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それでも、入学させられるハメになったのは・・
受験日の1週間前に、中学校の廊下で、親友のN子にすれ違った際に
呼び止められて、「ねぇ、一緒に付き合いなよ」
私「どこへ、トイレならさっき行ったばかりだせ」
N子「とぼけないでよ、仲間で皆で新設校を受けるんだから、
あんた一人、抜け駆けは許さないからね」
私「そんなこと言ったって、受験手続してねぇもん、無理だよ」
N子「そう言うだろうと思ってさ、これあんたの受験票だよ」
私「なんでだよ、頼んでねぇよ。あんなご隠居のところは、
死んでも御免だよ、世話が大変だもん」
N子「あんたはそういったって、アタシ達は、
そこしか手続きして無いんだから、あんたが一緒に行かなきゃ、
病気になったとき、アタシ達の急患を誰が観てくれるのよ
皆で相談して、お小遣い出し合って、あんたの分の受験申請の
手続きしたんだから、受け無いなんていったら、皆で怒るわよ
あんたの首に縄つけてでも、連れてくから覚悟しなさいね」
私「怖っかねぇなぁ、仲間達に確認しよう」
親友の男子、「俺も仲間も、皆で小遣い叩いたんだから
お前えが付き合わないのならば、学校一のサボり魔をバラすぞ」
私「ひぇ〜、ヤバイ、しゃーねぇ、受験するだけなら付き合うよ」
でも、受験勉強は、行く気が無いから、全くやる訳が無し(笑)
受験日の前日の夜の8時頃まで、私は毎日ラーメン屋で働いてたのです。
これはクラスメートの女子が、戦前から中国内戦の迫害を逃れて
日本へやってきた、親戚の中華店で住み込みで働いてた夫妻が、
戦後になって、二人の姉妹を抱えて、進学の為の入学金を工面の為に
奮起して、独立開業に漕ぎ着けたものの、当時の中華は、日本人の
好みに下味が合ず、厨房の熱気と心労でタウンしてしまったので、
見かねて私が手伝い出して、味まで全て日本人好みに手直しして、
焼き餃子も加えて、行列が出来る店にして、繁盛させてしまった為に
毎日、午後の3時からは厨房に立つハメになってしまったのでした。
┌(。Д。)┐ あはは♪
そして、夏休み中の午前中〜2時までは、ノコギリ持参して、
新設校用の駅のホームの延長分を、校長との約束通りに、
仮設の木造で、大工仲間の応援とで、きちんと仕上げて行きました。
だから、午後の3時以降は、ラーメン屋で夜9時過ぎまで働いてたのです。
そして、中3の年末にまでに、クラスメートの進学費用も
何とか工面できました。
そのラーメン屋に、その女子が受験する先の、県立鎌倉高校の教職員達が
ラーメンを食べにやって来たので、私が店の娘の女子を紹介して、
他人の悪口、陰口は一切言わない姉妹の姉なので、面談させて、
人柄も分かって貰い、順調に合格できたのです。
無論、学力は、トップクラスの女子だった為です。
そんなことも受験先の校長の耳にも伝わってたので、
私が仲間と受験する日の前日の深夜8時過ぎに、いきなり尋ねてきて、
校長「ワシの囲碁の相手をせい」
私、唖然として
「これから帰ろうという時に、また、邪魔しに来たのかよ。
外はどんどん、ドカ雪になってるというのに・・」
「校長の家は、ここの店から目と鼻の先の近場だから、
構わないのだろうけど、こっちは、働きどうしで、
まだ夕飯すら食って無いんだよ」
校長「ならラーメン、ワシも食うから、一緒に食いなから相手せい」
私「奥さん、角出して怒るよ」
校長「バカモン、暮れも節分もとっくに過ぎ取る」
私は、お店の閉店作業を、中華店のご主人に任せて
私の父親が営んでた、囲碁会所で、碁盤に向き合いながら、
校長とで、手製のラーメンを食べて始めてたら、そこへ校長仲間の
数学専攻のベテランの、湘南高校の後任の校長がやって来て
校長仲間
「お前、明日は受験だろう、ここ半年間、お前が勉強したの見たこと無い。
毎日、ラーメン屋でずっと働いてて、明日受験なのに、
こんなところで囲碁の相手して、油を売ってる生徒なんて見たことないぞ」
「お前、特待生や奨学金手続き申請したのかよ。」
私「この校長のところへは、全く行く気無いから、そんなのしてないさ」
「だったら、どうするんだ、落ちたら、親が困るだう」
私「落ちる気もゼロだから、その心配も無用だけど、既に理系の電子科は
親に黙って受けて、合格してるから、そっちへ行くまでのことさ」
校長「そうはさせんぞ、ワシのところで、どうでも引っ張り込んで、
しごいてやるから覚悟しとけ」
私「やだね〜」
校長仲間「お前、受験して、何点ぐらい取れる自信あるのか」
私「全科目、満点か、ドジっても、−2点以内かな・・」
校長仲間「大きく出たな、それなら、俺のところで欲しいぐらいだ、
なぜ来んのだ!!」
「この校長が、画一マスプロ教育のところじゃ、
将来の日本は必ずダメになるぞと、
一つだけ、まともなことを言ったから、画一教育でない学校を探して、
この校長のところも危なっかしいので、それで理系の自由研究がやれる
電子科の専門校を受けたのさ。」
校長仲間「結果は、どうだったのか」
「ダントツの一位だったらしい、解答用紙に、好きなことを書けと
あったから、高校じゃ習わない、ニュートリノ、電子、ミュー、タウ粒子
などの素粒子論まで書いちゃったから・・驚いてたらしい」
50年前にして、ここまで書いてたってことは、
タイムマシン的に脳が働く、その実証であったのかも・・
校長仲間「お前、明日は酷く寒いぞ、仕度は出来ているのか、不安はないのか」
「無いと言ったら、ウソになる、一つだけ、凄く気になってることがあるのさ」
校長仲間「それはなんだ!!」
「この校長、やっはり校舎の完成が間に合わなくてさ、
受験会場を新設校舎でなくて、姉妹校の茅ヶ崎高校の、
戦前からの老朽校舎で、廃校が決まってるボロ校舎を借りて、
受験することになったんだけど、下見に行ったときに、
校舎が傾いてて、廊下には穴が幾つも空いてるわ、窓はあちこち割れてるわ、
雨漏りするし、寒風は吹き込むし、
机の上に鉛筆を置くと転がって落ちちゃうほどなので、
明日はドカ雪の重さで、きっと、校舎は潰れるよ」
「国道が傍だから、走るダンプの振動で受験生ごと倒壊に遭って、
雪の中で凍死する、命日になるんじゃあと・・
それが一番の心配事だ♪」(〜^^)〜
校長「何を抜かすのか、ワシの片腕のベテラン達が、張り付いて、
チェックしとるから何も心配ありゃせん。
大船に乗ったつもりでいりゃいい」
私「そういう時こそが、また危ないんだよ
親友の兄貴が、そこの校舎を使ってたから、
絶対、このボロ校舎で受けたら、
災難がおこるぞと、忠告してくれてるので、
どうもそれが当たりそうな予感がしてるのさ」
ともかく、受験日の前日の夜中の11時45分に、漸く囲碁を終えて
ドカ雪の中を家に辿り着いたのは12時半を回ってました。
翌日、朝6時起きして、仲間と待ち合わせて、
ドカ雪の中で、約束守って受験しました。
災難が起きたのは、1日目ではなく、2日目のことでした。
2日目のお昼前に英語の試験になり、試験開始から直ぐに、
始まる筈であったリスニングで、教室のスピーカーが
「ブーン」と音を立てたっきり、聴こえ無くなったのです。
出題もリスニング形式で、答えを記入するのもそれを聴いて
筆記する形式であったので、長文そのものと、
問題すら何も聴こえ無きゃ、答案の書きようが無し。
私は、これ幸いだと、これでこんな学校に受からず、
これで親を説得できると、大いに喜んでニコニコ顔でした。
でも、お団子の零点は、かっこ悪いから、できるところは記入して、
解答欄のところは山勘で、適当に書いておいたのです。
この最中、リスニングが全く聴こえ無い為に、泣き出す生徒達は、
女子だけでなく男子達まで、かなりの数に上っていました。
時間が来て、答案用紙を提出したら、即座にN子が駆け寄ってきて、
N子「あんた一人で笑ってるけど、抜け駆けして、逃げる気じゃないの」
私「バレたか!!」
N子「あんたは、理系に行かれるけど、あたしはここしか受けてないんだから、
校長に掛け合って、聴こえ無なかったの何とかしてよ。
周りの皆も泣いてるんだから、校長に急いで、掛け合ってよ。」
「あたしがこのまま落ちたら、自殺して、あんたを恨んでやるから」
私「怖っ・・じゃあ、一緒に、校長のところへ行こうよ」
他の受験生達から
「掛け合ってくれ、聴こえ無かったのは、無効にするよう頼んでくれ。」
別の受験生の女子からは
「あたしは、一生懸命勉強してきて、カンを働かして書いたから
△でもいいから、得点になるようにして欲しいわ」
私「じゃ、両方の願いをちゃんと伝えて、公平な採点になるように
頼んで見ます。ここに校長に来てもらって、皆の声を聞いて貰いながら、
お昼休みに、もう一度、リスニングを放送して貰えるよう頼んでみます。」
こうして N子と2人して、校長のところへ向かったら、
同じ敷地内で、姉妹校のほうを受験してた親友が駆けつけて来てくれて
親友「おーい、どうした、災難が起きたのか!!」
私「当たりだ、英語のリスニングが全く放送されなかったまま、試験が
終わってしまったよ!!」
親友「やはり、俺の兄貴の言ったとおり、アクシデントが起きたんだ
俺のほうは、新校舎だからちゃんと聴こえて、無事に出来たから、
兄貴の言うとおり、姉妹校のほうを受けて良かったけど、お前達が
災難だな。」
「校長に掛け合うのなら、俺も付いていって、
兄貴の忠告を証言してやるよ」
私「持つべきは親友だな。感謝するよ、よし三人で掛け合おう」
これで、校長室へ三人で、駆け込んだ。
校長は、姉妹校の教員たちと談笑してたので、
私「校長、談笑してる場合じゃない、大変な災難が起きちゃったよ。
受験生達が泣きじゃくるほど、大騒ぎになってます。」
校長「何が起きたんだ。」
親友「俺の兄貴が、卒業する前に、ここの生徒だったので、
その兄貴が忠告してくれた通り、ボロ校舎の方で、英語の
リスニングが放送されなかったとのことです。」
校長「何だと、それは本当か」
私「本当のことさ、受験生が泣いてるから、教室へ行って、
その目と耳で、事実を確認してよ。」
そのとき、姉妹校の教員から
「あの実は、校舎が古すぎて、我々が教えてる時にも
時々、起きてたことなんです。」
校長「なんだと、それをなぜ、前もって、
ちゃんと知らせてくれなかったのか」
姉妹校の職員
「新校舎の完成が間に合わないので、
ウチのボロ校舎を使わしてくれと、
依頼を受けたのが、12月の末だったので
ボロ校舎の不備を理由して、お断りするのも、
時間的に間に合わないだろうと思い、
不備を隠したまま、聴こえることもあったので、
そのまま黙ってお貸しした結果、
こんなことになってしまい、申し訳ありませんでした。」
「私達に出来ることがあれば、お手伝いさせていただきます。」
校長「弱ったなぁ、とりあえず、手分けして、受験生達の生の声を
聞いて、不公平にならないように、急ぎ検討会をして、本日中に
どうするか伝えよう。」
これで校長と教員達で、聴こえなかった教室へ出向いて貰い、
事実確認と、生徒達の要望を聞いてもらいました。
その後、校長が私に、「聞こえん訳を知りたい、放送室へ行くので、
お前、電子科がダントツならば、原因が解かるじゃろ教えてくれ」
私「また、尻り拭いが回ってきたか〜、ゞ(_。_)ゞ パタリッ
やれやれ、ご隠居のワカラン人に、放送室へお付き合だ」
校長「何を〜ッ」 (ノ^^ )ノ(ノ^^ )ノ
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2015年10月07日
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