私的な考古学

丹沢山麓で考古学を学ぶ学生諸君との対話

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9月14日(日)
朝は快晴。ただし雲の多い天気となりました。9時には北海道キャンパスからの研修生に向けて私たちの調査の概要を説明しました。

昨日出土したマルタニシを河野裕美先生や水谷さんにもご覧いただき、意見交換をおこないました。河野先生からマルタニシの出土状況写真・遺物写真を早急に送るように要請がありました。折から展開し始めた研究テーマでもあり、今年度の生物学会誌に発表するとのことでした。遺跡からのバックアップができて嬉しく思います。

その後は各所で写真撮影をこない、本日夕刻までにおおむね全写真撮影を完了しました。残るは各所の図面作成です。各所で手分けして図面の作成に取り掛かってもらいました。

本日の掘削作業はI9拡張区とI6トレンチのみ。このトレンチについては南半部を第3スピットまで掘り下げ、第3層上面が現れたところで停止し、来年度以降の課題とすることにしました。この面での写真撮影を夕刻に実施。遺構らしき掘り込みが3基程度みつかりました。

今年は雨での休日もなく、思い返すと6日に休暇を取った以降は、明日の埋め戻しまで9日間連続無休での発掘調査となります。昼休みの様子をみると皆に疲労が蓄積されつつあることがわかります。あと1日の辛抱だからよろしく、と夜のミーティングでお願いしました。

9月15日(月)
朝は一時雨でしたが、その後急速に天候は回復し蒸し暑くなりました。北海道キャンパスからの研修生の次の班に向けて現地で説明を行いました。

G15から出土した少し興味深い貝類の埋納状況を河野先生にご覧いただきました。シャコガイの貝殻のなかに各種の貝が整然と並べられた状態で、その中には2個体のマルタニシが含まれていました。まるで子供のオママゴトの痕跡であるかのようですが、もう少し「送り」に近い性格の資料かもしれません。いずれにしても、偶然ではありえないと判断できる出土状態です。

実測作業を終えたI地区から埋め戻しを始め、午前中にはI9・I7の埋め戻しを終えました。G地区ではG15・G14の埋め戻しから始め、結局午後3時半には全地区の埋め戻しを完了。めでたしです。その後は機材の後片付けを進め、夕方にはそれも終わりました。

なお私は6日のシュノーケリングに参加できなかった1年のM本さんをカヌーに乗せてリーフエッジまで向かい、そこでのシュノーケリング。K森にも冨山大学のO君を連れていってもらうことにして同じくリーフエッジでのシュノーケリングをおこないました。幸い、M本さんにはウミガメを見せることができました。

夕食後には全員で出土遺物と器材類の梱包をおこない、それも11時前には完了。なによりです。これで2014年度の網取遺跡での現地調査は終了です。参加くださった皆さん、真にお疲れ様でした。


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