古今亭日用工夫集

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芸能人の自伝というのは良くあるが、これはなかなか面白い。
「味の向こう側」に笑い、臨終シーンで涙ぐんだ。
まさに笑いあり、涙あり。


貧乏話で話題になっている本作だが、アフリカの難民ではなく、平和で豊かな平成日本における貧乏生活なので、そこまで悲愴感はない。ホームレス生活は意外と短いし。作者の稚拙ながらもユーモラスな語り口によって笑いへと昇華されている、というのが正直なところである。

本作品のキモはむしろ、周囲の人たちの温かい愛情に育まれた田村が、天性の朗らかさと優しさで逆境をはねのけていくところにある。人情話であり、成長物語であるところが、夢も希望もなく世知辛い世の中にあって、多くの人たちの共感を得ているのだろう(ちょっと出来すぎな気もするが)。亡き母への愛を切々と語り、お世話になった人たちへの感謝の気持ちを忘れない田村の人柄にも好感が持てる。

無料漫画誌「コミック・ガンボ」が休刊

無料の週刊漫画雑誌「コミック・ガンボ」が、12月11日発行の第48号で休刊する。創刊から1年足らずの休刊で、理由は「諸般の事情のため」とし、詳細は明らかにしていない。

 デジマが発行する無料の週刊漫画雑誌「コミック・ガンボ」が、12月11日発行の第48号で休刊する。創刊から1年足らずの休刊で、理由は「諸般の事情のため」とし、詳細は明らかにしていない。

 コミック・ガンボは今年1月16日に創刊。無料の漫画雑誌として話題になり、江川達也さんなど有名漫画家も執筆。運営費用は広告収入からまかない、当初は首都圏で毎号約10万部を配布していた。

 公式サイトでは、会員登録(無料)すれば第1話や最新話をまるまる閲覧できるようにしているほか、11月5日からユーザー参加型サービスを拡充。連載漫画のコマをユーザーが並べ替えたり、セリフを書き換えてストーリーを作れる「コマブログ」、写真からオリジナルの漫画を作成できる「コマ掲示板」などを展開している。

 11月20日に、配布部数を5万部に減らし、配布場所を首都圏から全国に広げるといった方針転換を発表していた(発表時のニュースリリース:PDF)。



たいへん残念です。
無料とは思えないクオリティの高さで、毎週楽しみにしていたのに。
(まあ江川達也の『坊ちゃん』とか、正直どうなのかと思う漫画も少なくなかったのも事実だけど、それでも無料なら仕方ないかな、と思えるレベルにはなっていた)
やっぱり広告収入が思うように入ってこなかったのかなあ。
もともとコミック・ガンボは、無料週刊漫画雑誌なのに、
広告の頁が非常に少ないので、
(有料の漫画雑誌と広告の分量が大して変わらない)
これで経営が成り立つのかなあ、と前々から不安には思っていましたが。


この前、単行本が出たけど、あまり売れなかったんでしょうかね。
それが休刊の決定的要因かもしれませんな。



休刊というより事実上の廃刊ぽいですが、
隔週でも月刊でもいいので、何とか続けてほしいものです。
あと林家木久蔵さんの漫画など、面白かった作品については、
別の雑誌で連載再開できるよう祈っております。

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遅ればせながら読みました。




鈴木宗男の懐刀として活躍し「外務省のラスプーチン」と呼ばれた異能の外交官、佐藤優。その栄光と挫折については、前著『国家の罠』に詳しい。本書は『国家の罠』の続篇と言えるが、扱っている時代は『国家の罠』よりも前である。


佐藤は外交官として駆け出しの頃、在ソ連日本大使館二等書記官として、ソビエト連邦崩壊という現代史に残る歴史的大事件に立ち会った。本書は、当時モスクワに駐在していた若き日本人外交官の視点からソ連解体の過程を克明に描いた迫真のドキュメントである。まさに彼は「歴史の目撃者」であり、類い希なる観察力と分析力をもって、史上空前の帝国であったソ連が内側から崩れていく様相を活写する。


一方で本書は、日本外務省きってのロシア通外交官としての佐藤優が形成される過程を綴った成長物語でもある。国費でチェコに留学して自分の専門であるチェコ神学研究を行う目論見で外務省に入省した佐藤は、国際政治が激動する現場であるモスクワに放り込まれたことで、外交官としての素質を開花させる。

ロシア語研修のためにモスクワ大学言語学部に留学した佐藤は、自分の学問的関心から哲学部科学的無神論学科の扉を叩いた。そこでラトビア出身で反体制派の学生「サーシャ」と出会ったことが、彼の人生を大きく変えた。彼は図らずもサーシャを通じてロシアのインテリたちと知り合っていくことになる。

佐藤は豊富なキリスト教神学の知識と卓越したインテリジェンス能力を武器に、ロシアの保守派・改革派やバルト三国の連邦維持派・独立派といった立場を異にする様々な重要人物(大物政治家・官僚・学者)に食い込んでいき、他の追随を許さない特異な人脈を築いていく。この人脈はリトアニア独立革命やソ連8月クーデターの際に貴重な情報源となっただけでなく、ソ連崩壊後も彼の外交官としての貴重な財産として機能する。すなわち『国家の罠』に見える佐藤優の誕生である。


情報分析・諜報活動のプロが書いた本であるだけに、『国家の罠』同様、起訴休職中という苦しい立場にある著者が現状を打開するために「情報操作」の一環として著述活動を行っているのでは、という疑念も拭えないが、彼の知性が超一級であることだけは疑いないだろう。


http://www.bk1.co.jp/product/2666383/p-yjisan


 本書に見える「友愛数」に「完全数」といった知識は、ただそれだけでは「へえ〜」というトリビア的なものに終わってしまう。
 それら数字の不思議さへの好奇心を偏愛的なまでに誇張し、美しくロマンチックに表現する。「無味乾燥」という数学への世間的な印象とのギャップを巧みに描いた点に作者の技量がうかがわれる。
 ただし、数学科にいる私の友人は「数学の本質と関係ない」と言っていた(笑)
(母子家庭に育ち、18歳で未婚の母となったという苦労人の「私」が、いつの間に、かくも見事な文学的感受性を身につけたのか疑問も残るが)
 高尚な数学と通俗な野球という組み合わせも良い。

 ただ対象選択の希少性(「記憶障害の数学者」)の利用という戦略は安易といえば安易である。障害者の美質を讃えるという偽善的手法は、個人的にはあまり好きにはなれない。小川洋子の芥川賞受賞作『妊娠カレンダー』には、両手と片足のない老人を主人公にした「ドミトリイ」という短編が収録してあるが、これなどはまさに典型と言えよう。こういう狡猾で陰険なぶりっ子的偽善がもてはやされるようでは世も末である。安っぽい感動の押し売りは願い下げだ。

 本作品の「博士」は、事故以前の記憶と直近80分前までの記憶しか保持できない。そのため家政婦である「私」やその息子「ルート」との関係は全く進展していかない。経験が積み上がっていかない、〈未来〉のない、一見不毛な関係である。
 
 そんな彼らをつなぐものは、普遍的な真・善・美を体現する数学、そしてその背景にある〈優しさ〉や〈思いやり〉〈愛〉といった人間の普遍的な美徳である。無機質な数学を題材としつつも、この小説の本質は〈人間讃歌〉と言えよう。

 しかし、この穏やかで幸せな理想的関係は、実は先生の記憶障害を基盤としている。仮に気まずくなっても、「博士」はやがて、そのこと自体を忘れてしまう。80分経ったら関係がリセットされてしまうからこそ、「私」はこの変人と気軽につきあえるのである。
 
 実際、「私」は「博士」の〈過去〉に通り一遍の興味しか示さない。「博士」が「私」の過去を穿鑿できない以上、それはフェアな態度とも言えるが、意地悪く見れば、「博士」の〈過去〉を背負いたくないともとれよう。

 そのことは「博士」の義姉と比較すれば、より明瞭になる。義姉は今でも「博士」のことを愛しているが、「博士」の〈過去〉を知るが故に、〈現在〉の博士を見るのが辛くて、普段は会おうとしない。そんな義姉からすれば、何も背負わずに〈現在〉の「博士」と楽しく数学談義をする「私」の行為は、〈いいとこどり〉に見えて当然だろう。義姉の「私」への態度が単なる嫉妬心ではなく、その〈箱庭的ユートピア〉への批判である点に留意する必要がある。

 しかしながら、「私」は義姉のそのような気持ちに鈍感であるように思え、その点が私にはひっかかった。おそらく作者自身が上記のような構造にあまり自覚的ではなく、単なる「美談」にしてしまったからだろう。

 義姉の存在をもっとクローズアップ(あくまで「さりげなく」だが)、より深みのある作品になったに違いない。




http://www.bk1.co.jp/product/2604252/p-yjisan

転載元転載元: 古今亭日用工夫集

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少年漫画を描く資質


かつて研究室の後輩(現在は社会人)から聞いた話なのですが、
彼の知り合いが漫画ONE PIECEの尾田栄一郎先生のアシスタントをすることになり、
初めて尾田先生を訪ねた時のこと。

季節は冬。ちょうどその日は雪が降っていました。
雪が降り積もる道を踏みしめながら足早に尾田邸に向かう。

「ここか……」

超売れっ子漫画家に初めてお目にかかるということで、
若干緊張してチャイムを鳴らします。
「あの〜、今日からアシスタントをさせていただく○○と申しますが」
と、おずおずと自己紹介。


ガチャ


ドアを開けて出てきた尾田先生は開口一番、

「よし、とりあえず今から
雪合戦しようぜ!」



……お前、幾つだよ、みたいな(笑)

少年漫画を描くには、ピュアな子供心が必要なんだなあ、と思いました。



http://www.bk1.co.jp/product/1882732/p-yjisan

転載元転載元: 古今亭日用工夫集

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