半可通日記

昭和92年・主体106年・明治150年・皇紀2677年・檀紀4350年

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「虐殺器官」

伊藤計劃
(ハヤカワSFシリーズJコレクション)
2007

某ラジオ番組で絶賛されていたので読んでみた。日本のSF小説を読むのは小松左京、星新一、筒井康隆、広瀬隆、光瀬龍らのご本以来である。

本編小説はもうアメリカのアクション小説の翻訳本そっくりである。主人公も米国人だし。

最初から英語で書けばけっこう儲かったのではなかろうか。

これ、小松左京賞を獲得できなかったので、原稿を早川に持ち込んだのだそうな。

まぁ米国の出版社でも早川でも、編集者から相当の突っ込みが入ることが予想される内容である。

まず題名のとおり「虐殺」という暗〜い展開が問題である。結末も暗いままである。

一番困るのは、肝心のネタというかプロットの核心部分の影が薄いことである。えっ!こんな理由で虐殺が起こせるの?という印象を受けるのだ。

作者によるトリビアの数々。

・この種の作戦の基本単位は四人編成であり、それは第二次大戦から変わっていないスタンダードなシステムだ。

(たしかベトナム軍では三人編成だった。)

・チェコのカレル橋に並ぶカトリックの聖人像のなかには、奇妙な髪型をしたサムライたちによって足許を支えられている者がいる。

(旧市街側から左側の5番目が「聖フランシスコ・ザヴィエル像」。ザヴィエルを支えてるいる一人が、髷(まげ)を結った日本人です。)

http://jiyuseikatsu.web.fc2.com/czech2.htm

・カフカは小説をドイツ語で書いた。ハプスブルグ家がチェコの公用語をドイツ語と決めたのだ。

・「エスキモーは雪を二十通りの名詞で形容する。」というのは都市神話だ。実際には一ダースもない。

・ユダヤ人の墓には花でなく石を捧げる。

・「バドワイザー」はチェコの「ブドヴァイゼル」の名前をいただいた商標名だ。

・「光の柱」(ジェイコブズ・ラダー)・・・創世記に登場する「ヤコブの梯子」である。同名の映画あり。

・マーガレット・ミードが書いたサモアの楽園は、とんでもない嘘っぱちだったことがわかっている。

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