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「ゲゲゲの女房」人気の要因は受け身のヒロイン?
8月24日20時42分配信 産経新聞
NHKの連続テレビ小説「ゲゲゲの女房」が好調だ。ここ2カ月の週間平均視聴率は20%前後で、前作「ウェルかめ」の平均13.5%を大幅に上回っている(ビデオリサーチ調べ、関東地区)。ここ数年の朝ドラ低迷を打破する勢いだが、その要因は昭和の光景や水木妖怪の登場といった要素のほかに、ヒロイン像が従来の「冒険型」から「受け身型」へと大きく変化したことがありそうだ。(萩原万貴枝)
ゲゲゲの女房は「ゲゲゲの鬼太郎」でおなじみの漫画家、水木しげるさん(88)の妻、武良(むら)布枝(ぬのえ)さん(78)の自伝が原案。昭和30年代以降の東京で、貧乏でも温かく夫を支えるヒロインの半生が描かれている。
放送開始がこれまでより15分早い午前8時になり、長年の朝ドラの視聴習慣を破ったためか、3月29日の初回視聴率は集計がある39年以降で最低の14・8%だった。
しかし、ヒロイン役で松下奈緒(25)が本格的に登場すると、視聴率は徐々に上昇。向井理(おさむ)(28)演じる茂の仕事が軌道に乗り、貧乏脱出の光が見え始めた7月12日には21.8%を記録。全体平均も8月中旬までに18%を超えた。
好調の理由について、ドラマ評論家のペリー荻野さん(47)は「ヒロインが無理やり、自分探しや冒険をしない」点を挙げる。従来の朝ドラ主人公の大半は、元気で自分の人生を切り開いていく女性。荻野さんは「朝一番で『元気を出そう』というメッセージを体現したヒロインだが、今は視聴者の女性の多くは既に頑張っていて、さらに『前へ前へ』では見る方は疲れてしまう」。
また、「女性には雇用不安もあって専業主婦願望が高まっている。ヒロインが家庭の中で幸せを見つける様子も、『そういう生き方もいいよね』と好感されているのでは」とも話す。
脚本の山本むつみさんは「大多数の人は大発見も大冒険もせずに生きている。そんな普通の暮らしにも、人と人とが寄り添って生きる面白さがある」と、作品に込めた思いを話す。今回のヒロインは夫の運命に左右される受け身の存在だが、「それでも家族をまとめる中心軸にいる。女性がそんな存在でいる大切さも共感されたのではないか」としている。
既に18日にクランクアップし、9月25日に最終回を迎える。
(引用終わり)
↑の分析は本当かなあ、という気がします。産経は専業主婦を礼賛したいんでしょうか?
朝ドラの視聴率は、平日朝8時の本放送で測っていますので、数字に反映される視聴者層は主に中高年主婦層や高齢者になります。
逆に、自分で自分の人生を切り開こうとする独身キャリアウーマンや共働きの女性には朝ドラの本放送を観ている余裕がないのです。
必然的に視聴者層と立場がシンクロする「夫を支える専業主婦」という“受け身のヒロイン”が共感を持たれるのであって、日本の女性一般が「冒険をしないヒロイン」を歓迎しているわけではないように思います。
今回の『ゲゲゲの女房』の成功は、1つには、“幅広い視聴者層に対応する国民的番組”という大義名分を捨て、リアルタイムで視聴してくれる(数字に反映される)視聴者層にターゲットを絞り込んだ点にあるのでしょう。
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