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小説「永遠の0」百田尚樹を読んで…



この小説は5月頃、日本橋の書店「丸善」でぽつんとコーナーがありふと手にとってみて読みたくなった作品でした。
何故でしょう、最近歴史物に興味を持ち、幕末〜昭和までの出来事を知りたい故に書物・ネットなどで調べあさっていた矢先の事でした。

内容は太平洋戦争(大東亜戦争)のよくある戦争物ではあります。
手に取った文庫本裏カバーに「児玉清氏絶賛」と興味を引く文字。
「永遠の0」とは、0戦闘機の事だったのです。
また、作家の百田尚樹さんは私と同年生まれ(1956年)、戦争を知らない世代です。
終戦が1945年ですから11年経った年ですね。
その辺にも興味を持ちました。また、「永遠の0」は百田尚樹さんのデビュー作だったのです。

とにかく泣けました。出社・帰宅時の電車の中一気に読んだ感じがします。
人はばかりなく目にハンカチを当てました。
感動・悲しみ・登場人物にはまり自分がその時代に生きていた錯覚・イメージが頭の中で浮き上がる
そんな作品です。


内容は(簡単に記します)、
主人公の青年・佐伯健太郎と姉・慶子の母方のおばあちゃんは再婚して今のおじいちゃんがいることは当然のごとく知っています。
そのおじちゃんは、この2人と血がつながっていない事と、血がつながったおじいちゃんは0戦に乗って戦死した(特攻隊で)事まで知っていました。
戦争経験者らが年々少なくなっていく中、ふとした事から自分たちの本当のおじいちゃんの事を知りたくなり「どんなおじいちゃんだったのだろう」ということから始まります。

0戦に乗っていたのですから、戦友会などの名簿を入手しておじいちゃん「宮部久蔵」のことを全国聞き歩くわけです。
戦友と言われる数人から、宮部久蔵はどんな人物だったのか徐々に知っていきます。

最初は、意気地なし・卑怯者・男の風上にも置けない等ひどい男のレッテルをはる戦友証言者。
また、気持ち的には意気地なしだったが、腕は素晴らしかったと証言する者。
いいや、意気地なしなんてとんでもない、最高の飛行技術で敵をやっつけた尊敬する人。
徐々に「宮部久蔵」という男の風貌が明らかになっていきます。
「宮部久蔵」という男は、この時代にマッチしない飛行士であったようで、紳士的であり・家族を大事にする心・上下関係無く丁寧語を話す男etcでした。
飛行技術も最高で、ハワイ・真珠湾攻撃から終戦日の終日前まで0戦に乗り頑張った戦士だったのです。

この物語はフィクションでありながら、実在で狙撃王と言われていた「岩本徹三」「西澤廣義」なんかの事も交えて説明していますし、その時代背景やミッドウェイ・ガダルカナル・ラバウル・レイテ・硫黄島・沖縄など壮絶な戦闘も記されています。これは実際の記録からのものでしょう。
いかに戦争とは悲惨なものか良く判りました。
そして、宮部久蔵は戦友達に「絶対に死ぬな」「命を大切にしろ」と言う。特攻隊ですから、死ぬために戦争に来たのですが、「生きて帰るのだ」と隊員達を激励します。
それぞれの戦友達は、死んで行くのが男と思っていたのが心を動かされます。生き延びて行こうと。
しかしながら、アメリカ側の最新技術・総動機数により崩れて行きます。
これは事実が物語っています。

宮部久蔵は奥さん子供を愛していました。しかし、1億総玉砕の中、自分も特攻隊として花と散らす事を覚悟します。そして、奥さん子供をある人に託します。
それは…!
これを書くと、物語の結末になってしまいますので、ここまで!

号泣したのは、日本の対戦思想・戦略の浅はかさや、力の無さなどにより亡くなった人々のこと。
0戦闘機は当時世界最高の戦闘機だったそうです。軽量で・飛行時間も長く・小回りが効く等ですが、軽量なのは鉄板が薄いこと(狙撃されると、すぐに大破)、飛行時間が長いと言っても人がそれに耐うるか(体力・精神が持たない)など人の事などを考えていません。
「0戦は大切にしろ、おまえ達は死んで行くのだ」
これらはこの小説から知りました。

ご存じの通り、まだ若い少年達が特攻隊として出陣し命を落とす事。
TVなどでも知りましたが、彼らは心清々しく、何も失うものはなし、ただ決まった以上男らしく自爆する(体当たりというやつです)ね。想像すると、泣けてたまりませんでした。

戦争を知らない世代には是非読んでほしい。また体験者の方々には、辛い思いがこみ上げるかもしれませんが読んで欲しいです。
私は2度読みました。何回も読みたい作品で、その都度泣きます。

こちらブクログにも沢山の感想文が
http://booklog.jp/asin/4778310268?page=1
そのほかのレビューでも、ほぼ全員が涙したようです。


ちなみにこの第二次世界大戦で、国別死亡者数
旧 ソ 連:1000万人
中  国: 800万人 ※1000万人とも言われている
ド イ ツ: 600万人
日  本: 310万人
英  国: 200万人
仏 蘭 西: 200万人
アメリカ: 100万人
イタリア: 100万人  全世界で約1億人とも言われています。


悲惨な戦争 物資を破壊し、人の一生と人と人とを切り裂き 何十年もの間その影響で悲しみに暮れる いったい何を得られるのでしょうか

後生に語り継がれて行かなければなりません。絶対に。
本当は8月15日の終戦記念日に記事にしようと考えたのですが、どんぴしゃで辞めておきました。

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