うちの馬たち

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ジョー、お疲れ様

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昨日、うちの厩舎の看板馬、ジョーの引退が決まりました。
3歳春のデビューから8歳春の今まで、タフに走り続け
通算56戦8勝、2着8回、3着7回。

3歳秋にはギニーズ(G1)で3着、重賞も勝ち、
オーナーさんや私達にたくさんの夢と感動を与えてくれました。

2006年のイヤリングセールで7万5千ドル(約600万円)でうちのボスに購買され、
今まで稼いだ賞金は80万ドル(約6500万円)。
預託料を多く見積もって年間350万円として計算しても
やはり本当にオーナーさん孝行の馬。

引退の原因となったのは繋靱帯炎。
実は、4歳時から小さいながらも右前に持病的に持っていました。
放牧するとスッキリして帰ってくるものの、
レースを何戦かするとジワジワと兆候を見せ始める。
というのが最初の数年の状態。

それも、歳とともに悪化のスピードが速くなり、
昨シーズンは、すでに繋ぎ部分は数年の炎症が固まり少し肥大化。
そして調教時点ですでに微熱。
定期的に注射を打ち、かなりギリギリの中での戦いでした。

そんな状態にもかかわらず、なんとジョーは6戦をこなし、
後半の3戦はフレミントンで、頭差2着1回を挟み、2勝

歳をとっても若い頃と変わらず走ることに前向きで
レースに行けば常に一生懸命ゴールまで走ってくれる
本当に、本当に、オーナーさん的にも、厩舎的にも、理想の競走馬。

8歳になったこの春も、そのギリギリの肢で、
いつもは後ろから行って終いだけの休み明け初戦のはずなのに、
トップハンデ60kgを背負いながら、外枠から先行して粘って粘って粘って3着。

ジョー、もしかしたら、自分でこれが最後だって分かっていたのかな。
最後に勝って、またみんなに喜んでもらいたかったのかい?



時の流れが速い競馬の世界。
どんなに一世を風靡する馬でも、1年間結果が出ないと
新しいスターホース達に簡単に埋もれ、メディアからもファンからも
忘れ去られてしまうのがこの世界の常。

そして、それはトレーナーもジョッキーも同じで、
どんなに「今」が絶好調でも、
1年間、成績が落ち込めば、ちやほやしていたはずのメディアは
あっさり他に移って行く。

厩舎の立場からすれば、メディアで取り上げられなくなれば
絆の深い馬主さん以外は離れていくのが当たり前。
馬のことをあまり知らない、AUSで大多数を占める“普通の”馬主さん達は
やはり人気のある厩舎、メディアでよく見聞きする厩舎を選びたがるもの。

そういう意味で、どんなに小さな厩舎でも
メディアに出るようなスターホースを常に1頭は持っていなくてはならない。
というより、小さな厩舎こそ、
常に1頭は持っていなければ、アッという間に忘れ去られ、
それはつまり、ビジネスが続かなくなることを意味している。

例えばうちでいえば、
2006年からはモーリーが、2008年からはジョーが、
カーニバル中のG1や重賞で頑張ってくれて、
2009〜10年にはテシーがG1を勝ってくれて。

でも、G1馬のテシーは2年前に引退。
9歳まで頑張ってくれたモーリーも昨年引退。

次の新しい厩舎のスターがなかなか出てこないまま、
厩舎の広告塔はジョー1頭に頼らざるを得ない状況。
そしてそんな厩舎の危機を、救い続けてくれた今までのジョー。

ジョーの引退レースとなった3週間前のフレミントン開催。
実は同じ日に、うちの厩舎の3歳牝馬、アンバーも出走していました。
G3・1000ギニーズプレリュード。
この春、1000ギニーズを目指す3歳牝馬達が集まるこのレース。
デビュー2戦目のアンバーはここで4着と頑張ってくれました。

まだまだ心身共にできていない、「子供」という表現がピッタリな馬ですが、
能力だけでこれだけ走ってくれました。
この春はまだダメでも、3歳秋そして4歳と、
きっと厩舎を支えてくれるいい馬に成長してくれるでしょう。

他にも数頭、まだデビューはしていませんが3歳でいい馬がおり
ようやく、これから数年は大丈夫だな、というふうに先が見えてきた、
そのタイミングでの、ジョーの繋靱帯炎悪化。

ジョーは、もしかしたら、こういう新しい厩舎のスターが出てくるのを
ずっと待っていたのかもしれません。
自分の代わりとなる存在が出てくるまでは、頑張らなきゃと
ギリギリの肢で厩舎のために走り続けてきてくれたのかもしれません。
なんとか無事に引退させてあげることができて良かった。。
本当に、ありがとう。

今はしっかり静養して、
そして、幸せな残りの馬生をすごしてな。
長い間、お疲れ様、ジョー。

日本の中央競馬と地方競馬のように競馬が分かれていないオーストラリアでは
クリスマスとイースターの年に2日間だけを除いては、
毎日どこかしらで競馬が開催されています。

私のいるメルボルン、ヴィクトリア州では
田舎や地方都市で行われる「カントリー開催」と、
メインの4競馬場で行われる「メトロポリタン開催」があり、
特にメトロポリタン開催の中でも、毎週土曜日に行われる開催は、
賞金が最も高く、一般レースで1着賞金は4万ドル超(約350万円)。
これはカントリーレースの5〜6倍の賞金。
他のメトロ開催のレースの2〜3倍の賞金。

競走馬というのはとてもお金のかかるもので
その維持費をカバーするという面でも、“土曜メトロで勝ち負けできる”というのは
プラスマイナス0を分ける大きな分かれ目ともなっています。
(AUSでの年間預託料は200〜300万円)

また、メトロ開催は新聞やテレビなどメディアの注目度も高く、
自分の馬が走るとなれば、オーナーさん達はみんなおしゃれにドレスアップして、
その華やかな雰囲気や食事も含め、競馬を満喫することができます。
まして自分の馬が勝ったときには、
その興奮・感動・喜びは、普段なかなか経験することのできない
特別な感覚だと思います。

“メトロポリタンで勝つ”ということ。
それは、AUSの馬関係者のなかでは
とても大きな意味をもっていることなのです。


そんなメトロのレースを、先週土曜日、
うちのジョーが勝ってくれました。

イメージ 1
フォトグラファーの友人が撮ってくれました。素晴らしい写真!^^

あと2ヶ月もすれば8歳になるジョー。
この秋は、2走前に久しぶりとなるメトロ勝ちを収め、前走も頭差2着。
そして今回はゴール前をハナ差凌いで再びメトロ勝ち。

これで通算55戦8勝。
獲得賞金は79万ドル(約6500万円)。
※費用や賞金のイメージは、日本の約半分〜3分の1と考えてもらって良いと思います。

G1勝ちはないものの、これまでステークスレースで1勝、2着3回、3着2回。
最長で約2年間未勝利という時期もありましたが、
それでも大きな怪我をすることなく、オーナーさん達のために走り続けてきたジョー。
今回も決して全てが順調というわけではなかったのですが、
それを克服して、さらにトップハンデでのV。

同期で走り続けている馬は、もうそれほど残っておらず
G1馬などパッと咲いてすぐに去っていった馬などもいるなか、
地道に地道に勝ち星を積み重ね、
2万頭ほどいる同世代の中で、稼いだ賞金は確実にトップクラス。

父Fantastic Light、母Amonistar、母の父Theatrical。
2006年のイヤリングセールで7万5千ドル(約600万円)でうちのボスに購買されたジョー。
長年うちの厩舎を支えてくれている方々がシェアオーナーで、
レースを勝つたびに、最高にはしゃいで、これ以上ないほど喜んでくれて、
そのたびに、私も幸せを一杯もらっています。
そんな素晴らしいオーナーさん達に、
賞金面も含め、恩返しをできているのはジョーの頑張りのおかげ。
本当にオーナーさん孝行の、そして厩舎が苦しい時期にいつも助けてくれる、
今や厩舎になくてはならない存在のお馬さん。

ジョー、これからも今のように若々しい気持ちをもって
1戦1戦、地道に歩んで行こう!

同級生

イメージ 1
 
 
先日、長年うちの厩舎の代表馬として頑張り続けてくれた
モーリーの引退が決定しました。
 
9歳になった今シーズンは、
いろいろ問題を抱えながらのレースで、本来の力を出せず。
痛いところが治り、ようやく迎えた絶好調での前走では
生涯67戦目にして初めての鼻出血。。。
走ることが大好きだったモーリーからの
静かな意志表示だったのかもしれません。
 
思えばモーリーが初めて厩舎に来たのはもう7年も前。
私が今の厩舎で働き始めたのと同じ年。
薄っぺらな馬体も、バランスが抜群で
当時、よくボスに
「日本のダービー馬はこんな馬体だよ。来年はダービーだね!」
と言っていたのを思い出します。
当時はまだ調教にも乗っていたので
モーリーにも何度か乗ったこともあったのですが
大きなストライドできれいに低空飛行する
そんな気持ちの良い乗り味の馬でした。
 
残念ながらダービーを含め、
重賞には手が届きそうで届きませんでしたが、
3歳時、G1サウスオーストラリア・ダービーで3着。
4歳時、勝てばメルボルンカップ出走という
トライアルG3サーブクゥオリティでクビ差2着
(そのレースの勝ち馬MaybeBetterはその年のメルボルンカップ3着)
そして秋のG1シドニーカップでもクビ差2着。
 
その後、2度の屈腱炎を克服して
7歳でカムバックしてからも
重賞で2、3、4着などタフに走り続け
稼いだ賞金57万ドル(約5千万円弱)は
まぎれもなく名馬の証し。
 
賞金だけでなく、
アデレードやシドニーカーニバルへの遠征で
オーナーさん達にG1の雰囲気・興奮をプレゼントしたり、
 
私に対しては痛烈なショックとともに、
屈腱炎の勉強をする機会まで与えてくれました。
 
気持ちも最後まで2歳馬のように若く
レースでは常に120%、最後まで諦めない。
だからこんなに歳をとっても、
自分より若い馬達を相手に、
いい成績を残し続けることができたのだと思います。
 
本当にいろいろ感謝してもしきれない、
頭の下がる思いで一杯のお馬さん、モーリー。
 
ニンジンが超のつくほど大好物で、
あげると噛まずに飲んでるんじゃないかと、
こっちが心配するくらいの早食いで「次、つぎーっ♪」って、
もし与え続けたらどれだけ食べるんだろう?と
本気で実験してみたくなるほどエンドレスだったモーリー^^
 
獣医が大嫌いで、注射や鼻ネジが大嫌いで、
厩舎に長いこといたぶん、
たくさん痛い思いもさせちゃったよね。
一応、お前のことを思ってやっていたんだけど、
いつか分かってくれるかな?
口が聞けたらね・・・。
ゴメンな〜。
 
走るのが大好きなモーリーだから
引退してゆっくり過ごせる放牧地でも
全速力で走りまわってそうだけど
新しいオーナーさんのもとで、
余生を幸せに。
 
長いあいだ、
お疲れさま。


シティホース

イメージ 1
リオ


オーストラリア・VIC州の競馬には、レベル的に考えて

日本の地方競馬〜JRA500万下あたりに相当すると思われる「カントリー競馬」と、

JRAの1000万下〜1600万下クラス以上に相当すると思われる「メトロポリタン競馬」

という2つのカテゴリーがあります。(もちろん出走制限はありません)


これは読んで字のごとく、カントリー競馬は田舎(あるいは地方都市)で開催され

メトロポリタン競馬はメルボルン近郊の大きな競馬場で開催されます。

もちろん、賞金にもかなり差があり、それにともない出走馬のレベルも変わってきます。


オーナーさんの経済面を考えると、年間預託料(およそ300万円前後)を賞金でペイするためには

やはり最低メトロポリタンクラスでそこそこの競馬ができる馬でないと厳しいというのが現実。

逆に、メトロでコンスタントに好勝負できるような馬ならプラスにもっていける、とも言えます。


厩舎的にも騎手的にも、リーディングの争いなどはメトロポリタンでの勝利数が最も価値のある勲章。

そういうわけで、メトロポリタンで勝ち負けできる馬(シティホースとも呼ばれます)が

どれだけいるかというのが、厩舎にとってはかなり重要になってきます。


それを踏まえて。

昨日うちの厩舎でもともとシティでやれると期待していたリオが、カントリー競馬に出走。

休み明け初戦ながら、強い内容で勝ってくれました。

4歳秋、メンタル的にもフィジカル的にもかなり成長していて、これからが楽しみ。

勝ちっぷりが良かったのでオーナーさん達も大喜び^^

ここまで我慢を重ねた分、オーナーさん達のためにも今後は順調にいってほしい!

まずは“メトロ勝ち”を目標に。次も行こう、リオ!


イメージ 2
今日のはちょっとしたウォーミングアップねっ♪

エース

昨日のムーニーヴァレー・ナイトに、うちの期待の3歳馬ロミオが出走。
 
将来的には厩舎の看板馬になってもらわなければ困るお馬さん。
 
春は5戦してリステッドで2着、G2で2着、そしてダービーで6着、
 
 
も、、、実はまだ未勝利馬。
 
 
この秋、かなり逞しくなって帰ってきて復帰初戦は上々の4着、
 
そして昨日の未勝利戦。
 
 
といっても、賞金もそこそこ高く、オータムカーニバルに向けて
 
時期的にも距離的にも調度いいこのレース、
 
オークス3着馬(←この馬も未勝利馬)などもいて
 
相当ハイレベルなメンバー構成になりました。
 
 
それでも能力的には全く心配していなかったのだけれど
 
課題だったのは折り合い。
 
春は何度もいきたがる場面を見せ、
 
かなりエネルギーを無駄に使っていたロミオ。
 
 
シュッと斬れる脚はないけれど、大跳びで柔らかくて力もあって
 
いったんスピードに乗ったらそう簡単には止まらない。
 
こんな馬が先行して折り合って、直線で先頭に並びかけるような競馬を覚えたら
 
結構な相手でも自信をもって競馬に臨めるんだけど・・。
 
休み明け初戦だった前走もやはり行きたがり
 
今回も正直、半信半疑。
 
 
だったんだけど!
 
 
我慢してくれました、今回は!
 
2番手でな〜んとか言うことを聞いてくれた時点で
 
ほぼ勝利を確信。
 
4コーナーで後ろからオークス3着馬が手応え良くせまってきたけれど
 
結局最後まで抜かせず、ようやく初勝利!!祝!
 
 
昨日使ったことによって馬体もさらに上昇してくるはずで
 
次は胸を張って重賞へ。
 
昨日のような競馬ができるのであれば
 
毎レース、毎レースが大きなチャンス。
 
 
テシーが引退して厩舎的にも次のスターが欲しい時期。
 
特にうちのような小さな厩舎では少しでも大人しい時期が続くと
 
すぐに忘れ去られてしまうのがこの世界。
 
常にメディアに取り上げられるようでないと
 
オーナーはつかず、すぐに経営が厳しくなる。
 
厩舎経営は周りが思っているほど楽なものではない。
 
 
というわけで、
 
ロミオ〜、みんなの期待は大きいけれど、、、
 
オマエならできるっ!!^^
 
 

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