長島義明の旅

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1999年に、「平成幕末世直し劇、”いでよ龍馬”」と云う芝居が、東京のシァターV赤坂で行われた。
それは大谷哲郎と云うテレビプロデューサーが当時のベンチャー企業の経営者と政治家、文化人などを集めて行った文史劇のようなもので、ベンチャー企業の雄と、若手代議士が、幕末の改革者群像を舞台で演じ、さらに芝居の合間には、現代日本の問題点を探り、新たな提言を行うトークショーを随時挟み込むという趣向だった。役者はすべて素人でセリフもとちったりして、
芝居の内容はどうと云う程のものではないが、途中で入るアドリブが可笑しく、当時の閉塞した経済界や政治を変えようと云う大谷さんの思いが強い芝居であった。

私は「いでよ龍馬」の芝居の撮影をたのまれ、舞台だけだなく舞台裏、楽屋の写真をモノクロで撮った。
第二回目「よみがえれ松陰」からは幕末に活躍した写真家、上野彦馬の役で舞台に立ち、そこでも実際に写真を撮った。それ以後同じ役柄で舞台に立ち写真を撮り続けた。舞台裏の政治家たちのチョンマゲ姿を撮るのは楽しく、長い写真家人生でも特殊な事で、実際の政治家のチョンマゲ姿など二度と撮影出来ない貴重な記録になりました、2000枚ほど写真が残りました。
共演した舞台で知った政治家も何人かいて、酒を飲む機会もできました。一人の人間としての政治家は付き合ってみると面白く、人を引きつける魅力がありました。

そんな政治家のひとりに枝野幸男がいて、酒の席で、なぜ政治家になったのか聞いてみました。
「ぼくが政治家になったのは目立ちたいからです。本当はタレントになりたかったのですが、顔がこれだし、体形もずんぐりでタレントには向かないと思い、あきらめて政治家になったのです」おそらく本音を語ったのだろう。おもしろい人だと思った。

もう一人、今は名古屋市長になった河村たかしは酒を飲む度に「国民はだまされちょるんだよ」と云っていた、
この言葉も彼の本音である。名古屋市民にとって彼が市長になった事は良かったが、私はもう少しがまんして国会議員を
続けていれば面白いと残念に思う。

他の政治家もそうだが、政治を語る時には、皆、芝居の役者のようにセリフを語るが本音は少し違うようだ。
新人の役者がそうであるように新人の政治家もセリフを重ねるごとに政治家らしくなっていく。
役者を演じきれる政治家ほど国民受けするのは当然なのだ。

第一回の芝居「いでよ龍馬」はベンチャー企業家、ソフトバンクの孫正義社長、旅行代理店「H・I・S」の澤田秀雄社長、人材派遣業「パソナグループ」の南部靖之代表の3人が主役で、政治家では民主党の石井紘基(民・衆)、枝野幸男(民・衆)、樽床伸二(民・衆)、河村たかし(民・衆)、同じく自民党の石原伸晃(自民・衆)、高市早苗(自民・衆)が参加した。

小渕首相が観劇に訪れ、トークショーには民主党の管直人代表や都知事選に名乗りを上げた柿沢、桝添の両氏が飛び入りするなど話題性は十分だった。劇場内は立ち見が出て満員になり、劇場内に入れない客も大勢出た。

その時の石井紘基は新撰組の近藤勇の役で、芝居小屋の路地裏でひとり居合いの練習をしていた。まさかその人が3年後(2002年10月25日)自宅前で右翼の男に殺害されるとは、だれが思ったろうか。この時、石井紘基はある事件を国会に告発する準備を進めていた。今だにこの事件の真相は解明されないままである。現実は芝居と違い悲惨である。改めてこの芝居「世直し劇」に政治家が加わっている事を認識した。

それ以後、「よみがえれ松陰」エビススバルホール、「敬天愛人隆盛の如く」明治座、「幕末早慶戦」日比谷公会堂、「高杉晋作と騎兵隊」日比谷公会堂、etc、二年に一度、この「平成幕末世直し劇」は行われたが、益々、政治色が強まった。
芝居に参加した政治家は原口一博(民・衆)、枝野幸男(民・衆)、野田佳彦(民・衆)、石井紘基(民・衆)、羽田孜(民・衆)、羽田 雄一郎(民・参)、鈴木寛( 民・参)、鈴木康友(民・衆)、城島正光(民・衆)、末 松義規(民・衆)、上田 清司(民・衆)、浅尾慶一郎(民・参)、手塚仁雄(民・衆)、渡辺周(民・衆)、姫井由美子(民・参)、 鎌田さゆり(民・衆)、大谷信盛(民・衆)、城島正光(民・衆)、奥田健(民・衆)、鈴木康友(民・衆)、石原伸晃(自民・衆)、高市早苗(自民・衆)、大村秀章(自・衆)、 平沢勝栄 (自・衆)、渡辺喜美(自・衆)河野太郎(自・衆)、桜田義孝(自・衆)、中川昭一(自・衆)、下村博文(自・衆)、中塚一宏(自由・衆)、柿沢弘治(無所属・衆)、 伊藤公介(自・衆)、阿部知子(社民・衆)、植田至紀 (社民・衆)、緒方 靖夫(共産党、参) 田中甲(無所属・衆)などである。
こうして見ると民主党議員が多い事がわかる。その中には今回の新政権で大臣に就任した原口一博(総務大臣)や枝野幸男(行政刷新大臣)もいる。
また、自民党を出て「みんなの党」を立ち上げた渡辺喜美もいる。彼等若い政治家たちは政治改革意識が強く、明るい性格の人が多く、今までの政治家とかなり印象が違った。

「平成幕末世直し劇」のプロデューサー、大谷哲郎さんは2007年12月20日に亡くなったが、生きていれば今回の民主党新政権誕生をどのように喜んだ事だろう。

舞台を国会に移した「平成世直し劇」は開幕してまだ半年である。
その間さまざまな出来事があった。日本国民にとってそれが良かったのか、そうでないのか。少なくとも長年、与党の座にいた自民党よりは日本の政治に変化をもたらせた事は確かである。政治に無関心ではないが、かと云ってさほど興味があるとは云えない私は、政治は国会を舞台とした、ひとつの「世直し劇」ではないか、と思うのだ。主役が民主党に変わり、野党も参加する芝居の第一幕は役者が不慣れなでマニフェストと云う台本を忘れていたり、金の力を借りて主役の座を得たと指摘されたり、小沢と云う黒子の金銭問題が表面化するハプニングもあったが、おおむね観客である国民を楽しませてくれた。
次々と出てくる役者の中には枝野幸男のように抜擢されて(2月10日)重要な役につく者もいる。はたしてこれから芝居の内容はどう変わっていくのだろうか、第二幕では主役は変わらず、そのままなのだろうか。それとも新しい主役が出てくるのだろうか。観客の興味はつきない。

歌舞伎でもオペラでも役者に熱狂なファンがつく、政治家も同じようなものだ。
多少馬脚を現したとて、そのまま主役を続けろと云う者も居、いや、降ろせ、と云う者も出る。

今日から再び予算委員会が開かれ、新たに第二幕が開く。
今回のプロデューサーは鳩山由紀夫なのか、小沢一郎なのか、誰が西郷隆盛役で、誰が坂本龍馬役なのか。
興味つきない国会劇を幕間に弁当を食べながら楽しみにしている。

政治家として舞台に立てない観客はせめて一票の票を国会議員と云う役者に投じて、井戸端会議よろしく役者をけなし、
あるいは擁護する。

さてさて、第二幕はいかなる展開になるのだろうか。

写真1、枝野幸男(行政刷新大臣)
写真2、原口一博(総務大臣)
写真3、渡辺喜美(みんなの党、党首)


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