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うつになった私は、職場に一ヶ月のお休みをもらって、「おいでよ」と誘ってくれた友人夫婦、令ちゃんと直ちゃんの家に滞在することになりました。
おもろい夫婦は、よく私のお相手をしてくれました(笑)、というより、まったくいつものとおりじゃなかったのかな〜。
一緒に買い物行くとするでしょ。お腹の大きい直ちゃんを労わり、令ちゃんがカートを押しながら、
「この人ね〜、結婚したばかりの頃、牛肉なんかレジ籠に入れてたんですよ。
で、『どうして牛なの?』って聞くと、『だって好きなんだもん』
そりゃ〜、ボクだって好きですよ、牛肉。だけどね、一ヶ月のこと考えると、うちなんかどうしたって鶏。せいぜいたまに豚でしょ。
ちっともわかってないんだわ。実情。
最近はさすがに入れないな、牛」
ちゃきちゃき、けらけら。江戸っ子令ちゃん。
で、帰宅して料理する直ちゃんの手際のいいこと。
食材を切って炒めたりゆでたり(このあたりは私もお手伝い)、さっと調味料の表を見て調合し、
和洋中なんでもござれでした。おいしいし。
なんでもこの料理の腕をみそめられて、令ちゃんとのお見合いの運びになったそうだけど、
うんうん、納得。
学生時代は全寮制だったから、そんなことわからなかったけど……。
小柄なのに大きな中華なべを振るい、てきぱきごちそうを作る、
太っ腹で骨太九州女、直ちゃん。
「お墓の草むしり行くから手伝って」
ちゃきちゃき、口も手も動かしながら、汗拭き吹き、令ちゃんがおむすびつくり、麦茶水筒に詰めます。
行っても一番よくはかどるのはやっぱり令ちゃんです。
私は一本ひいてはため息つき、二本目ひいてはじっと地面を見る、といった具合で、ものの役に立たなかったけど、にぎやかにおしゃべりして気持ちを引き立ててくれます。
おしゃべりしながらも手は休ませない。みるみる草が引き抜かれきれいになっていって。
あとは汗を拭きながら令ちゃんの手そのままのでっかいお結びにウインナーを広げ、令&直&赤ちゃん&Me、プチピクニックをしました。
帰宅して驚いたのは、どっさり蕗を採ってきてたこと。あんなにしゃべくりながら、いつの間に。そういえば……草の間に蕗も生えたたわね。
令ちゃん、蕗を洗ってちゃっちゃっとゆでて筋とり、炒めてしょうゆみりんで味をつけ、夕食の一品。
一日が終わると、居間でコーヒー飲みながら、夫婦で私の話を聞いてくれます。
「うん、うん」と笑顔で受け止めてくれ、相槌打ってくれる令ちゃん。
けらけら笑いながら、私のうつ的思考回路(笑)を安全なところへ戻してくれるのは、直ちゃん。
「あのさ〜、どうしてそんな風に思うの?そういうとこ、ヘンなのよね、あなたの考え方。それはこうなって、ああなのよ」
え〜とですね、直ちゃんは昔から誰かがへんな方向へそれそうになったら、まるで猫がネズミを見つけたときのように息を弾ませとびきりの笑顔でズバズバ言ってたものです。
で、恨みはかわない。
学長だって、嫌われ者の舎監だって、そうそう、会社のお偉いさんだって、直ちゃんにはコロリ、イチコロでした。だけど、
数年後、私も刺されてコロッといくなんて。予想もしなかったわ。
もし今直ちゃんがそばにいたら、
「あなた、なんで私をブログネタにしてるの?やめてよね、まったく。ヒマなんだから。
もう行かないといけないんじゃないの?
ちっとも変わっていないわね、昔から」
けらけら息を弾ませて笑いながら言ったことでしょう。
もっとこの夫婦のこと書きたいけど、直ちゃんが出てきたんじゃしょうがない。
ちょうど時間となりました〜〜〜♪
また次回にしようっと。
つづく
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2011年04月27日
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