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日本アカデミー賞


助演女優賞・主演女優賞・主演男優賞は当てたんですけどね、
フラガールが監督賞と作品賞を取るとは思いませんでした。
実は観ていないんですよね、フラガール。観ておけば良かったな……


http://blog.mag2.com/m/log/0000063858/で、
『硫黄島からの手紙』への批判が展開されていた。


批判の要点は、日本を貶める作り話が多く、
それをあたかも真実のように描いているのが怪しからん、
ということである。


まあ私も前の記事で書いたように、
あそこまで作り話を使わなくても、
事実の重みで感動させることができるのではないか、
と思ったので、そういう批判は分からないでもない。



ただ戦時下の日本が、統制で息苦しい社会になっていたのは事実であり、
それを限られた時間に映像として効果的に表現しようとした場合、
創作や脚色が入り、単純化されてしまうのは仕方がないだろう。
ドキュメンタリー映画ではないのだから。



全般的に観れば、
日本および日本人を不当に貶める内容になっていないのは明らかであり、
むしろアメリカ人監督が撮ったとは思えないほど、
日本人の立場に寄り添って制作された映画だと思う。


日本人としては、感謝こそすれ非難できる筋合いではないのであって、
これまで日本人が『硫黄島からの手紙』に匹敵するだけの硫黄島の映画を撮れていないことをこそ、反省すべきだろう。


単なる英雄潭、美談ではなく、生と死、喜劇と悲劇、勇敢さと臆病さが奇妙に同居する戦場の実相に肉迫し、戦争の不条理と人間の尊厳を描ききった傑作。




目を覆いたくなるような戦場の惨状を生々しく、かつ容赦なく描いており、出色の出来。特に、前作と同じ画を意図的に使ったのが良いですね。視点が違うと、こうも見え方が違うのかと。


耳を劈く戦闘シーンと対照的に、ドラマシーンは抑制された演出で、
静謐な空間を創り出すことに成功しています。
題材が題材だけに、重く湿った話になりがちですが、
乾いたユーモアによってお涙頂戴になることを巧みに回避。
戦争という異常事態においても食事や排泄という日常はあり、それはどこか滑稽。


現代人たる我々観客の代理人としてスクリーンに登場する元パン屋の西郷という設定をどう捉えるかが本映画の評価の分かれ目になると思いますが、基本的には良かったのではないかと。栗林中将に焦点を当てすぎると、偉人伝になってしまい戦争の不条理を訴えにくくなりますからね。
それに一兵卒の西郷がいた方が感情移入しやすいことは事実だし、
(あそこまでベラベラ本音を喋ってしまう迂闊な人間がいたかどうかはともかく)
内心ああいうことを思っていた人はいたでしょうからね。
(因みに、「お國のため、陛下のために死にたい」と心底思いつつも、やっぱり死ぬのが怖い清水の気持ちも良く分かります)。


芸達者の出演陣は期待通りでしたが、西郷役の二宮君も予想以上の好演でした。
どう見ても兵士として頼りにならない&情けなかった西郷が、
どんどん逞しい目になっていましたから。
本心をさらけだし、「天皇陛下」に逃げることなく真剣に悩み煩悶し、
生きることに最後まで執念を燃やす《諦めの悪い》彼こそが、
すぐに玉砕や自決に走る「日本軍人の鑑」たちよりも遙かに勇敢で、
実は一番強い人間であるということが、良く表現されていたと思います。
凄絶な戦場においては、生き抜くことは時として死ぬことよりも苦しく勇気がいることですから。ただ裕木奈江と夫婦には見えませんでしたが……(^_^;)


生への執着をふと西郷に洩らす栗林。
栗林の誇りを守るために命を賭けて米兵に立ち向かう西郷。
この両シーンは、
理想的職業軍人の栗林とダメ兵士の西郷との生き方が交錯する瞬間です。


とはいえ、西郷の出番が多すぎでは、という気がしないでもないんですがねww 
あそこまで話を創作しなくても、記録されている「事実」(まあ、それが「真実」かどうかは分からないわけですが)だけを基にしても、十分に感動的になるはずです。たとえば西中佐(バロン西)が米兵を助けて、母親の手紙に感銘を受けるのは実話ですし。硫黄島の日本兵が家族に宛てた手紙なんか、泪なしでは読めませんよ。5分と保たなかったという硫黄ガス吹き出る中での苛酷な洞窟掘り作業なんか、もっと描いてほしかった。士気を鼓舞するため、労を厭わず中央に部下の功績を盛んに注進した栗林、そして「感状よりも弾をくれ」と呻いた兵士達も。


劇中、栗林が「生きて祖国の地を踏むことなきものと心得よ」と訓辞していますが、実際、支援ゼロの硫黄島守備隊は「いずれは必ず死ぬ」運命にあったのであり、「100%死ぬ戦場」で「玉砕を禁じる」ことは、玉砕命令よりも峻烈なものでした。「玉砕すら許されない」地獄でのたうちまわった兵士たちの悲劇、そうした非情な命令を部下に与えなければならなかった栗林の苦悩を、もっと描き込んでほしかったです(それにしても、絶望的状況の中で兵士たちを最後まで勇戦させた栗林は、日本陸軍最高の名将ですね……)。





硫黄島で戦った兵士たちは、日米共に、国家の勝手な都合に翻弄され、死の恐怖にうち震え、殺し合いに疑問を抱きつつも、愛する者のために戦った。多くの矛盾を孕みながらも、戦場にいる彼らには戦うほかに術はなく、勇敢に戦うことが最善だった。勝敗や善悪に関わりなく、彼らは勇者である。
その死に謹んで追悼の意を捧げる。



昭和60年の硫黄島日米合同記念式典「名誉の再会」における元アメリカ海兵隊第4師団隊員エド・モラーニクさんの発言:
「40年前、私は日本人ではなく“ジャップ”を殺すために、この島へやってきた。今、彼らと殺し合ったことを心から悔やんでいるよ」

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「ミスティック・リバー」「ミリオンダラー・ベイビー」の巨匠クリント・イーストウッド監督が、太平洋戦争で壮絶を極めた硫黄島での戦いを、アメリカ側、日本側それぞれの視点から描く2部作の第1弾。硫黄島の擂鉢山に星条旗を掲げる6名の兵士を写した有名な戦争写真の裏側に秘められた真実の物語を描く人間ドラマ。写真に登場する6名のうちの一人ジョン・ブラッドリーを父に持つジェイムズ・ブラッドリーの著わしたノンフィクション『硫黄島の星条旗』を基に、凄惨な硫黄島での戦いと、戦場を生き延び帰還した3名の若者が、自らの思いとは無関係に“勝利の象徴”として英雄に祭り上げられ、戸惑いや苦悩を深めていくその後の人生を静かに見つめていく。なお、2部作の第2弾は日本側から描く「硫黄島からの手紙」。
 太平洋戦争末期、硫黄島に上陸したアメリカ軍は日本軍の予想以上の抵抗に苦しめられ、戦闘は長引き、いたずらに死傷者を増やす事態に陥っていた。そんな中、擂鉢山の頂上に星条旗が高らかに翻る。この瞬間を捉えた1枚の写真が銃後のアメリカ国民を熱狂させた。星条旗を掲げる6名の兵士、マイク、フランクリン、ハンク、レイニー、アイラ、ドクは一躍アメリカの英雄となるのだった。しかし、その後祖国に帰還したのはドク、アイラ、レイニーの3人だけだった。国民的英雄として熱狂的に迎えられた彼らは、戦費を調達するための戦時国債キャンペーンに駆り出され、アメリカ各地を回るのだったが…。
(all-cinema onlineより)


観てきた。


政治に翻弄され、国家権力の歯車と化した個人が、それでもなお、人間としての尊厳を保つことはできるか。ここまで大きな出来事に直面する人は少ないだろうが、「組織と個人」の問題は、現代を生きる全ての人々に共通して横たわっている。


セピア色の淡く仄暗い光に包まれた迫力の戦闘シーンは、スピルバーグの『プライベート・ライアン』や『バンド・オブ・ブラザース』を思わせるが、イーストウッド監督は更に一工夫している。それは敵の描き方だ。敵である日本軍は姿を見せず、アメリカ軍をぎりぎりまで引きつけて、どこからともなく一斉に砲撃・銃撃を開始する。この「見えない敵」の無気味さが実に巧みに描かれており、恐怖感を増幅している。恐怖に駆られ撃ちまくる米海兵隊の動揺ぶりも上手く表現されていた。


硫黄島からアメリカ本国に戻ってきたブラッドリーが、照明を浴びたり祝砲を聞く度に、硫黄島での惨劇を思い出すという演出(フラッシュバック)も、効果的であった。
(スポットライト→照明弾、祝砲→実弾による砲撃、という連想)



凄惨な戦闘は国民に伏せられ、星条旗を擂鉢山の頂上に掲げるという、それ自体は何ということはない行為が英雄的活躍としてもて囃されるという皮肉。星条旗を立てた6人は、本当は「英雄」でも何でもなく、アメリカが戦争を継続するために「英雄」を作り上げたにすぎなかった。しかし、弾を避けていただけなのに英雄として祭り上げられたことに苦悩し、戦友の死に涙するアイラ・ヘイズは英雄ではなくとも、誠実で心優しい青年だったことは間違いない。自分が負傷しながらも、戦場で這いずりまわって戦友の治療にあたった衛生兵(ドク)のジョン・ブラッドリーは、偉大な凡人であった。生き残ったこと、英雄視されることへの後ろめたさを感じていないかに見えるレイニー・ギャグノンでさえも、硫黄島で共に地獄の苦しみを味わった仲間たちとの絆を強く意識していた。


いわゆる「英雄」ではなくとも、彼らはやはり讃えられるべき存在だ。
余韻を残す美しいラスト・シーンも見事。



スタッフ・ロールで映し出される、実際の戦場写真は、
この物語が真実の記録であり、
硫黄島が本当に阿鼻叫喚の地獄であったこと、
矛盾を感じつつも祖国に命を捧げた無名の勇士たちが無数に存在したことを、
我々に改めて教えてくれる。

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 10月30日、アカデミー賞女優のリース・ウィザースプーン(30=右)と米男優ライアン・フィリップ(32=左)夫婦が破局したことが分かった。3月撮影(2006年 ロイター/Mario Anzuoni)
 
 [ロサンゼルス 30日 ロイター] アカデミー賞女優のリース・ウィザースプーン(30)と、現在公開中の「父親たちの星条旗(邦題)」に出演している米男優ライアン・フィリップ(32)の夫妻が破局したことが30日に分かった。
 各自の広報担当が共同声明を出し、7年以上の結婚生活を送ってきた2人が離婚を決意したと発表。まだ婚姻状態は続いているので、今後、2人のプライバシーと子供の安全を配慮して欲しいとマスコミに訴えた。
 しかし、芸能セレブ専門のニュースサイトTMZ.comによれば、ウィザースプーンはジェニファー・アニストンやリサ・マリー・プレスリーの離婚裁判を担当した弁護士に連絡を取ったと報道。さらに、匿名の情報として、今回の破局の理由は、何か特別な事柄が引き金となった訳ではなく、これまでの積み重ねだったとした。
 ウィザースプーンの21歳の誕生日パーティーで出会った2人は、1999年公開の映画「クルーエル・インテンションズ」で共演し、同年6月に結婚。7歳の娘アバちゃんと3歳の息子ディーコン君がいる。




リース・ウィザースプーンは好きな女優なだけに、残念です。
やはり奥さんが売れっ子すぎたのが破綻のきっかけでしょうか……


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