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蒲生俊敬「太平洋 その深層で起こっていること」(講談社 2018.8)を読んだ。版元による内容紹介はほぼ次の通り:
《日本は世界1位の「超深海」大国!→6000m以深の体積が最大 海水の概要、全地球的海洋の流れ、海水の鉛直循環、海底地形、大陸プレートの動き、地球深部と海水との交流、最深海の工業汚染など自然科学的解説を中心とする一般向け好著と言える。
当方が惹かれたのは、むしろ歴史的逸話“古代天皇の名をもつ謎の海山群”である。著者自身も相当に力を入れて調べた成果を詳しく述べている。
“北太平洋をほぼ東西に区分けするように、東経170度付近に整然と並ぶ海山群”は、その源をハワイまでたどることのできる旧ホットスポット火山の連なりだが、なぜ古代天皇の名を与えられているのかという話だ。
先ずは先の戦争中のこと、帝国海軍に徴用された貨物船「陽光丸」による機密任務、東方海面測量及び観測(1942年4月〜5月)があった。任務のうち、音響測深による海山のデータの取得が目玉である。艦艇の航行に必要なデータであったと思われる。
帝国海軍の制海権の外での護衛無しの無謀ともいえる観測任務の危険性を乗船者たちは知らされていなかったらしい。幸運にも「陽光丸」は任務を果たして無事帰還した。持ち帰った貴重なデータであるが、なぜか書庫にしまいこまれて忘れられた。
敗戦後、アメリカの海洋地質学者ロバート・ディーツ(1914−1995)がフルブライト第1回生として日本に派遣された(1952年11月から1年)。彼は北西太平洋の海底地形データを求めていたところ、「陽光丸」の“機密”任務を知ることとなり、そのデータを入手するべく来日したらしい。
日本では忘却され、埃を被っていた資料をアメリカの学者が蘇らせることになった。
首尾よくデータを入手し、調査結果を生かした北西太平洋の海底地形に関する論文を彼は帰国後に発表した(1954年)。天智、神武、推古など“Emperor Seamounts”9山の名称が世に出た。その後、他の研究者たちによる命名もあり、現在は30の天皇海山があるという。
天皇名を冠したのは、ディーツの遊び心かも知れないが、貴重なデータを残した日本の研究者の功績に敬意を表したのかも知れない。
彼は、日本のデータを持ち出しただけではなく、日本に貴重な情報をもたらすことにもなった。
ディーツが来日する少し前、1952年9月に八丈島と鳥島の中間に位置する海底火山が噴火し、これを目撃して通報した漁船、明神丸に因んで明神礁と名付けられた。詳しい状況把握のため測量船「第五海洋丸」が9月23日10時に東京港から出発した。
同船は同日20時30分に「異常なし」の連絡を発して以降、消息不明となった。捜索の結果、同船は明神礁の噴火の直撃を受け、一瞬のうちに破壊されたと推定された。先に陽光丸の測深任務で活躍した技師も犠牲者に含まれていた。
後に第五海洋丸の遭難の正確な時日がディーツのもたらした水中聴音装置の記録から明らかになった。聴音装置は米軍が遭難船舶や航空機の位置を迅速に把握するためにカリフォルニアの沖合(明神礁から約八千キロ)に設置していたもので、その記録などから9月24日12時20分ごろの明神礁大噴火の直撃を受けて第五海洋丸は救難信号を発する間もなく破壊されたことが確実となった。
なお、ディーツは後に「大洋底拡大説」を発表し、それが今日の「プレートテクトニクス」に発展している。
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試運転第3幕も、声の調子に特に進展は無かった。未だ広い音域での発声の機会に恵まれないから、結論は持ち越しだ。
それより、拍を数え間違えることが多くなったように思われるのが気になる。安逸の日々に緊張感を忘れた所為か、それとも脳の生理活性の退化か。コンコーネの復習で事態が少しは改善するだろうか。
今日の歌う会では、当方的には“妙な歌”が目立った。その筆頭は「ぜんぶ」。調子っぱずれとしか言いようの無い音程が散りばめられている。奇を衒ったものだろう。聞いて気持ちの良いものではない。ただ苦笑するしかなかった。
初耳だと思うが、自信は無い。念の為PC内を検索したところ、何と2013年6月にどこかのお母さんコーラスで聞いた記録があった。
しかし、取り上げて積極的に歌おうという人が少なからずいらっしゃるのも事実。しかも、会場の皆さんの斉唱が響く。知らないのは当方ばかり、かも知れないのだ。
「黄昏のビギン」は初耳ではないが、やはり妙な音程が特徴だ。ポーズの拍数も予測不可能だ。歌いにくいことに変わりは無い。皆様も苦労しながら歌っていた。それでも取り組む姿勢には感心する。
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今日は我が声の試運転二日目、簡単な二部合唱を常例とする歌う会に参加した。講師が年度ごとに選定した数曲を月1回練習する。月1だから習熟の歩みは遅々たるものだが、正月の所内発表会には何とか様になる。今年度の選曲は次の通り:
童謡メドレー 春が来た
どんぐりころころ
七つの子
唱歌 村祭り
ちいさい秋みつけた
その他 糸 など
簡単そうな童謡ばかりと舐めてかかると恥を掻くような罠が仕掛けられていた。「七つの子」の低音パートが思いがけず難物なのだ。臨時記号がパラパラ付いているだけなのに、なかなか音取りが終わらない。固定ド方式で読むと次の通り:
レードードーーー シーーシレー ♯ファー ♮ファ−ミ−ド−ミ− ♯ファ―――――
か わ い か わ い と な く ん だ よ
ト長調の移動ド方式で読むと:
ソーファーファーーー ミーーミソーシー ♭シーラーファーラー シーーーーー
か わ い か わい と な く ん だ よ
移動ドの方が当方には読み易いが、いずれにしても不気味な音程で、何回歌っても身に付かない。
これで高音部のメロディーとハモっているのか、歌っていてもよく解らない。自分の音取りに気を取られていて、ハモリを味わう余裕が無いようだ。やはり半人前だな。
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某集会施設の歌う会を我が(歌の)出初式代わりとして利用した。旧臘の風邪ひき以来、ほとんど歌っていなかったので、言わば復帰のための試運転であった。
童謡・唱歌・流行歌20曲を1時間の枠内で歌うプログラムとなっていた。当方は遅刻したので、4曲目あたりからの参加となった。皆様方も年明け最初の歌い初めとあってか、些か抑え気味で、静かな雰囲気であった。出る杭とならぬよう、控えめに声の調子を探った。
キーやテンポに無頓着にカラオケを鳴らすので、ついていくのに一苦労であった。キーが低過ぎるのは常の事だが、テンポはまちまちだ。童謡を快速で鳴らされたのには皆さん置いてけぼりを食って流れ解散の体であった。
キーについては、前奏で聴き取れないままに歌詞が流れることがある。今日は2,3曲でそのようなことがあった。これは珍しい。うち1曲は「銀色の道」だった。最後までキーは解らなかった。メロディーは無く、いわゆるコードだけをギターが奏でるので難しいということはあるのだろうが、皆さんが好き勝手に歌うので、ますます当方の音感も混乱したようだ。まだまだ半人前だな。
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居間でのんびり茶飲み話をしていて、誰かが「まだ11時前だ」と呟いたところで日食のあることを思い出した。ちょうど食分が最大のタイミングであるような気がして、早速観察用のグラスを捜した。めったに使わないものであるが、珍しく紛失もせず、簡単に見付かった。
空を見上げると雲が掛かっていたが、太陽は直視するには眩しく、観察用グラスの出番であると思われた。見えることは見えたが、欠け具合は判然としなかった。第一印象では左上が一部欠けているようだったが、必死に見ると右上のようでもあり、結局判らなくなった。
家族も興味を示してそれぞれ観察したが、右上説、左上説に分かれた。ネットで関連サイトを閲覧したところ、左上が欠けていたものの、既に食も終わりかけであると分かり、実際には殆ど見えていなかったのだ。
見たいものが見える心理現象の一例だろうか。
ところで、この日食観察用グラスは、約7年前、2012年5月21日の金環食を見たくて買ったものだ(見納めの金環日食〜犬の遠吠え〜気温の低下 2012/5/21(月))。そのパッケージには、日本で見られる日食のほか、“金星の太陽面通過”の予報まで記載されている。約百年後、2117年12月11日に“金星の太陽面通過”があるそうだ。
北海道で2030年6月1日に金環食が見られるそうで、その頃までは小生も生きている可能性はある。観察用グラスは身辺整理の対象外、大切に保管しよう。 買価590円(税込)だった。
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