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仲の良かった親友と 父の転勤で離れ離れになりました
学校から帰って部屋に戻ると その親友に別れ際プレゼントされた人形が床に落ちていました
陶器製の少女の人形
手に取ると顔面が割れていました
嫌な予感がし 胸騒ぎがして 程なく親友の死の報せがあったのです
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真夜中にこっそり起きます
しぃーんと静まり返った部屋
カーテンを開け月明りを入れ
テープレコーダーの再生ボタンを押します
ボリュームは微かに耳に届く程度の音
聞こえてくるのはラジヲから録音した朗読 「銀河鉄道の夜」
微かな光子の中に浮かんでくるのです
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私の嫁ぐ日が決まってからからというもの
お母様は泣いてばかり
母一人 子一人
幼い頃に父が逝ってしまい 母は私を育て上げるのにどれ程苦労した事でしょう
「あなたは私を棄てて 行ってしまうのね」
事あるごとに悲しい顔でそう言うのです
私は返す言葉がありません
ある晩
神妙な顔をした母が 掌に桐の小箱を携えて来て私に差し出しました
「これはね 臍の緒よ あなたに持っていて欲しいの お母さんとあなたを繋ぐ証よ」
私は母の手から小箱を受け取りました
その小箱は手にすると意外にも重みを感じました
『臍の緒』がこれ程重みがあるものだろうか・・・・
不穏なものを感じながら 恐る恐る箱を開けてみて 私は言葉にならない声を上げたのです
其処にあったのは干からびた臍の緒ではありませんでした
緒の一部が まるで腫瘍のように膨らんで しかも顔の様なものまで付いているじゃありませんか
母は虚ろな目で しかし微かに笑みを浮かべて言いました
「あなたと私を繋いでいた部分が ただ干からびてミイラの様になってゆく事が耐えられなくて 私は毎日切断された部分から栄養を与え続けていたのよ そうしたらこうして想いが通じて育ってくれたの」
私は母の束縛から逃れる事はできないようです・・・・
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『さあ 好きなだけ暴れておいで』 魔女はそう言って小悪魔を送り出しました
小悪魔は嬉々として手当たり次第に人に憑依して悪さをするのです
普段 真面目に生きている人達が間違いを犯す
そして捕まった時に皆一様に同じ言葉を吐きます
『魔が差した…』と
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この間友人の誘いで、千葉県の船橋運動公園で催された蛍観賞会に行ってきました。
こういった蛍の観賞会なるものは全国各地で今時分になると開かれますが、こういう機会でもなければお目にかかれない昆虫になりました。
子供の頃、夜に屋根に登り、ぼんやり蛍を眺めた記憶があります
寂しげで、儚くて、ため息みたいな蛍の光
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