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祇園祭前夜。妖しの世界と現実とが入り乱れる京の町で、次々に不思議な出来事が起こる。
登場人物たちが交錯し、全てが繋がっていく連作中篇集。森見流ファンタジーの新境地!
祭りの雑踏で、幼い妹が姿を消した。妹は神隠しに遭ったのか、それとも…?
「宵山姉妹」「宵山万華鏡」。乙川は≪超金魚≫を育てた男。
大学最後の夏、彼と宵山に出かけた俺は、宵山法度違反で屈強な男たちに囚われてしまう。
襲いくる異形の者たち。彼らの崇める≪宵山様≫とは一体…?「宵山金魚」。
期間限定でサークル≪祇園祭司令部≫を結成したヘタレ学生たち。
彼らは、学生生活最後の大舞台を祭の最中に演じようとしていた「宵山劇場」。
宵山の日にだけ、叔父さんは姿を消した娘に会える…「宵山回廊」。
目が覚めると、また同じ宵山の朝。男は、この恐ろしい繰り返しから抜け出すことができるのか…?
「宵山迷宮」。

 記事が随分遅れてしまいましたが、森見登美彦さんの新刊です。
自分の中でも一時期ほどのブームではありませんが、ある意味
定着したといっていいでしょう。

 この作品は今までの流れを踏襲している部分と新しいものが入っている部分と、
それぞれではないかと感じました。いくつかのエピソードを多面的に構成して
いくのは『恋文の技術』や『四畳半神話大系』でも見せていましたが、
その中にいつもの馬鹿馬鹿しさと幻想ホラーのテイストをミックスしているあたりは
新しい試みではないかと思います。そうすると『新釈走れメロス』や『きつねのはなし』
なども思い起こされたりして、ある意味贅沢な作品になっているのではないかとも
思われます。

 ただ、私個人の好みとしては『宵山劇場』みたいな方向性の作品が好みなので、
やや不完全燃焼になった面もあります。雰囲気のある作品も好きなのですが、
やはりこの人の作品には突き抜けた馬鹿馬鹿しさが欲しいとついつい思ってしまうのです。

 

閉じる コメント(6)

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そうそう。私もくっだらないけどオモチロイなぁ〜って感じの作品の方が好きなので、こういう雰囲気自体は好きなんだけど、ちょっと読みにくさを感じて、いつもほど入っていけないところがありました。乙川の得体の知れなさがちょっと怖かったです。

2009/9/9(水) 午前 7:29 べる 返信する

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そうそう。自分も4匹は越えなかったので^^
普通に雰囲気を楽しめて良かったです。オモチロ系が1番ですよね!きつね系も好きなので、「宵山姉妹」も好きだったですけど^^

2009/9/10(木) 午前 0:07 ゆきあや 返信する

確かにモリミーの突き抜けた阿呆のしからむ要素は本書では薄れてた印象は持ちましたね〜^^。み、みなさんもこぞって同じような意見ですね^^;でも僕はモリミ〜の肩を持つっ!(笑)ということで本書の阿呆と幻想怪奇のミックスは従来のモリミー作の要素比重を変化させバラエティにとんだ多彩な万華鏡だと良い方向に解釈しちゃいます^^

2009/9/10(木) 午前 4:55 チルネコ 返信する

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>べるさん
どうしても自分の中でももっとくだらないことに血道をあげる話のイメージが強いです。時折こういう作風の作品も見受けられますよね。

2009/9/11(金) 午前 2:20 よも 返信する

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>ゆきあやさん
雰囲気を楽しむというのは適切な表現だと思います。このあたりはどことなく恒川さんのような方向性を持っているでしょうか。

2009/9/11(金) 午前 2:21 よも 返信する

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>チルネコさん
いやいや、そんなに悪い印象を持ったわけではありませんので・・・
いつもいつも同じパターンでも飽きてしまいますし、こういう作品も面白いと思いますよ。

2009/9/11(金) 午前 2:22 よも 返信する

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