夜男のブログ

小さな小さなアングラ劇場です・・・・・

全体表示

[ リスト ]

 
私の嫁ぐ日が決まってからからというもの
 
お母様は泣いてばかり
 
母一人 子一人 
 
幼い頃に父が逝ってしまい 母は私を育て上げるのにどれ程苦労した事でしょう
 
「あなたは私を棄てて 行ってしまうのね」
 
事あるごとに悲しい顔でそう言うのです
 
私は返す言葉がありません
 
 
ある晩
 
神妙な顔をした母が 掌に桐の小箱を携えて来て私に差し出しました
 
「これはね 臍の緒よ あなたに持っていて欲しいの お母さんとあなたを繋ぐ証よ」
 
私は母の手から小箱を受け取りました
 
その小箱は手にすると意外にも重みを感じました
 
『臍の緒』がこれ程重みがあるものだろうか・・・・
 
不穏なものを感じながら 恐る恐る箱を開けてみて 私は言葉にならない声を上げたのです
 
其処にあったのは干からびた臍の緒ではありませんでした
 
緒の一部が まるで腫瘍のように膨らんで しかも顔の様なものまで付いているじゃありませんか
 
母は虚ろな目で しかし微かに笑みを浮かべて言いました
 
「あなたと私を繋いでいた部分が ただ干からびてミイラの様になってゆく事が耐えられなくて 私は毎日切断された部分から栄養を与え続けていたのよ そうしたらこうして想いが通じて育ってくれたの」
 
私は母の束縛から逃れる事はできないようです・・・・
 
イメージ 1
 
 

閉じる コメント(15)

顔アイコン

ぞぞぞぞぞーーーーーー

きょわいですぅ!!

2012/7/3(火) 午後 10:02 ひざ小僧

顔アイコン

いやあ〜恐ろしいですねぇ。
文章も怖いです。
これもいわゆる「人面瘡」の一種なのかしら?
考えようによっては、愛着がわくかもしれませんが・・

2012/7/3(火) 午後 11:26 [ ネコビタン ]

顔アイコン

うわ 引くわ〜ww良いわ〜ww

何年か前、絵本コーナーに「感動の一冊・店長イチオシ!」って書いて有ったのを立ち読みしたんですが、、、
結婚して去っていく息子を必死に追いかける母親が遂にノイローゼになってしまい 倒れるっていう話なんですわ。
なんか薄ら寒いのを感じてたんですが、その息子は母の愛に気付いて
反省し、母に許しを請うっていう結末になるんですね。

なんか、それを思い出しました。逃げるように店を出た私w
、、、2ちゃんの鬼女板あたりに居そうですね

2012/7/4(水) 午前 0:43 rikisaboten

顔アイコン

どうも臍の緒にまつわる話は苦手です
何故なのでしょうか
気味が悪いというのが昔からあったですね
それにしても今回のイラストはちょっと元気が足りないようです
画像が直截的過ぎて単調になっているのかも
文章の方が却って面白いくらいです
暑い夏に向けて開かずの間シリーズの今後の展開を
期待しています ポチ☆☆☆☆☆彡

2012/7/4(水) 午前 8:28 [ yahan ]

顔アイコン

ひざ小僧さん、怖がってもらえて本望です^^
節電の夏でもありますからそんな時は怪談話が一番
何作か考えています
ありがとうございます。

2012/7/4(水) 午前 9:50 [ 夜男 ]

顔アイコン

ネコビタンさん、イラストはおどろおどろしい雰囲気を出したくて、例えるなら新東宝チックな怪談・怪奇物な雰囲気を・・
そうですね人面瘡のバリエーションですね
体に現れたら排除したくなりますが、個別に存在したら愛着が湧くかもしれません
何しろ遺伝子を共有してますもんね。ありがとうございます。

2012/7/4(水) 午前 10:04 [ 夜男 ]

顔アイコン

りきさぼてんさん、そのお勧め本は感動の一冊として紹介されたものなんですね
りきさぼてんさんのコメントの印象では、複雑な感情が入り組んだお話のように感じて興味を持ちました
母と子は愛憎同時に抱く不可思議な関係の様に思います
ありがとうございます。

2012/7/4(水) 午前 10:34 [ 夜男 ]

顔アイコン

鍵コメさん、コメント認証制のまま投稿してしまいました(汗)
どうぞコメントはお気になさらずに・・・
ありがとうございます。

2012/7/4(水) 午前 10:37 [ 夜男 ]

顔アイコン

yahanさん、臍の緒は何と言っても器官の一部ですからね
僕自身もあの干からびた臍の緒を前に、他人の親子が感慨深げに話していたりするすると生理的な薄気味悪さを感じます。
このイラストはやっちゃた感が強いですね
具体的に描きすぎて想像を阻害してしまった 今後の課題です
ありがとうございます。

2012/7/4(水) 午前 10:56 [ 夜男 ]

アバター

お、恐ろしい!!こんな恐ろしい事が・・・

母親は自分の中身を全てへその緒に注ぎ込む事で「空ろ」となり、自我を持たない憑位霊と化して娘に取り憑き、へその緒は異形の口で母の愛やら恩やら絆やらを呪詛のごとく娘に言い続けるのが目に見えるようです!

子離れできない母親ほどみっともない物はありません。
薄汚れた桐箱がまた、気持ち悪さを倍増していますよ!
いつもながら、怖かったです〜〜〜!!ヒイィイイね!!!

2012/7/4(水) 午後 6:54 紅玉

顔アイコン

僕はずっと臍の緒が好きでいじっていた記憶があります。
なんだったら「食べてやろうかしら」とも思ってました。
でもこの絵の臍の緒はさすがにいじれません。
母の愛情、心地が良いようで、行き過ぎると恐怖。
お母さんを大事にします。

2012/7/4(水) 午後 11:27 蛇骨ばばあ

顔アイコン

紅玉さん、傍から見ると親子関係程(特に母親と子供)奇妙に映るものはないかもしれません。
それは自らの腹の中に抱えて一体化していた訳ですから、母親にすればまさに分身、我が物という感覚は子供がどれ程成長しても抜きがたくある筈です。
臍の緒はそういった親子関係の残滓で、現実には干からびてしまうのだけど、当の親子には生々しい形として生きているのじゃないかと思います。ありがとうございます。

2012/7/5(木) 午前 11:15 [ 夜男 ]

顔アイコン

蛇骨ばばあさん、そうですか、お母さんから見せてもらったんですね
僕は見せてもらった記憶がないんです。
何かの折に友人の母親が友人にそれを見せていた所に遭遇したことがあります。干からびた物を大事そうに二人で見入っていた様子にとても奇妙な感覚を覚えたものでした。
それが後に臍の緒である事を知って、母と子という関係の生々しさを感じました。
蛇骨さんが臍の緒を食べてしまおうと思ってしまう感覚は母親への思慕からきている感情でしょうか。ありがとうございます。

2012/7/5(木) 午前 11:39 [ 夜男 ]

顔アイコン

いやぁぁ、恐い。生理的にぞわっときますね。
うちは仲は悪くなかったけど何でも話し合う親子でもなかったので、
へその緒を見せられたりしたらなんか照れくさいというかむず痒くていたたまれない気分になっちゃいます。
(実際はそういったことなかったんですけどね)
なので余計ぞわっと来ました。

2012/7/14(土) 午前 7:40 [ ポレポレ ]

顔アイコン

ポレポレさん、臍の緒は母と子が繋がっている事を確としてあるのだという事を知らしめますよね。
其処へゆくと父親は心許ない
時として母子関係が傍から見て歪んでいたりするのは、理屈を超えた生々しい関係だからなんだと思います。

2012/7/14(土) 午後 0:08 [ 夜男 ]


よしもとブログランキング

もっと見る

[PR]お得情報

ふるさと納税サイト『さとふる』
11/30まで5周年記念キャンペーン中!
Amazonギフト券1000円分当たる!

その他のキャンペーン


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事