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10周年をうけて、全てを赤裸々に綴った著書『私のものじゃない、私の歌』発売したかと思えば、いきなり吉本新喜劇の舞台やバラエティー番組で色々なことにチャレンジを行なうなど、デビュー10周年を迎えた今年、再び注目を集めているMay J.。そんな彼女が、作詞/つんく♂、作曲/小室哲哉というJ-POP史上最強のタッグの元で作られた、10周年を飾るにふさわしい最強のオリジナル曲「Have Dreams!」を発売。10月9日には東京・渋谷Bunkamuraオーチャードホールにてみんなの投票でライブのセットリストが決まるMay J.初のリクエストライブ<May J.10th Anniversary Grand Finale〜The Request Live〜>に挑む彼女が、いまだからこそ見せられる本当の姿に迫る。
■踊るMay J.、バラードを聴かせるMay J.、アゲアゲでみんなを引っ張るMay J.が一度に楽しめるのがいまのライブ
————まずは”10th ANNIVERSARY May J.“の第1弾として発表された<May J.10th Anniversary Tour 2016>について聞かせて下さい。ツアー直前「10年目を迎えられた感謝の気持ちをみなさんに伝えるツアーにしたい」とおっしゃってたMayさんでしたが。
感謝を伝えるというのは、どれだけ私の“本気”が伝わるかということだと思うんで、毎回毎回全力で歌いました。そうすると、お客さんの反応も、最初は恥ずかしそうにしている地域もあったんですけど、ライブを重ねるうちに徐々にテンションが上がっていって。私が声をかける前から自ら立ち上がって手拍子をする会場も出てきて。そういうお客さんの変化が観られるツアーでもありました。
————Mayさんのライブを観たことがない人は、椅子に座ってバラードを聴くだけなのかなと思いきや、ライブが始まってみたらタオルを回したり踊らされたり。そのアクティブさに驚かされると思うんですよ(笑)。
私のライブでよくいわれるのは、“May J.が3人ぐらいいるね”ってことなんです。踊ってるときのMay J.、バラードを歌ってるときのMay J.、アゲアゲな曲でみんなを引っ張って盛り上げてるときのMay J.。その3人が一つのライブで楽しめるところがいまのMay J.のライブのポイントだと思います。
————この3人のキャラクターこそ、これまで10年かけてMayさんが築き上げてきたもの?
10年間で見つけたMay J.じゃないですかね。
■10年間“不器用”だからこそ自主練は惜しまなかった
————10周年企画の第8弾として、10年前に初ライブを行なった同日、同会場でアニバ−サリーライブ<May J.”Stand Up!“〜After 10 Year From First Live@clubasia〜>開催はすごくユニークな企画でしたけど。これはMayさんがやりたかったんですか?
はい。10周年だから何か特別なことができないかなと思って、8月3日は私の1stライブをやった日なので、この日clubasiaでやったらどうかとマネージャーから提案がありまして。「あ、それヤバイね。asiaでのライブも10年ぶりだし、面白いじゃん! 楽しそうだからやろう」っていう単純なノリで始めたんですけど。大変でした(笑)。いまステージに出てもらってるダンサーは当時とは違うので、知らない曲がほとんどだから最初から覚えなきゃいけないし。私もいつ歌ったのが最後なのかも覚えてないような曲ばかりで、ほとんど忘れてるし(笑)。なので、ツアーが終わってもホッとできない日々が続いてました。
————この日のライブのために相当な練習を?
私は忙しくて1日しかリハに入れなかったんで、リハの映像を見ながら自主練の毎日でした。そういう意味で結構大変で。あとはとにかくその日の本番のノリでいこうと(微笑)。でも、面白いもので、忘れかけてたはずなんですけど、やってると思い出してくるんです。ノリとかを。最初は不安だったんですけど、戻りました。昔のノリが(微笑)。本番が始まると一瞬でスイッチが変わってか”あ、こんな感覚だったな“って。
————10年ぶりに見たclubasiaの景色はどうでしたか?
当時は初めての単独ライブで、自分のファンがいるかもわからないからすごく大きく思えたんですね。でも、10年後に立ってみると“思っていたよりも狭いな”という印象でしたね。DJが入っているということもあって、ダンサーと一緒に縦に1列に並ぶときとかぶつかりそうだったんで、私もそのときはステージぎりぎりまで前に行って踊る感じでした。
————10年前、clubasiaに立っていた頃は、まだ“踊るMay J.”にしか出会えていなかったんでしょうか。
当時、私のなかには“自分はもっとできる”という根拠のない自信がどこかにあって。それを出しきれない自分に対してフラストレーションを持っていましたね。
————自分のなかには他にもあるんだけど、どう表現していいのかが分からなかった、と。
だから、ライブは“やるぞ!”という気合いだけがすごい入りすぎてて、たぶん空振りしてたんじゃないかな(微笑)。分かんないけど。そのときのライブのことはあんまり記憶に残ってないんですよ。とにかく歌うことに集中してて、お客さんとかを煽ったりできなかったんです。“みんな声出して!”っていうような掛け声もどうやってやればいいのか分かんなかったし。そういうのがあることすら知らなかったんですよ(笑)。とりあえずいま自分が出せる歌と踊りを出しきる、それしかできなかったんですよね。
————そこから、“みんなタオル振って!”とか“踊るよ!”みたいなライブスタイルができていったきっかけは?
いろんな人のライブを観て感じたことだと思うんですよね。友達とかも「なんでお客さんとキャッチボールしないの?」といってくれて「え? そういういとライブでやるんだ」と教えてもらったり。そうやって少しづつ気づいていって。でも、気づいてもいきなり挑戦するのは難しいんですよ。少しづつ、少しづつチャレンジしていきました。だって、曲が流れているなかでリズムにのりながら“みんな盛り上がってる? 一緒に歌うよー! 1、2、3”ってやれるようになるのは慣れが必要じゃないですか? いきなりはできないから。最初は全部セリフを決めて、それを覚えて。音源を流しながらこのタイミングでこのセリフをいうぞっていうのを自主練するところから始めましたね。
————May J.さんっぽいです。やり方が(微笑)。
ふふっ(苦笑)。不器用なんで。
————歌もパフォーマンスも天才肌に見えて、本当はそうやってパーフェクトにこなすまでに地道な努力を積み重ねているという。それこそがMay J.の10年の歴史を築き上げたと思うんです。
やっぱり何でも最初から出来ることってないと私は思ってるから、そういう風にやるしかないですよね。だから、いろいろと自主練はしますよ。
■「Have Dreams!」ではつんく♂さんと小室さんに自分が足りないものを教えて貰った
————新曲「Have Dreams!」はつんく♂/作詞、小室哲哉/作曲というJ-POPを牽引してきた2人が初コラボしたR&Bとも演歌ともとれる絶妙なナンバーで、こんな曲を歌いこなせるのはMay J.さんしかいないと思いました。
ありがとうございます。どこか西海岸の匂いもあって。どこか小室さん節も感じるし。つんく♂さんの歌詞のお陰で、それらがうまくJ-POPというバンラスで保たれてるんじゃないかなと思いますね。
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今年デビュー10周年を迎えるMay J.のニューシングル 「Have Dreams!」は、日本を代表する音楽プロデューサーであるつんく♂(作詞)、小室哲哉(作曲)両名による初のコラボ作品!
GYAO!にてミュージックビデオ配信中!
>May J. 「Have Dreams!」 ・・・・・・・・・・・・・・・・・・・・
————こんなシンプルなのに、歌詞を聴いてると本当にぐっとくるものがあるんですよ。
難しくないからこそ、みんなが自分の状況だったりストーリーを想像しやすいんじゃないかなと思います。だから、私も歌うときになるべく熱苦しくないように、ソフトに囁く感じでシンプルに歌いました。
————あえて、話しかけるような歌い方で歌ったんですか?
ええ、そうなんです。隣で誰かが歌ってくれてるような雰囲気を出せたんじゃないかなと思いますね。この歌は“夢”がテーマだから、最初は大きな夢を想像して歌ってたんですよ。だけど、それだとぼやけて聞こえるから、もっと身近な夢。例えば、週末に家族とどこかに遊びに行きたいとか、今日頑張ったから美味しいご飯を食べたいとか、本当はダメだけど夜中にカップラーメン食べちゃおうとか。いますぐ叶えたい夢を想像しながら歌ってってつんく♂さんからいわれたんですよ。それは何故かというと、大きな夢を想像しながら歌っているとすごく遠い存在に思えてしまって、聞こえ方も壮大だからこそぼやけてしまうと。うまく聞こえても身近に感じられないから“共感”できない歌になってしまう。だけど、もっと身近なことを想像して、例えば電話で好きな人と話す。それぐらい歌う人と聞く人が近い距離で歌うことで、この楽曲はよりストレートに伝わるといわれたんです。そうディレクションされた後、歌の解釈が一気に変わりました。
————そこから、壮大な夢ではなく身近な夢を思い描きながら歌うようになった。
そうなんです。つんく♂さんと小室さん、お二人ともレコーディングに来て下さったんですけど。いらっしゃる前に、壮大バージョンを録ってたんですよ。自分で。来てもらって確認してもらったらそういう風におっしゃったんで、もう1度最初から歌い直したんです。まさかそんな風なディレクションがくるとは思ってもいなかったんで、本当に驚きました。自分の足りないところ、今まで気づかなかったところを教えてもらったんで、最高のボーカルトレーニングになりましたね。
■自分を出すことが怖かったけど、もういいかなと(微笑)
————では「Have Dreams!」というタイトルにかけて。歌手としては紅白にも出場、日本武道館単独ライブも成功させるなど次々とDreamを叶えてきた10年といえますよね?
いえ、まだまだ全然ですよ。自分が想像しているところがこの辺だとすると、いままだこの辺(3割ぐらい)ですから。全然これからです。今回のシングルもそうですけど、常に新しい課題が見つかって、自分ができないことがあるとすごく悔しいし。それができるようになると、もっとお客さんにも満足してもらえるものが届けられると思うから、常にもっともっと成長していきたいと思ってますから。
————音楽に対する姿勢が貪欲なところは10年経っても変わらないでところですね。では、プライベートなMay J.さんのDreamはこの10年、何か叶ったものはありますか?
そっちはあんまりないですね。歌えればいいんですもん。私は(笑)。
————Mayさんのプライベートってなかなか想像できないんですが、例えば、Mayさんが一番女子になってはしゃぐ瞬間ってどんなときですか?
うーん、女子に囲まれてるときかな。例えば、ダンサーのみんなと一緒にいるときとかはすごく女子だと思いますよ(笑)。
————普段着もドレッシーなファッションが多いんですか?
いろんな格好しますね。すごいカジュアルな日もあればスカートの日もあって。スニーカーの日もあればヒールの日もあって。ガーリーなピンクも着ればシックな色も着ますし。いろいろです。
————体型をキープするためにやっていることは?
なるべくジャンクフードを食べない。
————お菓子も食べないんですか?
お菓子は食べます(笑)。お菓子大好きなんで。レモンのイカ天とかすごい好き!!
ダークチョコレートも好きですね。でも、食べすぎるとよくないから、たまに食べるだけ。
————ご飯を控えめにするとかは
ないです。ご飯も麺も大好きなので。1日3食麺っていうときもあります。でも、歌う前は食べないです。歌う日はすべて制限しますね。酸っぱいものを食べないとか、部屋を乾燥させないように加湿機入れたり、マスクしたり、喋らないとか、のど飴なめたりとか。水以外飲まないですし。ご飯も食べすぎると歌ってるときに気持ち悪くなるから腹六分目ぐらいしか食べないんです。
————アンコールの頃にお腹空いたりしないものなんですか?
空かないです。スイッチが入ると何も他のこと考えられないから。ただ歌うことに集中してるだけなんで。でもライブが終わると、すっごいお腹空いてることに気づくんで、楽屋のその辺に置いてあるお弁当をパクッと食べます(笑)。これが歌うために一番ベストな状態を保てると分かったんで、ここ5年ぐらいはずっとこんな感じです。これが少しでも崩れちゃうと歌に影響が出てしまいます。
————歌うことに関してここまできっちりセルフコントロールして、よりパーフェクトな歌、パフォーマンスを求めるストイックMayさん。吉本新喜劇に出て歌ったり、メイク&フルコーデでおばあちゃんの変装をしてカラオケ大会で歌ったりしてますけど。そういうのは、ご本人的にはどうなんですか?
いや、あれは私がやりたくてやってるんです(一同笑)。おばあちゃんの変装とか、私が一番楽しんでましたから。面白かったですよ。あれは、自分のなかでどれだけちゃんとおばあちゃんになれるのかというのが課題で。そうしたら、本当に80歳ぐらいのおばあちゃんに“私は足腰がもう弱ってるんだけど、あなたはどうなの?”って話しかけられて(笑)。“私も頑張ってますよ〜”って返答したんですけど。そういうのがすごく楽しかった(とびきりの笑顔)。
————Mayさんってすごくお茶目な方なんですね。そういうところをもっと見せたいとは?
TVだとちょっと変なこといったり変な行動をすると非難されちゃうと思うから、なるべく大人しくしてるんですよ。
————見せないようにしてるということ?
そう。なるべくみんなと同じように見えるように意識してるので,そういうところはあまり出さないですね。ある時期、私が何かいったりするとすぐにニュースになってしまって「ああ、こんなことしなければよかった」って後悔してたんで、できるだけ何もいわない、何もしないとセーブしてしまう癖がついてしまって、あまり出さないようにしてたんですけど。でも、もういいかな、と(笑)。
————こういうところこそ“ありのままで”出してくれた方が、Mayさんは魅力的ですよ。
じゃあもっと出していきますっ!!
■リクエストライブはファンおすすすめの曲を隠れた名曲までたっぷり聴ける1日になる
————この後は“10th ANNIVERSARY May J.”第9弾として10月9日にBunkamuraオーチャードホールで開催する<May J.10th Anniversary Grand Finale〜The Request Live〜>が控えていますが。こちらはどんなライブになりそうですか?
私もどうなるか分かんない(笑)。リクエストだから、おそらく普段ライブではあまり歌っていない曲がくると想像しております。ライブに頻繁に来られる人はレアな曲をやって欲しいという気持ちがあると思うので、きっとそういう曲がたくさん入るんじゃないかなと思います。
————いろんな曲を思い出さなきゃいけなくなりそうですね。
でも、過去を振り返るいい機会だと思うんです。やっぱり、いまのMay J.がライブで歌っている曲って、この10年で積み重なってきたもので、いまがベストな状況なんですね。ライブ定番曲、聴かせるバラードがあって、盛り上がる曲というような流れができてしまってるんです。だからこそ、それを崩せるいい機会になると思うんです。昔の曲をあまり知らない人にとっては「この曲もライブで映えるじゃん」っていう新たな発見があると思うんで。なので、今後のライブのためにも必要な1日になる気がします。
————つまり、10周年以降の新しいMay J.のライブスタイルが生まれる・・。
きっかけになるかもしれない貴重なライブになると思います。
————わかりました。それではこれを読んでるみなさんに最後にメッセージをお願いします。
今回のライブはちょっと特別なものになると思います。なぜかというと、お客さんが一番聞きたい曲を歌っていくので、私目線ではなくてお客さん目線で作ったライブになると思うんですね。だから、お客さんに一番喜んでもらえるライブになると思います。もちろんファンの人はそうですけど、歌を聞いたことがない、CDも買ったことがないという人でも、一番曲を理解してくれているファンが選んでくれた曲ですから。いきなりファンのオススメの曲を隠れた名曲まで全部知れる1日になると思うので、初めての方も楽しんでもらえるライブになると思います。なので、ぜひみなさんいらして下さい。
聞き手・文/東條祥恵
■May J.からコメント映像も到着!!
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