FINE WITH ME

色々と書いた文章を載せていきたいと思います。

we showed ours joy quite openly

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今日、吉祥寺のとある産婦人科医院の前を歩いてたら高校生らしきのカップル(どちらもハーフかクウォーター、そして高校の制服らしきものを着てたからそうだと思う)を見て、こんな文章が頭に浮かびました。

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韻を踏むのはステレオから聴こえる唸るようなラップ。韻を踏むのはPCを叩く指の音。韻を踏むのは刻む心臓の音。だからみんな生きている。その意味を考える余裕もない濃厚な時間を。新しい1日の始まりが例えば、朝焼けに似ているなら、それまでの1日の終わりは夕焼けの中で輝くグラスの中のカシスソーダに似ている。グラスの中の濃い赤は赤血球が流れる血管の色。それは記憶を伝え、新しい命をやがて創り出す女の子の胎盤にも流れている。胎盤を包み込むような脂肪は、白く柔らかい。それを随分前に、優しく撫でる男の子は、恥ずかしそうに頬を赤らめる。そして訊く。もっと先に進んでいい?手は生き物に、心は鼓動で、興奮で、真っ赤な太陽みたいな明るさと色彩で、ゆっくりと触れた。切なく韻を踏むのは口から溢れる吐息と、呼ぶ名前。答えるように男の子がさらに韻を踏む。どうしたの?赤く見えるのは開き出した蕾の濡れる入口。明日の入口がそこにあるのならさらに進まなければならないという事を、多分この男の子は知っている。学校で決して教わらないであろう科目を、いろんな場所にて1人で履修したレポートをきちんと実践していた。成績証明書は瞳の中に、強張る肩の上に、汗ばむ掌の中に、きちんと保管されている事を認めなければならない。焦らずに、しかし既に焦っている男の子は、確実に、そして壊れ物に触るように女の子に触れる。そこは震えていた。そして、何もない天井を見つめながら伏せる目をしっかりと見つめた。言葉は肌の上でころころ転がり、口の中には決して落ちない。落とそうとするのは何やら不自然な風情であった。女の子の唇が微かに開き、呼ぶ声はこうである。

(Who's Screamin'?)

声はたちまち湿り気を含み、そして蒸発する。形が無いのに形があるように見えるのは、例えば蜃気楼、そして砂上に揺れる楼閣である。それを見つめようと女の子は砂浜に目を凝らす。何もないのよ。でも、見えるものがあるの。それは多分女の子にしか見えない大切なものであると男の子は知る。シーツは凍えて、皺を寄せる。波すら打たない静かな海から少しずつ、潮が満ち始める。男の子は潮に触れた指が濡れている事に今更、気がついた。それを女の子の目許にくっつける。薄く、触り心地のいい瞼は、そこも濡れている。そして唇ではなく、目を閉じた。そして唇ではなく、閉じた瞼を押し付ける。そしてこう言うのだ。

(Nothing could please me more than to hear that.)


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