忍者の技の会得伝!!その2
私「子供だと思わないで、禁じ手無し、手加減無しで願います。」
親友の父親「本当に、その言葉に二言は無いか、戦場で待ったや撤回は、一切通用せぬぞ。」
私「撤回はしません、二言も無しで結構です。遠慮せず、手加減無しでお願いします。」
親友の父親「ならば相手をしよう。ワシは竹刀を持つが、お前は木刀でも真剣でも良いぞ」
私「そりゃーない。今さっき真剣勝負になると言われた通り、竹刀じゃ真剣勝負にならない
でしょ、二言無く真剣でも木刀でも良いので、そのどちからでお願いします。」
親友の父親「本当に良いのか、再度、機会を与えるが、怖ければ止めても良いのだぞ」
私「その心配は、全くご無用に願います。真剣か木刀かを、決めてください。
でないと、こちらも、どう戦えば良いのか、迷いますから、ちゃんとお決めください。」
親友の父親「そこまで申すのならば、木刀を持つとしよう。」
「で、お前は、真剣と木刀、どちらにするのだ。」
私「子供には、そのとぢらも長すぎて、無用の長物です。」とにっこり笑って
大胆不敵に「何も持たないまま、この素手だけで、存分に互角以上に戦えるので、
一瞬でも油断したら畳みの上に倒れ伏すことになりますので、絶対に気を抜かず、
手加減無用、禁じ手無用で、始めてください。」
親友( 私の妙技を、こっそり良く知ってたので)
「これでやっと、父ちゃんの負ける姿が観られる、愉快だ!!」
私「バカモーン、お前、そんな所に座ったままだと、巻き添えで、血まみれになるぞ。
真剣勝負なんだから、邪魔にならないように、部屋の隅に陣取って、審判を務めてくれ」
親友「よし、判った。」
これで、真剣勝負に移りました。
八畳間ほどの狭い空間なので、範士の木刀を避けられる空間の余裕はありません。
でも私は、一切、動じず、両手は腰の位置から少し離して、リラックスの姿勢を保ったまま、目のビントは、範士の顔と木刀には合わせていません。
顔の向きは水平に、範士のほうを向いたまま、
範士の構えの前足が利き足になるので、その足元の親指にだけピントを合わせて、
力む一瞬を見逃さぬように、気を張って、試合の「はじめ」の声を待ちました。
「はじめ」の声が響いた次の瞬間に、範士の利き足の親指が力み
木刀が上段の袈裟掛け方向に、振り下ろされながら突っ込んで来るより
ワンテンポ素早く、右の窓枠へ一瞬で飛んで、窓枠を蹴った反動で、
範士の木刀を空中で交わしながら、範士のおでこに一撃を食わせつつ
天窓へ手を掛けて、一気に屋根の上まで脱出しました。
眼下を観ると畳みの上に、範士が大の字のまま、ぶっ倒れてました。
親友「技あり一本、父ちゃん負けだ。やっと負けた顔が見れた、俺がさんざ負けて
毎日倒されてた痛い目が、どんなに惨めか、思い知ったか〜」
親友の父親、おでこに手を当てながら、「無念の不覚じゃーーー」
「おい猿、降りて参れ、どこでそんな目にも止まらぬ早業を教わったのか、教えろ」
私、範士の傍へ、畳みの上に飛び降りながら
「この技のことなら、野猿達に教わったから、本物の猿飛の術だよ。」
親友の父親「何を、どうりで、人間離れしすぎ取るわい。」
親友の母親「あなた、これでもう、目が覚めたでしょう。いい加減で歳を考えてください。」
親友の父親「何を言うか、ワシはまだ50前じゃ、確かに体は若い時よりは硬くなっとるし、
腕も若い時よりは、衰えていることは確かじゃが、その点でこやつの動きに追い付かないのは合点できるとしても、目の動きすら全く追い付かぬとは、思いもせなんだ。」
「ワシの不覚じゃった!!」
「こやつの動きは、タダ者では無さ過ぎる、野生そのものじゃった。」
親友の父親「ワシは、日本全国の兵法、武道の使い手達と、幾度も対戦して来たが、
目の動きが追い付けぬことは、一度として無かった。だから負け知らずで勝ち抜けたが
こやつは、一瞬にして目の前から消え失せた。」
「その瞬間に、額に一撃食らって、何も戦える間もなく、そのまま倒されてしもうた。」
「本物の猿飛の術がこれほどとは、忍者研究のワシすら知らんかった。」
この親友の父親は、旧陸軍中野学校で、第一期の生え抜きの兵法戦術、野戦、ゲリラ戦
忍者戦の研究者の教官元将校で、情報謀略戦の将校としても、その道では、戦中から
世界に名が知られた人物で、太平洋戦争突入は無謀すぎると批判してた、その洞察力の
鋭さは傑出してました。
( 当時だから、間が抜けてる所は多々あり、日本軍はそれで、敗れてしまうのでした。)
原理のタネ証し
人間は、武道家、戦場の鍛錬された兵士達でさえ、相手か見えて、指先にその
攻撃開始や銃撃発砲の指令が伝わるまでに、0・1〜2秒は要します。
それより早い速度で移動すると、距離が至近であるほど、一瞬にして消えたように
肉眼だと見失ってしまうのです。
これを瞬間移動の術と表現するならば、次の見える姿を、分身の術として応用が
出来て、そこに攻撃されても、自分は常に居無いことが成り立ち、
敵方に自分の位置を知られる前に、確実に倒してしまうことができることになります。
この術をフルに使ったのが、中1の時の、元兵隊ヤクザの一軍と、実際に激突してまで
なぜ、プロの刺客達と実弾発砲の雨でも、怪我せずに、相手の武装兵士の一軍すらも
壊滅させてしまったのかは、・・この早技があってのことでした。
忍者の早技は、時速100Kmを、楽に超えられ、加速状態では150km以上すら、
出せることは、自分でやって来ているので、世界中にまだ知られてない
脅威の技は、多々あるのだと言うことです。
決して悪党達には、これを使いこなせない宿命性も成り立つ世界です。
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忍者の技の会得伝!!その1
小2の時、学校帰りの親友から声を掛けられた、
親友「俺んちに、食事に来ないか。」
私「行く行く、飯が食えるのなら!!」
親友「でもよ、断っておくが、俺んち父ちゃんは変わり者だからよ〜」
「それに貧乏だからよ、おコメは白米じゃなくて、稗、粟に玄米なんだ。」
私「そのほうが健康に言いって聞いてるから、多いに結構だ。」
親友「なら安心した、皆に変な奴だと思われないかと、すごく気にしてたんだ」
私「おいら、全然気にしないから、変に思わないから安心しろよ!!」
親友「よし、じゃぁ、俺に着いて来い。」
これで、そのまま着いて行きました。
親友宅は、確かに世間の家とは並外れて、外観も中も非常に変わってました。
戦中の旧陸軍の野戦司令部の造りを、そのまま使用してたからです。
何故だったのかは、その深い訳有りが、数日して判ることになりました。
でも、この時は、昼飯が目的だったので、その日の出来事から記して行きます。
その日は、そのままお邪魔虫して、親友の母親に挨拶して
居間に上がり込みました。
そしたら壁面一面に表彰状と優賞トロフィーが、ぎっしりだったので、
驚いて「ひぇーーこれって、なんじゃらほい。すげぇ一杯じゃんか」と
親友に尋ねました。
父親は外出してて、お昼時に帰って来るまで、少しの間でしたが
親友「なぁ〜父ちゃん、変わり者だろ、これって戦中時代の銃剣道試合の
写真と優勝旗に、トロフィーばっかでよーー、父ちゃん、最高範士だけど
その自慢話ばっかしでよー、もう耳にタコが出きるほど、毎日自慢話しばかり
聞き飽きて、俺は、もうこんな毎日ばっかりの暮らしは、嫌でご免なんだ。」
私はこの家の中の造りを眺めて、天井は吹き抜け構造で、天窓は50cm四方の
小窓が一つあり、その傍に跳ね梯子があって、居間の下方には
外に抜け出られる跳ね板と、木製の窓は、銃座に使える仕組みだったので、
私、「これって忍者屋敷じゃんさ」
親友「なぁ変わってんだろ・・変に思われるから、こんな家に友達を
やたら連れて来れねぇんで、困ってんだよ。」
私「お前にも、そんな悩みがあるんだ、どこんちも、いろんな悩みがあるもんだ!!」
親友の母親が、「あんたたち、父ちゃんが向こうから帰って来る姿が見えたから、
「ちゃんと正座して、お迎えしなきゃだめよ。いいわね!! 」
私「ふぁ〜い、わっかりました(爆)、おい相棒、畳に顔を付けて、お迎えしようぜ!!」
親友「よし、俺もそうしよう、父ちゃん変わり者だから、
母ちゃんも俺も、ご機嫌とるのが、てぇ変なんだよ」
親友の父親「おーい、今帰ったぞ〜」
親友の母親「あなた、お帰りなさいませ。子供がお友達を連れて来て、待ってますよ。」
私、正座して畳みに顔を付けたまま、
「お帰りなさいませ、お邪魔しております。」
親友の父親「そのまま顔を上げるでない。目を閉じたまま、良しと言うまで
顔を上げるで無い。良いな!!」
私、言われた通りに目をとじたたまま、 しばしの間、我慢の子
少し間をおいて「よーし、そのまま、そっと顔を上げたら、ゆっくり目を開けろ、良いな。」
私、静かに顔を上げて、ゆっくり目を開けた。
そしたら、目の前に、軍服姿の親友の父親が、兵隊靴のまま立ってて
軍刀を、私の眼前2センチに振り下ろされてました。
親友の父親「どうじゃ、怖いか。」
私は、ちゃんと正座して行儀良くお出迎えしたのに、「何たる失礼な!!」と、
心の中で叫びつつ、カチンと来て
即座に「ガハハ、そんなの怖い訳ないじゃん、どうせ銀紙を張った竹光でしょ!!
竹光じゃ、お昼の支度をしてる、そこの大根すら、斬れっこないよ。」
親友の父親「バカモン、兵隊は本物の刀しか持たん。」
私「怪しいな、偽の兵隊で、軍服かっばらってきた、ただの役者だったりして」
「もし本物なら、大根を斬って見せてよ、じゃないと、信用できねぇーーー」
親友の父親、「言うたな、良し見とれ、この通りじゃ!!」と
大根一本を、軍刀で二つに斬った。
私「いょー、これが本当の大根役者だ!!」、パチパチ拍手
親友「言えてる、父ちゃん似合いだ」(爆)・・二人して顔を見合わせて、大爆笑!!
親友の父親「バカーモーン、息子のお前までが、親をバカにするのか!」
軍刀を息子の頭上へ振り下ろした。
その瞬間、親友は、囲炉裏の鍋の蓋を使って、即座に軍刀を阻止。
私「いょーー、お見事、やるじゃん。」と拍手
親友「この芸は、父ちゃんから教わったんだけど、父ちゃん変人だから
こうやって付き合って喜ばせないと、父ちゃん可愛そうなんだ!!」
私、なんつう親子だと、大爆笑!!
親友の父親「バカーモン、減らず口を叩くな、今度は鍋蓋を使うでない!!」
と叫んで、再度、息子の頭上へ振り下ろした。
親友は、即座に素手で、「真剣白刃取り」を披露。
私「おお、やるじゃーん。」と、拍手喝采。
親友の父親「さすが、我が息子だけのことはある。見事じゃろ」
親友「でもよー、良く観てみい。俺の両手、刀に手が振れてねぇんだ」
「父ちゃんが、止めてるように見せかけて、止めてくれてるだけなんだ。」(笑)
私「ガハハ、芝居小屋の見せ物芸じゃんか、それなら簡単だ!!」
親友の父親「お前、簡単だと言いおったな。ワシの刀を受けて見るか。」
私「うん、いいよ。いつでもどうぞ。」
親友の父親「よーし、参るぞ。」で、軍刀を振り下ろして来た。
私は、両手に刀が振れないように、一瞬遅らせて、眼前での白刃取りを真似た。
親友の父親「お前のほうが、息子より筋が良いな。飲み込みが早いか。」
私「本当は、鉄甲鈎を着けて受け止めて、45度に傾けた瞬間に足で蹴り上げて、
倒すんだよね。」
親友の父親「なんじゃと、どうしてお前、そんなことまで知っとるのか。」
私「だって、忍者のイロハじゃん。知らなきゃ忍者になれねぇーー」(笑)
親友と二人して、顔わ見合わせて、また大爆笑!!
親友「実はよーー父ちゃんも、忍者研究の第一人者で、忍者の道具一式持ってんだ。」
私「んじゃーーーお願いだから、見せて見せて、絶対見せて見せて!!」
親友の父親「まぁせっかく家に来たから、ほんのちょっとだけ、見せるだけだぞ」
忍者道具の一式の皮袋( 箱型のケース)を、ちょっとだけ開いて見せて、直ぐ閉じた。
私「もっと良く見せてくれ!! ねぇ〜1個頂戴!!」
親友の父親「だめだ、子供のオモチォでは無い。」
私「けち、どけち、子供扱いしないでいいから、一式全部くれーー!!」(爆)
親友の父親「なんつう、減らず口を叩くガキだ、絶対に駄目なものは駄目だ!!」
親友「んじゃ〜父ちゃん、こいつと試合して、こいつが勝ったらくれるってのはどう!!」
親友の父親「お前ら、ワシの腕に勝てると思うのか。手加減せんのがワシの流儀じゃ!!」
私、親友に「お前、父ちゃんに勝ったことがあるのか。」
親友「ないない、生まれてから、一度も無い。」
私「じゃ、お前の兄ちゃんならどうだ、柔道、剣道、空手、少林寺まで黒帯だろ!!」
親友「兄ちゃんとは、歳は一回りも離れてるから、兄ちゃんはすごく強いけど、
それでも父ちゃんには負けっ放し、勝ったのは一度も見たことが無い。」
私「そんじゃ、何でおいらが、勝てたら・・なんてことを言うんだよ!!」
親友「お前には、あの技がある、あれを使えば、いくら父ちゃんでも勝てねぇだろ!!」
私「バカタレ、あの技は人に向かって使うもんじゃない、ましてやお前の父ちゃんだろが
畳みの上に、ぶっ倒して良い筈、ねぇだろ!!」
親友の父親「ぜび、その技とやらを見せて貰おうか。
その為に、息子に連れて来させたのだから!!」
私「あ〜、一杯引っ掛ったんか、相棒、お前騙したのか。」
親友「わりぃ、でもよ、父ちゃん強すぎるので、一度ぐらい、負けるのが見たかったんだ。」
親友の父親「なんという息子か、親の敗北が見たいだと、我ながら情けなくなる。」
「だが、敗れる訳には行かぬ。軍人が相手である以上は、真剣勝負になるが、良いか。」
私「そういうことなら、技をお見せします。でも、一つだけお願いがあります。」
親友の父親「なんじゃ、その願いとは・・。」
その2に続く
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