kamakuraboyのブログ

日本人として日々の暮らしの中で思うこと

全体表示

[ リスト ]

トランプ氏が大統領就任後の2017年4月6日〜7日に氏の別荘で初めて行われた初の米中首脳会談の席で、中国の習近平国家主席が「韓国は歴史的に中国の一部だ」という発言をしたといわれています。この発言は、4月12日の米国ウォール・ストリート・ジャーナル紙のインタビューの中でトランプ氏が習近平氏の発言内容を間接的な形で暴露したものでした。例によって韓国主要メディアが大騒ぎしておりましたし、韓国政府などは「一考の価値もない」などと強く反発。

しかしこれは韓国メディアが言うように「首脳の歪曲された歴史認識」や「トランプ大統領の失言か習主席の妄言」でしょうか。日本から見た東アジアの朝鮮半島の歴史は以下の様なものです。


朝鮮半島に嘗て存在した百済(4世紀前半〜538年)、任那(?〜663年)、新羅(前57年〜935年)などの国々が滅んだ後、朝鮮半島を支配したのは高麗(918〜1392年)で、高麗は13世紀から14世紀末までモンゴル(元朝)による直接的な内政干渉や軍の駐留を受ける。忠烈王(在位1274〜1392年)はクビライに「公主」の降嫁を懇願して許され、クビライの娘と結婚しハーンの娘婿(駙馬、グレゲン)となるなど、自ら進んでモンゴル帝国の中に組み込まれていました。


1350年代、モンゴル帝国(元朝)の衰えが顕著となると、恭愍王は親元勢力を排除し、元朝の外戚として権勢を振るっていた奇氏を討伐。崔瑩(チェ・ヨン)や李成桂(イ・ソンゲ)らの武人を登用して1356年に元から高麗旧領土を奪い返し、ようやくモンゴル支配から脱して独立。(高麗領土の回復)


大陸で紅巾の乱が発生し、紅巾軍が朝鮮半島にも到来するが高麗軍は撃退に成功。また同時期に倭寇の襲来にも高麗は悩まされており、1389年には朴葳(パク・ウィ)が対馬征伐を行なっており(高麗・李氏朝鮮の対馬侵攻)、この過程で力を得た李成桂によって1392年に李氏朝鮮が成立し高麗王朝は滅亡。

李氏朝鮮は、初代国王である李成桂が1393年に明の初代皇帝朱元璋から権知朝鮮国事に封ぜられて以降一貫して明の属国であり続けました。

1636〜1637年にかけて清が李氏朝鮮に侵入制圧(丙子の乱)その後、終戦講和条約である「三田渡の盟約」(1637年1月30日首都漢城の郊外三田渡で締結)をもって、明の属国から清の属国、冊封国となっています。この記念に大清皇帝功徳碑が建てられた。李氏朝鮮から清へ毎年上納される物品の量はその後減らされたものの、「三田渡の盟約」の大枠は実際に日清戦争後の「下関条約」(1895年4月17日)まで続いたようです。

つまり、13世紀以降朝鮮半島の殆どの時期が、満州族の枠組に組み込まれての支配か、明の権知朝鮮国事という形での間接支配か、清の柵封国家(朝鮮王は称号・任命書・印章などの授受を媒介として宗主国清と君臣関係を伴う)という形態での属国であったことは否定できないようです。


だからこそ、日清戦争(1894年7月25日〜1895年4月17日)で日本が勝利した後に交わされた「下関条約」(1895年4月17日調印、1895年5月8日発効)(注)の中で、李氏朝鮮の清からの独立が第一条として明文化されており、これによって朝鮮半島の国としてそれまでの中国への従属の歴史を終わらせ、中国から独立できたということを意味しています。「下関条約」の主な内容としては①朝鮮の独立、②遼東半島、台湾、膨湖諸島の日本への割譲、③賠償金2億両(当時日本円にして3億100万円)の支払いなど。(全文は文末参照)


そしてその何よりの証拠に、宗主国である清の皇帝の使者を「三跪九叩頭の礼」で迎えるための「迎恩門」を1896年に壊し、自国の独立を祝って「迎恩門」の後に建てたのがソウルの西大門独立公園内の「独立門」(1896年11月21日定礎、97年11月20日完成)だったわけです。


そして国号を李氏朝鮮から「大韓帝国」に改めたのは太宗の「露館播遷」(注)(1896年2月11日〜97年2月7日)後の1897年10月12日でした。


李氏朝鮮の初代国王は明の皇帝朱元璋から「権知朝鮮国事」に封ぜられた李成桂であったし、それ以降も、明に任じられた人物が「朝鮮国王」だった。明が滅んだ後も「三田渡の盟約」によって、清に冊封され清の皇帝に承認された人物が「朝鮮国王」であったというのが歴史的事実たっだということです。これをもって、習近平が「韓国は歴史的に中国の一部だ」のような発言をしたものと思われます。


ところで、韓国はマスコミや政治家なども日本の天皇のことをわざわざ「日王」などと呼びますが、要するに彼らにとって「皇帝」とは李氏朝鮮(1392年〜1897年)の500年間一貫して宗主国である中国皇帝のことで、彼らの頭の中では日本は自分たちと同じく中国の臣下の国で「日本の国王=日王」という感覚のようです。現在の国際社会での評価や国力はともかく、中国は親で、日韓は兄弟といった感覚。21世紀に入った今でも、彼らは潜在意識においてはいまだに宗主国である強い中国には従うしかないといった感覚が骨の髄までしみついているということの裏返しだと言えるのかもしれません。

(補足)
1392年から1897年までの500年もの間、中国(「支那」ということばは全く差別用語ではないというご指摘ですので)支那と言い換えて言いますと、支那の属国だった歴史はなかったことにして、自ら願い出た合邦の日韓併合の歴史を、「日帝強占期」だの「植民地支配」だのと被害者コスプレで「三・一独立百年」などと言っている韓国の国民にしてみれば、ソウルの西大門独立公園内の「独立門」は日本からの独立を記念して建てられたと思っている人が多そうで、笑わせてくれますね。


(注)「下関条約」の本文:
清国は朝鮮国が完全無欠なる独立自主の国であることを確認し、独立自主を損害するような朝鮮国から清国に対する貢・献上・典礼等は永遠に廃止する。(第一条)

清国は遼東半島、台湾、澎湖諸島など付属諸島嶼の主権ならびに該地方にある城塁、兵器製造所及び官有物を永遠に日本に割与する。(第二条、第三条)

清国は賠償金2億テールを日本に支払う。(第四条)

割与された土地の住人は自由に所有不動産を売却して居住地を選択することができ、条約批准2年後も割与地に住んでいる住人は日本の都合で日本国民と見なすことができる。(第五条)

清国は沙市、重慶、蘇州、杭州を日本に開放する。また清国は、日本に最恵国待遇を認める。(第六条)

日本は3か月以内に清国領土内の日本軍を引き揚げる。(第七条)

清国は日本軍による山東省威海衛の一時占領を認める。賠償金の支払いに不備があれば日本軍は引き揚げない。(第八条)

清国にいる日本人俘虜を返還し、虐待もしくは処刑してはいけない。日本軍に協力した清国人にいかなる処刑もしてはいけないし、させてはいけない。(第九条)

条約批准の日から戦闘を停止する。(第十条)

条約は大日本国皇帝および大清国皇帝が批准し、批准は山東省芝罘で明治28年5月8日、すなわち光緒21年4月14日に交換される。(第十一条)


(注)露館播遷:
李氏朝鮮の第26代王・高宗がロシア公使館に移り朝鮮王朝の執政をとったことを言う。韓国でも古くは日本語での表記と同じように「露館播遷」と呼ばれたが、最近では俄館播遷(がかんはせん、(「がかんはんせん」とも)と呼ばれることが多い。俄館露遷(がかんろせん)との記述もある。

高宗がロシア公使館で政務を執り行った結果、ロシアは年表に示す利権を獲得し、他の欧米列強も同等の利権を獲得することになった。 また、これは国としての自主性を放棄するのに等しい行為であり、後に日露戦争時に中立を宣言したが日露両国から無視されるような結果となった。


引用:



閉じる コメント(2)

kamakuraboyさん、おはようございます。
「下関条約」の第1条の「清国は朝鮮国が完全無欠なる独立自主の国であることを確認」の記述は、清から南北朝鮮が独立できたことが明確ですね。
「兄弟国」に助けてもらったことが悔しくて、それがずっと尾をひいているのかもしれません。

2019/2/27(水) 午前 8:01 泉城 返信する

顔アイコン

> 泉城さん
おはようございます。コメントをありがとうございます。500年もの間属国だったというのは屈辱以外の何物でもないのでしょうし、「『兄弟国』に助けてもらったことが悔しくて、それがずっと尾をひいている」というのもあるのでしょうが、それらの歴史はなかったことにして、教育や様々な社会基盤を整備してもらった35年間の日韓併合時代を「日帝強占期」だと被害者意識ばかりで、今年は「三・一独立百年」などと虚構の独立記念を盛大に祝うつもりの文政権は、苦々しいを通り越して見ていて痛々しいですね。

真実の歴史から目を背け続け、虚構の歴史を自国民に教え込み、中国には媚び、日本には国際法無視で未開でおよそ法治国家と思えないふるまいばかりの様子は、本当の意味での国家としての誇りをもった精神の独立や近代国家としての成熟を果たせていないということかもしれませんね。

2019/2/27(水) 午前 11:16 kamakuraboy 返信する

コメント投稿

顔アイコン

顔アイコン・表示画像の選択

名前パスワードブログ
絵文字
×
  • オリジナル
  • SoftBank1
  • SoftBank2
  • SoftBank3
  • SoftBank4
  • docomo1
  • docomo2
  • au1
  • au2
  • au3
  • au4
投稿

開く トラックバック(0)


.


プライバシー -  利用規約 -  メディアステートメント -  ガイドライン -  順守事項 -  ご意見・ご要望 -  ヘルプ・お問い合わせ

Copyright (C) 2019 Yahoo Japan Corporation. All Rights Reserved.

みんなの更新記事