妖怪予知ダス高校編

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予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その6

もし火山学者たちが、この文章を読まれたら、火砕流への突入だなんて
「そんなこと、どうやったって出来っこない、神風の特攻隊よりも
遥かに厳しい、高温熱波の状況の中へなんて自殺行為に等しい!!」
そう指摘されるかも、知れません。
 
しかし、この方法の以外、生きて戻れない状態でしたから、やり抜くことに
なったのです。 

バスが、火砕流の中に突っ込むと、どうなったでしょうか。
実際に突入した者でしか、知りえない出来事が幾つも出てきます。

我々の乗ったバスは、火砕流の中へ、真横から突っ込んだのですが、
実は、阿蘇の山頂からの道路は、火砕流もまた、その道路に沿って
末広がりに暫く走り抜けるという、長い距離の火砕流地獄の世界へ
バスは巻き込まれたのです。
イメージ 1

    
だから単に、数十メートル先まで、バスで突っ切れば助かる程度のものでない
壮大な規模だから、火砕流に襲われたら、車で焼け焦げてしまうのが通例です。

しかし、我々のバスは、最悪部分の巨大な火の玉の岩石が飛び散る、
その部分を避けて、きちんとやり過ごしてから、冷静に突っ込んで居るところに
生死を分けた境目が、あったのです。
だからと言って、一気に飲み込まれて終わってしまうより、
まだ怖い第2波、第3波が、更に波状襲来であったところに、
地獄界にのめり込んだのです。

未知との遭遇体験である、摩訶不思議な出来事の数々と、そこを切り抜けての、
感動のドラマに出遭うことになりました。
以下に続けて、それを記して行きます。
----------------------------------------------------------------------
火砕流の中へ、突っ込む
  
バスが火砕流へ真横から突っ込んだとき、車体は激しく揺さぶられると同時に
数秒経ずして、視界すら途切れる、どす黒い真っ暗闇に変わりました。
運転手さんは、急ぎヘッドライトを点灯させたものの、
やっと照らされて見える世界は
火柱が点々とし、火山岩が大小の炎を上げて、
一面に灰色と火柱ばかりの世界でした。

しかも、バスの天井部には激しい音を立てて、岩石がぶつかって来ており、
バスは揺れ続けなから、同時並行して、車体の横からも、真下からも、
前からも後ろからも、バチバチと音を立てて、無数の火山礫や火山弾がぶつかって、
車体の窓ガラスは、たちまち割れ始めて、強化ガラスのフロントガラスにも
容赦の無い、無数のヒビ割れが入り出しました。

生徒達は、突入前の打ち合わせ通りに、必死で懸命に手荷物のバッグを、
窓のカーテンの内側から当てて、熱波が入り込むのを、皆で総力して、
なんとか抑え込んでくれていました。

この状態で、もし岩石に進路を阻まれて、バスが立ち往生すれば、
真下から灼熱地獄で、一気にバスは炎上してしまうので、
私は、運転手さんに「このままひるまず、火山岩を踏み潰しながら、
時速50キロをキープしたまま前進願います。」

「ヘッドライトで時折、映し出されるセンターラインを、命綱と考えて、
それを頼りに前進願います。」
「自分は、地元で消防出動して、二千回以上火炎地獄に、飛び込んで
生還して来ているので、火の勢いを観る目は確かなので、信用してください。」

運転手さん「よし、分かった!!」
 「本当に、このセンターラインを目印に出来なかったら、
 右も左も方向感覚が、皆目判らなくなってしまう、
 すげぇ一面の灰色一色と、火柱の世界だな!!」

 「俺は、阿蘇観光道路を一筋に運転し続けてきた、
 定年退職の2日前の身だが、これまで体験した来たどんな状況よりも、
 始めて体験した恐怖地獄の世界だ。」
 「先輩たちから、火山噴火の怖さは、話には聞かされていたが、
 これほどとは思わなかった。」

 「岩石だらけで、グシャ、グシャっていう音は、
 岩石が踏み潰れる音なのか!!」

私「火山弾や岩石の中身は、高温ガスで膨らんでるだけなので、
 噴火した直後の高温状態では、簡単に踏み潰せます。
 でも非常に高温状態なので、ゆっくり走ると熱で、
 タイヤがどんどん溶けて、タイヤ発火してしまう原因になるので、
 時速50キロ以下にならないように、
 出来るだけ50キロをキープして走ってください。」
 
 「それ以上の速度でも、エンジンが外部の高温とで加熱され過ぎて
 発火の危険がありますので、速度を出しすぎても、危険です。」
 「そこはベテランの腕で、お願いします。」

運転手さんは、バスを走らせながら
 「良し、分かった!!もう一つ聞きたいことがある。
 このフロントガラスの無数の亀裂は、割れると思ったが、まだ割れん、
 しかもワイパーで擦られると、割れた傷が消えしまう、
 一体、なぜこんなに不思議なんだ、解かったら教えてくれ。」

私「この無数のヒビ割れの原因は、高温状態の火山礫が正体なので、
 その成分は、ガラスと同じ珪酸質と微量元素を多量に含んでいます。
 それが衝突して出来た傷を、瞬時に熱で溶け出して、
 無数にひび割れたフロントガラスの傷すらも、
 巧みに補修してくれてるので、自然界の摩訶不思議の現象ですが、
 神様が居て、我々を加護してくれているとしか、言いようの無い、
 自然界の巧みさを目の当たりにしてる光景です。」

 「火事場でも、もうダメだと思えるほど、激しく燃え尽きてる家屋の柱が、
 いつまでも持ち堪えてくれて、無事脱出できた瞬間に、
 屋根ごと潰れた体験は、幾度も体験して来ています。」
 
 「いつ死んでも、全くおかしく無いのが、火山列島、地震列島に生きて来た
 我々の本当の姿なのかも知れません。」

 「生かされてるという状況は、教訓を活かすべく、
 後世に語り伝える役割であるのかも知れませんね。」

運転手さん「全くだ、これで生きて帰れたら、奇跡だな!!」
私「第2波は左手後方、110度の方向から、目測距離500Mまで、
 急接近して来ています。」
  
このときバス座席の後ろのほうで、ドカンと大きな音がして、
岩石がぶつかって、天井が大きく凹んだのです。

サッカー部の背の高い男子生徒が「痛てぇー」と叫んで、
手で頭を抑えたのです。
 私が「大丈夫か、強打したのか」
男子部員「いや、軽くちょっとだ、天井のバカヤロー」
 
女子の級長「あんたは、背が高いことをいいことにして、
 あたしのことを、チビチビといつも呼んだけど
 こういうときに真っ先に死ぬのは、背の高いあんたのほうなのよ。」
 「女子の背の低いのは、イザというときに小さく身体を丸めて、
 素早く座席の下に隠れることが出来る為なのよ。」

 「子供を育てる女は、どんなときでも生きなきゃならないから、
 無駄なエネルギーで図体ばかり大きくなるなんてことは、
 遺伝子が選択しなかったのよ。」

 「あたしは死ぬんだったら、これだけは言い返してから
 死のうと思ってたんだから、言えて清々したわ!!」
 
私「それだけ気力があれば、無事に生き抜けるよ、皆で元気を出そう!!」
 「運転手さん、後、十秒ほどで前方の視界が開けて来る筈です。」
 「第2波は、もう300Mまで、急接近して来ています。」
 
 「視界が開けたら、前方にヘアピンカーブがありますから、
 そこで立ち止まって、第2波を間一髪で、やり過ごしてください。」

運転手さん「おお、視界が急に開けて来たぞ。そこのペアピンで一旦停止だ!!」

こうして、ペアピンの一段やや高い位置で、
バスは180度、方向転換する形で、一旦停止した。

次の瞬間、物凄い轟音の地鳴り、地響きと共に、
真っ赤な巨大な炎に包まれた岩石を先頭にして
バスの数M先を横切って、第一波よりも遥かに大量の岩石集団ごと、
谷底へ落ちて行った。

運転手さん「うわぁ、すげえ命拾いだ、第一波よりも量がずっと多いぞ!!」
 「ヤバイ、前方の道まで塞がってしまう!!」  

この時、前方へ下る道路まで、大量の岩石と炎で塞がれてしまうかに
見えた為でした。
 
しかし、下り道路の傾斜角度が大きかった為に、今来た道路との段差によって、
下り斜線の外側半分だけが、バスよりも一段高くて、大量の岩石で
埋め着くされただけで済んだのです。

その結果、山側の右斜線は、無傷同然に、僅かの岩石が散乱する程度で、
それを踏み潰しながら、走り抜けが可能な状態で残ってくれたのでした。

これも奇跡に等しく、もし第2波に飲み込まれていても、
前方の道が塞がれてしまっても
我々の生還は有り得なかったのです。

更に第3波も、真近に迫ってることが、
この停止中に視界に入って気づけたのです。

私「運転手さん、今度は、第3波がそこまで迫って来ているので、
 フルスピードに近い、時速80キロ以上で、
 500M先の火の山トンネルまで、突っ走ってくたさい。
 そこまで辿り着けば、もう安心ですから!!」

運転手さん
 「よし後一息だ、頑張って皆で生還を果たそう、行くぞ!!」

私、生徒達へ「おい、あと一息だ!!
  後方の座席は、第3波で潰される恐れがある。
 生徒全員、急いで荷物を持って前列の補助席を倒して、
 出来るだけ前に詰めて座ってくれ。」

こうして生徒達11名後方の男子達は、
それまで窓が割れたのを防ぐ為に、手分けして縦一列に座っていた
縦列体制の座席から、急ぎ前列へ移動して、横に並んで詰めて
座る配置に移った。
 
その間、私は仁王立ちのまま、第3波の地鳴り接近の音に
耳を傾けつつ、秒読みに入った。
バスは、片側が埋め尽くされた岩石が山積みされた、
炎と煙が上がる真横スレスレに走り抜けながら、
ガラスが割れた車窓から、大量の煙と異臭を放って、
猛烈に入り込んで来た。
即座に硫黄ガスの強い臭いで、吸い込むと危険だと気づいた。

生徒達は、これ以前に窓ガラスが割れた時点で、
ハンカチや着替え用のトレーナーを使って
強烈な異臭が侵入してるのを、必死懸命に防戦してくれてたので、
この第3波に対しても、自主的にハンカチや衣類でガードしながらで
あったので、呼吸器をやられた者は出なかったことは幸いだった。

目には、点眼薬を各自が持参してたので、
安全圏の火の山トンネルに辿り着いた後で、
点眼ラッシュになりました。

しかしこの時、第3波は案の定、
火の山トンネルに入るその手前で、バスの頭上に轟音と
地響きを立てて、バラバラバラ、ドスンドスンと、
バス後方の天井が再び凹みかけながら、
今走って来た道さえ、一瞬で、ドシーンの地響きと同時に
埋め尽くされたのです。

生徒達は、後ろを振り返った瞬間、
「うわあぁ、俺たち、死んでたな!!」
「一瞬遅かったら、ぺシャンコだった、怖ぇ〜!!」
「俺は腰が抜けちまった・・」
命知らずで、阿蘇山頂で、噴火を遅らせる為に戦ってきた、
運動部の男子達ですら恐怖で、顔面から血の気が引いてしまった。

だが前列の女子達のほうは
「わぁー、助かったわ!!」と大声で拍手したので、
前を見ると、火の山トンネルの、前方に、出口の明かりが差し込んで
どんどん大きくなって来て、それが救いの光明に見えた瞬間でした。

イザ土壇場では、女子達のほうが、上手だな・・と思ったのは、
男子全員でした。(笑)

次頁へ続く
予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その5

これで、私は、観光バスのほうへ走り寄ったら
陸上部の親友が、ドアを開いて待っててくれた。

私に向かって
親友「お前が居なかったら、俺は生きて帰ってこれなかった。恩にきる。」
私「そりゃ、お互い様だよ、仲間が協力してくれてなきゃ、
 もっと前に爆発噴火して、一緒に吹き飛ばされて、
 無事に生還できてなんか、居無かったさ
 こっちこそ最後まで、付き合ってくれて感謝してるぜ!!」

そこへ、やっと柔道部のキャプテンが、息を切らしながら、辿り着いてきた!
私「よう遅かったけど、お帰り、さっさと追い越して済まなかったけど、
 怪我は無くて済んだか!!」

柔道部のキャプテン
 「ああ、俺は坊主頭だからケガねぇ(笑)が、お前ら二人とも、化け物か!!
 俺は死に物狂いで走ってきたのに、お前らは、悠々と空から追い抜きやがった。
 信じられねぇ。オリンピックに出れば、軽く金メダルじゃねぇか!!」

私「そうかもしれんけど、オリンピックには、
 火山噴火の競技はねぇのさ!!」
 「それに、忍法なんて競技種目にねぇし、
 実際に見て体験した奴しか信じられねぇから
 夢の世界の話しにしか聞こえないさ、さぁ急いで、バスに乗れよ!!」

こうして、一番最後から、私はバスに乗り込んだ。
   
私「運転手さん、大変お待たせして、申し訳ありません。
 ご迷惑おかけしてます。全員無事で乗り込んだので、急ぎ、出発願います。
 それから車のラジオのスイッチ入れて貰えますか。
 土産店のオヤジさんが、観測所に通報してくれたので、まもなく、
 火山情報のニュースが入ると思いますので・・」
 
 「それに、検問所の閉鎖も頼んでおきましたので、
 知らずに登ってくる対向車は、僅かだと思います。」

運転手さん
 「良し、解かった出発しよう、全員乗ってるのか、
 もう一度、確認してくれ!」
私「了解、皆、点呼だ、番号!!」
 1・2・3・4・・・、10、11、以上!!」
私 運転手さんへ「男子7名、女子4名、計11名に運転手さんを加えて、
 総勢12名です。これで、生徒全員が、無事下山になります。」

運転手さん「了解、点呼完了、エンジン始動、出〜発!!」

私はこの時、実は、びっくりしていた。
 この車両に、女子の級長と親友の女子達4名が居残って
 しんがり車両に乗って、我々の到着まで、待っててくれたことだった!!」
  
 このしんがり車両は、阿蘇山頂に登ってくる時とは、逆順なので、
 私が同乗してきた就職組の女子達の4名ではなくて、
  男子ばかりの理科系進学コースの1組の車両が、
  逆順で6号車に割り当てられてたので、少々ややこしいが
  進学組の女生徒4名が、
  担任の教員は、先の車両で逃げ帰ってるのに、
  この車両で居残っててくれてたことに、
  肝っ玉ぶりに驚いたのでした!!
 
私、「肝心な担任は、どうしちゃっんだよ!!」
女子達「さっさと、あたし達より先のバスに乗り込んじゃって、
 ガイドさんと一緒に、走り去っていっちゃったのよ!!」
 
私、「なんだよ、それじゃ学年主任に続いて、副主任までもが、
  ガイドさんの尻を追っかけて、先に逃げ帰ってしまったのか。」
  「情けねぇ教師達だけど、まぁ、新潟地震が遭った時に、
  地震と噴火は、大嫌いだと机にしがみ着いて、恐怖してたほどで、
  奥さんの雷にも、怯えてるぐらいだから、
  多めに見て許してやろう〜!!」
   
私は、副主任の愛娘とは、中学の同級生で、親友だったのです。
    だから、父親である副主任の癖と弱点は全部、耳に入ってました!!(笑)
    
こうしてバスは走り出したら、すくにラジオに臨時ニュースが入り
 「たった今、阿蘇山の観測所より、噴火の情報が入りました。
 観光客、修学旅行生達は、全員無事に下山してるとの知らせが入りました。
 警察署より、山頂に向かう道路はも全て
 検問が閉鎖されたことも、併せて、お知らせ致します。
 阿蘇山頂に向かってるドライバーの皆さんは
 直ちに引き返してください。臨時火山情報を繰り返します・・」

 これを聞いて、生徒全員で、ヤッターと、歓声を挙げた!!
            
その直後に、真後ろから、
土産店のオヤジさんが乗った、スポーツカーが横に追い着いて来たので、
私は窓から顔出して、
 「オヤジさん、どうもすいません。
 たった今、ラジオで噴火情報と無事下山の知らせが流れました。
 お手数お掛けして、大変有難うございました。」 
 
土産店のおやじさん
 「俺も、今、ラジオで確認したぞ、これで全員無事下山できたら、
 素晴らしいことだ、俺も役に立てて良かった。」

私「後、一つだけ頼みごとがあります。
 前方から、登ってる車が2台あります。
 すれ違うときに、クラクションを鳴らして、噴火を伝えてください。
 お願いします。」

土産店のオヤジさん
 「ヨッシャ、伝えとく、お先に山を下りるが、
 無事下山できるよう吉報を祈る!!」

こうして、先に猛スピードで走り去って、前方から上って来る2台の車と、
すれ違う時に合図して、知らせてくれた。

しかし、困ったことに、1台目の車両は、尚も上って来てしまった。
私は、運転手さんへ
 「どうも、気づいて無いみたいですね。車に若葉マークが貼ってあります。
 運転してるのは、女性の方のようです。助手席の方は、男性のようですが
 教習所の試乗コースで、指導教官なのでしょうか。」

運転手さん
 「いや、ここは登山道だから、そんな筈はないのだが、
 このまま上らせる訳には行かんな、どうするか!!」
私「ならば、このバスを、センターラインをまたいで道路を塞ぐ形にして、
 気づかせてください。」

運転手さん
 「良し、そうしよう。初心者の命を救うのも、ドライバーのマナーだ!!」

こうして、センターラインを股いで、速度を落として、
若葉マークの車を止めようとした。
 
この間、私は念のために、急ぎ阿蘇の火口に眼をやった。
そうしたら、真っ赤な炎をあげた噴煙が二つ立ち昇って、
山から下ろうしているのが見えた。

直感的に「いよいよ、おいでなすったか。」、秒刻みの戦いになるなと判断!!

運転手さんは、
 バスをセンターラインの停車させて、若葉マークの車を止めて、
 「おーい、噴火だ、急ぎ下山してくれ!!」と窓から顔を出して、
 大声で叫んだ!!

ところが、若葉マークの車は、助手席から、男がドアを開けて、
大きな怒鳴り声で
 「テメェ、デカイ面すんな。そこをどきやがれ、どかねぇと、
 ただじゃすまねぇぞ!!」と
 どてらを腰に巻いた、ヤクザの服装して、バスに近づいてきた!!

私「ヤクザ相手なら、私は地元で知られた、ヤクザキラーなので、
 ここは任してください。」

私「おい、そこの、うすのろ間抜けのトンカチ野郎、
 目ん玉開けて、阿蘇の火口を見ろ
 お前に向かって、噴火した火の玉の大群が、
 突進して来るのが見えるだろう!!
 死に急ぎたきゃ、そこに仁王立ちして、
 熱波に飲み込まれて、死んじまえ!!
 葬式上げるだけ手間が省けらぁ、
 焼き鳥になりたかったら、そこに立ってて死ね!!」(ノ^^ )ノ(ノ^^ )ノ
         
これで、さすがのヤクザ野郎も、噴火した火の玉の大群を真正面に観て、
震え上がってしまったのだ!! 
 ところが、運転席の女性ドライバーも、恐怖パニックしてしまい、
 車をバックさせようと、Uターンしようして、
 火砕流と向き合う形になったとき
 恐怖のあまり、アクセルとブレーキを同時に踏んでしまって、
 エンストに陥ったのだ。

道に垂直に、真横になった状態のまま、エンジンが掛けられずに陥ってしまった。
      
私「おい、ヤクザ野郎、貴様が運転を代われ、急がないと、
 焼き鳥の状態になるぞ!!」
 これで、ヤクザ野郎が、助手席から降りて、車の前を回って、
 必死の形相で、運転席へ乗り込む間、
 ドライバーの女性は細身らしく、運転席から助手席へ素早く移動した。

やっと、順調に発進するかに、見えたのだが、
ヤクザ野郎にしては、肝っ玉が据わってなくて、
運転を始めて、Uターンには一発で成功したのだが、
緩やかな下りの道なのに、
小刻みに体が震えてると見えて、何回もブレーキ踏んでしまい、
速度が20キロも出ないのだ。
     
私、運転手さんに
 「これじゃ、こっちのバスまで、飲み込まれてしまう
 300mの至近距離にまで、急接近して来ています。
 直ちに、バックしてください。
 80Mだけ、後ろに下がって、停車願いますか!!」

運転手さん、急ぎバックさせながら、
 「もっと下がったほうが、いいんじゃないか。」
私「いや、80Mで、止めてください、ギリギリで大丈夫です。
 理由は、今、話しますから・・」
運転手さん、
 「よし、バックして、ここで止めたぞ、どういうことだ」

この時、物凄い地鳴り、地響きを立てながら、道路前方を、
巨大な火炎に包まれた岩石が、戦車よりも大きいまま、
幾つも無数に隊列して、新幹線並の猛スピードで道を乗り越えて、
道路上で激しくバウンドしながら、岩石同士が衝突して砕け散りながら、
黒煙を巻きあげて、反対側の崖下へと、転がり落ちて行ったのだ。

運転手さん
 「これ以上、バックしないで、大丈夫かよ。その訳を聞かせてくれ!!」
私「襲って来てる、山のほうを見てください。第2波の炎が見えます。
 第二波の目測距離は、まだ1500mほどあります。
 あれが襲って来てしまうと、道路が完全に塞がれて、我々はここで一晩中、
 大噴火の噴石攻撃と、火砕流の熱波に襲われ続けるハメになります。
 そうなると、恐らく、救援が来る朝までの間に、バスはぺシャンコに潰されて、
 全員、焼き鳥になってるでしょう。」

私「そうならない為には、唯一に第2波が襲ってくるまでの、束の間に、
 前方の第一波の黒煙がやや鎮まったタイミングで、決死行動ですが
 あの中に突っ込んで、突破する以外に生還できる方法はありません。
 一か八か、巨大な岩石の飛び散るのが、鎮まったタイミングで突っ込んで
 センターラインを目印にして、走り抜けてください。」

運転手さん
 「よし、やって見よう、それしか生きられる道はなさそうだ!!」
私、生徒達に向かって
 「これから、あの黒煙の中に、突っ込むから、窓を閉めて、
 カーテンも閉めて、網棚の荷物は全部下に降ろしてくれ。
 生徒全員は、窓際には座らず、熱波で窓ガラスが割れることがあるから、
 内側の補助席を倒して、そこに座って、前かがみの姿勢を保ってくれ。
 万一に窓が割れたら、荷物のバッグで、カーテンの上から押さえつけて
 熱波が中にはいらないように防いでくれ!!」

私「運転手さん、もうそろそろ突っ込まないと、
 2波が迫ってきてしまいます。
 命がけだけど、やって見てください。
 私は真横に立ったまま、第2波の動きを、刻々とお知らせします。」
運転手さん
 「よし、今だな、すこし隙間が見えてきたようだ、では突っ込むぞ!!」
私「前進願います。」
     
こうして、まだ前方の道路上には、ごろごろと大きな火山岩が、
炎をあげてる中へ体当たりで、火砕流のどまんなかへ、
突っ込んで貰ったのです。

次頁へ続く
予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その4

この時、頭上高くから、大量の火山弾や巨大な岩石が火を噴きながら、
無数個が自分たちと,火口を目指して落下しだして、再爆発が引き起こされるまでの
僅かな数秒間で緊急脱出をしなければならず、ためらってる余裕は無かったのです。

私「おい、行くぞ、後に続け!!」
親友「よっしゃ!!」
こうして、空中滑空を開始しました。
火砕流の恐ろしさは、人間が全速力で走っても、車で逃げようとしても
飲み込まれて、絶対に助からないところに、恐怖地獄と呼ばれる理由があります。

では、実際にどうなったのか
私と親友は、全体重を使って大地を素早く蹴って、
両足を前にそろえて、スキー板と同じように上体を前方に傾けて
滑空を開始したのに要した秒数は、僅かに2秒以内でした。

標高1506Mの中岳から、全体重を掛けて、前方の空中へ飛び出し、両足を揃えて前方にスキー板のようにせり出し、上体を前傾姿勢に整えると、空気抵抗力によって、その体重の落下は、楽々とスキーの大ジャンプの競技にように、
高速度で滑空する揚力に変わります。
  
無論、この時は、更に背後から二次爆発が起きて、その爆風によって、火山弾の雨も、遠くまで追いかけて来ました。
これは、弾道を描く曲線カーブと同じであるので、頭上から最初の爆発による
大量の岩石落下と共に、まごまごしてると両方向から、砲弾の雨を受けてしまうので、我々2人が追い着かれてしまうのか、空中でたくみに交わせるのか
それが、生死の別れ目になりました。

私は、滑空しながら、親友の相棒に、「おい、聞こえるか」
親友、「おう、聞こえるぞ、これからどうしたらいい!!」 
私「後方から、どんどん追い着いて来てるだろう。
    お互い、真後ろは見えないから、互いに後ろを観て、
 注意しあおう。」
親友、「よっしゃ!!、おいさっそく、お前の後方斜め上からデカイのが、
   おいでなすったぞ!!」
私「お前の後方にも、やって来てるぞ!!」
親友「どう交わすんだ!」
私「更に加速して逃げるから、両足を斜め下に、30度ほど傾けて、
   前傾姿勢に切り替えてくれ!!」
親友「了解!!・・やったら、スピードが増したぞ、でもよー、
    しつこく、迫ってくるぞ!!」

私「奴らは、バカデカイけど、考える頭はついてねぇから、体を斜めに傾けて、
 急旋回の姿勢でやり過ごしてくれ。そうすりゃ、奴らはバカ正直に、
 真っすぐ通り越して、下へ落ちて行くだけだ・・」(〜^^)〜

親友「よーし、急旋回だ、やったぞ、ハッハッハッ、本当だ、
 奴らは真似したくても、頭はついてねえから、急旋回できねぇ、
 ざまあ見ろ、脳足りんの火の玉野郎メ!!」
親友「おい、頭上を観ろ!!今度は大群だ、どうする!!」
私、「しゃーない、接近してきたら、学生服の袖の金ボタンがあるだろ、
  それを使って、火の玉野郎どもを、素早くはじき返してくれ!!」

私、「物理の法則で、奴らと高度空間で等速度運動してるときは、巨石でも
  重量に関係なく、無重力空間に我々は居るような感覚で、
  軽く、ソフトタッチするだけで、人間よりもバカデカイ奴らを
  はじき返すことができて、簡単にコースが反れるんだ!!」
  「その反動で我々もコースが反れるから、身体を傾けて
  方向バランスを修正しながら、目標地点のバスターミナルを目指してくれ」

親友「了解、さっそくおいでなすった、エイ、あっちへ行け!!」
私、「来たぞ、右向いて、ホイ、左向いてホイ、・・の要領で
  飛行コースを修正だ・・!!」
親友「すげぇ、大量の火山弾の雨だ、煙すぎる、どうする!!」

私、「声を出すな、息を止めて、火山弾のカーテンを掻き分けて、
  前へ進め、それしか無い、ゲホゲホッ!!」
親友「ぶわぁっ、真っ暗な煙だ」

私、「声を出すなと言ったろ、吸い込まずに、前へ進め!!
  汽車の煙突の真後ろにいるような、酷さだゴボゴホッ!!」

親友「バカッ、声を出すな、お前こそ吸い込むな!!」
二人して、巨石の落下の炎と煙の中を、必死で息を止めつつ、
蹴散らしながら、両腕で犬掻きして、もがきつつ、
実際には、加速度落下しながら、必死で前進してるような気分で、
無我夢中で、空中で犬掻きし続けて、もがき続けました。

空中で犬掻き体験なんて、後にも先にも初体験でした。┌(。Д。)┐ あはは♪
そうして、しばらくして、なんとか煙と火を噴く、
噴石襲来から抜け出せたのです。

この時の2人の空中での高度は、1506Mの中岳山頂火口から、
標高差246Mのバスターミナル(標高1260M地点)まで、
僅かに約50Mの高度にまで、空中滑空し続けながら高度を下げていたのです。

一気に落下しないのは、スキー板のように揃えた両足を、やや上方に傾けると
落ちるはずの高度が、揚力により再び上方へ、高く舞い上がれる為で、
これを繰り返しながら、速度を減速しつつ、ゆっくりと地上へ
グライダーのように安定したまま、水平着陸が出来る為です。

無論、日常から、こうした練習を積んで来ていた為であり、
お笑い調の会話をやれるほど、二人して、心に余裕はあったから
助かることになったのです。

眼下の前方には、柔道部のキャプテンが、まだ必死でヒタ走ってる姿が見えました。
私は、親友に「これでやっと、第一関門は切り抜けたな・・」

親友「おい、でも、どうやって、着地すりゃいいんだ、
  こんな凸凹の火山地帯なんて初めてだから、
  学校の裏手の草原のようには、いかねぇたろう、教えてくれ!!」

私、「心配ないさ。これから高度を30メートルまで下げるぞ、
    着いて来てくれ、高度を下げなから、怪我しないで済む着地法を教えるから、
 その通りに真似してくれ!!」 
    
こう言いながら、両足を更に下方へ、水平から10度ほど傾けながら、
ゆっくり高度を下げながら、
親友に「下方に見える地面の火山弾は、山の登ってくるときに簡単に
 踏み潰せたように、中身はスカスカだ。
 踏み潰しても痛くないから、高度をこのまま、
 2メートルまで地面スレスレまで下げたら、飛行機の片足着陸のように、
 利き足だけやや前に出しながら、
 そっと靴の底のかかと部分だけ、地面に触れる程度にしてくれ。
 そのまま靴底を滑らせながら、かかとの摩擦抵抗で、
 スピードが時速40キロ以下になったら、
 もう一つの足を地面に着地させて、ホップ・ステップ・ジャンプで、
 更に速度を落として、マラソンランナーのように、ジョギング姿勢に
 切り替えるように素早く前進すれば、転ばずに着地できる。
 信用してやってみてくれ!!」

陸上部の親友「よっしゃ、分かった、やってみる。」
 
そう言いながら、更に二人して、高度をゆっくり下げながら、
高さがまだ15メートルほどになった時に、
私が上空から「おーい柔道部、遅いぞ、もっと早く走らんか、追い抜くぞ!!」

柔道部のキャプテン、声に驚いて、振り向いたら
 「何に〜!!、お前ら何で、そんな高いところを、飛んでるんだ!!」
  
親友「火山爆発で、吹き飛ばされたのさ!!まごまごしてると、
 追い抜いちまうぞ!!」
  
柔道部のキャプテン「信じられねぇ、俺の眼がおかしいのか、
 頭がバカで、幻覚観てるのか、きっとどっちかだ!!」(爆)

私が、陸上部のキャプテンの真横を滑空したまま、地上1.5Mの高さを
 地面スレスレにキープして追い越しながら、
 「お前の眼は、幻覚じゃねぇ、顔をつねって見ろ!!」
 
柔道部のキャプテン、走りながら、顔をつねって
 「痛てっ、こりゃ幻覚じゃねぇ、本物の噴火だ!!」 
   
陸上部の親友も、柔道部のキャプテンを追い越しながら、
 体をど突いて、「ほらよ!!俺にも信じられねぇけど、
 お前に再開できて、やっと生き返った心地だ、
 噴火の中で、スゲェ恐怖体験だったぞ!!」
 と叫びながら、上手く着地に成功して、ヤッターと万歳!!
 
私の方は、更に地面スレスレに飛行を続けて、
最後まで待機しててくれた、観光バスの上空へ向けて
再び地面を強く蹴って、バウンドで屋根の上を飛び越えた。
そして、その前方に居る、阿蘇山の土産店のオヤジさんが、
避難脱出しようと、マイカーのスポーツカーに乗り込む寸前に、
その少し前方に着地した。

土産店のオヤジさん
 「何、お前、今、どこから飛んで来た。!!」
私「今日は、あの阿蘇山頂から、火山爆発の爆風に吹き飛ばされて
 ここまで飛んで来ました。」

土産店のオヤジさん
 「信じられねぇ、怪我しなかったのか、大丈夫か」
私「小さいときから、野猿の群れで一緒に育ったので、
 猿の習性で人間よりも、3本毛が足りないんで、
 それで毛が無くて済んだんです、この通り!!」  

土産店のオヤジさん
 ワハハと苦笑しがら、
「そういうこともあるんか、初めて目の当たりしたぞ!!」ヾ(@^▽^@)ノわはは

私「ついでに、お願いがあります。阿蘇の観測所へ電話して、3時半過ぎに山頂噴火
 一般の観光客と就学旅行生は、全員無事避難完了、自殺志願者一名の生死不明!!
 このことを大至急伝えて貰えますか。」

土産店のオヤジさん
 「それはいいが、次の爆発まで間に合うのか」
私「今の大噴火で、大きく吹き飛んでるので、次の噴火まで
 エネルギーが蓄えられまで、約8分ほどの時間があります。
 それまでに観測所へ連絡したついでに、麓の警察署へも
 観測所から知らせて貰って、山頂へ上ってくる道路の検問を
 全て塞いでくれるよう、事故防止の為に伝えて戴けますか。」

土産店のオヤジさん
 「よっしゃ、そういうことなら引き受けた!」

次頁ヘ続く
予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その3

サッカー部と柔道部の仲間達
柔道部のキャプテン、「よーしわかったぞ、任してくれ!!」

サッカー部のキャプテン、「俺たちは柔道部、陸上部と力を合せて、
横一列に並んで、五人ずつ、レフト、センター、ライトだ、
いいな、でか過ぎるのを握るなよ!!」
「俺たちのチームワークを見せてやる、いいか、せーの、それっ」

こうして、前代未聞の火山噴火を遅らせる為の、
時間稼ぎの戦いが、決死行動で始まったのです。

1分間ほど投石を続けて、   
私「さすがに、皆でやると、すげーェ!!」

見る見るうちに、小爆発の連鎖で、大量の水蒸気が立ち昇って
その熱波により、山頂スレスレまで暗雲を覆って雨を降らせてた雲海が
ボッカり、丸く穴が開き始めた。

私「おい、雲を見ろよ、デッカイ穴が開いて、小降りになったぞ〜。」

運動部の仲間達「スゲェー、やれば出来るじゃねぇか、俺たちの成果だ!!」
「おお、スゲェーな〜!!」

生徒達も一般観光客達も、こうしている間に、
一通り順調に、バスとマイカーで脱出しつつある様子が、山頂から観えました。

私「柔道部とサッカー部の連中は、足が遅いので、足に自信がある陸上部の
俺たち二人が居残るから、今のうちに下山してくれ。」
「俺たち二人は、お前らが無事下山するまで、援護射撃して、時間を稼ぐ!!」

柔道部とサッカー部の部員たち
「おい、本当に下山していいのかよ、お前ら二人で大丈夫か。」
私「構わない、ためらってる時間は無い、雲は西から移動して来て、
また直ぐに雨が降り出してくる。
束の間の時間だから、このタイミングで、急いで全速力で下りてくれ。」

サッカー部のキャブテン
「じゃあ、すまねぇ、お先に下りるぞ、お前らの幸運を祈る。!!」

自殺志願者に向かって「おーい、お前も絶対に諦めるなよ、希望を捨てるなよ!!」

自殺志願者「すまない、君たちの励ましは、一生忘れない、温かい言葉を有難う!!」

サッカー部キャブテン「良し、俺たちは全員下山だ、急げ!!」
部員たち「おう!!」 

柔道部のキャブテン、「俺は嫌だ、居残る、お前たち二人を見捨てて、
下りるなんてことは出来無い。援護射撃に加わるから、居残らしてくれ。」

私「恩に着る、二人より、三人のほうが、投石効果は高い。」
「柔道部のキャプテンは、力があるからセンターの遠くを担当してくれ、俺は右だ」
 
陸上部の親友に「お前は左だ、それ開始だ!!」

これで、サッカー部と柔道部の仲間達が、下山して行った40秒後のタイミングで、

私、柔道部のキャプテンに「俺達より足が遅い、お前の番だ。」
柔道部のキャプテン
「俺だけ先に下りていいのかよ。」

私「お前のほうが足が遅いから、お前が下まで降りたら、
追い着くように、こっちも全速力で下りるから心配するな、早く行け!!」

柔道部のキャプテン
「すまねぇ、お先に下りるけど、お前らも直ぐに下りて来いよ。」
陸上部の親友
「心配するな、早く行け、俺たちも直ぐに追い着いて、追い抜くぞ!!」

再び激しく雨が降り出して来た中で、柔道部のキャプテンを下山させた。
しかし、ここで噴火へのタイムリミット到来だった。

陸上部の親友
「観ろよ、もう火口底は、皆で水蒸気爆発を起こさせたところから、
無数の溶岩が真っ赤になって、見え始めてきたぞ!!
噴火まで、30秒も無ぇな!!」

「俺たちの運命もここで終りかよ。こんな幕切れだとはなぁ!!
畜生、こんな火口で人生終わるなんて、俺の人生なんだったのか。」

私「まだ、諦めるのは、早いぞ、といっても、
 もう走って下山しても、間に合わねぇな〜、あと少しで壁面を下ってる大量の雨水の川が、デカイ灼熱の亀裂に到達したら一貫の終わりだ!!」

陸上部の親友「すげぇ光景だなあ、亀裂がどんどん広がりだした。
見たものじゃなきゃ解からねぇ地獄界って、このことなんだろうな・・」

自殺志願者に向かって「おーい、俺たちも付き合うから、向こうで会おうぜ!!」
私「こんな縁で出遭ったんだから、きっとあの世では、仲の良い親友になれる筈だ!!」

自殺志願者「俺も、本当の親友にやっと巡り合えた気がする。
人生やり直せたら、向こうで、いろいろ語り合って本当の親友になろう。約束するぞ!!」
これが、最後の会話となった。
   
陸上部の親友が、涙しながら、「くやしい・・」と、頭ほどの大きさもある岩石を、
大きな亀裂めがけて「火山のバカヤローメ」と、投げてしまったのだ。

どの道、大量の雨水が大亀裂に流れ込む、2秒前のタイミングだった。

私「ああ、デカ過ぎる、爆発噴火するぞ、急ぎ2メートル下がって、斜面に伏せろ。」
と叫んで、二人して山頂火口壁の直ぐ下の斜面に、飛び降りて身を伏せた。

私「両手で頭を覆いながら、耳を塞げ、十秒間数える間、目を潰れ。」
次の瞬間に、凄まじい地鳴りと激しい地震動の揺れに襲われた!!

親友「こんなところで、死にたかない。黒こげは嫌だ!!」と絶叫!!
私「ちゃんと伏せてろ!!」
ドッカーン・・の巨大爆発と物凄い地響きの揺れとともに、
衝撃波が、全身に襲い掛かって来た!!

そして頭上スレスレに、熱波と爆風が吹きぬけて行った!!
火山礫と砂塵が無数に混じり、二人の身に降り注ぐ噴煙の中で、
1・2・3・・・8・9・0と、頭の中でカウントしながら目を開いて、見上げたら
観光バスや戦車よりも、バカでっかい巨大な岩石多数が、炎と共に天高く、どす黒い噴煙と共に、無数に空へ軽々と、火柱を噴いて昇って行った。
 
私「重力落下に逆らう、巨大な力が働く場が火山噴火の熱臨界現象の場だ」と、
気付いたのは、この一瞬だった。

砂塵が舞う中で、二人して空を見上げながら、
親友「すげぇ〜、観たことねえ世界だ、だけど俺たち、ここからどうやって、
脱出するんだよ!!あんなのが落ちてきたら、ぺしゃんこだぞ!!」

私「しゃーない、おい、相棒、教えて来た、忍法の避難脱出の術を使うぞ。いいな!!」
親友「おお、そうだ、それしかねぇ、後に続くぞ、先導してくれ!!」

避難脱出の術とは、
これより先、高校の夏休み中、小高い丘陵に建つ校舎の裏手の急斜面で
自分の体一つだけで、飛び降りても落下しないで、グライダーのように
滑空し続けて舞い降りる、甲賀流上忍者の「飛び加藤の術」の極意を、
この親友に伝授してました。

「イザという時の為に」と、高1〜高2の間に、
日々、二人して鍛練を積んで来て居たのです。

この術は、私が幼少期から野ザルの群れと野山を飛び回っている間に、
「猿飛びの術」として、自然に会得して来ながら、それを実際の消防のレスキューに
活かして、高い建物の消火活動や、猛火に際して、緊急脱出に活用し、
幾多の危機脱出と、火災に取り残された命を救って来ているので、
その術を更に、山岳高地の伊豆半島と箱根山連山で技を磨いたものが
「飛び加藤の術」であったのです。

親友もそのことを知っていたので、親友から「俺も役に立ちてぇから」と頼まれて、
伝授の特訓中であったのです。

この極意は、ある程度の動態視力と年齢的な若さは必要ですが
体力のほうは、小猿のように弱い力でも、十分やれる技なので、
緊急脱出の際に、肉体的に疲れる心配は全く無いのが最大のメリットの技です。

次頁に続く
予知ダス、爆笑痛快流
阿蘇山噴火、3度の火砕流遭遇、危機脱出の思い出その2

熊本の水前寺公園をお昼過ぎ出発した時に、途中の道路工事の渋滞に遭遇し、
阿蘇の山頂のターミナルに到着した時は、既に午後の3時に迫っていました。
中岳火口の、爆発噴火まで、30分前でした。
 
当時の山頂ターミナルは、火口真下のロープウエー西駅まで
午後の3時を過ぎてた為か、ロープウェーは稼動していませんでした。

山頂への道路もまったく舗装されていなかった時代の為に、火山礫ばかりの石ころ状態のままで、山頂から1キロ手前のターミナルから、ずっと生徒達全員は徒歩で歩いて登って行きました。
    
私は一番しんがり役になったので、直ぐには山頂へ向かわすに、
学年主任とバスガイドさんとで、次の予定のスケージュールを打ち合わせていました。

時計の針を合せながら
学年主任が「だいぶ、道路工事と渋滞に巻き込まれて、予定より30分も遅れて到着してしまったな!!」
ガイドさん「そうですね。このままだと、帰路の宿の夕食に間に合わなくなる恐れがありますね。」
私「それって、山頂見学は、トンボ帰りってことなの!!」
学年主任「そうだなぁ、トンボ帰りじゃ、生徒達に、ちーと可愛そうだから、
山頂での見学時間は10分だけにしろ!!お前がそれを伝える役目だ、良いか!!」

私「イイーッ、そんな役目を押し付けられるだなんて・・嫌なこった!!
学年主任は、一緒に山頂へ登られないのですか??」

学年主任「ワシは、毎年、引率でここへ来とるから、もう見飽きてるので、バスの中で静かに待っとる。お前、ちゃんと時間厳守して、生徒達を連れて戻って来い、忘れるなよ。」

私「ガイドさん、学年主任は、こんなこと言ってるけど、あの百貫デブの姿で、山に登るのは無理な癖に、美人に手を出すのは人一倍早いから、ゴリラに捕まらないように、上手く交わしてくださいね。」

ガイドさん「ええ心得てます。私の好みとは、随分、体形が違いますから・・」(笑)

私「やっぱしーねー!! 奥さんも、結婚して、なりふり構わずの大食いの亭主になるだなんて、こんな筈じゃなかったと、新婚旅行終えたら後悔先に立たずだったって、さんざ愚痴を言っておられましたよ!!」

バスガイドさん、お腹を抑えて、大笑い!!
学年主任「また、余計なこと言いおって、わしゃ、もう女性恐怖症だわな!!」

私「じゃ、これから登って行きますから・・」

バスガイドさん「私はヒール履いてますので、山に登らずに、ここに立って待っています。先生には近寄らず、離れてここに待機していますから、(笑)
もし山が噴火しそうになったら、急いで大声で知らせてください。
直ちに、バス発車の体勢で、待機し続けていますから、急いで下山して、
バスに飛び乗るように、生徒さん達に伝えてください。」

私「了解しました、お任せください。!!」
バスガイドさん、「それでは無事を祈ってます。」

こうして私は ビリっ穴で阿蘇山頂へ、
でも、時間厳守なんて、どこ吹く風の顔して登って行きました。

山頂近くまで行くと、途中に、観光写真屋のオヤジさんが立っておられたので
私「オヤジさん、ここから先、山頂が二手に分かれてますが、どっちに行ったら
一番良いのか、教えて戴けますでしょうか。」
写真屋のオヤジさん
「そりゃ、左へ行くべきだな、火口湖がある絶景は、中岳のほうだから、
右の旧火口よりは、ずっと見ごたえがあるぜ!!」

私「どうも教えて戴き、有難う御座います。今日は、あいにくの曇り空で、今にも、降り出しそうな雲行きですが、晴れてたら、もっと見ごたえあるんでしょうね!!」
写真屋のオヤジさん
「そりゃ、晴れてたら見晴らしは凄いもんだぜ、ワシは、ここの眺望に魅せられて、阿蘇山の写真屋になったほどだから、一言じゃ、言い尽くせねぇけどな!!
だが、曇天には曇天の日の表情がある、
お鉢を観れば、それなりに、凄い迫力にお眼に掛かれるもの、曇天ならではだ!!」
 
私「へぇ、曇りの日の表情って、そんなに凄いものなら、是非、観ておかねばです!!」
そう会話しながら、写真屋のオヤジさんに、「ありがとうございました。」と会釈しながら、横を通り抜けようとしたら
山頂の左手の旧火口のほうから、姉妹校に行った中学時代の親友の男子が
「おーい、待ってたぞ」と声を掛けて、走り寄ってきました。
 
私は親友に向かって、「お前、なんで、中岳の方に居無いで、そっちに居たんだよ。」
親友「だって、俺、高所恐怖症だから、中岳は、恐くて観れねぇんだ!!」

私「せっかくここまで来て、絶景を見ずして帰ったら、親に笑われちまうぜ!!」
親友「それもそうだなぁ、お前と一緒なら、恐いほうでも、平気になるって、
みんなが言ってるから、お前と一緒なら、俺も安心できそうだ!!」

私「その調子だ、一緒に観て帰ろうぜ!!」
   
こうして、中岳山頂へ、二人して最後尾に辿り着いた瞬間に、私の表情に凄い緊張が走ったのです。

私「写真屋のオヤジさん、ちょっと急いで、火口の様子を観てくれませんか。
火口底が異様に浅くなってるけど、おかしいので、急いで登ってきて観てくれませんか。」

親友「何、何が変なんだ、俺の眼には、何の異常も見えねぇけど、お前の眼には
それが観えるのかよ。」

私「消防やってると、火口底の熱気を見ただけで、もう発火寸前の危険状態だと判るんだ。」
写真屋のオヤジさん
「何、どうしたんだ、火口底が浅いだと、昨日までは500Mはあったが・・」
私「いや、今はもっと浅く、300Mを切って、高熱を発して危険な状態になってます。」

写真屋のオヤジさん、急いで火口へ登って来てくれて、
「おお、こりゃ確かにおかしい、火口底は本当に300Mを切ってるな、
それに火口底に亀裂まで走ってるぞ!!
一雨降ると、今にもドカンと来るな。急いで下山したほうが良さそうだ。」

この時、一般観光客の中から、自殺志願者の青年一人が、
周囲の制止と警告を振り切ってまで、どんどん火口底まで降りてしまった。

私「写真屋のオヤジさん、何とかして助けられる方法はありませんか。」
写真屋のオヤジさん
「いや、この危険な瀬戸際じゃ、いくらなんでも、もう無理だ。
ワシも若い時は、レスキューに加わっててな、
自殺者が出ないように説得を試みたり、縄ばしごとロープを垂らしてみたが
それすら悪用して、どんどん降りていってしまうような奴は、
いくら呼んでも、追いかけても、更に噴火口の中へ走り寄ってしまう。
それが自殺願望者の心理だから、救おうと近づくほど、死に急がせることになる。
救助ヘリを呼んでもこの悪天候じゃ、乱気流が発生して墜落の危険性は高いから、
二次災害の危険がある状況では、どうにも救える手が無い。
冥福を祈ってやるぐらいだな!!」

傍に居た、女子の級長が
「ねぇ、向こうの空から黒い雲がやって来て、雨が降り出しているわよ。
直ぐに避難しないと、もう危ないんじゃない!!」
私「本当だ、雨が降って、大きめの水蒸気爆発が起きたら、全員アウトだな!!
良し、女子達から、急いで下山開始してくれ。足元が岩石だらけだから、
転倒しないように互いに手を繋いで、声を掛け合って、注意を促しながら、
大至急下山して、ガイドさんに、まもなく噴火すると知らせてくれ。」
女子達は、女子の級長と共に、急いで声を掛け合いながら下山を開始した。

私は、更に大きな声を出して、山頂火口の周りにいた、まだ異変に気付いてない
運動部の親友たちを、急ぎ呼び集めた!!
運動部の仲間たち「何、何かあったのかよ。」と、20人ほどが集まってきた。

私「お前たち、皆、理系だろ、火山噴火の際に熱雲サージ(火砕流)が出ることは
教わってるよな。」
私「今、このままだと、逃げ足の遅い女子達ばかりか、一般観光客まで
1キロ先の観光バスターミナルに辿り着くまでに、ドカンとやられてしまう
その噴火寸前の状態にあるんだ。時間稼ぎして、噴火を遅らせるので、
力を貸して、手伝ってくれ。」

運動部の仲間達「良し、俺たちに出来ることがあれば、何でも手伝う、
一体、どうやるんだ、教えてくれ」
 
私、「先ず、役割分担から指示するぞ!!」
姉妹校の親友に対して、「お前は、姉妹校の避難誘導を大声で呼びかけながら
急いで下山してくれ。」
姉妹校の親友「良し、引き受けた。」と走り出して、
旧火口のほうへ大声で叫んで行き、姉妹校の生徒達・教員達へ知らせて避難が開始された。
 
私は、運動部の仲間の一人に
「お前は力持ちだから、写真屋のオヤジさんの重たいカメラ一式を預かって、
一緒に下山してくれ。」
仲間の一人「良し解かった、写真屋のオヤジさん、その重たい荷物お持ちします、
一緒に下山しましょう。」
写真屋のオヤジさん「おお助かる、それじゃ、お先に降りるが、幸運を祈る!!」

私「バスケとバレー部の背の高いキャブテン二人は、急ぎ下山して、観光バス発着の
パニックを防ぐために、一般の観光客の車両脱出を、優先させる形で衝突防止の
交通整理を担当してくれ。急ぎ全速力で下山してくれ、頼む!!」

キャプテン二人「良し、引き受けた。」「おい急ごう、お前らの幸運を祈る!!」

サッカー部と柔道部のキャプテン達と部員一同
「俺たちは、何をしたらいいんだ。」
私、足元の小石を拾い上げて、
「この手の握り拳よりも、やや小さい小石を選んで拾ったら、こういう投げ方の要領で、火口底に、雨水が溜まり始めてる箇所をめがけて、投げ込むのさ!!」と
 お手本の一球を、自殺志願者の十数メートル先の、水溜りをめがけて、投げ込んだ!!

ドッカーン!!
・・最初の小さめの人工の水蒸気爆発が、30mほど高く噴煙ごと勃発した。
   
これで、自殺志願者は、目の前の爆発に驚いて血相変えて、後戻り始めた。

この自殺志願者に気を取られて、仁王立ちに陥って、居残って眺めてた生徒多数と
一般観光客達は、ハッと目が覚めて、噴火だと気づいて、一斉に、下山を開始した。

私「おーい、慌てて降りなくても大丈夫だ、今のは人工爆発だ
本噴火までには、まだ時間はある。雨が降り出してる中だから
転ばないように、足元の岩石に注意しながら、落ち着いて下山してくれ!!
そして、順不動で良いから、我々が乗る6号車の以外なら、
どの車両に飛び乗っても構わないから、補助席を倒して満席に成り次第、
急ぎ発車するように、ガイドさんたちと運転手さんたちに告げてくれ。」

こう大声で、下山中の生徒達に向かって叫びながら、振り向いて
サッカー部と柔道部の仲間達に、
私、「さぁ、今の投石の要領で、わかったろ!!
握り拳よりデカイのは、大爆発を誘発するので、絶対禁止だが、
握り拳より小さい石ころだけで、5名ずつに分かれて、
火口内の左サイド、センター、右サイドに手分けして
降って来てる大量の雨水が、川となって、真ん中の大きな亀裂に流れ込み、
巨大な水蒸気爆発が起きる前に、その周囲の小さい水溜まりをめがけて投石開始しだ。
水溜まりごと小爆発させて、雨水をどんどん吹き飛ばしてくれ!!」
 
私、「皆で一斉に、小爆発を続けると、大量の熱波が上昇気流になって、
どんどん降り始めてきてる雨雲まで、(山頂スレスレの低層雲の為)
蹴散らかすことが出来るので、さあ、一斉攻撃開始だ!!」

次頁へ続く

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