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少し顰蹙ものの記事かもしれませんが、このブログでも紹介させて頂いた「西相模考古」第22号と『古墳時代の考古学』(第4巻)「副葬品の型式と編年」の2冊は、駒澤大学会場に持ち込まれたすべてを完売することになりました。しかも両著ともに昼前には売り切れだったようです。
3段目の写真は、161部(22号)を売り切った後、バックナンバー売り上げ分を加えた売り上げ計算中の伊丹さんですが、伊丹さんの「東北生活2012」も販売促進には大いに役立ったに相違ありませんし、25名もの執筆者から五月雨的に届けられた原稿類や図版類を適確に編集いただいた立花さんの力技あっての賜物であることも事実です。企画立案者の西川さんの目論みが大当たりだったというところでしょう。関係された皆様に「お疲れ様でした」と申し上げます。
また本ブログを通して上記の2著の刊行をお知りになり、ご購入された方がいらっしゃったとしたら、厚く御礼を申し上げます。もちろん、自信をもってお勧めできる2冊だと思いますし、実際に手にとってパラ見してみてのご購入の結果だったと推察いたしますので、お買い得感はあったものと思います。
西相模考古については私も帰路、他の執筆者の論文を数本読ませてもらいましたが、問題意識の部分で共有されているところが予想以上に多いという印象を受けました。それぞれの文体と表現上の癖に即して書かれていますので、まるで異なる受け止めをしているかに見える部分もありながら、通底する部分の認識の共有を確かめる、という意味でも楽しめる冊子になっていますし、内容的にみても今後の議論のネタになるに違いないと思います。
また同成社の「副葬品の型式と編年」の方については、もしご購入なさった方々がこの記事をお読みであれば、総論の後半(2−3「モンテリウス編年学と日本考古学」、10頁から13頁)に少し着目していただきたく思います。学史に関する新たな発見を速報的に記しています。今年はこの問題についても少し踏み込んだ議論が展開できれば幸いかと思っており、モンテリウスの1885年刊行書(1986年英訳版出版)については、現在インドに滞在中の小茄子川君に翻訳を進めてもらっているところです。
社長の佐藤さんのお話では、今回の4巻、比較的若い世代の方々が購入する傾向にあったとのことですので、学生の皆さんからの注目度は高かったのかもしれません。となると、総論の話題についてもなるべく早めにこのブログでも補足記事をアップし、学生の皆さんに編年学を学んでいただくうえでのヒントにしてもらう必要ありか、とも思います。
西相模考古のブースの隣には「西アジア考古学会」のブースがあり、トイ面には我が大学のブースがありました。どちらも販売担当として私のところの学生諸君が出張ってくれていました。
そこそこの売れ方だったようですが、例年販売数は減少気味ですので、本当のところは悩ましい情勢にあるのには変わりなく、かつての80年代前半のあの喧噪を追体験させてあげられない辛さがあります。西相模考古のようなノリを、今後考えてみるのもよいのかもしれません。
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