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●台湾一周ツーリング2011 目次
http://blogs.yahoo.co.jp/ymh3xw1991/60489023.html
2011年5月4日(後編)
(前編より続く)

16:40、光復站(光復駅)前の交差点を通過。
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 光復は東海岸の都市・花蓮から約50km南にある小さな町。周辺にいくつか観光地はあるものの他の都市に比べると明らかに観光客は少なく日本人もあまり寄らない。私も2年前のツーリングでは光復站の近くにある花蓮觀光糖廠でアイス食っただけで町はそのまま素通りしていた。

 ここから駅前通りを1km走れば今夜の宿、17:00前には到着するだろう。



道路沿いに立っている石碑に『 盛夏の軌跡 』の文字を見つける。
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 石碑後ろ側の砂利道を進むと犬の群れが怖いくらい吠えてお出迎え。



ここにも『 盛夏の軌跡 』の表札。
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 予約しておいた民宿・盛夏的軌跡に到着。

 台湾ではひらがなの『 の 』が主に固有名詞や広告で一般的に使われていて、日本語の「〜の」とほぼ同じ意味。看板やパンフレットには盛夏の軌跡、観光局公式サイトや台湾国内の予約サイトでは盛夏的軌跡と使い分けられている。



小さな橋を渡ると芝生の庭と2階建ての住宅受付食堂がある。
この住宅には民宿を経営するご主人とそのご家族が住んでいる。
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 民宿のご主人が近付いてきて日本語で「こんにちは」
 ご家族の子供たちとそのお母さんが庭で遊んでいる。



敷地内にロッジが数軒建っていてそれぞれ客室になっている。
6人部屋・5人部屋・4人部屋・2人部屋があり、家族向けの大部屋のほうが多い。
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私が泊まる精緻雙人套房(ダブルルーム)
天井が高くセミダブルベッドが置いてあっても余裕があって広い。
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バスルームは浴槽無しのシャワーのみ。
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 この民宿は日本の旅行代理店ではどこも取り扱っていなかったため、一ヶ月前に代理人を介して直接予約した。ご主人によると日本人は滅多に泊まりに来ないらしい。私が調べた限りでは、台湾リピーターの日本人でもこの民宿を知る人はゼロに近くネット上でも日本語の宿泊レポートは見つからず、中国語の情報だけしか無いまま予約してここに泊まりに来た。日本人が日本語のブログでこの民宿の宿泊レポートを書くのは私が初めてになるのではないだろうか。


 それでもこの民宿にどうしても泊まりたかった理由がある。


その理由がこれ。
敷地内に線路が敷かれている。
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 単なる庭園の演出ではなく実際に鉄道として使える線路
 全長約50mで引込み線もありポイント切り替えも出来る。


緩やかなカーブを描いて私が泊まる部屋の前を通っている。
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線路は池を越えて、その先に黄色い乗り物が置いてある。
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この黄色い乗り物は火車頭(機関車)。
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 この民宿から数kmくらい北に、日本統治時代に林業の拠点として栄えた林田山という集落がある。現在は林田山での林業は廃業状態になり、使われなくなった木材運搬用の機関車をこの民宿のご主人が引き取り、民宿の敷地内で動態保存している。


 動態保存 ← ここが大事なポイント。
 この機関車は今でも線路を走る



百聞は一見に如かず、民宿のど真ん中を機関車が走る様子を動画で。
※ 運転しているのが民宿のご主人、途中から乗り込んでくる子供たちはご主人のお孫さん。

盛夏的軌跡火車頭


 機関車2台の中間に貨車1台を連結していて、戻るときは反対側の機関車に乗り換えて運転している。ご主人の説明によると日本語で「これ、ガソリンのエンジン、トヨタ。」。この時代の機関車は元々ディーゼルエンジン仕様だからトヨタ製ガソリンエンジンに後から載せ換えたものと思われる…が、軽油の匂いがするからたぶんディーゼルエンジンだと思う。 



引込み線の先には倉庫に続く扉があり、ここにも別の機関車が1台置いてある。
ご主人の説明では「トヨタ、ガソリン、小さい」
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 こちらは機関車1台のみで、運転席の後ろ側に人が座れる座席が増設されている。


当然こちらも線路を走る。
倉庫と外を往復する様子を動画で。

盛夏的軌跡火車頭2


 この時代に農業や林業で使われた台湾の小型機関車は、現在では観光用の展示物になっていたり廃線上で朽ち果てていたりする車体がほとんどだが、この家族経営の小さな民宿で3台も動態保存され、しかも宿泊客なら見るだけでなく貨車に乗ることも出来る。
 ルート変更を前提としたツーリングで宿の予約をするのはリスクがあったけど、やっぱり予約しておいて本当に良かった。子供たちもかわいくて思わずこちらも笑顔になる。



また、倉庫に収められている骨董品コレクションも必見。
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日本統治時代に林田山で実際に配備されていた消防車
リヤカーのような車体に水桶と手動ポンプが載せられている。
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消防士が実際に着ていた消防服ヘルメット
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台湾で売られていた日本語のヒット曲集レコード。
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日本でもおなじみ麗君と70年代に活躍した江蕾のレコード。
共に台湾の歌手。
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 倉庫にはレコードプレーヤーも設置してあって今でもレコードを再生することが出来る。


『ケーホー号 津田型』のポンプ
台湾では今でも古い街でたまに見かけるもの。
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 その他、映写機・映画フィルム・映写スクリーン、金庫、自転車等の貴重な骨董品が揃っている。保管状態が悪くレコードやポスターにカビが生えてるのがちょっと心配。


 倉庫を見た後にはご主人から日本語で「あなた、わたし、ごはん、たべる!」と夕飯のお誘い。いずれにせよ夕食をとる店は民宿から出て探さなくてはならなかったので、二つ返事でご主人についていく。



ご主人運転のクルマで民宿を出て、途中でご主人のお友達が乗り込み3人で駅前通りを移動。
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ご主人が常連の食堂に入る。
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お客さんのほとんどが顔なじみで別々のテーブル越しに大笑いしながら盛り上がる。
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 夕食はご主人のおごり。ごちそうさまでした。



食事を終えて帰ってくると民宿は真っ暗。
庭の植木には電飾が点滅している。
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 部屋に戻る前にご主人にお茶に誘われる。



民宿の事務所のテーブルでお茶を淹れていただき片言の日本語と中国語でお話。
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 ここで民宿を創業した頃の古い写真を見せていただく。



民宿に線路の敷設工事をしたときの写真。
線路の奥に写っているのはご主人のお父さん。
この頃の機関車は崩壊寸前で、ご主人が引き取った後に手間をかけて修復したものと思われる。
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日本のオークションで本物の蒸気機関車を落札し、
日本から台湾まで運んだことを取材されたときの新聞記事。
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 とにかくご主人の鉄道マニアっぷりが半端じゃない。出してくる書籍・資料・写真のほぼ全てが鉄道関係のものばかり。



部屋に戻るときには本をお借りする、というか手渡される。
もちろん全て鉄道関係。
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庭に停めた私のスクーターに民宿のネコが座っている。
いじって遊んでやったらなついてしまい部屋までついてくる。
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今夜は部屋の外にあるテーブルでネコと一緒に読書。
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 今日は予定外の遠回りルートで少々面倒だったが、この民宿に泊まれただけでも大満足だった。




 明日は今日行けなかった林田山に寄ってから花蓮太魯閣を通過し合歓山を目指す。



本日の走行ルート
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この記事に

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    これは凄い!鉄でないアタシでもこれにはとても興味をそそられます。
    日本のオークションで蒸気機関車を落札するだなんて、どれだけお金持ちなんでしょう。趣味もここまで来れば尊敬に値します。

    それを自ら取材して、夕食までご馳走になってしまう【の】さんもまた素晴らしい!!

    kanarie

    2011/5/28(土) 午後 2:38

    返信する
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    これはすごいw
    上手く編集したら世界の車窓みたいになりそう
    本当に録画機材の進歩には驚きですね
    こんなに気軽に世界の出来事を切り取れる時代なんですね 削除

    [ ザリアス ]

    2011/5/28(土) 午後 3:50

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    よくこんなところ見つけましたね!!
    ここのご主人は、台湾の鉄関係でも有名な人ですよよ、たまにテレビに取材されています。

    古くからのサトウキビ農家で、先代が多くの財をなしたとか・・・・。いぜれにせよ、大きな石の案内は知っていましたが、まさか【の】さんが泊るとは思わなかったですよ。

    [ zhongdao ]

    2011/5/28(土) 午後 10:28

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    kanarieさん
    私も鉄ではありませんが、本物の機関車が民宿の客室の前を走る姿をネットで見たときは衝撃を受け、すぐにこの民宿のことを調べて予約しました。
    落札した機関車の価格はバイク一台分よりも安いくらいでした。むしろ機関車を日本から個人輸入したことがすごいと思いました。

    どうしても太陽が沈む前にチェックインしたかった理由が、この機関車の走る姿を明るいうちに見たかったからです。

    【の】

    2011/5/30(月) 午後 1:48

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    ザリアスさん
    はじめまして。世界の車窓は10年以上観てないのでどんな番組だったか覚えていないので何とも言えませんが、カメラはそこそこ上位機種のモデルを使って撮りました。

    【の】

    2011/5/30(月) 午後 1:51

    返信する
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    zhongdaoさん
    そうです、光復站前の中正路を海側へ進んで左側に立ってる石碑です。
    この民宿は林田山のことを中国語で検索しているときに見つけました。日本語の宿泊レポートばかり見ていたら存在を知らないままだったでしょう。それでもご主人がそんなに有名人とは知りませんでした。鉄へのこだわりが尋常ではない人でした。

    【の】

    2011/5/30(月) 午後 1:58

    返信する

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