私的な考古学

丹沢山麓で考古学を学ぶ学生諸君との対話

調査

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調査日程の前半を終えた本日23日は、調査団の休養日ということになり、宿舎の清掃を全員で終えた後、午前中は、虚空蔵山の中腹にある「水ノ手」地区で松本市教委が実施している発掘調査現場の見学に行きました。

虚空蔵山は宿舎の背後に聳える山ですから、尾根伝いに散策路を上り、林道を使えば徒歩40分の場所にありますので、全員徒歩で、ということになりました。

ちょうど信州大学副学長の中世史学者笹本先生が現地指導にお越しになるとのことでしたので、一足早く到着し、笹本先生とご一緒させてもらうことになりました。松本建速さんは学生時代に笹本先生の教えを受けたという、いわば師弟の間柄ですし、私も昨年末に東京でのリポジトリ関連シンポジウムでご一緒したものですから、このような不躾もお許しいただけたようです。

現場では調査担当の竹原さんにご案内いただき、見事な石積の状態や、背後に設けられた平場の遺構等を見学させて頂きました。中世の山城というには防御性が中途半端で、石積の状態も一般的な山城のそれとは異なって粗雑さが際立つことから、笹本説は、戦国時代末期の不安定な世情のもとで、戦乱に巻き込まれることを避けて地元会田地区の諸村落の住民が寄り合い的な避難場所を設けた、いわゆる「村要害」ないし「村の城」ではないか、と説くものです。

石積の粗雑さ加減が各所で異なって統一性が見えないことや、出土した陶器類の年代が、この地区がもっとも不安定な状況下に置かれた時期と符号するようですので、笹本説は強い説得力をもつものと感じました。とはいえ水ノ手地区の外側に設けられた縦堀(5段目の写真)は立派にみえました。もちろん中世城郭の専門家にとってみれば「浅く中途半端」なのだそうですが。

この笹本説と現場の各所の状況は整合するのかどうかを見て回り、その都度熱い議論を展開していましたので、あっという間に2時間が経過。松本さんや私、それにおそらく笹本先生も、議論の当事者でしたから、時間の経過は苦にならず、むしろ時間が足りない、ぐらいの感覚でしたが、調査担当者の竹原さんはさぞお疲れだったと思います。随行された大竹さんや、この4月に着任されたばかりの美人課長さんにも、こうした止めどもない?活発な?議論に辛抱づよくお付き合い頂きました。松本市教委の方々に深く感謝します。

もちろん学生諸君がこうした議論に割り込むのは難しい部分もあるでしょうが。後で聞くと、熱いオヤジ達が唾を飛ばしながら次から次へと繰り出す議論の展開を現地で間近に聞くのは楽しかったということですので、これもライブ経験だと思って納得してもらうことにしましょう。

そもそも長居原遺跡の調査に着手した3年前に、私とN谷とで盛り上がっていた議論が、まさしく「村要害」と「村の城」論でしたから、非常に感慨深いものがありました。その実際の最有力候補地は、もう少し裏手の標高940m地点にあった、という結果になるのかもしれません。

現場の見学を終えてから、水ノ手地区の脇にある「中の陣」で記念撮影を行い、下山しました。

午後は松本市考古学博物館を見学してきました。桜ヶ丘古墳の出土遺物をじっくり観察できたので助かりました。

私の長居原遺跡調査のお手伝いは、本日までで終了です。

8月22日の長居原遺跡

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本日も朝から快晴。現場を進めるには絶好の環境のもとで、作業6日目に突入しました。

測量のチームも発掘のチームも、それぞれの持ち場で個別の課題と向き合うようになり、独立性を強めています。最上段の写真では1年生のO野君が、凄い姿勢でアリダードを覗いています。

2段目の写真は、今年度実測と試掘調査を進める予定の石積みの脇で、物思いにふける松本建速さんです。また3段目の写真は、1年生のM田君と2年生のY原さんに図の表記法を指導する4年のI川さんです。

私が配属された測量チームは2年生だけの構成ですが、それぞれに勘所を掴みつつあるようで頼もしいと思いました。今日は来月末に浅間温泉で開催される古墳シンポジウムの準備絡みで、私は11時に松本市内に出向かなければならなくなり、朝のセットを終えてから現場を離れました。だから、私が抜けていた間は、T根沢さんとY口君の二人で測量を進めてもらいました。

本日の夕方にはN谷からの差し入れ第2弾がありました。サッポロクラッシックの24缶入りでした。昨日のメロンといい、今日のビールといい、いかにも北海道名物らしく憎い演出です。N谷君、ありがとう。

それに夕方には「きよみ停」から再びご馳走の差し入れがあり、学生は大喜び。私も松本さん共々、サッポロクラッシックを片手にご馳走を堪能させていただきました。返すがえすも感謝です。

最下段は単なるオマケ。本日昼前に訪れた松本城です。

8月21日の長居原遺跡

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一日空けで松本四賀地区の現場に復帰しました。

昨日20日午前中から2チームは平板測量を開始し、午後からは残りのもう1チームも測量を開始したようです。今朝現場に行ってみると、今年試掘調査を入れる予定の石積みについても清掃作業が始まっており、すでに現場は調査らしい雰囲気に包まれておりました。

私は、というと、さっそく2人しかいないチームに配属されることになり、スタッフ持ちを努めました。ですから現場写真は、一緒に仕事をしてくれた2年生のT見沢とH野だけです。

一日中晴天でしたが、湘南(丹沢山麓)とはうってかわって涼しく、湿度も低く、さすが長野県の現場だと、夏の過ごしやすさを実感させられました(昨日の神奈川西部の蒸し暑かったことを思えば、ほとんどパラダイスのようです)。

そうはいってもH満とI瀬コンビの杭打ち作業は相変わらず苦悩しているようです。聞けばI瀬も本日アシナガバチに刺されたそう。さほど痛がってはいないようでしたが、避けられるならば避けたい事故です。
現場写真を撮れなかったので、本日は夕食および食後のミーティング風景をアップすることにします。これからは連夜、その日の成果を皆で確認することになります。

N谷君からの差し入れは夕張ならぬ有珠メロンでした。まだスイカが残っているので、本日のデザートにはならず、明日のデザートになりそうです。N谷君の心遣いに感謝です。

8月19日の長居原遺跡

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伐採作業の3日目となった19日は、朝から晴天に恵まれ絶好の現場日和。市川さんも谷の中間部分の応援に入ってくださいました。

そこではチェーンソーが大活躍。昨日までの懸案だった松の倒木の処理が劇的に進展しました。

谷の最下部の伐採は午前中で完了し、午後からは谷の中間部分に全員が取りかかりました。やはり全員で取りかかった方が気勢も上がるし、効率もよいようです。

午後3時前には中間部分の伐採もほぼ終えて、では全員で最上部尾根筋へ移動し、本日中に伐採を完了してしまおう。と思った矢先に、今度はいきなり雨が。

通り雨かと思ったものの、一向に止まないばかりかどんどん激しくなって、10分後には土砂降りとなりました。市川さんは軽トラの中で雨宿りをして様子を見る、とのことでしたが、学生達はずぶ濡れになってしまったこともあり、先に撤収することに。

基準杭打ち作業も終えられず、残念ながら、20日に持ち越すことになりました。

私は20日に会議が入っているので、夜には車で湘南に戻りました。現場には21日朝から復帰する予定です。

8月18日の長居原遺跡

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伐採作業の2日目です。昨晩の大雨も上がったので、天気と足下を気にしながら作業を始めました。昨日は3地点に分かれて作業を行ったのですが、ハチの問題や効率の問題もあって、本日は2地点に集約。知見寺沢の上方チームと、同沢の最下部チームを設けました。

上方チームは2年生5名(Y口、H渡、H野、Y原、T根澤)。最下部チームは4年生と1、2年生の5名(I川、N川、S野、O野、M田)です。草刈り機はそれぞれ1台づつで、後は鉈と鋸と鎌。松の倒木にツタが絡まり、その上に別の松の倒木が覆い被さる、というような状態の場所を切り開くには、やはり難儀しました。草刈り機もいつしか枝打ち機になり灌木伐採機になり….。

倒木の処理にチェーンソーの必要性を痛感しだした午後3時頃、地元の教育委員会に長くお勤めだった市川さんがお越し下さり、明日はチェーンソーをもってお手伝いくださるとの有り難いお言葉。昨年度に引き続き、ご支援をいただくことになりそうです。今回も現場と宿舎の往復用にと自家用車1台を望月さんからお借りしておりますが、それだけでなく、「きよみ停」の溝口さんからも、さっそくご馳走の差し入れをいただきました。今年もまた地元の方々からの多大なご支援、真に有り難いことです。

夕方、4年のI川がアシナガバチに刺されるというハプニングもありましたが、彼女の場合は、幸い反応が浅く安心しました。「次に刺されたら命に関わる」と言われている私とは大違いでした。明日は伐採作業の最終日にしたいと思います。

現場を終えてから、私は9月末に開催される古墳関連シンポジウムの打ち合わせに出向いてきました。場所は、松本市内にある韓国料理の店「やんちゃ坊」でした。韓国慶北大学の朴天秀さんを呼んで、浅間温泉の桜ヶ丘古墳出土金銅冠を語るというシンポジウムです。

ひょんなことから、この私がコーディネートを引き受けることになったのですが、桐原健先生も企画に関わっていらっしゃり、同席させていただきました。シンポジウムの話題は別途アップすることとして、初めてお会いした本企画の関係者の方々の熱意にも惹かれましたし、この店の料理も真に美味でした。

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