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ボクの敬愛して止まないイタリアの巨匠・フェデリコ・フェリーニの晩年の作品です。 フェリーニというと『81/2』や『甘い生活』『サテリコン』などのように、大仕掛けでグロテスクなイメージや、カトリックへ批判、グラマラスな女性への愛、幼少期のノスタルジックな思いなどの映像のイメージの洪水という側面が大きいですが、この作品は、フェリーニ一家とも言えるマルチェロ・マストロヤンニとフェリーニの妻であるジュリエッタ・マシーナにコンビを組ませて描いた人情悲喜劇です。 往年のアメリカのタップ・ダンサー、フレッド・アステアとジンジャー・ロジャースの物まねでかつて人気を博したアメリア(J・マシーナ)とピッポ(M・マストロヤンニ)は、クリスマスのTV番組出演で30年ぶりの再会を果たします。しかしその番組は小人やオカマ、フリークなどが大挙して出演する見世物番組でした。 かつて恋仲だった二人はケンカしながらも、そのゲテモノ的扱いの中でもスポットライトを浴びて誇り高くダンスを踊りきります。 商業主義のテレビ番組批判などの映画職人としてのフェリーニのメッセージも強いのですが、むしろ、老境にさしかかった男女コンビの再会とほのかな恋心の芽生えに感動させられます。ここにはフェリーニの人間愛が溢れています。 老体に鞭打ちながらの二人のタップには涙さえ込み上げてきます。 作曲家・ニーノ・ロータ亡き後のフェリーニ作品にはパワフルさが失せてきましたが、冒頭のローマ駅の巨大な豚の丸焼きや、ステージに現れるフリークやド派手な女性など、フェリーニならではの映像のダイナミズムもありつつ、日本の山田洋次ばりのイタリア・人情悲喜劇を見せてくれるフェリーニの枯れた味に涙する一作です。 (1985年・伊=仏=西独・128分)
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この映画はまだ観れていないのですよ。どこのレンタルビデオにも置いていないのです。
マストロヤンニとジュリエッタ・マシーナを起用し、二人が30年ぶりに再会してダンスを踊るわけですか。
『インテルビスタ』で、年をとって太ったマストロヤンニとアニタ・エクバークがダンスを踊るシーンを思い出しますね。部屋で小さなスクリーンに写し出された若い自分たちの『甘い生活』のダンスシーンをバックにしながらのシーンです。
『インテルビスタ』の前作であるようなので、この映画のトーンは大体は想像がつきますが、一度は観てみたいです。
2007/10/26(金) 午前 10:36 [ 8 1/2 ]
>81/2さん、なるほど。「インテルビスタ」のあのシーンとかぶりますね。フェリーニってああいうちょっとしたシーンで泣かせるのが上手いですね。小手先じゃなくて。。。
2007/10/27(土) 午後 7:32
フェリーニは有名な作品群を見逃してます。観たのは『道』と『オーケストラリハーサル』『カサノバ』『世にも怪奇な物語』くらいでしょうか。機会があったら見逃した作品も観てみたいと思っています。
2007/10/28(日) 午前 4:39 [ - ]
>yaskazさん、いいツボを抑えてらっしゃいますね。特に『世にも怪奇な物語』はフェリーニ色満開です!機会があったら『81/2』『甘い生活』も見て下さいね。
2007/10/28(日) 午後 4:16
これ好きです。
前に書いた記事TBさせてください♪
2007/11/25(日) 午後 7:45