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いつぞや古書展で手に入れた「なつかしの愛唱歌 第三編」(新興音楽出版社 昭和17年12月)を、酸性紙崩れに気遣いながらめくっていて、「春の草秋の草」という歌の作者名が目に付いた。
吉丸一昌作歌、柳兼子作曲とある。吉丸の作詞になる歌は沢山あるので意外性は無い。が、柳兼子とは、最近まで活動していた歌手ではないかという気がした。同姓同名の別人かもしれない。ネット検索してみた。
時間的には「春の草秋の草」の作曲者としても矛盾はない。東京音楽学校を卒業し、ドイツにも留学したほどの人だから、歌の作曲をしても不思議はない。やはり彼女の作曲なのだろう。
昭和17年は彼女がちょうど50歳の年だ。その時点で「なつかしの愛唱歌」に含められているのだから、かなり若いころの作品だと思われる。
心ゆかしや 春の草 雲雀の歌を 聞きながら 花に胡蝶を 遊ばせて 一人ほほゑむ ゆかしさや。
心ゆかしや 秋の草 みそらの月を 葉に宿し 蟲のいろいろ 集はせて ひとり興ずる ゆかしさや。
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