妖怪予知ダス高校編

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ブルートレインの衝突脱線危機一髪を、回避させた思い出♪


前頁その1は、危機一髪を回避するまで、その2は、大爆笑の巻


その2、大爆笑の巻

校長「口が減らぬ奴らめ、表彰状を集めるのがワシの趣味だから、
ワシが代表して貰っとくが、お前たちは、まだまだ修行が足りん、
こき使ってやるから、これからも覚悟しとけ!!」
傍にやって来た駅長も、思わず、苦笑!!

親友「何で、俺まで、とばっちり食うんだ、校長も口が悪い
これだけタダ働きしても、水だけかよ、こんな学校来るんじゃなかった!!」

女子生徒「あんたたち、こんなところで、油売ってていいの、
もう次の上り電車は、ホームに差し掛かって来てるわよ。
あんたたち、自分のカバンは、向こうのホームに置いて来たままでしょ。
アタシたちは校長と一緒に今度の電車でお先に帰るけど、
次の電車までは、50分もあるわよ!!」

私と男子達「あーっいけねぇ、急いで取りに行かなきゃ!!」

全員で、隣りのホームへ駆け込んだときは、
既に上り電車のドアは閉まって、女子生徒たちと校長は
手を振って、バイバイのしぐさ!!で、電車ごと遠ざかって行きました。

男子達「チクショー、今日は、なんてついてねぇ日だ、
さんざんな日じゃねえか!!」
「腹が鳴って、腹ペコで死にそうだ!! 寒い北風の中で、
50分間も、次の電車まで待つのかよ。」

保線区長がやって来て
「おい、表彰するから、氏名、年齢を独りずつ教えてくれ。」
生徒達「そんなこと、どうでもいいから、昼飯おごってくれ!!」
保線区長「バカモン、ワシらは戦中世代だ、
ホーム横に湧き水がある、それで我慢せい」
「表彰状は、校長以下、生徒諸君にして、
学校長に届けておく、ワシも戦友同期じゃ!!」

生徒達「あーあ、あの世代は、みんなああなのか、
俺のオヤジも薄情なのは、あの世代だからか!!」

(我々の世代は、誕生日祝い、プレゼントなんて贅沢は
一切無いのが普通。受験、進学の手続きと費用の工面は、
全て自分達でバイトしてでもやるのが当たり前でした。
恵まれた過保護の私立校との、大きな違いでした。)

私「おいどうする、このまま50分間、ここに居てもしょうがねぇだろう!!」
親友、ホーム上にくたばって、横になった姿勢で
 「おーい奇蹟だ、あれを観ろ、中華の看板だ。」
この時代の茅ヶ崎駅前に、まだ平屋ばかりの時代で、食べ物屋もあまり無く
通勤客も主婦たちも、皆自宅の手料理で済ます時代だったので、駅や駅前で
食べ歩く習慣になって無かった時代でした。
そこにやっと、鉄筋の雑居ビルが建てられ始めた一号店でした。

私「何を血迷ってるんだ、工事中のまんまのビルじゃねぇか、
 まだ開店してねぇぞ!!」
他の親友
  「いや、俺のおっ母、あそこの新装オープンのチラシ観てたぞ。」
私「そんなこと言ったって、2階も、3階も工事中で、
 作業員だらけじゃねぇか。」
別の親友
 「ともかく、駅の外へ出て、覗いて見るべぇ、
 最上階だけ完成してるかもしんねぇぞ、
 でなきゃ、あの新装オープンの看板は出さねぇだろ!!」

こうして、ともかく駅の外へ出て、近場の工事中のビルを覗いて見た。
工事中ビルの入り口に花輪が立ってて、店長も立ってたので、
声を掛けました。

私「ここの店長さんですか、新装オープンのチラシが入ってたんで
 覗きに来たんですが、まだ工事中のようですね・・」

店長「実はなぁ、うちの本部の社長が、ここの市長から頼まれて、
  市制記念日に新装オープンのチラシを入れちまったんだ。
  見ての通り、現場はまた未完成のままだってぇのによ!!」(笑)
 「店長の俺の立場がありゃしねぇ、お客さん達に、
  どんどん来られちまってよ、手ぶらで返す訳には
  申し訳が立たねぇってんで、苦肉の策で、
  野菜の掴み取りを、無料サービスして、
  それで勘弁してもらってるんだ。(爆)
  あんた達も、そこのビニール袋で、
  好きな野菜を持って返っていいぞ。
  遠慮せんで、泥つきの新鮮な長ネギとニンジン、
  白菜を持って行きなよ。」\(^^)/

親友「そりゃ、食い物なら腹減ってゴロゴロ鳴ってるから、
  ノドから手が出るほど欲しいけど、泥つきじゃあ、食えねぇ。
  最上階の中華は、開店してるんですか。
  せめて、洗い場だけでも貸してもらえれば、このネギや白菜は、
 かじれるんですけど・・」┌(。Д。)┐ あはは♪

店長「最上階は、テナントだから、どの程度出来てるのかは知らんが、
 ともなく、中は工事中だけど、エレベーターは完成してるので、
 覗くだけ覗いて、見てってくれや!!」

生徒達「それじゃ、生野菜を戴きついでに、覗かせて戴きます。
 おい、中に入ってみようぜ!!」

親友の一人
 「俺の動物的本能では、絶対に中華店はオープンしてるって!!」
別の親友「お前のカンは、食い意地ばかりでアテにならねぇ、
  工事中のビルだから、作業用のモップも洗わにゃならねぇから、
 水道だけは使える筈だ、そこで野菜の丸かじりで我慢するべェ!!」
 (/^^)/(/^^)/
 ・・と会話しながら、
 エレベーターの位置まで歩いて行き、乗り込んで各階を見物がてら、
 1階ずつ停止させながら、当たり、外れゲームをやり出した。(笑) 
 2階は、婦人売り場で、只今工事中、3階は紳士売り場で、只今工事中、
皆で「やっぱしか」(〜^^ )〜
 4階は、文具・雑貨売り場で、只今、ペンキ塗りたて、立ち入り禁止!!
皆で「ここもかよ〜」((((((o_ _)o 〜☆ 
 5階に到着して、「開店準備中!!」アチャー_| ̄|○ 

別の親友「ほら見ろ、開店してねぇぞ、水道だけ探すっきゃねぇ!!」
親友の一人「いや、俺の動物的カンで、人の気配があるってことだ。」
 「あの〜どなたか、いらっしゃいますでしょうか。もし、宜しければ、
 水道だけでも、お貸し願えますでしょうか。」┌(。Д。)┐♪
 
突然、奥から、美人の姉さんが姿を現して、
 「なーにぃ、あんた達、どこの学校の生徒かと思ったら、
 その帽子の校章は、妹の高校の生徒達じゃないの、
 こんなところで油売ってて、校長に言いつけるわよ。」

親友の一人「いや、けっして怪しいものじゃございやせん。
 それに美人のお姉さまは、ひょっとして、
 我々のクラスの憧れのマドンナの、
 □□さんの、お姉ぇ様じゃあ〜ありませんか!!」(爆)

美人の姉さん「なによ、なんでアタシのことが判ったのよ。」
親友の一人
 「あっしの動物的カンでさぁ、憧れの□□さんにそっくりなんで、
 もしやと思って言ってみたら、やっばり、そうでしたか。
 さっそくお近づきになれて光栄です。」(〜^^ )〜
 「この度は、ちーと訳ありで、この生野菜を下の入り口で
 戴いちゃいまして、泥つきのままじゃ、食べられないので、
 ちょいと、厨房の水道をお借りして、なんとか食べられるように、
 お願いできますでしょうか。」(爆)

美人の姉さん「あんたたち、外食禁止の校則でしょ、
 そんなことしちゃっていいの!!
 アタシまで共犯にされたら困るけど、
 一体、今日はどうして、こういう風の吹き回しになってるのかしら、
 突然、妹のクラスメートが現れちゃって、狐につままれてるみたいだわ」

親友達が、電車衝突の危機一髪回避の話しをしたら
美人の姉さん「それなら私も窓から、ずっと観てたわよ。」
私に向かって、「もしかして、あんたが、○○君!!」
 私「えっ、なんで名前知ってるの!!」(^^;;) 

美人の姉さん「アンタのことなら、アタシの妹も年中、
 学校でのことを話してくれてるわ。
 それに親戚からも、アンタのことは、中華の大恩人だからって、
 良く聞かされているから、アタシからの頼みごとも、
 聞いてくれるのなら、交換条件で、厨房を使うのOKよ。」

 私「どんな頼みごとですか。」
美人の姉さん
 「今、調理師免許の取得を目指して、調理学校へ通ってるんだけど、
 イマイチ、アタシの中華の味が、大勢のお客さんに
 受け入れてもらえるのか、心配なのよ。
 ここのお店は、アタシが腕を任されることになってるけど、
 まだ実習生だから、自信が無いのよ。
 あんたなら、親戚の横浜中華を、立て直した腕だから、
 その秘訣をアタシに教えて欲しいのよ。」

私「それなら、お安い御用です。(ノ^^ )ノ(ノ^^ )ノ
 それなら厨房で、実際に実演でということで、
 本日の使用を許可願えますか。」
美人の姉さん「うん、いいわよ。」

親友たち「ヤッター、これで食えるぞ!!」
 「俺たちにも、その秘伝を教えてくれ、
 そしたら俺は、この店に就職して一生懸命に働くから、
 お姉さま、妹の○○さんとの永久就職目指して、
 尽くさせて戴きます。」(* ̄∇ ̄)ノAHAHA

私「抜け目ない野郎だ(爆)、食いモンと両手に花かよ。
 まぁいいだろう。
 新装オープンまで、秘伝を実演しながら教えるから、
 皆で盛り立てようぜ!!」
 
これで、厨房が使えるようになり、
生野菜の食材の泥を、洗い落とすところから、
親友たちに教えてる間に、妹の□□さんへ電話を入れて、
ここに来てもらった。

それで翌日からのことも、打ち合わせて、
部活マネジャーの女子達も呼んで
妹の○○さんと手分けして、交代で、
男子達はゴミ捨ての清掃担当まで
受け持つことに決まり、毎日交代で部活帰りに、
実習ラーメンを労働対価の学割料金で、
ありつけるようにしながら、
メニューのレパートリーを増やして、
新装オープンに漕ぎ着け行ったのです。

新装オープンから10日ほどして、学校長宛てに、
駅長と保線区長からの表彰状と感謝状が届いて
校長から校内放送で、仲間達が呼び集められたので、
校長室へ仲間達とで入りました。

校長「お前ら、毎日、ラーメン食いに立ち寄ってるそうだな!!」
私「えっ、なんで、バレたんだろう!!」ゞ(_。_)ゞ パタリッ

校長「バカモン、駅前でうろちょろしてりゃ、
 駅員達からの通報やら、市民からの通報で
 全部、筒抜けになっとるわい。」

私「また、まな板の鯉かよ〜!!」
生徒一同も、ガックリ〜
校長「まぁ、今日は、表彰状と感謝状も届いたことだし、
 ワシも腹が減っとるでな、
 戦友同期の駅長と保線区長を招いて、
 懇談会を兼ねての会食会を開きたいので
 ワシの驕りで、お前らのラーメンを食う事にするから、
 そこへ案内せい!!」(爆)

生徒の仲間達「さすがー、そうこなくっちゃ!!
 さっそく部活マネジャー達にも知らせて
 今日は堂々と大盛りラーメンを食うべぇ!!」
 ヘ(^^ヘ)(/^^)/ヘ(^^ヘ)(/^^)/

その日の放課後、新装開店の中華店内で、
校長と駅長と保線区長を招いて
花形の女子達が、校長と駅長と保線区長の間に着席して
両手に花を添える格好で、
男子の野郎達だけ、寂しい別テーブルに集りました。(爆)

男子達の会話
 「将校と二等兵の違いは、こうも華やかさが違うものか!!」
 「俺達は、雑巾掛けの世代だから、花より自炊で我慢だな・・」
 「味より量だな、年寄りには花で、量は要らねぇだろうから、
 ギョーザの大盛りと、チャーシューのデカイのは
 俺達で食いまくろう。」\(^^)/

校長「おいっ、ギョーザの大盛りはワシらも、しっかり食うぞ!!」
男子生徒一同、ガクッ・・((((((o_ _)o 〜☆

・・以来、お堅い校則なんて、どこ吹く風で、
ほとんど毎日、校長を交えて、
生徒達の自炊ラーメンやチャーハンを食うのが、日課でした。

朝の通学は、校長や講師の家庭科講師のおばちゃんとで、
タクシー相乗り通学をして、
帰りは、校長や家庭科講師のおばちゃんと女子達も交えて、
自炊ラーメン食ってから、
帰路に着くのが日課になったのが、高校時代の実態でした。

なんつう、ずうずうしい高校生だったことか・・(爆)
でも、こうやって、学力低下の落ちこぼれ組達を、
脱落させずに、和気あいあいで、単調な高校生活を、
大爆笑させながら、乗り切らせていくのが、
校長と私に共通した、狙いだったのです。

         (ノ^^ )ノ(ノ^^ )ノ
ブルートレインの衝突脱線危機一髪を、回避させた思い出♪

その1は、危機一髪を回避するまで、その2は、大爆笑の巻

その1

1965年10月1日金曜日(昭和40年) 高2の時の思い出
10月1日 - 市制18周年記念日茅ヶ崎市(1947年(昭和22年))で、
午前中の1時間目で自由下校だった。

この日は、市制記念日で午前中の1時間目だけ授業という、
風変わりな授業のまま、肌寒い1日であった。
新設校で、学校にまだ学食施設すら無かったので、
腹減ったままじゃ部活は無理だと、そのまま帰路を選択してた時代でした。

学校帰りに駅のホームで、電車の到着まで、少し時間が有ったので、
日当たりの悪い東海道線のホームでは無く、日当たりの良いローカル線の
相模線ホームで、数人の運動部仲間とで立ち話をしていた最中の出来事でした。

目と鼻の先で、保線工達が、戦中の無事故を担ってきたベテラン世代が、
定年退職を迎えて、戦後世代の新米達へ引き継ぎ式をやってました。
私はそれを駅のホームで横目で眺めながら、
運動部の仲間達とで談笑してました。

突発事態が発生したのは、その引継ぎ式が終了し、戦後世代の保線工達が、
貨物列車の行き先別の、切り離し作業の配置に着いた瞬間からでした。

私は「あれ、いつもと違う配置に着いたので、大丈夫かな・・」と観てた瞬間に、
機関車の運転士が、貨物列車を後ろへバックさせた瞬間に、
ドシーンと大音響を発して、後ろ三両を切り離す勢いが強すぎて、
機関車の後部に連列されて来た、行き先が異なるディーゼル機関車と貨車2両が、
目的外の、東海道線の旅客専用の上り線の線路に、間違って入り込みました。

寝台特急のブルートレインが、既に駅に向かって接近して来ている線路へ
誤って、かなりのスピードで逆走して、正面衝突が避けられない状態で、
侵入して行ったのです。
 当然、そのままでは、正面衝突の大事故が確実でした。
この時代は、まだATS自動列車停止装置は設置されてない区間だったのです。

私は反射的に「大事故発生だ、みんな協力してくれ」っと叫んで、
線路上へ飛び出して、全速力で追いかけました。

私の俊足だから、ディーゼル機関車には、直ぐ追い着いて、
ブレーキーを掛けて静止させたものの、なんと貨車2両は、
新米の保線工達のミスで連結されていず、
そのままブルートレインに向かって、突き進んで行ったのです。

このとき、運良く、走っていく方向の東海道線のホームの端に、
仲間の生徒一人が立ってて
異変に気付いて、その貨車に飛び乗ってくれたものの
 「おーい、どうやって止めるんだ、教えてくれ!!」
私は走りながら、「サイドブレーキーを手前に引けば止まるぞ!!」と叫んで、
追いかけました。
友達はその通りに、サイドブレーキを引いたものの、直ぐには止まらないのが
摩擦抵抗が小さい、電車の線路の宿命でした。
30Mほど更に走って、やっと止まりました。

イメージ 1

しかし、既にブルートレインは、100M以内に急接近しており、
友達は、必死で止まれを合図したものの、間に合う訳が無かったのです。

私は、奥の手しかないと即断して、
「制止しなくでいい、後は任しておけ、それよりも、保専工達に向かって、
切り換えポイントの配置に着くよう、保線工達に合図してくれ。」と叫びながら、
ブルートレインに向かって、ブレーキを掛けずに、そのまま突っ込んで来てOKの
「ニュートラルで前進OK」を、両手で合図しました。

普通の常識なら、ブルートレインは、汽笛を鳴らし続けて、
急停車の非常ブレーキ操作になりますが、急ブレーキで間に合う距離では無く、
しかも乗客多数が将棋倒しになり、その状態で貨車と衝突してしまう状況でした。

だけど私は、運転士とも顔見知りだった為に、私の合図の指示に従って、
急ブレーキを使わずに、そのまま時速80キロで、
線路内に立ってる、私に向かって突っ込んで来てくれました。

ある意味、余計に無茶苦茶・・!!(爆)
この運転士は、地元の機関区(大船〜小田原間担当の運転士)担当であった為に
私とは10年前からの顔見知りで、駅長達、保線工達、運転士、車掌達に
良く知られた、事故防止の離れ技をやれることを知られてた為でした。

だから、線路内に立ってる私と、後ろの貨車2両に向かって、
時速80キロのままブレーキ無しで、突進して来てくれました。

私は2.5mの至近距離まで、轢かれて死んでしまう筈の線路内に
立ったまま、ブルートレインの電気機関車がギリギリに
接近した来たタイミングで、
両足でジャンプして、体を宙に浮かせながら、ブルートレインの
電気機関車の前面に両足をタッチさせ、
空中で上半身をひねりながら、前方の貨車の後部の左右の取っ手を、
瞬時に両手で掴んで、自分が線路に落ちないように、
貨車を引き付けながら、体全体をへの字に、
乗馬旗手のように折り曲げる姿勢に入りました。

イメージ 3
イメージ 2

左図の姿勢だと電気機関車よりも、貨車が軽い為に、ワタの体重の分だけ
加速度が生じて、前方に進んでしまい、足先に引っ掛けるところが無いので
そのまま下にずり落ちて、電気機関車に轢かれてしまうので、貨車の取っ手を
掴んで引張る形にして、体をへの字の乗馬選手の如くにしたまま、
走行を保ち続け無くてはならず、かなりの腹筋と前方が全く見えないので
カンだけで、危機一髪を乗り切るしか無かったのです。
失敗したら、乗客の多くを死傷させかねない瀬戸際でした。

電気機関車と貨車2両の間に、自分の体でクッション役を果たして、
衝突を回避させながら、貨車二両を自分の側に引き寄せつつ、
電気機関車の走行スピードで、貨車2両を前方へ押し出す体制に入った
のです。

そして。私の体が線路内にずり落ちないようにして、
そのまま、駅のホームに進入して行きました。
そして、問題の切り換えポイントに向かって、爆走して行ったのです。

この時、冷や汗ものだったのは、貨車によって、全く前方が見えないことでした。
ブルートレインの運停士も、同様に前方が見えず、カンピューター頼みでした。

だから貨車2両が誤って侵入して来た、切り換えポイントの元の線路へ
正常に戻せるのか・・
私の体が屈伸を保ってる約1.3メートルの狭い幅で、保線工達が正確に、
一瞬に切り換えポイントを操作できるのか。

貨車二両は、元の引き込み線へ、ブルートレインは上りの線路を直進へ
僅か0.1秒間で、ポイントを切り替え無いと、大事故発生は確実でした。

そして、ポイント切り替えに成功しても、
そこへ爆進してくる、下り50両の特急貨物列車と
正面衝突する、大惨事まで秒読み危機が重なっていました。

ある意味、無茶苦茶にシンドイ、生と死の境目に居る、
冷や汗モノの状態でした。

次の瞬間に貨車2両が、元のレールに入ったのを、体感振動で感じて
「いまだ」と叫んで、貨車を全力で左前方の切り換え線路に向かって
力いっぱい押し出しながら、その反動を使って、反対方向の右側の
駅ホーム上へ、鉄柱と野次馬の女子生徒達と学校長が居並ぶ姿を
瞬時に「校長、邪魔だ!!」(爆)と叫びながら、ぶつからないよう、
空中で体をひねりながら、ホームに滑り込み、スケートの回転スピンで
尻もち着かずに、無事に静止しました。

次の瞬間に、ブルートレインの電気機関車の運手士は、
笛を4回連続×2回繰り返して、無事成功、感謝するを合図してくれました。
保線工と親友達の協力で、間一髪のチャンスしかない、
レールポイントの、手動切り換えに成功した劇的一瞬でした。

私は即座に腕時計で、ブルートレインのロスタイムを読み取りながら、
ブルートレイン最後部の、車掌に向かって、
「ロスタイム7秒遅れ、この先の直線コースで取り戻してください」を
告げました。
車掌も「了解!!」を答礼してくれて、目の前を無事通過して行きました。

これだけの大事故寸前のアクシデント発生だと、
通常は、30分以上、走行ダイヤは乱れるし、脱線事故になれば
丸一日、運休ストップしてしまう、大事故になるところを
ブルートレインの定時走行、時速90キロ走行区間を、
80キロに減速させたロスタイムが、7秒だけで済んだのも、
映画のスタントマン達でも、絶対にマネが出来ない、危険過ぎる離れ業を
ぶっつけ本番で、やり遂げてしまった成果でした。

このとき、ブルートレインの最後尾の車両が展望デッキ車両であった為に、
幼稚園児の男の子が乗ってて、母親と二人して、満面笑みで
手を振ってくれてたので、
私も、学校長も、線路上にいた保線工達も、親友達も、
全員で大きな手を振って、女子生徒たちも拍手で返してくれて
男の子とその家族は、大喜びでした。

大事故が起きなくて、本当に良かったと報われた、最高の笑顔に出会えた
一瞬でした。

しかし次の瞬間に、下りの特急貨物も警笛を鳴らして、
爆走して通過して行ったときは、背筋がぞーーっとしました。
同時に、下りの東海道の湘南電車もホームに到着して、
乗客たちが、何事もなかったように、何も知らずに降車して行った姿に、
肝を冷しながら、肩の荷が、どっさり下りた感じでした。

私は、傍に来ていた校長と駅長に向かって、
 「校長、昼職前だから腹ペコで、お腹が鳴ってるから、
表彰状よりは、昼飯をおごってくれ!!」 ゚+。:.゚ヽ(*´∀`)ノ゚.:。+゚
親友たちも、線路下が上って来て
 「校長、怖ぇ〜、間一髪で大事故だ、こんな怖ェ〜思いしたのは、
生まれて初めてだ、でも、みんな無事で済んだんだから、
せめて、食い物ぐらいは腹ペコだから、おごってください。!!」

校長「何を言うか!! ワシは元軍人将校じゃ、戦地じゃ、
生死の紙一重の状況は、毎日じゃった。
このぐらいで、腹減ってどうする、それに○○お前にしてみたら、
このぐらいの芸当は朝飯前だろが!!」

私「そりゃそうだけど、腹の虫がさっきから鳴りっぱなしだよ。」 (爆)
校長「ならば、そこの湧き水がある、戦中は、美味しい水が飲めれば、
最高のごちそうじゃった。
飯は、2〜3日食わんでも死なないが、水が無ければ人間はもたん、
それを学ぶ良い機会だ。有り難く、水を好きなだけ飲め!!」

私「こんな肌寒い陽気に、水を好きなだけ飲め・・だとは、
 ご褒美は、下痢ばっかり!!」

ヘ(^^ヘ)ヘ(^^ヘ)(ヘ^^)ヘ(ヘ^^)ヘ 裏飯屋〜♪
爆笑の巻、その2に続く
爆笑、予知ダス高校入学思い出〜♪
(野口宇宙飛行士を輩出した高校である)

1962年(昭和37年) 中2の夏休みが始まって、7月末になったころ、
口うるさいご隠居がやって来た。
ご隠居とは、石原元都知事を世に送り出した、湘南学区で
随一の大学受験の進学校にした教育界で知られた、うるさ方の堅物校長でした。

でも、私のほうは、小5で知り合ったときから、口やかましい、
迷惑なご隠居と呼んでたので、そんな肩書きなど、全く無視してました。  

それが、中2の夏休みが始まって、7月末になったころ、突然予告なく
口うるさいご隠居がやって来て

ご隠居「ちょとワシに付き合え」
私「えっ、何の用事!!」
ご隠居「ワシが創る、新設高校の下見じゃ、付き合え!!」
私「それって、どうせ、どっかのタチの達悪い不動産屋に、儲かりますからと
 美味しい口車に乗せられて、二つ返事で手を染めて、尻に火が付いた
 ケースじゃない。顔色に、そう書いてあるよ!!」

ご隠居「そんなことは無い、全く心配要らんから、付いて参れ!!」
私「あやしいなぁー、こういう時にこそ、一番危なっかしいのさ。」
 「その性格じゃ、騙され易くて、観ちゃいられないから、
 付いていって、チェックしてやるよ!!」(ノ^^)ノ

こうして、その場で2人で、旧国鉄時代の東海道に飛び乗って、
藤沢駅から、2つ目の茅ヶ崎駅に降り立ち、
駅前から、校長のポケットマネーで、タクシーに同乗して、
住宅街を通り越して、日本鋼管の工場がある横を通り抜けて、
そこから先は、あたり一面に、田んぼが広がる相模平野の
小高い丘陵地帯に向かって走って行きました。
そして、丘陵台地に到着したら、
目の前に、もう学校建設が始まってたのです。
  
校長がタクシー代を支払ってる間に、
 私は、さっさと車から降りて、景色を眺めて、
 「あーあ、やっぱり、悪い予感は当たりだ〜!!」

校長「何を寝言いうのか、西を観ろ、富士山と丹沢山系、
 そして右に大山と武蔵丘陵までが、一望じゃろうが・・!!
 空気も新鮮で絶景そのものじゃ!!
 生徒達が学ぶ環境として、こんな素晴らしい環境は
 そうザラにはない!!」
 「そうは思わんか!!」

私「これだから教育者は、理想は高いけど、目が節穴だらけで
 ダメなんだよ、最悪の地だってば!!」┌(。Д。)┐ あはは♪

校長「お前、どうして、悲観的な事ばかり言うのだ、根拠を言え!!」
私「今、タクシーで来たけどさ、肝心な生徒達は、
 どうやってここに通ってくるのさ!!
 まさか茅ヶ崎駅から、こんな長距離を、生徒全員に
 タクシー通学をやらせる気かさ!!」

校長「何を言うか、あそこを観ろ、ちゃんと電車が走っておるだろ、
  あれで通わせるんじゃ、分ったか!!」

私「そりゃ無理ってもんだ、絶対に出来ない。
 あの電車は、一両編成の相模線だよ!!
 しかも(当時)架線が無いから、戦前から電化されたないままの
 ローカル線の単線運転だよ!!」
 「朝の通勤時間帯と、通学時間帯は重なってるので、
 あれは日本鋼管へ通勤する人達で既に、定員一杯の満杯状態
 なんだから、どうやって、大勢の生徒達を乗せられるのさ!!」

私「しかも、一両で走れるディーゼル気動車の奴だよ。」
 「キハ10型だから、定員は何名までか、知ってるのかさ。」
校長「いや、そこまでは確認しておらんけど・・」
私「気動車はディーゼルで走るんで、暈張る分だけ定員が少ないので
 82名乗れば満席になっちゃうし、200%乗車でも160名までしか
 乗れない上に、重量制限があって、200%以上乗せると
 重量オーバーで、ディーゼルまで稼動停止して、
 走れなくなっちゃう代物なのさ!!」

私「新設校の受け入れ定員は、何名の予定なのさ」
校長「300名じゃ」
私「どう考えても完全に無理じゃん!!
 日本鋼管の通勤客で、満杯のところへ
 入学早々から、生徒達が学校に通えず、
 路頭に迷う新設校を創っちゃったんだ〜!!(ノ^^)ノ」

校長「心配するな、車両を連結させれば良いだけの話じゃないか!!」
私「残念でした〜それが出来無いのが、
 戦前からのローカル線の宿命なのです!!」

校長「どうしてじゃ」
私「おいらは、電鉄会社の駅長の息子も兼ねてるから、
 単線運転のことは知ってるから言うけどさぁ!!
 あと一両を連結するには、まずホームの延長工事が伴うし、
 信号の位置も置き換えないとダメだし、
 全線に渡ってそれをやらないと、単線運転だから、
 特定の区間だけ地元の要望に偏ったら、
 エコ贔屓になるので、国の上の方の承認審査まで
 手続きが、必要になっちゃって
 最低でも3年以上経てしまうことになるさ。
 だから、1年やそこらでは、簡単には出来無いことになってます。」

私「それに受験の日と、入学式の日にまで、
 父兄達が付き添いで来ることになったら、
 300名の生徒数の倍の混雑になるから、
 一両ばかり増設が間に合ったところで焼け石に水だし、
 通勤と通学がかち合う、ラッシュ地獄のスシ詰め通学じゃあ、
 こんな学校に通わせられないって、
 女子生徒達の親からは、苦情殺到だよ!!
 その翌年からは悪評判で、生徒達の定員割れは
 必至になっちゃうよ!!」

校長「そりゃ困る、お前のいうことが本当か、
 ワシは茅ヶ崎駅の駅長とは同期の戦友だから
 さっそく、これから尋ねることにするぞ!!」

・・こうして待たせておいた、タクシーに再度乗って、帰路に茅ヶ崎駅で
 駅長と会見して貰いました。
やはり、私の指摘通りだったのです。(/^^)/(/^^)/

校長「参った、三年先じゃないと、一両すらも増やせんとは、
 生徒達と父兄達に申し訳が立たん!!」
私「定員数を変更できないの!!」
校長「県の上の方と、学区内の中学には、全て印刷して、
 パンフレットで郵送済みじゃ、
 今更に変更じゃ、中学の進路指導にも、悪い影響が出てしまう。」

校長「お前、なんとか知恵を貸せ!!こういう時の為に、
 見込んで連れて来たんじゃから!!」
私「あ〜ぁ、やっぱし、手の掛かるご隠居だ・・
 悪徳不動産屋の口車に乗せられて
 売れない僻地の土地を、見晴らしが良いからと、
 買わされたんだよ!!」
 「生徒が学校に通えない、新設校だなんて、
 そりゃ、全国一の悪評判は高まるってぱ〜!!」
 「最悪の超有名校の誕生は間違いなしだ!!」(〜^^)〜

私「しゃーない、知恵なら貸すけど、
 一緒につき合わされての、入学だけは御免だよ。
 この先、つき合わされたら、
 毎年、尻拭いの専門屋にされそうだし、
 こっちの気が休まらねぇ〜、
 中学浪人したほうがずっと気が楽だ!!」

こう愚痴を言いながら、再度、工事中の新設校の現場に、
2人して舞い戻りました。

私「こういう時の為にと、持参してきた双眼鏡があるから、
 これで西隣りの駅が見えるから覗いて観てよ。」
 「おいらの視力は、野猿の群れで鍛えるから
 2.5はあるので、双眼鏡無しでも良く見えるから
 あそこに、蒸気機関車が停めてあるでしょ。
 デコイチのD51型の蒸気機関車でローカル線専用の
 為にスピードは出ないけど、
 馬力の方は、まだ現役で十分走れる奴なので、
 今では、朝と夕方の新聞配達と
 燃料の運搬用のみにしか使ってないから、
 朝一の配達が済んだら、夕方まで時間が空いてしまうのです。」

私「だからそれを交渉して、学校の始業時と行事の日には、
 臨時運転を特定の区間だけで認めて貰うのなら、
 ディーゼル気動車とは違って、
 他の線区に影響させないで済むので、
 このやり方ならば、茅ヶ崎駅の駅長と機関区長とで、
 機関士達との折り合いつけば、臨時運行は
 即、可能になりま〜す。」(ノ^^)ノ

私「それと連結車両については、大船機関区に
 ブルートレインの旧型の客車が保存されてるので、
 そこから学校の始業式や必要な行事の際だけ、
 客車の4両を回して貰い、
 それ以外の平日は3両で、
 ディーゼル車両の導入が可能になるまで、
 それでやりくりできるよう、茅ヶ崎駅の駅長から、
 働きかけて貰ってください。」

私「肝心な駅舎のホームの延長と、信号機の移設は、
 おいらが保線工達と、大工を集めて、
 おいらもノコギリ持参して、きちんと間に合わせるから、
 それでスタートさせてみせよ。」

私「けど、それでも入学式だけは、
 父兄達が晴れ着など着てきて、勢ぞろいするから、
 4両編成にしても、400名までで、600名までだと、
 混雑した車両では、印象が悪くなるから、
 入学式は、午前と午後の部に分けて、2部制としてください。
 バス通学の希望者には、田んぼのあぜ道しか、今は無いけど、
 通学路が整備されて舗装されるまでの間は、
 300M離れた県道に、神奈中バスに始業時間に間に合うように
 運行便の便宜を頼んでください。
 近くの生徒達には、自転車通学の為の、
 駐輪スペースの整備を忘れずに間に合わせてください。」
     
私「でも、それでも・・雨が激しく降ったり、台風の時は、
 田んぼのあぜ道じゃ冠水しちゃって、腰まで浸っちゃうから・・
 最初の1年間は、かなりの日数を、臨時休校するっきゃないよ!!
 冬場には、ここは富士山と丹沢から冠雪の吹き降ろしの、
 厳しい寒風が、まともに押し寄せてくる地だから、
 ドカ雪の降雪地帯になって、冬場も臨時休校ばっかりになるよ!!」

私「その分、別の日に振り替え補習じゃ、中学の時と同じで、
 晴れた日に毎日補習になっちゃうから、冴えネェ〜学校だぁ〜!!
 こんな学校、おいらは絶対に御免だ・・、ご隠居の尻拭いて、
 雪かきにまで借り出された日には、腹減って凍死するよ!!」

私「しかも、見渡す限り、食べ物屋も店屋も無い、
 田んぼばっかりじゃん、
 学校に食堂を設けるように、設計したのかさ!!」

校長「いや、そこまで考えとらんかった!!
 それも対策を練らないといかんな〜」
 「生徒達だけでなく、ワシも教職員達も、
 温かいメシが食えんでな・・!!」

校長「やっぱり、お前を見込んで、連れて来ただけのことはあった、
 ワシ一人じゃ、本当に生徒が通えない学校を創るところじゃった!!」
 「ワシの尻拭い役には欠かせん、
 絶対に捕まえて、来させるから覚悟しとけよ!!」

私「それだけは、勘弁してくれ、絶対逃げるが勝ちだ!!」
こうして、私は、この校長の新設校には、親と喧嘩してでも、
入学手続きをしなかったのです。┌(。Д。)┐ あはは♪

それでも、強引に嵌めての罠で、引張り込まれたのでした。
当然、学食、売店の手配と、掃除と雑用係まで、
尻拭いをやらされるハメになりました。

現在での口コミ評価
 
後に、野口宇宙飛行士を誕生へ、理系ダントツの優秀校へ
その最初の気風と自由闊達さの校風を創った、
型破りの張本人が私でした。
この高校は、この新設校の方針でもあった
東大や京大を目指さない、マスプロ教育の弊害であった
団塊の世代と画一思考の、洗脳教育とは全く異なる
異色の人間を輩出する為の、県立高校であるので
宗教法人に染まる私学とも、全く異なるし、
そういう面では、日本社会のエスカレーター式体質とは
噛み合わない高校で、ガリ勉式でない新設校であった。

そういう点で苦労は絶えず、日本の体質には合わないが
世界をリードする、断トツな異色な人材の育成という点で、
半世紀〜百年先を見据えた、異色な高校であった。

補足平成14年の夏、遺跡が発見されたとあるが、実は高校新設した時から
寒川一宮宮司に伝わる律令時代の郡の役所遺跡であり、良く知られたことであった。
私と後輩とで調査もしてた為・・

西方A遺跡(高座郡衙跡)


予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その8

最終章

赤水温泉のバスターミナルに着いたら、しんがり車両の到着を待っていた職員が血相を変えて
大声で「おーい、到着が遅いので待ってたが、一体、何があったんだ、車両が真っ黒だぞ!!」と駆け寄ってきた。

運転手「噴火だ、噴火にやられたんだ!!」
職員、「噴火だと、良くこんな真っ黒こげで戻ってこれたな〜!! 乗客は無事か!!」
運転手「全員無事生還だ!!」
職員「急いでドアを開けよう!!」と、車両前部の左側に回りこんだ時に
  「おい、後ろのタイヤから火が上ってるぞ、急いで、下りてくれ!!」

私は、反射的に運転台左横の消火器を取って、ドアを開けて、
車両後部のタイヤから、炎と煙が上ってるところへ駆け寄って、
ギリギリまで近づいて、消火液を噴射し続けた。
職員「やけに手際がいいな、あっという間に消えちまった。」

私「学校の地元で、消防団で放水銃担当なので、消すのはお手のものです。」
職員「どうりでか、だったら、発火の原因を教えてくれ、
 今後の参考にしたいので・・」

私「なら、ご説明します。真っ暗な時間なので、懐中電灯はお持ちですか。」
職員「ああ、何時も所持してる。」と言いながら、胸ポケットから、
ペンライトを取り出した。

私「それで、後部のWタイヤの内側を照らして、良く観てください。」
 「今朝、出発するときは、このバスは新型車両の新品だったので、
 タイヤも全て新品でした。」
 「それなのに、今は、バスの大きなタイヤの溝すら磨り減って、
 跡形も無く溶けてますよ。」

職員「ウワッ、本当だ、スゲェーすり減って、黒光りしちゃってる、
 こんなの見たことが無い。」
 「いったい、何が遭ったんだ、話してくれ。」
私「噴火に遭遇して、大量の火山弾の炎ごと、踏み潰して走って来ているので、
 その高熱で、こんなに溶けてしまいながら、無理して走って来たので、
 路面との摩擦で黒光しちゃったのです。」
 「それだけじゃなくて、高熱がタイヤの内側にまで伝わって、
 2本一組の太いWタイヤの間に熱が篭ってしまって、
 消火器で消しても、まだ発火温度を保ってますよ。」
 「試しに、吸ってないタバコが一本ありますでしょうか。」

職員「おお有るとも、これでいいかな!!」
私「お借りします、ちょっとタイヤに触れさせてみますね!!」
 「この通り、タバコに火が着いたでしょ!!」
職員「おおっ、怖、こんな状態でよくも、走ってる間に炎上しなかったなぁ・・」

私「ここまで来る途中、雨が降ったりして、道路に水が溜まってるところが、
 そこら中にあったので、それで、なんとか冷され続けて、
 持ちこたえてくれたんです。」
職員「信じられない、奇跡みたいだな・・!!」

私「だけど、Wタイヤの狭い隙間は、冷え難いので、
 そこだけ余熱がどんどん蓄えられ続けて
 このバスが、ここに到着して、タイヤが回転しなくなった途端に、
 冷却効果が失われて発火点に達して、それで発火したんです。」
 「内部に熱が篭ることによる、ゴムタイヤの炭化発火という現象です。」

職員「なに、炭化発火だと、もっと良く教えてくれ!!」
私「後ろのタイヤの表面を、ホースの水で洗って冷してから、
 もう一度、指で触って観てください。」
職員「よし、ホースの水で冷そう」
・・と、傍の洗車用のホースの水で冷して、指で触り直した。

私「タイヤの表面が溶けてて、すっかり炭化してるのが、お判りになりますか。」
職員「ああ、本当だ、ボロボロに炭化してるぞ!!」
私「ダイヤモンドも炭素の同位体なので、原石を磨けばピカピカになります。
 このタイヤも、炭化して路面との摩擦抵抗で磨かれちゃって、
 ダイヤモンドの微粒子みたいにぴっしり光ってますよ。」
職員「すげぇー、こんなことって初めてお目にかかった。
 普通じゃ、まず起こり得ないことが起きちまったんだ。」

私「火山噴火は、それほどすさまじい、恐ろしい世界です。」
 「ベテランの運転手さんの腕じゃなかったら、ここまでの到着は、
 あり得なかったんだですよ。」

職員「全くだ、新品タイヤが1日で、分厚い溝が全部解けて
 すり減っちまうなんて、普通じゃ走るに走れない危険状態だもんな、
 良くこんな状態でここまで走って来れたことは、神業でしかない。」
私「退職2日前だそうで、それほどの模範教官の腕じゃなきゃ、
 ここまで辿り着けてませんよ。」

職員「ではもう一つ聞きたいか、今後、他の車両が火山噴火に襲われたら、
 どういう構造にしておいたら、こういうことを防げるのか、
 それが解るのなら、ぜひ、教えて欲しい。」
私「後部タイヤは2本一組で、バスの巨体を支えているので、
 それがイザというときに、直ぐに冷せるように、
 水冷式の貯水タンクと簡易スプリンクラーの構造であれば、
 発火温度に至る前に、温度センサーか温度ヒューズで、
 スプリンクラー作動させれば、タイヤ発火させずに、
 上手く走り続けられて、安全圏へ脱出も可能になります。」

職員「ならば、Wタイヤの上部に、貯水タンクを置いて、
 水冷式エンジンならば、その構造が可能になるから、
 そうすれば良いってことだな。」

私「それから、このバスはバス車内に、火山弾で潰れないように
 強化支柱が何本も入れてあります。
 さらに天井部も、通風口確保の為に、二重構造であったのが、
 噴火の岩石が飛んで来ても、なんとか持ちこたえられた理由です。
 これがもし、天井まで見晴らしがいい、ガラス窓やアクリル窓だったら、
 火山噴火では、ひとたまりも無く、やられて助からなくなるでしょう。」

職員「てことは、この時代の強化車体だったから、幸運が重なって、
 助かったってことのなか。」
私「まさに、仰る通りです。文明が進めば、展望列車のような、
 眺めの良さが求められて行くでしょう。
 経済性、採算性が求められれば、余裕の無い
 コスト削減の設計になってしまい、強化支柱すらも外されて
 ペシャンコに潰れる車両が、価格的に普及する時代が来てしまうでしょうね。」

職員「恐ろしい未来だな、我々が生きてる間だけは、
 そんなものは絶対に観たくも無い光景だ。」
私「仰るとおり、同感です。自分はレスキューも担ってるので、
 そんな時代は来て欲しく無いです。」

運転手「おーい、助けてくれ、ハンドルから指が離れなくなっちまってる!!」
私「いま行きまーす。」と、直ぐにバスの中へ駆け込んだ。

運転手「ずっと、ハンドルを握ってたら、指先に感覚が無くなって、
 指が動かないんだ。」
私「指圧マッサージしますので、直に戻ります。」
 「消防でも、ハシゴ車担当の操縦係りは、全身の神経を集中させて
 操作してるので、任務が済んだときは、良く指先がしびれて、
 指を離せ無くなってしまうことが良く起きてます。」

運転手「やはりそうか、プロ意識ってものは、死んでも握り続ける
 ものなのかも知れないな!!」
私「仰る通りだと思います。全神経をその一瞬注いで無いと、
 神業は起こせませんから・・
 でも、運転手さんの神業で、我々生徒は、無事生還できたのですから、
 本当に、感謝しても仕切れないほど、ありがとうございました。」

運転手「いや、あんたが居なかったら、これだけの修羅場は、
 切り抜けられなかったぞ、こっちこそ、礼をいう。」

私「この時代に、このバスを造られた方々の心意気と、
 皆の役割分担あっての、それが皆1つに成れたからこそ、
 こういう奇跡生還ができたんだと思います。」
 「定年退職の大ベテランを見習って、我々高校生もまた、
 コツコツの道を歩んで行きたいと思います。
 本当に、貴重な体験をさせて戴いて、心から御礼を申し上げます。」

生徒A子「アタシの父ちゃんも、タクシーの運転手なんですけど、
 今までは、父の職業をバカにしてましたけど
 全くの誤解でした。こんな凄い、大変な職業だったのですね。
 今日から見直して、帰ったら、素直に謝って、
 親孝行に励みたいと思います。」

運転手「ああそうしてください。父親も、子供に見直されることが、
 一番の励みになるし、生きがいなるから、親孝行してあげてください。」

男子B「俺も、父親と喧嘩ばかりして来たけど、どんな職業にも、
  立派な使命や、役割があるってことがやっと気が付きました。
  これで親の職業を継ぐ気になれました。
  人生の大先輩を見習いたいと思います。
  本当に、無事生還できたことに感謝致します。」
  
こうしてる間に、バスから降りて、赤水のバスターミナル内に立ち寄ってた、
女子生徒二人と職員達が、運転手さんの定年退職を祝う、
退社式の花束を持って来た。

私「生徒全員、バスの外に降りて、整列!!」
生徒全員11名が、運転手さんに、奇跡生還の感謝の言葉を述べながら降車して、
一同に整列。
一番最後に降りて来た、運転手さんを拍手で迎えて、
職員一同の代表のターミナル所長と、女子生徒代表が運転手さんへ花束贈呈。

ターミナル所長が、長年の無事故・安全運転に謝意を述べて、
定年後の模範指導員へ任命された。
生徒全員が拍手する中で、私は、小声で親友男子に
「なんで、女子生徒たちが、最後まで居残って、
この車両に巡り合わせたのか。不思議だったけど
俺たち、噴火で真っ黒な顔したまま、花束贈呈しても、
全然サマにならねぇもんな!!」
親友男子「全くだ、やっぱり、女はスゲェや、野郎どもの顔は、
 山頂の格闘で皆、真っ黒けだってのに、
 女子達の顔は、汚れすらねぇ、何かに護られてるんだろうなぁ!!」

私「生徒一同、人生の大先輩に最敬礼!!」
 「続いて、全員で、感謝の意を込めて、仰げば尊しを、合唱!!」
 生徒全員で、仰げば尊し、わが師の恩。教えの庭にも、はやいくとせ・・

  
私「続いて、我々が宿泊先へ向かう為の、代行バスが到着したので、
   乗り込む前に、蛍の光の一番を合唱して、乗り込んだら、
   二番を合唱してお別れしたいと思います。
 赤水バスターミナルの職員方々にも、
 心よりの感謝を込めて、気持ちよく、皆で、合唱しながら、
 我々生徒一同と、運転手さんの第二の人生の門出としたいと思います。」

 この時、職員達が、お別れの紙テープを持ってきてくれました。
 生徒たちと職員達が、お互いに端々を手に握ったところで
私「では、全員で蛍の光を合唱!!」 歌詞↓

こうして、赤水のバスターミナルでの、劇的な思い出の光景を胸にしつつ
代行バスに生徒達全員11名は乗り込んで、2番を合唱しなから
手を振ってお別れし、代行バスに乗って、再び発車〜♪

代行バスの若い運転手
 「一体、何があったんですか。」
私「阿蘇山で噴火に遭遇して、バスが黒こげに遭いながら、運転手さんの
 冷静沈着な判断と運転で、生徒全員が無事に怪我も無く、
  奇跡生還を果たせたんですよ。
 お礼を言っても限がないくらい、感謝の気持ちでいっぱいなので、
  もう一度、それをお伝え願えますでしょうか。」
代行運転手「ああいいですよ。私も、まだ新入りですけど、
  あの方は、今後も指導教官になられる方なので、
 見習わなきゃならないところだらけなので、沢山教えを請いたいので
快くお伝えしますよ。」
私「是非、宜しくお伝えください。お願いします。」

私は、再びハモニカをポケットから取り出して
赤水温泉の阿蘇白雲山荘ホテル(団体専用指定宿)までの間
ちょっと、リッチな気分に浸れる「80日間世界一周」を奏でた。 (爆)

赤水温泉の阿蘇白雲山荘ホテル

イメージ 1

しかし、そこで待ってたのは、問題の学年主任だった。
代行バスが、やっと到着したら、さっそく「お前ら、どこを道草してた〜」
私「噴火に遭ったと、知ってるのに〜」
学年主任
 「バカモン、つへこべ言わずに、さっさと中へ入って、飯を食え!!
 どんどん冷めちまってる、いつまで待たしてんだ!!」
私「今朝、学年主任は、飯もノドを通らないくらい、死にそうだった癖に、
 もう吠えるだけ元気もりもりなら、何人前か、ずるして食ったなぁ〜
    さっそく、奥さんに、長崎の一件ごと、電話でバラそう!!」

学年主任「おい、それだけは勘弁してくれ〜!!」
生徒の級長Y子「アタシ、お母さんに電話入れるわよ」
(高校のベテラン教員で校長とツーカー)
学年主任「おい頼む、ワシのことは、内緒にしといてくれ・・」

(ノ^^ )ノ(ノ^^ )ノ

予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その7

私「やっと、待望の安全圏まで脱出に成功だ、みんなで、万歳しようぜ!!」
 生徒全員で「おぅ!!ヤッター、バンザーイ、バンザーイ、バンザーイ!!」
 ワ〜イ!\(^^\)(/^^)/ワ〜イ! 

時刻は、もう夕方の4時を回っており、我々のしんがり車両だけが、
黒焦げ車両になりながら、屋根が凹んだまま、これからまだ40分ほど先の
赤水温泉のバスターミナルまで、ヒタ走り続けることになりました。

バスは、本来ならば、我々が熊本から来た時の、南西方向のパノラマラインを走れば
火砕流に巻き込まれずに、赤水温泉への最短ルートであったのかもしれません。

その代わり、若葉マークの男女は制止されずに山頂へ向かい、助からなくなっていたでしょう。
 
バスの運転手さんの判断で、以前に噴石が飛んだ南西方向では無く、
南東方向のパノラマラインを選択したことが、火砕流に遭うものの、
若葉マークの男女の命を、救えた道であったのです。

バスはまだ安全ではなく、この後、日が沈んで、
赤水温泉のバスターミナルに到着して直ぐに
発火の事態に見舞われることになります。

そんなことになろうとは、まだ夢にも思わずに、火の山トンネルを出て、
皆で、奇跡生還を果たしたことで、バンザイをやってました。

黒焦げ車両は、屋根が凹んだまま、タイヤは熱で溶けてすり減り、
速度は出せない状態にだんだん陥って行きながら、
どんどん陽は日没へ向かい、やがて真っ暗になる中を
バスのヘッドライドの明かりだけを頼りにして、
道路事情が出来るだけ良いルートで、
安全策の回り道を選択しながら、時速30から20キロほどで、
45分間以上も費やして、
赤水温泉のバスターミナルを目指して、走り続けることになりました。

それでも私は、運転席の横での仁王立ちから、漸く解放されました。
ほっと一息して、深呼吸ながら、「自分の席はどこだっけ・・」と
意識がやっと我に返ったら、運転席の左側の前列1番目の席が、
皆が私の為に、席を空けててくれたのでした。

そこへやっと、腰掛けることが出来たのです。
私の直ぐ後ろの席に座ってた親友の男子は、噴火以前に、
水前寺公園で出発する前に、昼食弁当を届けてくれた弁当係りでした。

親友って、本当に有り難い存在だと、痛感しながら、
私「お前、長い間、俺の貴重品のバックを預かってくれてて、ありがとう。」
 「お前が居無かったら、俺は貴重品ごと、とっくに行方不明になってたよ」

親友「本当にそうだなぁ、黒焦げでペシャンコになってたかも・・って、
 俺も一緒に噴火に遭遇したんだから、仲良く、あの世逝きじゃねぇか」
運動部の仲間達「俺達もだ・・皆で、仲良く死んでたのかも知れねぇ」
   
この時私は、3度目の火砕流によるペシャンコの恐怖が、まだ色濃く
 皆の心の中に焼きついてしまうなぁ・・と感じたのでした。

そこで元気回復の為に、親友が預かっててくれた私の手荷物の中から、
持参してきた、クロマチック・ハモニカ(プロ用)を取り出して、

私「おい皆、噴火の怖さを吹き飛ばそうぜ、
 イタリア火山のフニクリ、フニクラを合唱だ!!」
こうして、私のハモニカで演奏開始、皆で大合唱!!

フニクリ・フニクラ Funiculì funiculà 

赤い火を噴くあの山へ、登ろう登ろう、そこは地獄の釜の中、
のぞこう のぞこう〜♪
 
運動部の男子の中には、コーラス部と掛けもちの生徒達も居て、
この車両に乗ってくれた女子達4名と共に、
即席で、混声2部合唱になりました。

こうして噴火の怖さすら、陽気に歌って吹き飛ばし、
明るい笑顔が戻ったところで、車両の外の明るさは日没へ向かい、
遠くの空に、夕焼け雲が綺麗に見え出したので、

この時代の思い出のヒット曲であった「高校三年生」を
即興演奏で、皆で合唱!!
 赤い夕日に校舎をそめ〜て〜

このとき、我々は2年生だったけど、まぁ、いいか・・って感じで・・(ノ^^)ノ

続いて雲の間から、宵の明星、金星と星たちが、見え出したので、
「見上げてごらん、夜の星を〜!!」(坂本九のヒット曲)

「上を向いて歩こう」(同上)

「明日があるさ」(同上) 

幸せなら手をたたこう-(1964)

「すてきな16才」弘田三枝子

運転手さんに感謝の意を込めて、運転手さんの世代の
戦後復興期の思い出のヒット曲をメドレーで
銀座カンカン娘 高峰秀子

「東京キッド」(美空ひばり)

 「青い山脈」(青い山脈 / 藤山一郎 + 奈良光枝 )

「山男の歌 (山男良く聞けよ〜♪)」(ダークダックス)

「雪山賛歌」(同上)

「山の人気者」
 
 
女子達のリクエストで アイドルを探せ SYLVIE VARTAN(シルヴィ・バルタン)

◎◎悲しき雨音 ザ・ピーナッツ

ザ・ピーナッツ ふりむかないで.flv 1962年2月

すこし疲れて居眠りする生徒達の為に、歌詞不用のムードミュージックとして
「砂に書いたラブレター」1931年、1954年パットブーンがリバイバルヒット曲

男子のリクエストで「ブルーハワイ」
Elvis Presley Blue Hawaii 

峠の幌馬車(Wheels) ビリー・ヴォーン楽団 1961

すっかり夜の深まったので
◎◎「ミスターロンリー」1964年に全米チャート1位を獲得したボビー・ヴィントンの代表曲。
  
この後、1967年に放送を開始したFMラジオ番組「ジェットストリーム」で、
城卓也がナレーション

こうして、次第に赤水温泉の終着・バスターミナルが近づいて来たので、
 バスだけど、「鉄道唱歌」のメロディーに切り替えて
 私「エー、ご乗客の皆様、大変長らくご乗車にありがとうございました。
 まもなく、目的地のバスターミナルに到着いたしますので、
 お手元のお荷物や、網棚の小荷物など、お忘れ物が無きように、
 ご点検と、降車の準備をお願いいたしま〜す!!」(笑)

この後、更なる、感動のフィナーレが待ってました。

次頁へ続く

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