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森村誠一の「悪道」シリーズ第4、「悪道 五右衛門の復讐」(講談社 2015.9)を読んでいる。
徳川の天下を覆そうと世間を騒がす悪党一味と対決する公儀(正義?)の護衛一統との死闘というアクションものの面もあり、日本史の復習の感もあり、推理ものの緊張感もある。
しかし、文が読みづらいように感じられるのは何故だろう。森村の小説はこのような文体を特徴としていたのか。記述の齟齬とまでは言えないが、唐突の感のある箇所が見受けられる。当方の読解力不足かもしれない。
全体の四分の一ほど読み進んだばかりだが、時代設定の一世紀も前の歴史上の人物である石川五右衛門を背景に引っ張り出す筋書きに無理があるのではないかと懸念するのは、文学趣味未だ至らざる当方の底の浅さか。
本書は、≪初出「小説現代」二〇一四年三月号〜二〇一五年六月号掲載「悪道Ⅳ」を改題≫と巻末に付記されているから、公衆の目によって十分に吟味されていると考えなければならない。やはり、違和感を覚える当方の感覚の方に問題がありそうだな。
読了後に回顧してみよう。
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