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モレと走っていると、毎朝、暗闇の中ですれ違う人たちがいます。 他紙を配達している同業の方たちです。 最初の日、すれちがうたび、あいさつしました。 でも、相手はちょっと会釈するだけで、ささっと無言で次へバイクで去ってしまいます。 「なんて、そっけない世界なんだろうね、モレ」 モレはちょっと首をかしげました。 「急いでるんじゃないの、みんな」 ・・・・・配達している人の中には、 私とは比べ物にならないくらい多くの部数を配っている人もいるし、 配達後、フルタイムのお仕事に出る人もいます。 時間を争うんですよね。 そんなある夜、私は、足指を骨折してしまいました。 夜の廊下で突然足もとに寄ってきたネコ「ルド」を踏むまいとよろけ、 したたか柱の角に足を打ちつけてしまったのです。 全治2週間。 新聞配達、お休みです。 その夕方、地元紙を配っているおばあちゃんがお見舞いに来てくれました。 ヤクルト2ダース持って。 休んだ私の代わりに従弟が配っているのを見て、心配して、うちの家を聞き出したのだそうで・・・。 電話をかけてきてくれた人もいました。 さらにさらに、 配達復帰したとき、出会うみなさんがすっと寄ってきて手を差し出して、 「もう足大丈夫なん? 00さんとこと、XXさんの家、うちも新聞入れとるから、いっしょにもって行っとく」 さっさと何部か持っていってくれて、助けてくれました。 「・・・・・・・・」 意外な展開に、モレも言葉を失い、黙々と走ります。 やっと口を開いたのは、すべて配り終え帰宅したとき。 「よかったね、いい人たちじゃん(*^^)v」 「ほんとだね。うれし。 よっしゃ〜! またあしたから、がんばる!(^^)!」 「そうそう、またあした」
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