私的な考古学

丹沢山麓で考古学を学ぶ学生諸君との対話

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昨日まで一泊二日の旅程を組んで、妻と伊豆半島にでかけてきました。幸い好天にも恵まれて良いドライブ小旅行となりました。我が家なりのディスカバー東海です。

一日目は三島大社参拝から始まり、三島の街路を散策したのち、松崎町雲見温泉までを中伊豆経由でドライブしました。

三島って、じつはほとんど縁のなかった街でしたので、様子をまったく知らずにいましたが、実際に訪れてみると、そこは清流がいたるところに流れる清涼感に包まれた街路。良い雰囲気の街の様子に少し感動を覚えました。こういう雰囲気の街なら、絶対に住んでみたいと思うはずです。ところで、うなぎ屋が目立つのはともかく、なぜか三島界隈には蕎麦屋も数多く、結局昼は蕎麦。

その後は中伊豆を通って南下し、松崎町雲見温泉までのドライブ。そこに林立する民宿のひとつに宿泊しました。行くまで二人とも知らなかったのですが、この漁村が母体となって発達したとおぼしき温泉民宿街は、ごく最近放映されたTVドラマ「とんび」のロケ地でもあったとのことで、確かに三島とはまた異なった、昭和の趣に包まれていました。

おだやかな夕方の浜辺散策に向かう妻を尻目に、私はいきなり布団を引っぱり出してしばし熟睡。というのも前夜は朝の3時半頃まで、次回の「西相模考古」特集号に載せてもらうための原稿を書いていたからです。初稿ができあがったので、ひと安心して出かけて来たのですが、やはり襲い来る睡魔には勝てませんでした。

目を醒ました後の夕食は、もちろん魚三昧のご馳走。今回はイサキの舟盛りがメインでした。なぜか中瓶一本で酔ってしまうという我が身の効率の良さもに驚きましたが、もう一つ驚かされたのは宿の温泉。塩辛いのです。

翌朝は烏帽子山という、火山の根でできた山を目指したものの、中腹の雲見浅間神社の拝殿まで登ったところ、あと300段の階段を登る、と知って断念しました。下から3段目の写真が烏帽子山の全景です。なんと、かのイワナガヒメが祭られているのです。北に仰ぎ見る富士山はコノハナサクヤビメですから、この南北の対称性が印象的でした。

帰り道は今度は海岸沿いを北上することにし、途中で松崎に立ち寄って再び街中を散策したのちは、点在する漁村や農村を見ながら沼津市までの道中をゆっくりと走りました。途中での会話はもっぱら集落の立地と生業パターンの話。最近は私も妻の影響か、安室知氏などの民俗学の本を読む機会が増えてきていますので、「おお!ここは百姓漁師の村だ」などと感動してみたり、かつての竹中直人監督・主演の映画「119」の舞台を重ね合わせ聖地探訪をもくろんでみたり、と、他愛もないドライブを楽しみました。

その後は沼津御用邸の跡地に建つ同市歴史民俗博物館を見学し、さらに沼津界隈の地形などを確かめつつ、連休前半の最終日ですから、東名が混む前に、と帰宅しました。沼津インターから自宅までの所用時間は1時間ですから、近場ではあるものの、とにかく連休中は鬼門です。

じつのところ、妻は妻でこの博物館の図録が所望だったのと、私はとにかく駿河湾の付け根界隈の地形がどのような雰囲気なのかを確かめたかった、というのが今回の小旅行への背中を押した、それぞれの思惑でした。

前夜(当日の早朝)に仕上げた原稿は、まさしく沼津市高尾山古墳に関するちょっとした発見を論じたものだったからです。調査中にも2度お訪ねしましたが、この古墳を対象とした論文を仕上げてみると、やはり親近感が湧くものです。

倉敷考古館再訪

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ほぼ10年ぶりとなります。先週の金曜日には倉敷考古館に日帰りで出向き、備前市の鶴山丸山古墳出土の石製品実測をしてきました。旭川の瀬川さんからは「まるで水戸黄門漫遊記のようだ」と揶揄されていますが、今回は当初予定に沿った研究目的です。

対応していただいたのは間壁忠彦先生。大先輩にあたるわけですが、相変わらずお元気でなによりでした。そうはいっても、岡大生の頃に間壁先生と親しくお話をする、などという僭越なことは恐れ多くてできませんでした。当時から近藤義郎先生とのご関係も微妙だと先輩方からうかがっていましたし、こちらの面が割れると、いろいろと厳しい「教え」を賜ったという諸先輩のうわさを耳にしてもいたからです。

この土倉の内装を変えただけの由緒ある建物に収納され、木製の展示ケース越しに見る数々の考古資料には、学生の頃から秘かに何度か訪れては馴染んでいたつもりではありました。弥生後期の特殊器台やら金蔵山古墳の埴輪、それに膨大な副葬品やらと、かなりメジャーな考古資料を間近に見学できる場所でもあったからです。ちなみに秘かに、というのは、岡大生のしかも考古学専攻生などということが間壁ご夫妻に知られることのないように、という意味です。

しかし10年前に金蔵山古墳の石製品のひとつが環頭形石製品であることを突き止め、忠彦先生にその旨をお話ししながら実測をさせていただいたことがご縁となり、ようやくふつうの会話をさせていただけるようになりました。陳列ケース内では、件の石製品に、いつしか粘土で私の復元案どおりの造形が施され、全形が再現されていました。感謝です。

しかし幾度となく訪れたはずでもそ細かく記憶している資料というものは意外と少ないもので、やはり実測して初めて身体に覚え込ませることができるようです。

今回の資料調査を経て、ようやく金蔵山古墳と鶴山丸山古墳の主要な石製品を実測し終えました。同成社に連絡を入れてみたところ、まだ間に合うということでしたので、私の原稿「腕輪形石製品」の付表のなかに、今回の調査結果を入れてもらうことができそうです。

実測の他になにをしてきたのか、といえば、肉眼観察による産地推定です。大賀君との対話を重ねながら玉に準じた指標がほぼ明確になりましたので、今後は意識的にこうした作業を積み重ねようとの目論みです。

しかしこのような岡山への日帰り資料調査も、気持ちと時間に余裕がなければできません。こういうときにサバティカルの有難味を実感させられます。

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