私的な考古学

丹沢山麓で考古学を学ぶ学生諸君との対話

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今年の網取遺跡調査でも、出土した貝殻をヤドカリに盗まれるといった「事件」がありました。

現場はI地区のI7トレンチ。第3層の上面で検出されたチョウセンサザエを翌日写真撮影しようとしたところ、翌朝には別の小型巻貝に置き換わっていたのです。

今回は後日談があって、その小型巻貝の貝殻も翌々日にはさらに小型の巻貝に置き換えられていました。写真はトレンチの脇で翌々日分の貝殻を手にする2年のI崎さんです。先島先史時代の貝塚(F地区)で2005年度に初めて経験して以来の久しぶりの出来事でした。

網取遺跡に住むオオナキナキオカヤドカリにとっては、廃村を迎えたために住民が貝殻を新たに持ちこまなくなって40年が経ちますので、既に新規の「入居宅」は枯渇してしまい、熾烈な居宅争奪戦の局面を迎えています。ここまでヤドカリのサイズを大きくしたのも、じつは人間であって、定住民が食糧残滓として供給する新たな貝殻に依拠してきた彼らヤドカリたちは、私たち人間が新たな「入居宅」を提供しない限り生存の危機(サイズの大型化の限界)に直面しているというわけです。

このような事態を迎えている現在、ヤドカリの生態調査を続けてこられた水谷さんや河野先生は、新たな貝殻の提供をすべきか否かの判断に迷っていらっしゃるようです。

関連する『西表島研究』掲載の研究論文を下記からご参照ください。

http://www.orrc.u-tokai.ac.jp/images/Publication/PDF-publication%20study%20review/2011/Study%20Review%20Iriomote-2011-Mizutani%20&%20Kohno.pdf#search='ナキオカオカヤドカリ';

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ご存知のことと思いますが,名越左源太『南島雑話』のなかに,アママーすなわち「あまん蟹は大和のヤドカリ蟹と同類なり。されども海浜近くの人家の床の下に這出,…大なるは茶家程,小は五,六寸廻り,且大小数十出入す」「大和の宿借り蟹と形少く異なる。大なるは壱尺弐,三寸廻り,小なるは八,九寸廻り」と,非常に大型の蟹である。余計な事を申し挙げます。

2014/9/24(水) 午前 8:33 [ kam*i19*920*0 ]

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コメントありがとうございます。ご指摘のとおりアマンの問題とオオナキオカヤドカリとは密接不可分の関係にあるようです。開闢神話との関わりも気になるところです。しかし琉球列島に固有の問題なのか、東南アジアとの関連性はないのかどうか、そこを詰めきれていません。

2014/9/24(水) 午前 11:22 [ flyingman ]


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