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予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その8

最終章

赤水温泉のバスターミナルに着いたら、しんがり車両の到着を待っていた職員が血相を変えて
大声で「おーい、到着が遅いので待ってたが、一体、何があったんだ、車両が真っ黒だぞ!!」と駆け寄ってきた。

運転手「噴火だ、噴火にやられたんだ!!」
職員、「噴火だと、良くこんな真っ黒こげで戻ってこれたな〜!! 乗客は無事か!!」
運転手「全員無事生還だ!!」
職員「急いでドアを開けよう!!」と、車両前部の左側に回りこんだ時に
  「おい、後ろのタイヤから火が上ってるぞ、急いで、下りてくれ!!」

私は、反射的に運転台左横の消火器を取って、ドアを開けて、
車両後部のタイヤから、炎と煙が上ってるところへ駆け寄って、
ギリギリまで近づいて、消火液を噴射し続けた。
職員「やけに手際がいいな、あっという間に消えちまった。」

私「学校の地元で、消防団で放水銃担当なので、消すのはお手のものです。」
職員「どうりでか、だったら、発火の原因を教えてくれ、
 今後の参考にしたいので・・」

私「なら、ご説明します。真っ暗な時間なので、懐中電灯はお持ちですか。」
職員「ああ、何時も所持してる。」と言いながら、胸ポケットから、
ペンライトを取り出した。

私「それで、後部のWタイヤの内側を照らして、良く観てください。」
 「今朝、出発するときは、このバスは新型車両の新品だったので、
 タイヤも全て新品でした。」
 「それなのに、今は、バスの大きなタイヤの溝すら磨り減って、
 跡形も無く溶けてますよ。」

職員「ウワッ、本当だ、スゲェーすり減って、黒光りしちゃってる、
 こんなの見たことが無い。」
 「いったい、何が遭ったんだ、話してくれ。」
私「噴火に遭遇して、大量の火山弾の炎ごと、踏み潰して走って来ているので、
 その高熱で、こんなに溶けてしまいながら、無理して走って来たので、
 路面との摩擦で黒光しちゃったのです。」
 「それだけじゃなくて、高熱がタイヤの内側にまで伝わって、
 2本一組の太いWタイヤの間に熱が篭ってしまって、
 消火器で消しても、まだ発火温度を保ってますよ。」
 「試しに、吸ってないタバコが一本ありますでしょうか。」

職員「おお有るとも、これでいいかな!!」
私「お借りします、ちょっとタイヤに触れさせてみますね!!」
 「この通り、タバコに火が着いたでしょ!!」
職員「おおっ、怖、こんな状態でよくも、走ってる間に炎上しなかったなぁ・・」

私「ここまで来る途中、雨が降ったりして、道路に水が溜まってるところが、
 そこら中にあったので、それで、なんとか冷され続けて、
 持ちこたえてくれたんです。」
職員「信じられない、奇跡みたいだな・・!!」

私「だけど、Wタイヤの狭い隙間は、冷え難いので、
 そこだけ余熱がどんどん蓄えられ続けて
 このバスが、ここに到着して、タイヤが回転しなくなった途端に、
 冷却効果が失われて発火点に達して、それで発火したんです。」
 「内部に熱が篭ることによる、ゴムタイヤの炭化発火という現象です。」

職員「なに、炭化発火だと、もっと良く教えてくれ!!」
私「後ろのタイヤの表面を、ホースの水で洗って冷してから、
 もう一度、指で触って観てください。」
職員「よし、ホースの水で冷そう」
・・と、傍の洗車用のホースの水で冷して、指で触り直した。

私「タイヤの表面が溶けてて、すっかり炭化してるのが、お判りになりますか。」
職員「ああ、本当だ、ボロボロに炭化してるぞ!!」
私「ダイヤモンドも炭素の同位体なので、原石を磨けばピカピカになります。
 このタイヤも、炭化して路面との摩擦抵抗で磨かれちゃって、
 ダイヤモンドの微粒子みたいにぴっしり光ってますよ。」
職員「すげぇー、こんなことって初めてお目にかかった。
 普通じゃ、まず起こり得ないことが起きちまったんだ。」

私「火山噴火は、それほどすさまじい、恐ろしい世界です。」
 「ベテランの運転手さんの腕じゃなかったら、ここまでの到着は、
 あり得なかったんだですよ。」

職員「全くだ、新品タイヤが1日で、分厚い溝が全部解けて
 すり減っちまうなんて、普通じゃ走るに走れない危険状態だもんな、
 良くこんな状態でここまで走って来れたことは、神業でしかない。」
私「退職2日前だそうで、それほどの模範教官の腕じゃなきゃ、
 ここまで辿り着けてませんよ。」

職員「ではもう一つ聞きたいか、今後、他の車両が火山噴火に襲われたら、
 どういう構造にしておいたら、こういうことを防げるのか、
 それが解るのなら、ぜひ、教えて欲しい。」
私「後部タイヤは2本一組で、バスの巨体を支えているので、
 それがイザというときに、直ぐに冷せるように、
 水冷式の貯水タンクと簡易スプリンクラーの構造であれば、
 発火温度に至る前に、温度センサーか温度ヒューズで、
 スプリンクラー作動させれば、タイヤ発火させずに、
 上手く走り続けられて、安全圏へ脱出も可能になります。」

職員「ならば、Wタイヤの上部に、貯水タンクを置いて、
 水冷式エンジンならば、その構造が可能になるから、
 そうすれば良いってことだな。」

私「それから、このバスはバス車内に、火山弾で潰れないように
 強化支柱が何本も入れてあります。
 さらに天井部も、通風口確保の為に、二重構造であったのが、
 噴火の岩石が飛んで来ても、なんとか持ちこたえられた理由です。
 これがもし、天井まで見晴らしがいい、ガラス窓やアクリル窓だったら、
 火山噴火では、ひとたまりも無く、やられて助からなくなるでしょう。」

職員「てことは、この時代の強化車体だったから、幸運が重なって、
 助かったってことのなか。」
私「まさに、仰る通りです。文明が進めば、展望列車のような、
 眺めの良さが求められて行くでしょう。
 経済性、採算性が求められれば、余裕の無い
 コスト削減の設計になってしまい、強化支柱すらも外されて
 ペシャンコに潰れる車両が、価格的に普及する時代が来てしまうでしょうね。」

職員「恐ろしい未来だな、我々が生きてる間だけは、
 そんなものは絶対に観たくも無い光景だ。」
私「仰るとおり、同感です。自分はレスキューも担ってるので、
 そんな時代は来て欲しく無いです。」

運転手「おーい、助けてくれ、ハンドルから指が離れなくなっちまってる!!」
私「いま行きまーす。」と、直ぐにバスの中へ駆け込んだ。

運転手「ずっと、ハンドルを握ってたら、指先に感覚が無くなって、
 指が動かないんだ。」
私「指圧マッサージしますので、直に戻ります。」
 「消防でも、ハシゴ車担当の操縦係りは、全身の神経を集中させて
 操作してるので、任務が済んだときは、良く指先がしびれて、
 指を離せ無くなってしまうことが良く起きてます。」

運転手「やはりそうか、プロ意識ってものは、死んでも握り続ける
 ものなのかも知れないな!!」
私「仰る通りだと思います。全神経をその一瞬注いで無いと、
 神業は起こせませんから・・
 でも、運転手さんの神業で、我々生徒は、無事生還できたのですから、
 本当に、感謝しても仕切れないほど、ありがとうございました。」

運転手「いや、あんたが居なかったら、これだけの修羅場は、
 切り抜けられなかったぞ、こっちこそ、礼をいう。」

私「この時代に、このバスを造られた方々の心意気と、
 皆の役割分担あっての、それが皆1つに成れたからこそ、
 こういう奇跡生還ができたんだと思います。」
 「定年退職の大ベテランを見習って、我々高校生もまた、
 コツコツの道を歩んで行きたいと思います。
 本当に、貴重な体験をさせて戴いて、心から御礼を申し上げます。」

生徒A子「アタシの父ちゃんも、タクシーの運転手なんですけど、
 今までは、父の職業をバカにしてましたけど
 全くの誤解でした。こんな凄い、大変な職業だったのですね。
 今日から見直して、帰ったら、素直に謝って、
 親孝行に励みたいと思います。」

運転手「ああそうしてください。父親も、子供に見直されることが、
 一番の励みになるし、生きがいなるから、親孝行してあげてください。」

男子B「俺も、父親と喧嘩ばかりして来たけど、どんな職業にも、
  立派な使命や、役割があるってことがやっと気が付きました。
  これで親の職業を継ぐ気になれました。
  人生の大先輩を見習いたいと思います。
  本当に、無事生還できたことに感謝致します。」
  
こうしてる間に、バスから降りて、赤水のバスターミナル内に立ち寄ってた、
女子生徒二人と職員達が、運転手さんの定年退職を祝う、
退社式の花束を持って来た。

私「生徒全員、バスの外に降りて、整列!!」
生徒全員11名が、運転手さんに、奇跡生還の感謝の言葉を述べながら降車して、
一同に整列。
一番最後に降りて来た、運転手さんを拍手で迎えて、
職員一同の代表のターミナル所長と、女子生徒代表が運転手さんへ花束贈呈。

ターミナル所長が、長年の無事故・安全運転に謝意を述べて、
定年後の模範指導員へ任命された。
生徒全員が拍手する中で、私は、小声で親友男子に
「なんで、女子生徒たちが、最後まで居残って、
この車両に巡り合わせたのか。不思議だったけど
俺たち、噴火で真っ黒な顔したまま、花束贈呈しても、
全然サマにならねぇもんな!!」
親友男子「全くだ、やっぱり、女はスゲェや、野郎どもの顔は、
 山頂の格闘で皆、真っ黒けだってのに、
 女子達の顔は、汚れすらねぇ、何かに護られてるんだろうなぁ!!」

私「生徒一同、人生の大先輩に最敬礼!!」
 「続いて、全員で、感謝の意を込めて、仰げば尊しを、合唱!!」
 生徒全員で、仰げば尊し、わが師の恩。教えの庭にも、はやいくとせ・・

  
私「続いて、我々が宿泊先へ向かう為の、代行バスが到着したので、
   乗り込む前に、蛍の光の一番を合唱して、乗り込んだら、
   二番を合唱してお別れしたいと思います。
 赤水バスターミナルの職員方々にも、
 心よりの感謝を込めて、気持ちよく、皆で、合唱しながら、
 我々生徒一同と、運転手さんの第二の人生の門出としたいと思います。」

 この時、職員達が、お別れの紙テープを持ってきてくれました。
 生徒たちと職員達が、お互いに端々を手に握ったところで
私「では、全員で蛍の光を合唱!!」 歌詞↓

こうして、赤水のバスターミナルでの、劇的な思い出の光景を胸にしつつ
代行バスに生徒達全員11名は乗り込んで、2番を合唱しなから
手を振ってお別れし、代行バスに乗って、再び発車〜♪

代行バスの若い運転手
 「一体、何があったんですか。」
私「阿蘇山で噴火に遭遇して、バスが黒こげに遭いながら、運転手さんの
 冷静沈着な判断と運転で、生徒全員が無事に怪我も無く、
  奇跡生還を果たせたんですよ。
 お礼を言っても限がないくらい、感謝の気持ちでいっぱいなので、
  もう一度、それをお伝え願えますでしょうか。」
代行運転手「ああいいですよ。私も、まだ新入りですけど、
  あの方は、今後も指導教官になられる方なので、
 見習わなきゃならないところだらけなので、沢山教えを請いたいので
快くお伝えしますよ。」
私「是非、宜しくお伝えください。お願いします。」

私は、再びハモニカをポケットから取り出して
赤水温泉の阿蘇白雲山荘ホテル(団体専用指定宿)までの間
ちょっと、リッチな気分に浸れる「80日間世界一周」を奏でた。 (爆)

赤水温泉の阿蘇白雲山荘ホテル

イメージ 1

しかし、そこで待ってたのは、問題の学年主任だった。
代行バスが、やっと到着したら、さっそく「お前ら、どこを道草してた〜」
私「噴火に遭ったと、知ってるのに〜」
学年主任
 「バカモン、つへこべ言わずに、さっさと中へ入って、飯を食え!!
 どんどん冷めちまってる、いつまで待たしてんだ!!」
私「今朝、学年主任は、飯もノドを通らないくらい、死にそうだった癖に、
 もう吠えるだけ元気もりもりなら、何人前か、ずるして食ったなぁ〜
    さっそく、奥さんに、長崎の一件ごと、電話でバラそう!!」

学年主任「おい、それだけは勘弁してくれ〜!!」
生徒の級長Y子「アタシ、お母さんに電話入れるわよ」
(高校のベテラン教員で校長とツーカー)
学年主任「おい頼む、ワシのことは、内緒にしといてくれ・・」

(ノ^^ )ノ(ノ^^ )ノ

予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その7

私「やっと、待望の安全圏まで脱出に成功だ、みんなで、万歳しようぜ!!」
 生徒全員で「おぅ!!ヤッター、バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!!」
 ワ〜イ!\(^^\)(/^^)/ワ〜イ! 

時刻は、もう夕方の4時を回っており、我々のしんがり車両だけが、
黒焦げ車両になりながら、屋根が凹んだまま、これからまだ40分ほど先の
赤水温泉のバスターミナルまで、ヒタ走り続けることになりました。

バスは、本来ならば、我々が熊本から来た時の、南西方向のパノラマラインを走れば
火砕流に巻き込まれずに、赤水温泉への最短ルートであったのかもしれません。

その代わり、若葉マークの男女は制止されずに山頂へ向かい、助からなくなっていたでしょう。
 
バスの運転手さんの判断で、以前に噴石が飛んだ南西方向では無く、
南東方向のパノラマラインを選択したことが、火砕流に遭うものの、
若葉マークの男女の命を、救えた道であったのです。

バスはまだ安全ではなく、この後、日が沈んで、
赤水温泉のバスターミナルに到着して直ぐに
発火の事態に見舞われることになります。

そんなことになろうとは、まだ夢にも思わずに、火の山トンネルを出て、
皆で、奇跡生還を果たしたことで、バンザイをやってました。

黒焦げ車両は、屋根が凹んだまま、タイヤは熱で溶けてすり減り、
速度は出せない状態にだんだん陥って行きながら、
どんどん陽は日没へ向かい、やがて真っ暗になる中を
バスのヘッドライドの明かりだけを頼りにして、
道路事情が出来るだけ良いルートで、
安全策の回り道を選択しながら、時速30から20キロほどで、
45分間以上も費やして、
赤水温泉のバスターミナルを目指して、走り続けることになりました。

それでも私は、運転席の横での仁王立ちから、漸く解放されました。
ほっと一息して、深呼吸ながら、「自分の席はどこだっけ・・」と
意識がやっと我に返ったら、運転席の左側の前列1番目の席が、
皆が私の為に、席を空けててくれたのでした。

そこへやっと、腰掛けることが出来たのです。
私の直ぐ後ろの席に座ってた親友の男子は、噴火以前に、
水前寺公園で出発する前に、昼食弁当を届けてくれた弁当係りでした。

親友って、本当に有り難い存在だと、痛感しながら、
私「お前、長い間、俺の貴重品のバックを預かってくれてて、ありがとう。」
 「お前が居無かったら、俺は貴重品ごと、とっくに行方不明になってたよ」

親友「本当にそうだなぁ、黒焦げでペシャンコになってたかも・・って、
 俺も一緒に噴火に遭遇したんだから、仲良く、あの世逝きじゃねぇか」
運動部の仲間達「俺達もだ・・皆で、仲良く死んでたのかも知れねぇ」
   
この時私は、3度目の火砕流によるペシャンコの恐怖が、まだ色濃く
 皆の心の中に焼きついてしまうなぁ・・と感じたのでした。

そこで元気回復の為に、親友が預かっててくれた私の手荷物の中から、
持参してきた、クロマチック・ハモニカ(プロ用)を取り出して、

私「おい皆、噴火の怖さを吹き飛ばそうぜ、
 イタリア火山のフニクリ、フニクラを合唱だ!!」
こうして、私のハモニカで演奏開始、皆で大合唱!!

フニクリ・フニクラ Funiculì funiculà 

赤い火を噴くあの山へ、登ろう登ろう、そこは地獄の釜の中、
のぞこう のぞこう〜♪
 
運動部の男子の中には、コーラス部と掛けもちの生徒達も居て、
この車両に乗ってくれた女子達4名と共に、
即席で、混声2部合唱になりました。

こうして噴火の怖さすら、陽気に歌って吹き飛ばし、
明るい笑顔が戻ったところで、車両の外の明るさは日没へ向かい、
遠くの空に、夕焼け雲が綺麗に見え出したので、

この時代の思い出のヒット曲であった「高校三年生」を
即興演奏で、皆で合唱!!
 赤い夕日に校舎をそめ〜て〜

このとき、我々は2年生だったけど、まぁ、いいか・・って感じで・・(ノ^^)ノ

続いて雲の間から、宵の明星、金星と星たちが、見え出したので、
「見上げてごらん、夜の星を〜!!」(坂本九のヒット曲)

「上を向いて歩こう」(同上)

「明日があるさ」(同上) 

幸せなら手をたたこう-(1964)

「すてきな16才」弘田三枝子

運転手さんに感謝の意を込めて、運転手さんの世代の
戦後復興期の思い出のヒット曲をメドレーで
銀座カンカン娘 高峰秀子

「東京キッド」(美空ひばり)

 「青い山脈」(青い山脈 / 藤山一郎 + 奈良光枝 )

「山男の歌 (山男良く聞けよ〜♪)」(ダークダックス)

「雪山賛歌」(同上)

「山の人気者」
 
 
女子達のリクエストで アイドルを探せ SYLVIE VARTAN(シルヴィ・バルタン)

◎◎悲しき雨音 ザ・ピーナッツ

ザ・ピーナッツ ふりむかないで.flv 1962年2月

すこし疲れて居眠りする生徒達の為に、歌詞不用のムードミュージックとして
「砂に書いたラブレター」1931年、1954年パットブーンがリバイバルヒット曲

男子のリクエストで「ブルーハワイ」
Elvis Presley Blue Hawaii 

峠の幌馬車(Wheels) ビリー・ヴォーン楽団 1961

すっかり夜の深まったので
◎◎「ミスターロンリー」1964年に全米チャート1位を獲得したボビー・ヴィントンの代表曲。
  
この後、1967年に放送を開始したFMラジオ番組「ジェットストリーム」で、
城卓也がナレーション

こうして、次第に赤水温泉の終着・バスターミナルが近づいて来たので、
 バスだけど、「鉄道唱歌」のメロディーに切り替えて
 私「エー、ご乗客の皆様、大変長らくご乗車にありがとうございました。
 まもなく、目的地のバスターミナルに到着いたしますので、
 お手元のお荷物や、網棚の小荷物など、お忘れ物が無きように、
 ご点検と、降車の準備をお願いいたしま〜す!!」(笑)

この後、更なる、感動のフィナーレが待ってました。

次頁へ続く
予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その6

もし火山学者たちが、この文章を読まれたら、火砕流への突入だなんて
「そんなこと、どうやったって出来っこない、神風の特攻隊よりも
遥かに厳しい、高温熱波の状況の中へなんて自殺行為に等しい!!」
そう指摘されるかも、知れません。
 
しかし、この方法の以外、生きて戻れない状態でしたから、やり抜くことに
なったのです。 

バスが、火砕流の中に突っ込むと、どうなったでしょうか。
実際に突入した者でしか、知りえない出来事が幾つも出てきます。

我々の乗ったバスは、火砕流の中へ、真横から突っ込んだのですが、
実は、阿蘇の山頂からの道路は、火砕流もまた、その道路に沿って
末広がりに暫く走り抜けるという、長い距離の火砕流地獄の世界へ
バスは巻き込まれたのです。
イメージ 1

    
だから単に、数十メートル先まで、バスで突っ切れば助かる程度のものでない
壮大な規模だから、火砕流に襲われたら、車で焼け焦げてしまうのが通例です。

しかし、我々のバスは、最悪部分の巨大な火の玉の岩石が飛び散る、
その部分を避けて、きちんとやり過ごしてから、冷静に突っ込んで居るところに
生死を分けた境目が、あったのです。
だからと言って、一気に飲み込まれて終わってしまうより、
まだ怖い第2波、第3波が、更に波状襲来であったところに、
地獄界にのめり込んだのです。

未知との遭遇体験である、摩訶不思議な出来事の数々と、そこを切り抜けての、
感動のドラマに出遭うことになりました。
以下に続けて、それを記して行きます。
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火砕流の中へ、突っ込む
  
バスが火砕流へ真横から突っ込んだとき、車体は激しく揺さぶられると同時に
数秒経ずして、視界すら途切れる、どす黒い真っ暗闇に変わりました。
運転手さんは、急ぎヘッドライトを点灯させたものの、
やっと照らされて見える世界は
火柱が点々とし、火山岩が大小の炎を上げて、
一面に灰色と火柱ばかりの世界でした。

しかも、バスの天井部には激しい音を立てて、岩石がぶつかって来ており、
バスは揺れ続けなから、同時並行して、車体の横からも、真下からも、
前からも後ろからも、バチバチと音を立てて、無数の火山礫や火山弾がぶつかって、
車体の窓ガラスは、たちまち割れ始めて、強化ガラスのフロントガラスにも
容赦の無い、無数のヒビ割れが入り出しました。

生徒達は、突入前の打ち合わせ通りに、必死で懸命に手荷物のバッグを、
窓のカーテンの内側から当てて、熱波が入り込むのを、皆で総力して、
なんとか抑え込んでくれていました。

この状態で、もし岩石に進路を阻まれて、バスが立ち往生すれば、
真下から灼熱地獄で、一気にバスは炎上してしまうので、
私は、運転手さんに「このままひるまず、火山岩を踏み潰しながら、
時速50キロをキープしたまま前進願います。」

「ヘッドライトで時折、映し出されるセンターラインを、命綱と考えて、
それを頼りに前進願います。」
「自分は、地元で消防出動して、二千回以上火炎地獄に、飛び込んで
生還して来ているので、火の勢いを観る目は確かなので、信用してください。」

運転手さん「よし、分かった!!」
 「本当に、このセンターラインを目印に出来なかったら、
 右も左も方向感覚が、皆目判らなくなってしまう、
 すげぇ一面の灰色一色と、火柱の世界だな!!」

 「俺は、阿蘇観光道路を一筋に運転し続けてきた、
 定年退職の2日前の身だが、これまで体験した来たどんな状況よりも、
 始めて体験した恐怖地獄の世界だ。」
 「先輩たちから、火山噴火の怖さは、話には聞かされていたが、
 これほどとは思わなかった。」

 「岩石だらけで、グシャ、グシャっていう音は、
 岩石が踏み潰れる音なのか!!」

私「火山弾や岩石の中身は、高温ガスで膨らんでるだけなので、
 噴火した直後の高温状態では、簡単に踏み潰せます。
 でも非常に高温状態なので、ゆっくり走ると熱で、
 タイヤがどんどん溶けて、タイヤ発火してしまう原因になるので、
 時速50キロ以下にならないように、
 出来るだけ50キロをキープして走ってください。」
 
 「それ以上の速度でも、エンジンが外部の高温とで加熱され過ぎて
 発火の危険がありますので、速度を出しすぎても、危険です。」
 「そこはベテランの腕で、お願いします。」

運転手さんは、バスを走らせながら
 「良し、分かった!!もう一つ聞きたいことがある。
 このフロントガラスの無数の亀裂は、割れると思ったが、まだ割れん、
 しかもワイパーで擦られると、割れた傷が消えしまう、
 一体、なぜこんなに不思議なんだ、解かったら教えてくれ。」

私「この無数のヒビ割れの原因は、高温状態の火山礫が正体なので、
 その成分は、ガラスと同じ珪酸質と微量元素を多量に含んでいます。
 それが衝突して出来た傷を、瞬時に熱で溶け出して、
 無数にひび割れたフロントガラスの傷すらも、
 巧みに補修してくれてるので、自然界の摩訶不思議の現象ですが、
 神様が居て、我々を加護してくれているとしか、言いようの無い、
 自然界の巧みさを目の当たりにしてる光景です。」

 「火事場でも、もうダメだと思えるほど、激しく燃え尽きてる家屋の柱が、
 いつまでも持ち堪えてくれて、無事脱出できた瞬間に、
 屋根ごと潰れた体験は、幾度も体験して来ています。」
 
 「いつ死んでも、全くおかしく無いのが、火山列島、地震列島に生きて来た
 我々の本当の姿なのかも知れません。」

 「生かされてるという状況は、教訓を活かすべく、
 後世に語り伝える役割であるのかも知れませんね。」

運転手さん「全くだ、これで生きて帰れたら、奇跡だな!!」
私「第2波は左手後方、110度の方向から、目測距離500Mまで、
 急接近して来ています。」
  
このときバス座席の後ろのほうで、ドカンと大きな音がして、
岩石がぶつかって、天井が大きく凹んだのです。

サッカー部の背の高い男子生徒が「痛てぇー」と叫んで、
手で頭を抑えたのです。
 私が「大丈夫か、強打したのか」
男子部員「いや、軽くちょっとだ、天井のバカヤロー」
 
女子の級長「あんたは、背が高いことをいいことにして、
 あたしのことを、チビチビといつも呼んだけど
 こういうときに真っ先に死ぬのは、背の高いあんたのほうなのよ。」
 「女子の背の低いのは、イザというときに小さく身体を丸めて、
 素早く座席の下に隠れることが出来る為なのよ。」

 「子供を育てる女は、どんなときでも生きなきゃならないから、
 無駄なエネルギーで図体ばかり大きくなるなんてことは、
 遺伝子が選択しなかったのよ。」

 「あたしは死ぬんだったら、これだけは言い返してから
 死のうと思ってたんだから、言えて清々したわ!!」
 
私「それだけ気力があれば、無事に生き抜けるよ、皆で元気を出そう!!」
 「運転手さん、後、十秒ほどで前方の視界が開けて来る筈です。」
 「第2波は、もう300Mまで、急接近して来ています。」
 
 「視界が開けたら、前方にヘアピンカーブがありますから、
 そこで立ち止まって、第2波を間一髪で、やり過ごしてください。」

運転手さん「おお、視界が急に開けて来たぞ。そこのペアピンで一旦停止だ!!」

こうして、ペアピンの一段やや高い位置で、
バスは180度、方向転換する形で、一旦停止した。

次の瞬間、物凄い轟音の地鳴り、地響きと共に、
真っ赤な巨大な炎に包まれた岩石を先頭にして
バスの数M先を横切って、第一波よりも遥かに大量の岩石集団ごと、
谷底へ落ちて行った。

運転手さん「うわぁ、すげえ命拾いだ、第一波よりも量がずっと多いぞ!!」
 「ヤバイ、前方の道まで塞がってしまう!!」  

この時、前方へ下る道路まで、大量の岩石と炎で塞がれてしまうかに
見えた為でした。
 
しかし、下り道路の傾斜角度が大きかった為に、今来た道路との段差によって、
下り斜線の外側半分だけが、バスよりも一段高くて、大量の岩石で
埋め着くされただけで済んだのです。

その結果、山側の右斜線は、無傷同然に、僅かの岩石が散乱する程度で、
それを踏み潰しながら、走り抜けが可能な状態で残ってくれたのでした。

これも奇跡に等しく、もし第2波に飲み込まれていても、
前方の道が塞がれてしまっても
我々の生還は有り得なかったのです。

更に第3波も、真近に迫ってることが、
この停止中に視界に入って気づけたのです。

私「運転手さん、今度は、第3波がそこまで迫って来ているので、
 フルスピードに近い、時速80キロ以上で、
 500M先の火の山トンネルまで、突っ走ってくたさい。
 そこまで辿り着けば、もう安心ですから!!」

運転手さん
 「よし後一息だ、頑張って皆で生還を果たそう、行くぞ!!」

私、生徒達へ「おい、あと一息だ!!
  後方の座席は、第3波で潰される恐れがある。
 生徒全員、急いで荷物を持って前列の補助席を倒して、
 出来るだけ前に詰めて座ってくれ。」

こうして生徒達11名後方の男子達は、
それまで窓が割れたのを防ぐ為に、手分けして縦一列に座っていた
縦列体制の座席から、急ぎ前列へ移動して、横に並んで詰めて
座る配置に移った。
 
その間、私は仁王立ちのまま、第3波の地鳴り接近の音に
耳を傾けつつ、秒読みに入った。
バスは、片側が埋め尽くされた岩石が山積みされた、
炎と煙が上がる真横スレスレに走り抜けながら、
ガラスが割れた車窓から、大量の煙と異臭を放って、
猛烈に入り込んで来た。
即座に硫黄ガスの強い臭いで、吸い込むと危険だと気づいた。

生徒達は、これ以前に窓ガラスが割れた時点で、
ハンカチや着替え用のトレーナーを使って
強烈な異臭が侵入してるのを、必死懸命に防戦してくれてたので、
この第3波に対しても、自主的にハンカチや衣類でガードしながらで
あったので、呼吸器をやられた者は出なかったことは幸いだった。

目には、点眼薬を各自が持参してたので、
安全圏の火の山トンネルに辿り着いた後で、
点眼ラッシュになりました。

しかしこの時、第3波は案の定、
火の山トンネルに入るその手前で、バスの頭上に轟音と
地響きを立てて、バラバラバラ、ドスンドスンと、
バス後方の天井が再び凹みかけながら、
今走って来た道さえ、一瞬で、ドシーンの地響きと同時に
埋め尽くされたのです。

生徒達は、後ろを振り返った瞬間、
「うわあぁ、俺たち、死んでたな!!」
「一瞬遅かったら、ぺシャンコだった、怖ぇ〜!!」
「俺は腰が抜けちまった・・」
命知らずで、阿蘇山頂で、噴火を遅らせる為に戦ってきた、
運動部の男子達ですら恐怖で、顔面から血の気が引いてしまった。

だが前列の女子達のほうは
「わぁー、助かったわ!!」と大声で拍手したので、
前を見ると、火の山トンネルの、前方に、出口の明かりが差し込んで
どんどん大きくなって来て、それが救いの光明に見えた瞬間でした。

イザ土壇場では、女子達のほうが、上手だな・・と思ったのは、
男子全員でした。(笑)

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予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その5

これで、私は、観光バスのほうへ走り寄ったら
陸上部の親友が、ドアを開いて待っててくれた。

私に向かって
親友「お前が居なかったら、俺は生きて帰ってこれなかった。恩にきる。」
私「そりゃ、お互い様だよ、仲間が協力してくれてなきゃ、
 もっと前に爆発噴火して、一緒に吹き飛ばされて、
 無事に生還できてなんか、居無かったさ
 こっちこそ最後まで、付き合ってくれて感謝してるぜ!!」

そこへ、やっと柔道部のキャプテンが、息を切らしながら、辿り着いてきた!
私「よう遅かったけど、お帰り、さっさと追い越して済まなかったけど、
 怪我は無くて済んだか!!」

柔道部のキャプテン
 「ああ、俺は坊主頭だからケガねぇ(笑)が、お前ら二人とも、化け物か!!
 俺は死に物狂いで走ってきたのに、お前らは、悠々と空から追い抜きやがった。
 信じられねぇ。オリンピックに出れば、軽く金メダルじゃねぇか!!」

私「そうかもしれんけど、オリンピックには、
 火山噴火の競技はねぇのさ!!」
 「それに、忍法なんて競技種目にねぇし、
 実際に見て体験した奴しか信じられねぇから
 夢の世界の話しにしか聞こえないさ、さぁ急いで、バスに乗れよ!!」

こうして、一番最後から、私はバスに乗り込んだ。
   
私「運転手さん、大変お待たせして、申し訳ありません。
 ご迷惑おかけしてます。全員無事で乗り込んだので、急ぎ、出発願います。
 それから車のラジオのスイッチ入れて貰えますか。
 土産店のオヤジさんが、観測所に通報してくれたので、まもなく、
 火山情報のニュースが入ると思いますので・・」
 
 「それに、検問所の閉鎖も頼んでおきましたので、
 知らずに登ってくる対向車は、僅かだと思います。」

運転手さん
 「良し、解かった出発しよう、全員乗ってるのか、
 もう一度、確認してくれ!」
私「了解、皆、点呼だ、番号!!」
 1・2・3・4・・・、10、11、以上!!」
私 運転手さんへ「男子7名、女子4名、計11名に運転手さんを加えて、
 総勢12名です。これで、生徒全員が、無事下山になります。」

運転手さん「了解、点呼完了、エンジン始動、出〜発!!」

私はこの時、実は、びっくりしていた。
 この車両に、女子の級長と親友の女子達4名が居残って
 しんがり車両に乗って、我々の到着まで、待っててくれたことだった!!」
  
 このしんがり車両は、阿蘇山頂に登ってくる時とは、逆順なので、
 私が同乗してきた就職組の女子達の4名ではなくて、
  男子ばかりの理科系進学コースの1組の車両が、
  逆順で6号車に割り当てられてたので、少々ややこしいが
  進学組の女生徒4名が、
  担任の教員は、先の車両で逃げ帰ってるのに、
  この車両で居残っててくれてたことに、
  肝っ玉ぶりに驚いたのでした!!
 
私、「肝心な担任は、どうしちゃっんだよ!!」
女子達「さっさと、あたし達より先のバスに乗り込んじゃって、
 ガイドさんと一緒に、走り去っていっちゃったのよ!!」
 
私、「なんだよ、それじゃ学年主任に続いて、副主任までもが、
  ガイドさんの尻を追っかけて、先に逃げ帰ってしまったのか。」
  「情けねぇ教師達だけど、まぁ、新潟地震が遭った時に、
  地震と噴火は、大嫌いだと机にしがみ着いて、恐怖してたほどで、
  奥さんの雷にも、怯えてるぐらいだから、
  多めに見て許してやろう〜!!」
   
私は、副主任の愛娘とは、中学の同級生で、親友だったのです。
    だから、父親である副主任の癖と弱点は全部、耳に入ってました!!(笑)
    
こうしてバスは走り出したら、すくにラジオに臨時ニュースが入り
 「たった今、阿蘇山の観測所より、噴火の情報が入りました。
 観光客、修学旅行生達は、全員無事に下山してるとの知らせが入りました。
 警察署より、山頂に向かう道路はも全て
 検問が閉鎖されたことも、併せて、お知らせ致します。
 阿蘇山頂に向かってるドライバーの皆さんは
 直ちに引き返してください。臨時火山情報を繰り返します・・」

 これを聞いて、生徒全員で、ヤッターと、歓声を挙げた!!
            
その直後に、真後ろから、
土産店のオヤジさんが乗った、スポーツカーが横に追い着いて来たので、
私は窓から顔出して、
 「オヤジさん、どうもすいません。
 たった今、ラジオで噴火情報と無事下山の知らせが流れました。
 お手数お掛けして、大変有難うございました。」 
 
土産店のおやじさん
 「俺も、今、ラジオで確認したぞ、これで全員無事下山できたら、
 素晴らしいことだ、俺も役に立てて良かった。」

私「後、一つだけ頼みごとがあります。
 前方から、登ってる車が2台あります。
 すれ違うときに、クラクションを鳴らして、噴火を伝えてください。
 お願いします。」

土産店のオヤジさん
 「ヨッシャ、伝えとく、お先に山を下りるが、
 無事下山できるよう吉報を祈る!!」

こうして、先に猛スピードで走り去って、前方から上って来る2台の車と、
すれ違う時に合図して、知らせてくれた。

しかし、困ったことに、1台目の車両は、尚も上って来てしまった。
私は、運転手さんへ
 「どうも、気づいて無いみたいですね。車に若葉マークが貼ってあります。
 運転してるのは、女性の方のようです。助手席の方は、男性のようですが
 教習所の試乗コースで、指導教官なのでしょうか。」

運転手さん
 「いや、ここは登山道だから、そんな筈はないのだが、
 このまま上らせる訳には行かんな、どうするか!!」
私「ならば、このバスを、センターラインをまたいで道路を塞ぐ形にして、
 気づかせてください。」

運転手さん
 「良し、そうしよう。初心者の命を救うのも、ドライバーのマナーだ!!」

こうして、センターラインを股いで、速度を落として、
若葉マークの車を止めようとした。
 
この間、私は念のために、急ぎ阿蘇の火口に眼をやった。
そうしたら、真っ赤な炎をあげた噴煙が二つ立ち昇って、
山から下ろうしているのが見えた。

直感的に「いよいよ、おいでなすったか。」、秒刻みの戦いになるなと判断!!

運転手さんは、
 バスをセンターラインの停車させて、若葉マークの車を止めて、
 「おーい、噴火だ、急ぎ下山してくれ!!」と窓から顔を出して、
 大声で叫んだ!!

ところが、若葉マークの車は、助手席から、男がドアを開けて、
大きな怒鳴り声で
 「テメェ、デカイ面すんな。そこをどきやがれ、どかねぇと、
 ただじゃすまねぇぞ!!」と
 どてらを腰に巻いた、ヤクザの服装して、バスに近づいてきた!!

私「ヤクザ相手なら、私は地元で知られた、ヤクザキラーなので、
 ここは任してください。」

私「おい、そこの、うすのろ間抜けのトンカチ野郎、
 目ん玉開けて、阿蘇の火口を見ろ
 お前に向かって、噴火した火の玉の大群が、
 突進して来るのが見えるだろう!!
 死に急ぎたきゃ、そこに仁王立ちして、
 熱波に飲み込まれて、死んじまえ!!
 葬式上げるだけ手間が省けらぁ、
 焼き鳥になりたかったら、そこに立ってて死ね!!」(ノ^^ )ノ(ノ^^ )ノ
         
これで、さすがのヤクザ野郎も、噴火した火の玉の大群を真正面に観て、
震え上がってしまったのだ!! 
 ところが、運転席の女性ドライバーも、恐怖パニックしてしまい、
 車をバックさせようと、Uターンしようして、
 火砕流と向き合う形になったとき
 恐怖のあまり、アクセルとブレーキを同時に踏んでしまって、
 エンストに陥ったのだ。

道に垂直に、真横になった状態のまま、エンジンが掛けられずに陥ってしまった。
      
私「おい、ヤクザ野郎、貴様が運転を代われ、急がないと、
 焼き鳥の状態になるぞ!!」
 これで、ヤクザ野郎が、助手席から降りて、車の前を回って、
 必死の形相で、運転席へ乗り込む間、
 ドライバーの女性は細身らしく、運転席から助手席へ素早く移動した。

やっと、順調に発進するかに、見えたのだが、
ヤクザ野郎にしては、肝っ玉が据わってなくて、
運転を始めて、Uターンには一発で成功したのだが、
緩やかな下りの道なのに、
小刻みに体が震えてると見えて、何回もブレーキ踏んでしまい、
速度が20キロも出ないのだ。
     
私、運転手さんに
 「これじゃ、こっちのバスまで、飲み込まれてしまう
 300mの至近距離にまで、急接近して来ています。
 直ちに、バックしてください。
 80Mだけ、後ろに下がって、停車願いますか!!」

運転手さん、急ぎバックさせながら、
 「もっと下がったほうが、いいんじゃないか。」
私「いや、80Mで、止めてください、ギリギリで大丈夫です。
 理由は、今、話しますから・・」
運転手さん、
 「よし、バックして、ここで止めたぞ、どういうことだ」

この時、物凄い地鳴り、地響きを立てながら、道路前方を、
巨大な火炎に包まれた岩石が、戦車よりも大きいまま、
幾つも無数に隊列して、新幹線並の猛スピードで道を乗り越えて、
道路上で激しくバウンドしながら、岩石同士が衝突して砕け散りながら、
黒煙を巻きあげて、反対側の崖下へと、転がり落ちて行ったのだ。

運転手さん
 「これ以上、バックしないで、大丈夫かよ。その訳を聞かせてくれ!!」
私「襲って来てる、山のほうを見てください。第2波の炎が見えます。
 第二波の目測距離は、まだ1500mほどあります。
 あれが襲って来てしまうと、道路が完全に塞がれて、我々はここで一晩中、
 大噴火の噴石攻撃と、火砕流の熱波に襲われ続けるハメになります。
 そうなると、恐らく、救援が来る朝までの間に、バスはぺシャンコに潰されて、
 全員、焼き鳥になってるでしょう。」

私「そうならない為には、唯一に第2波が襲ってくるまでの、束の間に、
 前方の第一波の黒煙がやや鎮まったタイミングで、決死行動ですが
 あの中に突っ込んで、突破する以外に生還できる方法はありません。
 一か八か、巨大な岩石の飛び散るのが、鎮まったタイミングで突っ込んで
 センターラインを目印にして、走り抜けてください。」

運転手さん
 「よし、やって見よう、それしか生きられる道はなさそうだ!!」
私、生徒達に向かって
 「これから、あの黒煙の中に、突っ込むから、窓を閉めて、
 カーテンも閉めて、網棚の荷物は全部下に降ろしてくれ。
 生徒全員は、窓際には座らず、熱波で窓ガラスが割れることがあるから、
 内側の補助席を倒して、そこに座って、前かがみの姿勢を保ってくれ。
 万一に窓が割れたら、荷物のバッグで、カーテンの上から押さえつけて
 熱波が中にはいらないように防いでくれ!!」

私「運転手さん、もうそろそろ突っ込まないと、
 2波が迫ってきてしまいます。
 命がけだけど、やって見てください。
 私は真横に立ったまま、第2波の動きを、刻々とお知らせします。」
運転手さん
 「よし、今だな、すこし隙間が見えてきたようだ、では突っ込むぞ!!」
私「前進願います。」
     
こうして、まだ前方の道路上には、ごろごろと大きな火山岩が、
炎をあげてる中へ体当たりで、火砕流のどまんなかへ、
突っ込んで貰ったのです。

次頁へ続く
予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その4

この時、頭上高くから、大量の火山弾や巨大な岩石が火を噴きながら、
無数個が自分たちと,火口を目指して落下しだして、再爆発が引き起こされるまでの
僅かな数秒間で緊急脱出をしなければならず、ためらってる余裕は無かったのです。

私「おい、行くぞ、後に続け!!」
親友「よっしゃ!!」
こうして、空中滑空を開始しました。
火砕流の恐ろしさは、人間が全速力で走っても、車で逃げようとしても
飲み込まれて、絶対に助からないところに、恐怖地獄と呼ばれる理由があります。

では、実際にどうなったのか
私と親友は、全体重を使って大地を素早く蹴って、
両足を前にそろえて、スキー板と同じように上体を前方に傾けて
滑空を開始したのに要した秒数は、僅かに2秒以内でした。

標高1506Mの中岳から、全体重を掛けて、前方の空中へ飛び出し、両足を揃えて前方にスキー板のようにせり出し、上体を前傾姿勢に整えると、空気抵抗力によって、その体重の落下は、楽々とスキーの大ジャンプの競技にように、
高速度で滑空する揚力に変わります。
  
無論、この時は、更に背後から二次爆発が起きて、その爆風によって、火山弾の雨も、遠くまで追いかけて来ました。
これは、弾道を描く曲線カーブと同じであるので、頭上から最初の爆発による
大量の岩石落下と共に、まごまごしてると両方向から、砲弾の雨を受けてしまうので、我々2人が追い着かれてしまうのか、空中でたくみに交わせるのか
それが、生死の別れ目になりました。

私は、滑空しながら、親友の相棒に、「おい、聞こえるか」
親友、「おう、聞こえるぞ、これからどうしたらいい!!」 
私「後方から、どんどん追い着いて来てるだろう。
    お互い、真後ろは見えないから、互いに後ろを観て、
 注意しあおう。」
親友、「よっしゃ!!、おいさっそく、お前の後方斜め上からデカイのが、
   おいでなすったぞ!!」
私「お前の後方にも、やって来てるぞ!!」
親友「どう交わすんだ!」
私「更に加速して逃げるから、両足を斜め下に、30度ほど傾けて、
   前傾姿勢に切り替えてくれ!!」
親友「了解!!・・やったら、スピードが増したぞ、でもよー、
    しつこく、迫ってくるぞ!!」

私「奴らは、バカデカイけど、考える頭はついてねぇから、体を斜めに傾けて、
 急旋回の姿勢でやり過ごしてくれ。そうすりゃ、奴らはバカ正直に、
 真っすぐ通り越して、下へ落ちて行くだけだ・・」(〜^^)〜

親友「よーし、急旋回だ、やったぞ、ハッハッハッ、本当だ、
 奴らは真似したくても、頭はついてねえから、急旋回できねぇ、
 ざまあ見ろ、脳足りんの火の玉野郎メ!!」
親友「おい、頭上を観ろ!!今度は大群だ、どうする!!」
私、「しゃーない、接近してきたら、学生服の袖の金ボタンがあるだろ、
  それを使って、火の玉野郎どもを、素早くはじき返してくれ!!」

私、「物理の法則で、奴らと高度空間で等速度運動してるときは、巨石でも
  重量に関係なく、無重力空間に我々は居るような感覚で、
  軽く、ソフトタッチするだけで、人間よりもバカデカイ奴らを
  はじき返すことができて、簡単にコースが反れるんだ!!」
  「その反動で我々もコースが反れるから、身体を傾けて
  方向バランスを修正しながら、目標地点のバスターミナルを目指してくれ」

親友「了解、さっそくおいでなすった、エイ、あっちへ行け!!」
私、「来たぞ、右向いて、ホイ、左向いてホイ、・・の要領で
  飛行コースを修正だ・・!!」
親友「すげぇ、大量の火山弾の雨だ、煙すぎる、どうする!!」

私、「声を出すな、息を止めて、火山弾のカーテンを掻き分けて、
  前へ進め、それしか無い、ゲホゲホッ!!」
親友「ぶわぁっ、真っ暗な煙だ」

私、「声を出すなと言ったろ、吸い込まずに、前へ進め!!
  汽車の煙突の真後ろにいるような、酷さだゴボゴホッ!!」

親友「バカッ、声を出すな、お前こそ吸い込むな!!」
二人して、巨石の落下の炎と煙の中を、必死で息を止めつつ、
蹴散らしながら、両腕で犬掻きして、もがきつつ、
実際には、加速度落下しながら、必死で前進してるような気分で、
無我夢中で、空中で犬掻きし続けて、もがき続けました。

空中で犬掻き体験なんて、後にも先にも初体験でした。┌(。Д。)┐ あはは♪
そうして、しばらくして、なんとか煙と火を噴く、
噴石襲来から抜け出せたのです。

この時の2人の空中での高度は、1506Mの中岳山頂火口から、
標高差246Mのバスターミナル(標高1260M地点)まで、
僅かに約50Mの高度にまで、空中滑空し続けながら高度を下げていたのです。

一気に落下しないのは、スキー板のように揃えた両足を、やや上方に傾けると
落ちるはずの高度が、揚力により再び上方へ、高く舞い上がれる為で、
これを繰り返しながら、速度を減速しつつ、ゆっくりと地上へ
グライダーのように安定したまま、水平着陸が出来る為です。

無論、日常から、こうした練習を積んで来ていた為であり、
お笑い調の会話をやれるほど、二人して、心に余裕はあったから
助かることになったのです。

眼下の前方には、柔道部のキャプテンが、まだ必死でヒタ走ってる姿が見えました。
私は、親友に「これでやっと、第一関門は切り抜けたな・・」

親友「おい、でも、どうやって、着地すりゃいいんだ、
  こんな凸凹の火山地帯なんて初めてだから、
  学校の裏手の草原のようには、いかねぇたろう、教えてくれ!!」

私、「心配ないさ。これから高度を30メートルまで下げるぞ、
    着いて来てくれ、高度を下げなから、怪我しないで済む着地法を教えるから、
 その通りに真似してくれ!!」 
    
こう言いながら、両足を更に下方へ、水平から10度ほど傾けながら、
ゆっくり高度を下げながら、
親友に「下方に見える地面の火山弾は、山の登ってくるときに簡単に
 踏み潰せたように、中身はスカスカだ。
 踏み潰しても痛くないから、高度をこのまま、
 2メートルまで地面スレスレまで下げたら、飛行機の片足着陸のように、
 利き足だけやや前に出しながら、
 そっと靴の底のかかと部分だけ、地面に触れる程度にしてくれ。
 そのまま靴底を滑らせながら、かかとの摩擦抵抗で、
 スピードが時速40キロ以下になったら、
 もう一つの足を地面に着地させて、ホップ・ステップ・ジャンプで、
 更に速度を落として、マラソンランナーのように、ジョギング姿勢に
 切り替えるように素早く前進すれば、転ばずに着地できる。
 信用してやってみてくれ!!」

陸上部の親友「よっしゃ、分かった、やってみる。」
 
そう言いながら、更に二人して、高度をゆっくり下げながら、
高さがまだ15メートルほどになった時に、
私が上空から「おーい柔道部、遅いぞ、もっと早く走らんか、追い抜くぞ!!」

柔道部のキャプテン、声に驚いて、振り向いたら
 「何に〜!!、お前ら何で、そんな高いところを、飛んでるんだ!!」
  
親友「火山爆発で、吹き飛ばされたのさ!!まごまごしてると、
 追い抜いちまうぞ!!」
  
柔道部のキャプテン「信じられねぇ、俺の眼がおかしいのか、
 頭がバカで、幻覚観てるのか、きっとどっちかだ!!」(爆)

私が、陸上部のキャプテンの真横を滑空したまま、地上1.5Mの高さを
 地面スレスレにキープして追い越しながら、
 「お前の眼は、幻覚じゃねぇ、顔をつねって見ろ!!」
 
柔道部のキャプテン、走りながら、顔をつねって
 「痛てっ、こりゃ幻覚じゃねぇ、本物の噴火だ!!」 
   
陸上部の親友も、柔道部のキャプテンを追い越しながら、
 体をど突いて、「ほらよ!!俺にも信じられねぇけど、
 お前に再開できて、やっと生き返った心地だ、
 噴火の中で、スゲェ恐怖体験だったぞ!!」
 と叫びながら、上手く着地に成功して、ヤッターと万歳!!
 
私の方は、更に地面スレスレに飛行を続けて、
最後まで待機しててくれた、観光バスの上空へ向けて
再び地面を強く蹴って、バウンドで屋根の上を飛び越えた。
そして、その前方に居る、阿蘇山の土産店のオヤジさんが、
避難脱出しようと、マイカーのスポーツカーに乗り込む寸前に、
その少し前方に着地した。

土産店のオヤジさん
 「何、お前、今、どこから飛んで来た。!!」
私「今日は、あの阿蘇山頂から、火山爆発の爆風に吹き飛ばされて
 ここまで飛んで来ました。」

土産店のオヤジさん
 「信じられねぇ、怪我しなかったのか、大丈夫か」
私「小さいときから、野猿の群れで一緒に育ったので、
 猿の習性で人間よりも、3本毛が足りないんで、
 それで毛が無くて済んだんです、この通り!!」  

土産店のオヤジさん
 ワハハと苦笑しがら、
「そういうこともあるんか、初めて目の当たりしたぞ!!」ヾ(@^▽^@)ノわはは

私「ついでに、お願いがあります。阿蘇の観測所へ電話して、3時半過ぎに山頂噴火
 一般の観光客と就学旅行生は、全員無事避難完了、自殺志願者一名の生死不明!!
 このことを大至急伝えて貰えますか。」

土産店のオヤジさん
 「それはいいが、次の爆発まで間に合うのか」
私「今の大噴火で、大きく吹き飛んでるので、次の噴火まで
 エネルギーが蓄えられまで、約8分ほどの時間があります。
 それまでに観測所へ連絡したついでに、麓の警察署へも
 観測所から知らせて貰って、山頂へ上ってくる道路の検問を
 全て塞いでくれるよう、事故防止の為に伝えて戴けますか。」

土産店のオヤジさん
 「よっしゃ、そういうことなら引き受けた!」

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