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誰にでも生まれながらに寄生しているという
人が成長するに従い 大きくなり 重くなり
取り除こうとしても 口吻は心臓(心)に深く挿しこまれている
命と引き換えにしなければ 抜く事は叶わない
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赤い部屋
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「スプリットタンって知ってる?」そういった出だしで始まる小説『蛇にピアス』、金原ひとみが芥川賞を取った作品です。そこで舌を縦に真っ二つに切り裂く行為というものがある事を知って慄然としました。
ちょっと何かの拍子にべロを噛んでも結構痛いじゃないですか、それを切っちゃうんですよ。
そんな小説を読んでから身体改造というものに関心が湧いて色々調べたものでした。
タトゥーやピアスはよく知られたところですが、インプラント・皮膚下に金属物を埋め込む行為、スカリフィケーション・医療用メスで皮膚に模様の様な傷を創る行為、その他焼きゴテで肌に印を付けたり、更に過激になってくると体の一部を切断したりといった行為があるようです。
そこに駆り立てるものは何なのか。理由は様々でしょうが、変身願望というものが大きく一つある様な気がいたします。子供時代によく見た変身ヒーロー物への憧憬と特別な存在としての自分。
僕は注射の針ですら大嫌いなので平凡な姿でいます。
そんな訳でスプリットタンです。
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あちらこちらの無数の裂け目から
次々現れる 厄介で 異様な姿の生き物
それが私達
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女は心に傷を負うと いつもこの大きな樹木に身を預けたのでした
樹木は辛い気持ちを察すると 女の心に何かを語りかけます
すると女は辛い気持ちが軽くなってゆく事を実感できたのです
木と女の間でしか理解できない言葉 音声ではない言葉です
いつもより深い傷を負ってしまった女は 樹木に身を委ね心の中で話しました
『今度ばかりはもう耐えられません 多分あなたでもこれ程深い傷は治せないでしょう』
樹木は女の心に刻まれた傷がいつになく深い事を感じとりました
『もう 解放されたい 全てから あなたなら解ってくれますね』
樹木は女が自ら命を絶とうとしている事を知り 暫く考えた末に語りました
『あなたのこの深い傷を見てしまうと もう無理かもしれない 人の世界で生きて行く事は難しいだろうと思いました
でも あなたが自ら命を絶ってしまう事は何としても止めたいのです そこで 私と共に生きて行きませんか?』
『あなたの中でですか?』
『そうです 私と共に この自然の中で 季節の移り変わりを見ながら ずっとずっと生き続けるのです』
女は樹木の温かさを感じ 小さくうなずくと瞼を閉じました
女は樹木に抱かれ 少しずつ少しずつ取り込まれてゆくのでした
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人に可愛がられるように改良されたペット達 それに注ぐ私達の愛情もきっと歪なものに違いない
久しぶりに「赤い部屋」を描きました。
今回多くは語りません。自分がワンコを飼っていて日頃感じている事です。
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