる。音以外でも、関東大震災で人が逃げ惑うシーンなど、群衆の画では細部の人間ひとりひとりが丁寧に描かれていて、それらももう一度、じっくりと見てみたくなる。

当初は“大人ジブリ”と言われる作風のため、小さな子供のいるファミリー層の集客が心配されたが、その分、普段アニメ作品を見ない高齢者層の心を鷲づかみし、平日の動員も好調だ。レビューの評価は全般的に高く、MovieWalkerの見てよかったランキングでも2週連続1位に君臨している。

このまま行けば、宮崎監督は、アニメ映画の歴代ランキングの順位をまた自ら更新しそうである。現在の歴代1位が『千と千尋の神隠し』(01)の304億円、2位が『ハウルの動く城』(04)の196億円、『崖の上のポニョ』(08)の155億円で、この上位3位に食い込む可能性も。それにしても、宮崎駿ブランド強し!この社会現象となる勢いは、まだまだ続きそうで、今後の動向を見守っていきたい。【取材・文/山崎伸子】


http://headlines.yahoo.co.jp/hl?a=20130806-00000003-mvwalk-movi

9条 世界にアピールを スタジオジブリプロデューサー・鈴木敏夫さん
東京新聞から転載
2013年5月9日



「平和をもたらした憲法九条をもっと世界にアピールするべきだ」。日本を代表するアニメ作品を、監督の宮崎駿さん(72)とともに手掛けるスタジオジブリのプロデューサー、鈴木敏夫さん(64)は訴える。連載「憲法と、」の番外として、鈴木さんの大型インタビューを掲載します。

宮崎駿さんが五年ぶりに監督を務め、七月に公開予定の映画「風立ちぬ」。戦前、三菱重工業名古屋航空機製作所で零戦を設計した群馬県出身の堀越二郎(一九〇三〜八二年)の半生をテーマにしている。

 ジブリの企画は、いつも宮さん(宮崎監督)から「次どうしよう」って相談があるんです。たいがい、僕が「これがいい」って言うと、「分かった」ってやってくれる人なんですよ。ほとんど躊躇(ちゅうちょ)なく。

 ところが、今回は違った。彼が模型雑誌に描いていた「風立ちぬ」の原作があって、僕が「これをやろう」と言ったら、いきなり怒りだしてしまって。鈴木さん、何考えてるんだ、と。「アニメーション映画は子どものためにつくるもの。大人のための映画はつくっちゃいけない」と。三十年間付き合ってきて、初めての出来事でした。

 でも、僕は食い下がった。宮崎駿は一九四一(昭和十六)年生まれ。子どものころは戦争中。だから、宮さんの言葉を借りれば、物心ついたときに絵を描くとなると、戦闘機ばかり。でも、一方では大人になって反戦デモにも参加する。相矛盾ですよね。

 もしかしたら、それは彼だけの問題じゃなく、日本人全体が、どこかでそういう矛盾を抱えているんじゃないか。まんが雑誌とかで、戦争に関係するものをいっぱい知っているわけですよ。戦闘機はどうした、軍艦はどうした、とか。でも思想的には、戦争は良くないと思っている。

 その矛盾に対する自分の答えを、宮崎駿はそろそろ出すべきなんじゃないか。僕はそう思った。年も年だし。これはやっておくべきじゃないか、と。

 「風立ちぬ」が公開される七月には参院選が予定されている。安倍首相は戦争放棄をうたった憲法九条の改正を視野に、改憲の発議要件(九六条)を両院の「三分の二以上」の賛成から「過半数」に引き下げる構えを見せている。

 日本が起こした戦争をどう描くかによって、将来の日本のビジョンが見えてくる。今回、宮さんらしいなと思ったのが、国のためにいろいろやった人を描くんじゃない、というところ。それは、どの作品でも一貫していると思います。

 「紅の豚」(九二年公開)という映画も主人公はある時期、国のために戦ったわけです。そのむなしさを知ったがゆえに、豚になって生きているという設定。「ハウルの動く城」(二〇〇四年公開)は反戦というか、厭戦(えんせん)です。

 現実の写し絵です。日本はずっと戦争がないけれど、世界の各地では減るどころか、増えているわけでしょ。いつまでこんな愚かなことをやり続けるのか、っていうことでしょうね。

 「風立ちぬ」に戦闘シーンは出てきません。起きていることとして、みんな知っているわけでしょ。多くの映画は、そういうものを描いていますけれど。

 みんな戦いが好きですよね。自分が勝つ側に立つからでしょう。負ける側に立った途端に、やってられない。ジブリでも昔、「戦争の名人」と呼ばれた名将を取り上げたいと言ったやつがいて。「おまえ、自分のこととして考えろ」って言いたくなった。もしその企画をやるとしても、僕なら名将に連れて行かれてひどい目に遭う、一兵卒の視点から描きたいですけどね。

 平和ぼけですね。想像力に欠けているわけでしょ。安倍さんなんかはね、年が若いのになぜああいうことを考えるのか、ちょっとピンときません。もう少し上の世代だったら分かる気もするんですが。やり方を間違えたから日本は負けた。間違えなかったら勝っていた。そう考える、ある年齢の人たちがいるのを僕は知っていますしね。

 やっぱり「三分の二」じゃなくちゃいけないんじゃないですか。そんな大事なことを決めるのに、「二分の一」じゃだめですよね。それをやっておいて、将来、何になるかっていう問題でしょ。やめてほしいですよね。

 そもそもいま憲法改正に、みんな、そんなに興味あるんですかねえ。そうじゃないでしょ。そんなことより、自分たちの生活をどうするんだってことの方が大変で。だから、僕は、政治家の独りよがりだと思っています。

 「千と千尋の神隠し」(〇一年公開)が米アカデミー賞の長編アニメーション作品賞を受賞するなど、ジブリ作品は世界で高い評価を得ている。平和への理念が海外でも共感されているのか。

 アメリカがつくった映画と闘おうとか、そういうことは一度たりと考えたことはありません。僕らは日本の人に見てもらうものをつくる。それを外国の人が見て、面白いと言ってくれるんなら、うれしい。それだけなんですよ。

 僕、日本が憲法九条を持っているって、海外の人はほとんど知らないと思う。だって自衛隊があるしね。そっちを知っているわけでしょう。だから日本が世界にアピールするとしたら、九条ですよね。これだけの平和は、九条がなければあり得なかったわけですから。僕はあってよかったって立場だし、たぶん宮さんもそうなんじゃないかと思います。

 日本には美しい森林もある。自分の国は自分で守るという考え方もあるでしょうが、平和憲法を持ち、森と水がきれいな国をね、みんな侵せますか。そこへ侵略する国があったら、世界の非難を受ける時代でしょ。現代って、一国の暴走に世論がブレーキをかける時代なんです。

 宮さんや僕が尊敬する作家の堀田善衛さんが、こんなことを言ったことがあるんです。「人間の歴史は、殺し合いだ」って。その殺し合いが、だんだん残虐になったのが歴史だと。最初は宗教をめぐる争いで、あるときから国家同士の争いになった。

 人間というのはそういうことをするもんだなあっていうのが、実際にあるわけですが、その中でね、やっとたどり着いたわけでしょ、この平和憲法に。すごい理想主義でしょ。

 人間がそこまできたってのは、すごいこと。僕はそう思いますけどね。

すずき・としお スタジオジブリ代表取締役プロデューサー。1948年、名古屋市出身。72年、徳間書店に入社。アニメ雑誌の編集者として宮崎駿、高畑勲両監督と知り合い、84年に公開された「風の谷のナウシカ」の製作に参加。85年、同社の傘下でスタートしたジブリの映画製作に携わる。「もののけ姫」「千と千尋の神隠し」など大ヒット作の仕掛け人。2005年、ジブリの独立に伴い代表取締役に就任した。

http://www.tokyo-np.co.jp/article/feature/kenpouto/list/CK2013050902000173.html

『100年の谺(こだま) −大逆事件は生きている−

【2013年 5/25(土)〜6/7(金)】大阪
 
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5階 淀川文化創造館 Theater Seven
2012年/日本/DV/90分/イメージブレーン)
日本の近現代史の中で、こんなにひどい思想弾圧事件はあっただろうか。
それから、100年、国家と私たちの関係は 今も変わっていないのでは…
1911年(明治44年) 絞首刑12名、無期懲役12名を出した大逆事件は、その後の研究で、大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧であり、国家によるフレームアップ事件であることが明らかになっている。 この映画では、大逆事件の犠牲者たちが何を考え、何をしようとしたかを明らかにするとともに、事件に対する日本の文学者達の数少ない反響を当時、フランスで起こったドレフュス事件との対比でみていく。
 戦後になっても、大逆事件は再審の厚い壁に阻まれてきたが、事件の真相が明らかになってくるにつれて、各地で犠牲者の名誉回復や顕彰をする活動が生まれ、現在に至っている。大逆事件とはなんだったのか? 国家と司法、国家と人権、国家と私たち…、100年たった現在もなお、それは、私たちの胸の中に谺(こだま)のように 重い問として残りつづけている。
スタッフ
企画:白井堯子・富田玲子・藤原智子
脚本:藤原智子
演出:田中啓
上映時間
■5/25(土)〜5/31(金)
 13:30〜15:00
■6/1(土)〜6/7(金)
 11:00〜12:30
料金
一般:1,500円
専門・大学生:1,300円
高校生以下・シニア:1,000円
シアターセブン会員:1,000円
〒532-0024
大阪市淀川区十三本町1-7-27サンポードシティ5階  淀川文化創造館  Theater Seven
TEL/FAX 06−4862−7733
お電話によるお問い合わせは基本的に12時〜18時の時間帯でお受けします

予告篇

概要

1911年(明治44年) 絞首刑12名、無期懲役12名を出した大逆事件は、その後の研究で、大逆罪に名を借りた社会主義者、無政府主義者への弾圧であり、国家によるフレームアップ事件であることが明らかになっている。
この映画では、大逆事件の犠牲者たちが何を考え、何をしようとしたかを明らかにするとともに、事件に対する日本の文学者達の数少ない反響を当時、フランスで起こったドレフュス事件との対比でみていく。
戦後になっても、大逆事件は再審の厚い壁に阻まれてきたが、事件の真相が明らかになってくるにつれて、各地で犠牲者の名誉回復や顕彰をする活動が生まれ、現在に至っている。大逆事件とはなんだったのか? 国家と司法、国家と人権、国家と私たち…、100年たった現在もなお、それは、私たちの胸の中に谺(こだま)のように 重い問として残りつづけている。

主なスタッフ

企画:白井堯子・富田玲子・藤原智子 脚本:藤原智子 演出:田中啓 演出補:山崎欽毅 撮影:松田重箕
CG:田中龍雄 朗読:高橋理恵子 語り:根岸朗 音楽:松島美毅子 制作:千原卓司
企画:「大逆事件」製作委員会 製作:イメージブレーン
※この映画のチラシです。→「100年の谺」チラシ(PDF 約1.5MB/別ウインドウで開きます)
 
 

転載元転載元: 今 言論・表現の自由があぶない!


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