私的な考古学

丹沢山麓で考古学を学ぶ学生諸君との対話

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9月7日
朝は雲が多く曇天になるかと期待したものの、結局作業開始時には晴れました。
アルシケーヤ(G)地区では黄褐色硬化面の検出作業を実施しました。本日から11日まで、この地区は石井君に指導してもらうことになりました。

作業の終盤になってG16トレンチでは当初硬化面と認定していた部分の暗褐色粘性砂質土はごく最近の農学部による撹乱以降の堆積であることが判明。夕方までに検出状況写真撮影を目標に掘り下げと清掃作業を進めてもらうことに。この撮影については夕方の現場ミーティング後に達成されました。

なお石井君と協議の結果、層序については昨年度の試掘調査トレンチに準じてI・?鵺・?鶚層とすることに。土層堆積の所見が整理できるのは明日でしょうか。もう少しだけ時間がかかりそうです。

カイメーヤ地区では冨山大学2人組で新たにI6トレンチを開け始めてもらいました。このトレンチは全土壌をふるいがけするために、表層の腐植土層から10cm単位で機械的に掘り下げてもらうことにしました。本日I6トレンチは表土剥ぎを終え、第1スピットの掘削中で作業を完了しました。I7トレンチでは全体の清掃と遺構検出作業を実施。撹乱土坑を含む近・現代の硬化面の輪郭出しを行い、写真撮影を実施しました。

I9トレンチでは一昨日の所見にもとづき、サブトレンチ以外の全範囲でサンゴ礫の堆積を検出させるべく掘りさげ作業を実施しました。しかし意外にもサンゴ礫の広がりはサブトレンチの西には及んでおらず、ほぼ終焉する状況であることが判明。全面を掘り下げるべく作業を継続中です。

I7トレンチでは地表面から15cm程度掘り下げたところで硬化面を検出。東海大学がこの土地を借り受ける前の(撹乱前の)地表面かと推測されました。

いっぽうI9トレンチでは、サンゴ礫の堆積が西に広がるかどうかを追求してもらいましたが、なぜか西側には広がらず、サブトレンチの範囲で収まってしまうようです。その原因は現時点では不明。こちらについても、全体の様相が把握できるまでにはもう少し時間がかかりそうです。

9月8日(月)
朝は雲が多い晴れ。朝、網取水源地での水の供給状況を確認してもらうために、院生のM田君、S袋さん、I崎さんの3名に出向いてもらいました。その結果、水源地には水が流れており、取水口からもパイプには流入しているものの、ソジカの上流100mほどの地点で漏水していることがわかりました。急遽男子学生4名で応急的な復旧を実施。漏水を止めることはできたものの、残念ながら旧パネルへの流入にはいたりませんでした。崎原さんによれば、やはり水圧が低いのだどうとのことでした。

調査ですが、まずアルシケーヤ地区では、暗黄褐色硬化面(?鵺層)の除去作業を実施しました。多量の貝殻類や陶磁器片が出土。全域で同時進行的に掘り下げをおこなっているものの、本日の作業完了時点では、まだ全面を掘り切れてはいません。本日G16トレンチでは塩ビ管の埋設を確認。北半部は現代の撹乱であることが判明。ただし土壌の色調や質は?鵺層と識別できず、撹乱の堀方は確認できていません。

カイメーヤ地区では各トレンチで掘り下げを継続中です。本日の作業終了時点で新たな発見はなし。なお現場ミーティングの最中に石井君からサンゴ礫が柱の土台固めではないかとの指摘を受けました。一昨年度のヤンデーヤ地区の状況に酷似しているからです。実際のところ、その可能性は非常に濃厚で、要するにサブトレンチを設定した場所が、偶然建物の壁面に沿っていたということになりそうです。


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