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近頃、バスによく乗る。年齢要件を満たせば乗り放題の年間パスを2万余円で買えるから。バスは電車よりも時間が掛かるし、定時性も劣るが、暇をたっぷり持つ身分には、大変ありがたいことだ。
バスの中では、しょっちゅう様々なアナウンスを聞かされる。必要不可欠な停留所案内のほか、コマーシャルや官公署からの“お知らせ”など様々だ。
その中で、いつ聞いても落ち着かないのが、“危険ですから、停車してからお立ち下さい。”というもの。
“危険ですから、(停車するまで)立たないで下さい。”なら、すんなり聞き流せる。“危険ですから”の後に、“何々しないで下さい”と続けるのが普通の日本語ではないか。
“何々して下さい”と続けられると、頭の論理回路が混乱しそうだ。勿論、表現の如何に拘わらず、全体として意味を成すように解釈してはいるのだが、引っ掛かる。
似たような例をもう一つ。駅構内での注意アナウンスで、“階段は走らずに、お歩き頂きますよう、お願いします”というのがある。言わんとするところに何の不明な点も無いが、やはり落ち着かない。
“何々して頂きますよう”“お願いする”という続き方が論理的でないと思われる。“何々する”のは相手であり、その後に“お願いする”と来れば問題は無い。なまじ丁寧表現で“頂く”を入れると、その主語は自分だから、“お願いする”と結ぶのは非論理的だ。
“お願いする”行為は、相手の行為の筈だから、“頂く”という自分の行為ないし動作を“お願いする”のでは、やはり引っ掛かる。
などなど、日常日本語の乱れが気になって仕方が無いのは、老化現象だろうな。
“お歩き下さいますように お願いいたします。”ならすんなり通る、と思うが。
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2013年11月01日
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