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今日も長い冬期講習の一日が終わり,駅のベンチで電車を待っていると,人懐っこいおばあちゃんが,明らかにあいている座席だったのだが,「あの,すんません,ここあいとりますかね」とことわってから,となりに座られた。
座って落ち着くまもなく,こちらが特に何もいうわけでもないのに,向こうからどんどん自分の言いたいことを話してくるという,わりとありがちなパターンだった。こういうときは,私も一人で退屈なので,ふつうに話を返すことが多く,今日もそうだった。
最初は,文庫本を読む私の目がいいだの,自分は近いところはぜんぜん見えないだのという話題から始まったのだが,そのうち,そのおばあちゃんが交通事故で足を怪我なさった話をされた。
それを聞いていると,久々にムカムカした・・・。
いや,おばあちゃんにではなく,おばあちゃんに怪我をさせた相手にだ。
交通事故なんて,確かに不運なこともある。自分は相当気をつけていたつもりでも事故を起こしてしまうことは無いではない。でも,やっぱり人を怪我させて入院までさせてしまったら相当の陳謝があってしかるべきなのに・・・その相手の男は,「今お金がない」と言い逃れて,治療費を払わなかったらしいのだ。任意保険も切れていたらしい。
さらには,そのおばあちゃんが怒って裁判(おそらく簡易裁判所での小額訴訟と思われるが)に訴えたものの,相手が病気だとか言って出てこない始末・・・最期までにげるつもりなんでしょうね・・・
あー,やっぱり,あのときその相手の住所を聞いて,私が直接脅かしたほうがよかったかなぁ・・・こんなとき,あと一歩が踏み出せない自分が歯がゆい。うちのかみさんは,こういうとき何はともあれ相手の気持ちに同調して,即断即決で行動を起こすのだが,恥ずかしながら私はどちらかというと手をこまねいて結局なにもしないというタイプなのだ。
そのあと,同じ電車に乗ったのだが,おばあちゃんは私に気を使ったのか,別のドアから乗り込んだ。あいにくとその電車は座席が空いておらず,誰か譲ってくれる人は居ないかと思っていたが,おばあちゃんの目の前に座っていたオジサン二人組みは,気づいた風だが席をゆずるつもりはなさそうだった。「よし,次の駅で止まったら,おばあちゃんを優先席に手を引いていって,のうのうと座っている若者に譲らせるぞ・・・」と思っていたら,次の駅で,そのおじさんの一人がおばあちゃんに声をかけて席を譲ってくれた。
いいぞ!おじさん!
私の中でのそのおじさんの評価がマイナス100%からプラス50%にアップした。(最初から譲ってほしかったからね・・・)(^^;
はじまりは「ちょっといやな話」だったけど,おじさんのおかげで少しは救われたかも。
ありがとうね,おじさん。
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日常の一こまの情景が浮かんできて、いいお話をうかがいました。誰でも年をとるもの。その想像力を失わないようにしなければと思いました☆
2006/12/28(木) 午前 11:49 [ 谷川雫 ]
>sizukuさん 最初はいやだった話をするつもりで書き始めたんですが,書いていくうちに,「ああ,自分は最終的にはいい気分になってたんだな」って気づきました(^^)
2006/12/29(金) 午前 0:45 [ 用心棒 ]