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新聞配達を始めて一ヶ月目。 7時まで寝坊してしまった私のところへ、従弟と奥さんのすっぴんちゃんが、バイクと車を飛ばして駆け つけてきました。 すかさず地図を広げる従弟。 「すっぴんは、ここからここ、弘美姉ちゃんは(仮名)川向う、ボク、残りのとこ配るわな。 ほんなら、はよ行こや」 伊予弁だとどうも迫力出ませんが、 てきぱき仕切る従弟の言うとおり、3人はそれぞれ散っていきました。 私といえば・・・気合を入れ・・・たつもりでも、手は震え、脚はカタカタ、ところどころでお詫びする 声もうわずり・・・相棒が、モレのようにしっかりしたバイクでなければ、一度や二度は転んだかもしれ ません。 やっと全部配って帰る道、それまでただ黙々と私をカバーし、手伝ってくれていたモレが、ぶつぶつ言い 始めました。 「まったくもう、(@_@ 目覚まし、あれだけ鳴ったのに知らん顔して。従弟さんもすっぴんちゃんにも迷惑かけて。 きっと、クビだよ。クビ」 「ほんと、なさけないよね〜。 せっかく慣れてきたとこなのに。 はじめから、無理だったのかなぁ〜、やっぱり・・・。 うちみたいな、ネボスケ」 反論もできず、うなだれるのみでした。 うちの前まで戻ってくると、 従弟とすっぴんちゃんが笑顔で待っていました。 「弘美姉ちゃん、だれでも一回はやるんよ」 「慣れてきた頃なぁ」 「気にせんようにな」 「また明日な〜」 胸がじゅわ〜〜んと熱くなりました。 従弟は私より7歳ほど年下、生まれた時から知っています。 おむつ替えてるとこまで、ぜ〜〜〜〜んぶ見ちゃってるぞ^m^ 丸顔で、愛嬌があり、コロコロした仔犬みたいだった・・・。 それがもう、いつのまにこんな、所長の貫禄。 ・・・従弟と奥さんは、高校時代からのお付き合いです。彼のアタックが実って結婚し、この厳しい毎日 のお仕事を、力合わせて頑張っている、おしどり夫婦。 従弟は彼女の素顔が好きで、化粧をさせません。で、いつもすっぴんなので、「すっぴんちゃん」なので す。 二人は仲良く帰って行きました。 そのあと、私は・・・7時まで寝坊したにもかかわらず、どうしようもない眠気がやってきまして。 今日の失敗は今日の失敗・・・。 また明日からがんばろう。モレと一緒にね〜。 あの二人のためにも・・・。 モレもさっきまでぶつぶつ言っていたのが静かになり、ハンドルうなだれて眠っています。 今日はありがとね、モレ。 またあした。ZZZzzzzzZZZZZ
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目覚まし、あれだけ鳴ったのに知らん顔して。

