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妖怪小僧伝、痛快爆笑流、12月の鬼退治・・(ノ^^)ノ(ノ^^)ノ実話 その2
12月の銭湯の番台にて、
前記事の「その1」の翌年に、もう一軒の銭湯の番台に座ってました。
夕食の時間は、どこの家庭でも、一家団欒のひと時ですが、
銭湯の場合には、家族経営だと誰かが、番台に座る必要から、
夕食の時間は、大国柱が欠けてしまう悩みを抱えていて
それを知ってたので、私が番台に座って、小使い稼ぎしてたのです。
そこへ、私に倒された若頭の手下達二人と、ムショ帰りの客人ヤクザとが
入りにやってきました。
若頭の手下達二人は、おとなしくちゃんと入浴料を支払ったのですが、
ムショ帰りは
「おらぁ、ムショ帰りだ、顔パスだ」
私、「ちょい待て、きちんと払いな。」
ムショ帰り
「なんだと、その口の利き方は、おらぁ、ヤクザだ、カギだからと
容赦しねぇぞ!!」
私、「やるなら、表に出な、相手してやるから!!」
と番台を飛び出るしぐさに入った瞬間に、
若頭の手下達二人が、飛び掛りました。
でも、飛び掛られたのは、ムショ帰りのほうでした。
若頭の手下達二人
「客人、ヤメロ、ヤメねぇか。」
ムショ帰り
「何すんで、このクソガキ1人に、何でおめぇらまで、俺を羽交い絞めに
しやがるんだ。」
若頭の手下達二人
「いい加減で頭冷せ、このガキは、タダもんじゃねぇ。
俺達が、束になっても歯が立たねぇ、親分は二度倒されてるんだ。
若頭の兄ぃも、親分の仇を討とうとして、あっさりヤラレちまったんだから
おめぇが、幾ら戦っても、歯が立つ相手じゃねぇ!!」
私、「それに、風呂も入れねぇうちに、ムショへ、トンボ帰りしてもいいのかよ。
刑務所の中で、笑いものにされちまうぜ!!」
「せめてちゃんと払って、入浴してからにしな」
・・こうして、きちんと支払わせて、ムショ帰りが、脱衣所へ向かおうとした時に
私、「ちょいまち、もう一度、用がある。」(笑)
ムショ帰り「へい、まだ用がありやすか。」
私、「髭剃りと石鹸を、持ってきな。それで不精ヒゲを剃れば、
もうちょっといい男になれるぞ!!」
番台を挟んで、女衆が、一斉に、男湯を覗き込んだ。
最年長のお千代婆さんが
「何、いい男だと、このアタシでどうかい。」と、男湯の暖簾を上げて顔をのぞき込んだ。
ムショ帰り
「バ、ババアか、ご冗談で、・・ご遠慮致しやす。俺のお袋よりも年上のババアじゃ、
いくらなんでも、お袋に顔向けできねぇ、あっしにも、選ぶ権利がござんす。」
お千代婆さん
「なに好き勝手言ってやがるんで、あたしゃ、こう見えても、若いときは
吉原芸者で、お千代姉さんとして、知らない者は居無いほど、
評判の売れっ子芸者だったんだから、毎日、男は腐るほど群がって来たもんさ・・」
ムショ帰り
「そりゃ昔の話だ、今は今だ・・八十近い婆さんを、相手じゃ、俺の名折れだ。」
「俺は、どうして、ガキと、ババアにしか縁がねぇんだろ!!」
若頭の手下
「そりゃ、お前の歳格好は、戦前なら、それでも通るけどよ、今は戦後だぜ。
きちんとヒゲを剃って、スーツ着て、ネクタイ締めて、頭の髪も整えての時代だぜ。」
「言葉遣いも、昔のまんまじゃ・・時代遅れで、女にモテる訳がねぇ。」
ムショ帰り
「変れば変っちまったもんだなぁ・・、俺は浦島太郎の世間知らずの
白髪の不精ヒゲってことか」
若頭の手下
「若けぇ女からみれば、そう見えちまうなぁ、ヒゲをちゃんと剃って、着てる服も履物も
上から下まで変えてみな、その上で俺達が、言葉使いや、モテる秘訣まで一から
教えてやるから、とにかく、風呂へ入って、さっぱり垢を落とすことが先決だ」
ムショ帰り
「じゃ、そうすんか、俺も浦島太郎じゃ困るから、宜しくたのんます。」
私、「出て来る顔が、楽しみだ、待ってるぜ!!」
・・これで、ほどなくして、男湯から、鼻歌まで聞こえてきた〜♪
1時間ほどして、ご機嫌な顔して、ヒゲを剃ったムショ帰りが出てきたので
私、「見違えるほどの、言い男に若返ったじゃん!!」
ムショ帰り
「そんなに、若く見えるんか。」
私、「50歳過ぎのヒゲジジイに見えてたけど、どう見ても40代じゃん。」
ムショ帰り
「何だと、俺は50歳過ぎに見られてたのかよ、どうりで若けぇ女にモテねぇ訳だ」
若頭の手下
「そりゃ、ムショに入っちまうとよ、一気に身も心も、老けちまうってことさ。」
「これからの時代は、そんなんじゃ、稼ぎの仕事だって回って来やしねぇ!!」
「きちんと、お天道様の下で、スーツ着て、まともに見える姿じゃないと、
良い仕事は来ねぇ時代に変ったんだ。」
「昔のやり方は、もう通らねぇのさ。ヤクザの服装は、シャバではご法度だ」
「これからの時代は足を洗ってねぇと、堂々と飯が食えなくなるってことよ!!」
「おメェも、いい年なんだから、いつまでも下っ端の姿じゃ、
若い衆からも足元を見られちまうよ。」
「これからはビジネスの時代だ。信用の着け方、取引の仕方も
世間通用する技量を身に着けないと、世渡りに遅れてしまい、
半端者以下の、みじめな人生しか歩めなくなっちまうだけだ!!」
「俺達が、新しい時代の行き方を教えてやるから、
この先の貸衣装で、その服装を改めて、服装を整えてから
料亭で、いろいろと新しい知識を教えてやろう。」
ムショ帰り
「よし、俺も若返ったところで、一から学び直そう。宜しく頼んます。」
私、「ヤクザも変れば、変るもんだねぇ、身も心も老けちまうようにならねぇよう、
心を入れ替えたほうが、おっ母さんも喜ぶよ!!」
女湯のお千代婆さんも、上って来て
「アタシも、若返れないかねぇ、そしたら、もっと別の人生が歩めて
また良い恋も出来るかも知れない。
女から恋を取ったら、魂が抜けた人形でしかないからね〜。」
「あたしゃ、執念でも生まれ変わって来て、恋を実らせる人生をあゆむのさ〜♪
それが女たる者の、永遠の悲願だからねぇ〜♪」
ムショ帰り
「す、すげぇ執念だ、あの歳で、女は怖ぇ〜、俺のお袋もその執念だったのか・・
出来の悪い息子は、お袋を困らせてばっかりだったんだ〜、この親不孝者メ〜!!
ナンマイダ、ナンマイダ!! おっ母さん、あの世できっと成仏してくれ!!」
私、「さぁ、暗い顔しないで、お天道様を拝んで、人生の未来の扉を開けなよ!!
オイラも番台の交代の時間だから、これで今日は、お終いだ!!」゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
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