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今日の2限は「日本考古学資料論講義D」でした。
関東地方への前方後方墳の波及と前方後円墳のそれを取り上げて、両者がどう密接に関わっているのかを検討中なのですが、話しのなかで現在調査中の長柄桜山1号墳を紹介しました。
実は昨日、逗子市教育委員会の佐藤さんからメールをいただいており、後円部の埋葬施設に関わる所見が変更されそうだというニュースに接していたものですから、気になっていたのです。
そこで、午後から現地に見学に行きたい受講生は一緒に行かないか?と切り出してみたところ、2年生のM崎君が直ぐに手を挙げたので、さっそく授業終了後に出向くことに。丹沢山麓から三浦半島の付け根まで行くのですから、片道2時間ほど。結構な道のりです。さらに午後からは降水確率80パーセントだという予報にも接し、なかば賭けだ、といいながら二人で昼も食べずに出かけました。
空一面に灰色の雲が覆い、寒風吹きすさぶ中でしたが、現場には葉山町教育委員会の山口さんがいらっしゃり、現時点の所見を詳細に解説していただきました。私は、といえば一応は調査指導委員になっている関係上、微細な部分でのサジェスチョンをさせてもいただきました。
後円部頂は地滑りの結果、東の葉山町側に向けて全体が下降しており、幾筋もの断層によって旧地表面も盛土も階段状に切断されているらしいことが突き止められたようです。
併せて前方部前面の調査状況も見せていただきました。最下段の写真は前方部の築成状況です。これは見応えがあります。いかに本腰を入れた墳丘造営工事だったのかが印象づけられます。
今にも雨が降り出しそうな、しかも風の強いなかを解説いただいた山口さんには心から感謝です。
その後、せっかくだからといってM崎君を連れて2号墳を見学し、霧雨が本降りならないようにと祈りながら葉桜団地のバス停まで急ぎ足で戻りました。
今日は実に寒く、かつ文字通りの暗雲たれ込めるなかの古墳見学でした。天気がよければ2号墳からは富士山も見えたのに、M崎君には少し気の毒だったかも。
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