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もと科学少年の好奇心を刺激するニュースがあった。既に2週間以上経っているが、頭の片隅にこびり付いて離れないので、一応記録しておく。
超流動体における量子渦対の観測に成功― 2次元超流動現象の発現機構を実証 ―(発表:2010年11月29日)
国立情報学研究所(NII)の山本 喜久 教授のグループは、2次元超流動現象の発現機構の鍵を握ると思われてきた量子渦と反量子渦の束縛対(ペア)の観測に初めて成功しました〜〜
有限温度の2次元系でも摩擦(損失)のない粒子の流れである超流動や超伝導現象が起こるとする理論的予測を実証したものです。〜〜
理論的に複雑で数値的にも解析困難な多体問題、特に超流動や超伝導現象、を解明するために役立つ量子シミュレーターの開発を、目標の一つに〜〜
1970年代に提案された、有限温度の2次元系でも摩擦(損失)のない粒子の流れである超流動や超伝導現象が起こるとする理論の基本原理[量子渦―反量子渦ペアの存在]を実際に証明したものであり、量子シミュレーターの初めての成功例と位置付けられます。
この成果は、「Nature Physics」誌(Advance Online Publication .28 November 2010)に掲載された。掲載論文名:Single vortex–antivortex pair in an exciton-polariton condensate
さて、上記要約を読んで何が解るかと言えば、当管理人のレベルでは、「超流動や超伝導の原理に関する理論に、ひとつの実験的な根拠が得られた」という程度だ。
「超流動や超伝導」については以前にも触れたことがある。
勿論、物理学的な理解は皆無だから、「容器内の液体が重力に逆らって容器の内外全面を濡らす、縁を乗り越えて流れ出る」とか、「電気抵抗が無くなり、電流がエネルギーの補充無しに流れ続ける」という科学読み物的面白さを楽しむだけである。
今回のニュースには、「量子シミュレーター」とか、「量子渦と反量子渦」とか、「多体問題」など、科学ロマンを掻き立てる用語が鏤められている。
上では省略したが、「ボーズアインシュタイン凝縮体」などというのもある。何のことやら見当もつかない専門用語が、人を惹き付けるとは、不思議な現象だ。
解らなくても最先端の科学的知見に触れているという錯覚、その世界に参加しているかのような錯覚に基づく満足感だろうか。
それにしても、「超流動や超伝導現象」が「多体問題」に包含されるように読めたのだが、正解だろうか。
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