|
昨日、日テレでやってたやつね。
河井継之助は幕末の越後長岡藩の上席家老・軍事総督で、
七万石の小藩にすぎない長岡藩をもって新政府軍に抗戦した人物です。
河井を主人公にした司馬遼太郎の小説『峠』で一躍有名になりました。
で、ドラマですが、
色々と不満が残りました。
まず戦闘シーンの描き方。
映像的な見栄えの問題なのか、侍は刀で戦うものという先入観があるのか、
白兵突撃に入るタイミングが早すぎます。
戊辰戦争最大の戦いと言われた北越戦争において、
兵力に劣る奥羽越列藩同盟(東軍)が新政府軍(西軍)と互角に戦えたのは、
長岡藩が最新鋭のガトリング機関砲2門・大砲30門を備え、銃隊を編成するなど、
徹底的に火力を強化していたからに他なりません。
北越戦争を含め戊辰戦争の多くは銃撃戦として展開しています。
(銃が無くて突撃した場合は、敵の銃の餌食となっています)
銃撃で敵陣を乱してから、密集突撃するというのが基本的な戦術であり、
(おそらく敵が後退する際の追撃戦・掃討戦で初めて白兵突撃が行われるものと思われます)
ちゃんとした洋式銃を備えている軍は無闇に接近戦を挑んだりはしていません。
箱館戦争最大の激戦であった第二次二股口の戦い(明治2年4月23〜24日)では、
土方歳三率いる旧幕府軍(100余)1人1000発近くも発射したそうですが、
新政府軍側が戦死者8名・負傷者49名、旧幕府軍側が死傷者30名以下という被害でした。
おそらく、かなり遠くから撃ち合っていて、命中率も悪かったのでしょう。
刀を振り合っての接近戦をしていたら、この程度の被害ではすまないでしょう。
あんなすぐにチャンバラをしてしまっては、
最新鋭装備の軍隊を短期間に調えた河井の功績を正確に評価できないでしょう。
幕末あたりになれば資料もいっぱいあります。
調べれば、かなり正確に再現できるはずです。
時代考証をしっかりやってもらいたいものです。
あと、せっかく小林虎三郎を登場させたのですから、
小泉首相の所信表明演説で有名になった「米百俵」の逸話も描くべきだったのでは。
河井と小林の対称的な生き方が浮かび上がって、より深みが増したと思います。
|