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大阪よりも断然東京!「7」

映画の話

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この年にして、急に映画好きになった。映画って、素晴らしい!見た順番にいろいろ書いていくつもりです。
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『ペイパームーン』

名作と誉れ高かったので、見ました、『ペイパームーン』。

1930年代前半が舞台の映画で、モノクロです。
もちろん1930年代に作られたからモノクロというわけではなくて、製作は1973年。
だから、意図的なモノクロです。

この意図的なモノクロがいい仕事している。
はっきりいって、まったく古びてないのだ。
カラー作品ならその色使いに時代が出ることが多いけど、モノクロで製作されたことによってまさに時代を超えた作品に仕上がっている。


ある男とある少女のロードムービーなんだけど、まあ、心理描写とか実によくできている。
特に、この少女の描写と子役の演技、絶品ですね。

実にひねた子供なんだけど、ほんとの子供ってこんなかんじだろうなあ。
大人が勝手に「天使だー」とか言ってるだけで。
子供も内心、「あー、自分が子供だからチヤホヤされているなあ」って気づいているはずだし。
でも、ところどころ、大人への憧れや一人でいることへの不安や、そういった子供らしさもあって。
こどもって、そんなもんじゃないのかな。

そのへんの描写がうまい。
でも、少しこの少女賢すぎでは。
生活力が強いと、こうなるものなのかな。


ただ、訳がやっぱりイマイチだ。
こないだ見た『独裁者』は実に字幕がうまかったのに。
この作品の見所とも言える、男と少女のウィットに富んだ会話のニュアンスが、翻訳過程でだいぶ消されてしまっていると思う。
そこがおしいなあ。
僕もリスニングで完全に聞き取れているわけではないけど、あきらかに字幕と喋っている内容がうまく噛み合ってないときとかある。
しかも、会話劇のシーンとかでそういうことがあると、実にもったいない。


「こどもだから云々」と大人は言いたがるけど、子供は子供でいろんなことに気づいている。
それを大人には黙っているのだと思う。
この少女は大人びて見えるけど、でも、この少女は、ただ黙っていないだけだと思う。
もちろん、育った環境によるけど。
まあ、あまりこどもを美化してもしょうがないなってことです。

ラストシーン。
評価高いだろうけど、僕は微妙なところだ。
あのラストでもよかったのだけどさー、別のラストを僕は途中から頭の中で描いていたから。
「あー、そっちかあ」って感じもした。
でも、確かにあのラストのほうがまさに「ペイパームーン」(紙の月でも、信じればそれは本物さ♪)という感じですね。
紙の月を、信じて歩みだすようなラストです。

『サイコ』

ついに見てしまいましたよ、ヒッチコック監督の『サイコ』。

レンタル屋に行っても、レンタルビデオしか見つからず、なかなかレンタルDVDが見つからない。
しかし、僕はDVDで見たい。

てなわけで探していたんですけど、立命近くのレンタルビデオ屋でついにDVD版を発見。




いやー、怖っ!
もちろん、ホラー映画のような「驚かす怖さ」ではなく、心理的な恐怖である。
とにかく全編に渡ってスリリングな空気が漂っている。
前半とか、たいしたシーンじゃなくてもスリリングな演出がバリバリ入ってくる。
今思えば、なんであんなシーンに対してあんなに緊張感を煽っていたんだろうというくらい。

始まって一時間越したあたりから、ドンドン怖さが際立ってきます。
「このあと、どうなるんだ?何がどうなってるんだ?」みたいな感覚。
シャワーシーンとかね、カット割とか構図とか音楽とか、実にスリリングなんです。


特筆すべきは、クライマックスとラストシーン。
描き方がすごい上手い。で、怖い。
静かで淡々としたラストシーンが、反比例的に強烈なインパクトを残している。

1960年、つまり今から46年前の作品。
しかし、こういう風に恐怖を描く映画って当時では相当珍しかったのでは?
今見ても十分通じる「怖さ」がある。

原作は違う人みたいだけど、さすがヒッチコック、描き方がうまいなあ。
まさにスリル&サスペンスの世界です。

うーん、でも、ヒッチコックがどこに出ていたのかを見抜けなかった・・・
というか、そんな余裕なかった。
でも、ヒッチコック探すためにもう一回見るのはヘビーすぎる・・・

『独裁者』

チャップリンの『街の灯』がすばらしかったので、ついでとばかりに『独裁者』も見た。

原題は『the great dictator』(あってるか?)つまり、直訳すると『偉大なる独裁者』。
邦題より、皮肉が効いています。

いやー、チャップリンは喋っても天才でした。
たぶん、あの独裁者の演説とかデタラメ語だと思うんですけど、ウマイウマイ!
バカにした感じもタップリと出ているし。
タモリのデタラメ語みたいに時折「チーズラビオリ!」みたいな言葉も入っている。

ただひたすらにヒトラーとナチスを風刺していて、ストーリー展開がうまいとか、そういう映画ではない。
後半は、少し強引な展開に感じる。でも、そういったことは問題ではない。
1940年の段階で、この作品を作り上げて一般公開した。それがすごい。


トーキーだけど、ところどころに、ブラームスの音楽をバックに行われる髭剃りや、地球儀遊びなどすばらしいパントマイムも挟まっている。どれも名シーンです。


そして映画のラストに、チャップリン扮する理髪師は演説をするのだけど、これは必見です。
これは生のチャップリンの「声」である。
この演説をするために、この映画は作られたのではないのかというくらいに、魂のこもった演説です。
時代背景を考えると、かなり勇気ある演説だと思う。


チャップリンほどの名声を得ていた人が、ここまでリスクを犯してまでこの映画を作り上げたっていうのが、カッコいい。チャップリンという人間の、平和を愛する心が伝わってくる。
今見ても、心揺さぶってくる。


爆笑問題の太田氏が「お笑いくらいは、平和主義じゃなきゃならない」と言っていたけど、そういうことだと思います。



しかし、チャップリン作品ってかならず「ヒロイン」が登場するんですね。
これは、チャップリンが相当な女好きだったからか、それとも当時の映画というものはそういうものだったからか・・・

『過去からの日記』

すいません、この作品は、映画ではないです。
たしか、「世にも奇妙な物語 2005年 秋の特別編」の中の一本です。
だから、20分足らずの短編なんですけど、いまだに「あれは素晴らしかったなあ」と思い出す。
それほどの名作だと思う(オチがテレビ向けっぽいのはご愛嬌)。
僕も、泣いてしまった。(涙もろいだけなんだけど)

ストーリーは・・
主人公は、昔は軽くヒットを飛ばしていたのに、今ではバイト三昧の売れない小説家。
将来に不安を覚えながら、就職しようか夢を追いかけようか悩んでいる。
そんな彼が、ある日古本屋で自分の小説が束になって売っているのを見つけ、それを買う。
すると、その本の束の中から、日付が三年前の日記が出てきた。
それは、三年前に病気の少女がつけていた日記だった。
彼はなんとなしに、その日記にコメントを書き込んだ。
すると、その日記に、そのコメントに対して彼女が書いた文章が浮かび上がってくるではないか。

そうして、三年のタイムラグ越しに、ある小説家と病気の少女の交換日記が始まる・・・というお話。

その後もストーリーは展開していくんでもっと詳しく書いてもいいんですけど、ネタバレになるんでかけないっす。ストーリーが知りたいっていうかたがいらしたら、そっと教えますけど(笑)
ただ、いい話なんですよ!ほんとに。
王道中の王道ですけど。僕は王道が好きなもんで。


たぶんDVDとかになっていないんで今もう一回見ることはもうできないのかもしれない。
もったいないなあ・・フジは、評判の高かった作品を集めた「傑作集」を出せばいいのに。
たぶん、売れると思います。

『街の灯』

さて、次はチャップリンの『街の灯』(『city lights』)。
昔から家にチャップリンのビデオがあったので、物心ついたときからチャップリンを見てきたんですけど、この『街の灯』は見ていなかった。ということでようやく見ました。

1931年公開ということで、もう70年以上前の作品。
全編サイレントです。

しかし・・・チャップリンは天才だよなあ。
なんなんでしょう、このパントマイムの上手さ。ちょっとした動きとか顔の作り方とかがずば抜けて上手い。
酔っ払って床で滑るところとか、どうやっているんだろう。

ストーリーもしっかり練られていておもしろい。
なんか、最初に花売りの女性がチャップリンを大富豪だと勘違いするシーンを撮るのに、チャップリンは一年以上費やしたとか。ものすごい完璧主義だけど、だからこそこういうすばらしい映画が撮れるんだろう。主演・脚本・監督・音楽・・・・すばらしいです。


お勧めはなんといっても「ボクシング」シーン。
名シーンと誉れ高いこのシーンですけど、実におもしろかった!
不覚にもケラケラ笑ってしまった。70年越しの爆笑である。
チャップリンの動きが、いちいちおもしろい。しかし、かなり練習したんだろうなあ。

たしか1972年くらいにチャップリンはアカデミー賞特別賞を受賞するんですけど(チャップリンは長い間アメリカから追放されていたから)、そのときに上映されたのがこの『街の灯』だったらしい。
チャップリンは40年も経って今さら受けるんだろうかと心配したらしいんですけど、フタを開けてみれば、爆笑の嵐だったらしい。特にこのボクシングシーン。


最後のエンディングも押し付けがましくないし、実に後味がいい。いい話です。



昔、ウンナンの内村氏が『笑う犬の冒険』の冒頭でこのチャップリンのボクシングシーンの物まねをやっていたんですけど、それがすごく上手かった。あれほどうまくできるのは、日本人では珍しいと思う。
内村氏、『街の灯』のリメイクとかしたらいいのに。

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