私的な考古学

丹沢山麓で考古学を学ぶ学生諸君との対話

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9月12日(金)
朝、水の運搬を2艇でおこなってくださいました。浜で記念撮影後、前の記事で書いたとおり石井君は9時に網取を離脱しました。
G地区では第3層上面の検出に向けて掘り下げ(G16)と清掃(G15)を実施しました。本日はI地区からN崎さんをG地区に派遣し、フルイがけとG16の掘削をやってもらいました。昼前にはG15の写真撮影に漕ぎ着けました。その後G15では貝類出土状態の実測に向けた準備を進め、本日はトータルステーション「座標杭打ちモード」で基準点を落としました(担当はS藤・I浪君)。

G14は第3スピットまでの掘り下げとし、掘削を継続中です。なお井戸脇に設け、石垣の付設と井戸の設置との前後関係を把握する目的で設定したG17については、検出した礫の実測作業を丸一日1日実施しました(S崎さんの担当)。

I地区のI7トレンチでは昨日から作業を開始した西側半分のサブトレンチをさらに掘り下げる作業を実施し、本日夕方には暫定3層まで到達しました。そうすると南端では軽石とチョウセンサザエの集積が検出され、中央部ではパナリ焼の口縁部片が出土しました。なお3層上面に到達すると、とたんにマイマイの検出量が増加するとの所見をK島さんから聞きました。この面は一時期地表面であったことを示す痕跡なのかもしれません。

I9トレンチでも東半部のサブトレンチを暫定3層まで掘り下げ。磁器とパナリ焼片を検出。ただし遺構の確認はありませんでした。

9月13日(土)
朝、水の運搬(2艇)がありました。ただしスコールはなく明日以降の水不足が問題になっています。

本日はK森君に依頼して、来年度には再度開けたいと思うGトレンチ(2002年度春)の位置(ナカヌウダチから12m・南の区画から4mの位置を中心とする2×2mのトレンチ)を再確認したところ、現在大型水槽(アルミ製)を放置している場所に該当することが判明しました。報告書の記述を見直してみると、敷石遺構は表土下40cmの深さで検出され、直下は砂丘堆となっている。今回の?鶚層に該当しそうな位置になります。

G16では遺物出土状況写真撮影を昼前に実施し、午後から平面実測のための釘打ちに入りました。G15は本日朝から平面実測を始めています。G17は午前中に平面実測とレベル落としを終え、午後から礫の取り外し作業に取りかかりました。G14は北半部を第3スピットまで掘り下げて、午後写真撮影の予定。

I7のサブトレンチでは暫定3層の掘り下げを実施しました。パナリ焼片や貝類が出土しています。

ところで夕方、水谷さんのご指摘によりG16トンレンチ第?鵺層からマルタニシがまとまって出土していることが判明しました。「水田漁業」ないし「水田養殖」の一端を今回の調査では奇しくも証明したことになります。現場ミーティング後に貝集積の現地に残されたマルタニシを探したところ、2点を発見しました。その出土状況詳細は明日撮影することにしました。次回の科研費申請のテーマになりそうです。


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