私的な考古学

丹沢山麓で考古学を学ぶ学生諸君との対話

調査

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9月8日の網取遺跡

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見事な快晴となった本日は、再び探索チームを組織して、メブシ地区の現状を確認してもらい、メブシの墓の場所を突き止めてもらうことにしました。メンバーはM田君とY口君、そしてK島さんの3名です。ハチ対策にハブ対策を加えた装備で、この蒸し暑い中、雨合羽を羽織ってもらい目的地に向かってもらいました。目的地は昨年度までの調査地であった水田地区の東側扇状地対岸の小丘陵西壁面です(最上段の写真の中央)。

I2トレンチでは拡張部の掘り下げを進めてもらい、下層(近世前半)の居住域周囲を巡る石垣の壁体である可能性を追求しました。ただし現在の壁面下層に到達することなく収束することが確認され、今年度のトレンチ内では本集石遺構の性格について明確な結論は出せないことが判明しました。担当は小林竜田君とK森君、そしてO見さんでした。小林君の最終日だったこともあり、本日中に目途を立てたいと、3名ともワープスピードで頑張ってくれました。

R1・R2トレンチでは、礎石の根固め土坑に番号を振り、R2トレンチについては北半部に拡張部を設定し、土坑の堀方全面検出を目指すことにしました。しかし最初の拡張部では2つの土坑が重複しており、一面に根固めの粘土・サンゴ礫層が検出されたので、単体の根固め土坑の輪郭を押さえるために拡張部を南側に移して調査を実施することになりました。このほかの地点では、スピット2までの掘り下げを行いました。

本日は前半組の最終日です。明日離脱するメンバーをアップします。1年のM井さん、S袋さん、K保宮君、2年のE藤君、そして慶応大学大学院博士後期課程3年の小林竜太君です。5名ともお疲れ様でした。

今晩は教養学部の北野先生が引率する大学院生の実習生5名が網取に宿泊しますので、総勢24名で、前半組の慰労会をおこなうことになります。

9月7日の網取遺跡

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晴天ながら相変わらず蒸し暑いなか、休日明けの調査に再び取りかかりました。I 2トレンチでは集石遺構の東側を居住区画の境界である石垣の面まで拡張することにしました。

集石遺構の南側に広がっていることが確認されていた浅い炭化材溜まり(近世後期から近代前期の遺構)を引っかけながら、集石遺構の東側への広がり方を確認することを目的とした拡張区です。この部分の調査は小林君とK森君、O見さんの3名が担当してくれました。明日には体勢が判明しそうです。I 3トレンチは本日壁面の土層断面実測を終え、作業が完了しました。M田、Y口両君の担当でしたが、両名は実測を終えた後、ヤンデーヤ地区の担当に移動してもらいました。

R1トレンチ・R2トレンチでは第1のスピット(表土腐植土層)で検出した瓦を中心とする遺物類の取り上げをおこなったのち、第2のスピットの掘り下げへと調査の駒を進めました。本日の発見は、礎石の下に設けられた基礎固め(根固め)土坑と、その内部に充填された多量のサンゴ礫の存在。礎石の周囲に直径7・80cmはあろうかという立派な土坑です。明日からは、礎石の周囲を一部拡張し、土坑の範囲を確定する作業を掘り下げと平行して行う予定です。

また新たにR3トレンチの設定を行いました。場所は東側の入り口付近です。

担当は石井君とMりさんが指導する形で、R1はK玉君とE藤君、R2はK藤君とO本君、S袋さん、K保宮君が担当してくれました。午後からはY口がR1、M田がR2に入りました。またフルイかけはK島さん、Y崎君、M井さんの担当でした。

いっぽう私は、といえば、昨夕同成社から届けられたゲラ刷りの校正とほぼ一日向き合っていました。「古墳時代の研究」シリーズ第7巻の「総論」最終校正です。それを夕方仕上げてセンタースタッフの崎原さんに投函を依頼し、現場ミーティングにだけ参加した、という一日でした。このようなわがままが許されるのも、学生の皆さんの活躍のお陰です。

そして本日、壺屋焼博物館の吉田健太君から差し入れが届き、崎原さんが持ってきてくださいました。開けてみればチョコレートやパイなどの御菓子にポカリスエットの粉末。さすが、網取ではなにが最高の威信財になるのかを熟知したプレゼントでした。吉田君、気が利いた差し入れを本当にありがとう。

9月6日の網取施設

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夜明け前からのスコールが一段落した朝9時前、徹夜で鳥類の調査に向かっていた海洋学部の一団が池田さんの船で網取に帰航。サポート係のJ野君が池田さんと徹夜で釣ってくれた魚を私たちの調査団にプレゼントしてくれました。大漁ですが、彼によればまずまずの釣果だとのこと。

完全オフの今日、午前中は希望者をヌチカ方面に連れて行くことになり、私は案内役を務めました。崎山が見渡せる場所まで西側海岸線を南下し、昼過ぎに宿舎に帰り着きました。

午後のイベントの前には、すばらしい魚たちの下準備を行い、鯛飯用に選んだ2尾を簡単に塩焼きして、刺身用の魚の三枚おろしの仕方をMりさんに指導。

そして午後3時からは、サンゴ礁でのシュノーケリングを希望する学生諸君のうち、泳ぎに自信のない面々を3ブイ付近にカヌーで連れて行くことにしました。私と小林君で2艇を出し、それぞれ浜から3往復して合計6名を運び、シュノーケリング中は一緒に泳いでみたり、はぐれそうになる学生を安全なところにエスコートしたり、といった役回りを担い、午後5時過ぎに終了。

イベントはもう一つありました。それは夕食。J野君の薦めもあって鯛飯を皆に振る舞うことになり、1.8升の炊き込みご飯を食事当番さんと共に作りながら、私はその脇で三枚おろしを進めました。そして本日の夕食には鯛飯のほか、塩焼き魚と煮魚、あら炊きを都合6皿出すことができました。

かような次第で、本日の完全オフタイムに一番忙しく疲れたのは私だったと胸を張れそうです。上記のイベント、昨年度まではN谷君が担ってくれた役割ですので、文句はいえませんが。

9月5日の網取遺跡

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昨日までの秋めく朝の空気とは打ってかわって蒸し暑い朝でした。海もべた凪で、肌にまとわりつくようなべったりとした空気のなか、本日の調査を開始しました。

カイメーヤ地区では、I2トレンチの3層?中で検出された集石遺構の精査を進めてもらいました。昼前には輪郭を出すとともに、トレンチ南半部の掘り下げ停止面とレベルを揃えて、検出状況の写真撮影を実施しました。この遺構が含まれる3層?の砂中や集石遺構の周辺一帯からは多量のマイマイ・イソハマグリの貝殻が出土し、全量フルイにかけていますが、そのような状況になる理由は、依然として掴めないままです。

午後には東壁のセクションを検討し、3層?が2層の下部(暗黄褐色砂層)に該当する可能性が濃厚になりましたので、必然的に問題の集石遺構の帰属時期は近世(併行期)のものだと判断されることになります。集石遺構のごく間近からパナリ焼片や壺屋焼片も出土し、上記の判断を裏付けることになりました。東側璧面の実測を終えたのちには、東側に調査区を拡張する予定です。

午後からはI3トレンチ東壁面の写真撮影を終え、夕方5時過ぎにはカイメーヤ地区全体の写真撮影にまで漕ぎ着けました。明後日にはI2―I3を通した土層断面図の作成に入ります。

ヤンデーヤ地区では、スピット1の掘り下げを進め、午後から夕方にかけて、その完掘写真撮影に向けた清掃を進めてもらいました。午後5時まではピリカンの天候で木漏れ日が酷く写真撮影はまったく不可能でしたので、カイメーヤ地区の写真撮影と併せ、夕方にまとめて写真撮影を実施しました。

調査は順調に伸展しているのと学生の何名かには疲れが見え始めたこともあり、明日は完全オフにすることとして、午前中はツアー、午後は海遊びを組み込むことに。

毎年恒例のことですが、半袖で作業をし続けてきた私の両腕はかぶれが酷くなり、一日中痒さと同居状態で、夕方の水泳時に海中に水ぶくれを吸い取ってもらう日々となりました。とくにシャワーの後はかゆみが増して大変。これまた毎年恒例ながら、妻に塗り薬を郵送してもらうことに。

今日の夕方、待ちに待ったパソコンが網取にまで届きました。松本建速さんと小西さんには返す返すも感謝です。

9月4日の網取遺跡

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今日も朝から快晴。朝一番に教養学部の海洋実習の学生諸君を遺跡に案内し、石井君と小林君に各地区での説明をお願いしました。

学生諸君の反応よりも、随行してくださった河野先生はじめ海洋学部の面々の反応が特段に顕著でした。随所で厳しい質問や議論の応酬があって、解説役であるはずのこちら側が考えさせられる場面がいくつもありました。

海洋実習の方々が海に入った後は、本日の作業を開始。ヤンデーヤの発掘に着手しました。R1トレンチとR2トレンチの2カ所で同時に掘り下げを開始しました。担当は小林君の指示のもと、R1トレンチがM1のMりさんに3年のK玉君と2年のE藤君、R2トレンチが3年のK藤君に2年のO本君、1年のK宮君です。

なお本調査区では地表面から10�単位の人工層位で掘り下げ、土の全量はフルイにかける方針を打ち立てましたので、本日からフルイ専門のチーム3名を任命し本格始動しました。チーム構成は2年のY崎君とK島さん、1年のS袋さんでした。今年から導入した埋文調査用フルイは大活躍。網取遺跡のような、砂丘上の遺跡には誠にうってつけの器具です。それでもどんどん上がってくる排土を溜めることなくフルイがけするのには追いつかず、私も参加してペースアップを図りました。

カイメーヤ地区のI2トレンチでは、本日新たな発見がありました。攪乱層の直下が4層の砂丘堆ではなく、間に3層の先史時代包含層を挟み、その層中から集石遺構様の石と貝殻の密集する状態が確認されたのです。明日以降、遺構の全面検出と掘り下げに入りたいと思います。

昼過ぎに全員で昨日伐採を終えたブシヌヤシキに全員で行ってみました。暑いなかでしたが、絶景を楽しんでもらえたと思います。それぞれ記念撮影に余念がなく、私も学年別に記念撮影をおこないました。
夕方にはスコールの洗礼を受け、現場は4時30分で終了しました。


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