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辞書には“中国産のヤクの尾の白い毛。払子(ほっす)や、槍・旗などの飾りに用いる”と解説されていた。
その解説には更に“→黒熊(こぐま) →赤熊(しゃぐま)”と付記されていた。これら三色の“熊”の読み方はそれまで知らなかったのだが、間もなく“白熊を作る”というような表記に新聞か何かでお目に掛かり、「白熊(はぐま)」が生きた言葉であることに妙に感心したものだ。
ちなみに、黒熊(こぐま) と赤熊(しゃぐま)の解説は、それぞれ次のようであった:
“中国産のヤクの黒い尾。旗・槍・兜(かぶと)などの飾りとする。”
“赤く染めたヤクの尾の毛。また、それに似た赤い髪の毛。払子(ほっす)やかつら、兜(かぶと)の飾りなどに用いる。”
それにしても、白(ハク)、黒(コク)、赤(シャク)という音読みに熊(クマ)という訓読みを繋げる徹底した重箱読みも凄い。
あるいは、熊(クマ)は当て字なのか、とも思っていたところ、つい先日、“采配を振った”という表現に引っ掛かったことから、「ハグマ」に再会することになった。
“采配をフル”は“采配をフルウ”が本来の言い方ではないかと気になり、辞書を引いたところ、逆で、“フル(振る)”が正しい(もともとの表現)とのことであった。
今では“フルウ”が正しいと思っている人の方が多いとも書かれていた。それはそれで思い違いの一件落着なのだが、「采配」が次のように解説されていた:
“?〈はぐま〉”とあり、“白熊”とは書かれていない。「?」の字は見づらい。拡大すると?である。
日本における漢字の発音には漢音、呉音、唐音の3種類があると義務教育で教わった。ウィクショナリでは、「赤」の漢音「セキ」、呉音「シャク」と出ている。また、「白(ハク)」は漢音(呉音はビャク)、「黒(コク)」は呉音・漢音とされている。
三色の読みが呉音で統一されてはいないが、仏教用語に多い呉音が起源であるように思われる。払子(ホッス)の「払」は呉音「ホチ」とある。やはり、払子(ホッス)と共に「ハグマ、コグマ、シャグマ」が齎されたのだろう。そして、「グマ」あるいは「マ」の原字は、不明である。
“?”の字は、左上が「十の下に不」、右上が「攵」、下が「厂(がんだれ)」に「牛」
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2013年07月28日
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