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石炭の天ぷら

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先日こんな記事を見つけた。

石炭を“天ぷら”で高品質化、インドネシアに実証工場

1月20日17時11分配信 読売新聞


 経済産業省と神戸製鋼所が、褐炭など品質が低い石炭にアスファルトを絡めて油で揚げ、「天ぷら」にして品質を高める事業の実証プラントを3月からインドネシアで建設する。

 水分を多く含み、熱量が低いため、ほとんど利用されていない低品質炭を高熱量、低公害の高品質炭に加工する。商業化を視野に入れた大規模な石炭の「天ぷら」工場は、世界で初めてという。

 新工場は、経産省が資源エネルギー庁の所管する財団法人・石炭エネルギーセンター(JCOAL)を通じて40億円、神戸製鋼が40億円出し、石炭鉱区があるインドネシア・カリマンタン島南東部に建設する。

 3月に着工して2008年春に稼働し、1日に低品質炭600トンを高品質化して日本などに輸出する計画だ。10年度までに日本の石炭火力発電所などに供給して、商業化を目指す。

 「てんぷら」と「石炭」という,およそ結びつかない言葉が,こういう風に活かされるのは驚きでした。ヒントやアイデアの種は,どんなところにあるかわからないものですね。

 石炭は,古ければ古いほど良い石炭らしいのですが,日本の石炭は比較的新しいものが多く,いわゆる「低品質」の部類に入るらしいので,この方法を使えばまだまだ使えるものがあるかもしれません。
 ただ,外国の露天掘りに比べると,掘り出すコストがかかってしまうので,今後国産の石炭採掘がまた増えてくるということは難しいかもしれないのですが・・・。

 私ももっといろんなものに視野を広げていこうっと。
 うちの塾で使っている中学受験用のテキストは,四谷大塚の「予習シリーズ」です。半期で1冊2000円程度と,決して安くはないのですが,非常に良くまとまっているのと,特に社会の場合は最近の流れ(統計データや時事問題,歴史の研究成果など)をいち早く繁栄しているので,参考書としては使いやすいテキストだと感じています。

 すでに中学受験を担当するようになって5年が過ぎようとしていますが,未だにきちんと理解しないまま,テキストに載っていることをなんとなく覚えさせてしまっている,塾講師としてはお恥ずかしい箇所が,まだ結構残されていて,その一つが,今回取り上げた「底引き網」と「トロール漁」なのです。

 「予習シリーズ」では,この二つは区別されていて,
 「底引きあみ」…海底にいるかれいなどをとります
 「トロール漁業」…一隻の船で底引きあみを引いて,魚をとります
 と説明されています。

 この説明を読むと,二隻の船で引くのが「底引きあみ漁」で,一隻の船で引くのが「トロール漁」のように受け取れます。本当にそうなんでしょうか?

 これをwebで一通り調べてみると,そんなに単純なものではなさそうでした。

 特に,トロール漁については,このページによると,

底びき網は大きく分けると、大型船により行われる遠洋底びき網、日本近海で行われる沖合底びき網、ごく沿岸で小型漁船により行われる小型底びき網に分類されます。同じ底びき網でも、規模により操業形態は大きく異なります。

遠洋底びき網 北方トロール、転換トロール、北転船、南方トロール、えびトロール、以西底びき網
沖合底びき網 1そうびき、2そうびき
小型底びき網 15トン未満の漁船による

ということで,「底引き網」という大きなカテゴリーの中に「トロール漁」という漁法が含まれているようです。

 そう考えると,「予習シリーズ」の分類の仕方は,やや不正確なのではないかという気がします。
 日本の食糧事情については,先の記事に記したような状態なのだが,では,それを解決するにはどうすればよいのか。

 この手の問題に対しては,次のような「模範解答」が与えられることが多い。

 ○ 農業の共同化や外部委託によって経営規模を拡大し,コストを下げ,価格を下げる
 ○ 日本の農家を保護して農業生産を拡大し,輸入を制限する。

 しかしながら,次の農業の担い手がいないのでは,これらの政策を実行に移したとしても,立ち行かなくなるのは火を見るより明らかだ。

 ところで,「食料自給率を上げるにはどうしたらよいと考えますか」という問いに対して,数年前,ある生徒がこう答えたことがある。

 「農業を強制的にやらせる」

 最初この答えを見た時には,本人と一緒に笑ってしまったのだが,その数秒後,「ん?まてよ・・・」と考え直した。これって,いわば「徴農制」ってことかな?…と。

 そこから私の妄想が始まる。

 まず,現在農業の技術を持った人を国家公務員待遇で「農業指導員」とし,大学卒業から2年間は,原則「徴農」されることとする。「徴兵」して人の殺し方を教えるより,よほどましだと思う。
 そして,そうやって生産された農産物を,安定した価格で消費者に販売する。もちろん,これらの農産物は厳しい「農業指導員」の監視の下,許可されていない農薬などを使わずに生産されるわけだから,安全性も高い。

 などということを考えてしまった。

 実際これだけの考えでは全くナンセンスなのだが,徴兵制ならぬ徴農制を,私の中で何年かかけてあたためてみようと思っているのだ。
今,日本の食料自給率どれぐらいかごぞんじでしょうか。


 カロリーで計算した場合,40%程度なんですよね。これってつまり,食糧の輸入が完全にストップすると,今の半分以下のカロリーしかとれないってことなんですね。さらに言うと,牛や豚の飼料として主に使われているトウモロコシは自給率0%ですから,今日本で飼育されている家畜の数は当然維持できなくなります。そうすると,自給率はさらに下がりますね。
 現在,日本は世界でもっともたくさんの食料を輸入している国と言えるようです。
グラフ2

 こうなってしまった原因はいくつかあります。
・ 日本人の食生活が多様化して,さまざまな食材をとるようになった
・ 経済成長=工業生産という式だけで国が政策をすすめてきた
・ 国産より安い外国産のものを輸入したほうが売れる
・ 穀物の輸出相手を探していた某国の戦略にからめとられた
 などです。

 現状を考えれば,食料が自給できなくなるような事態にならないよう,外交努力を続けて,他国との関係を良好に保つしかないわけです。しかしながら,問題は自給率だけではないのです。

これを見ると,

 日本人の中で,農家の人口の割合は,今やたったの7%にすぎません。

 な・お・か・つ

 そのうちの約三分の一はお年寄り(65歳以上)なんです。

 これって,あと20年後はどうなってしまうんだろう・・・農業は,今流行の「団塊の世代」の方々の,リタイア後の趣味として行われるだけになってしまう・・・のかもしれないと,そら恐ろしくなります。

 

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校倉造の秘密

 かつて中学校で正倉院のことを授業で習ったとき,以下のような説明を受けた記憶がある。

http://proxy.f3.ymdb.yahoofs.jp/bc/45448c34_153ed/bc/d456/1010/Azekura.gif?BCoVJRFBeh.izhZW
 湿度が低い日には,木材が乾燥して縮み,すき間が開くので,風通しが良くなる。
 湿度が高い日には,木材が水分を吸収してふくらみ,すき間をふさぐので,そとの湿気が中に入り込まない。

 と言うんですが・・・よく考えてみてください。

 柱を使って,三角形の木材をその柱に固定すれば,そのようなことも可能かもしれませんが,校倉造とは,柱を使わずに,横木をくみ上げて壁を作る建築方法なので,木材が縮めば,その分上の木材が落ちてきますよね。

 「じゃあ,わざわざあんな構造にしたのはなぜなんだ?」

 と思っていたら,こんな記事を見つけました。

 つまり,校倉造にすることで,湿度に関わらず「機密性」を高めることができるようです。

 奈良時代に立てられた正倉院は,長い年月の間に機密性が落ちてきているようですが,「西の正倉院」と呼ばれている(呼ばせようとしている?),宮崎県美郷町に復元された建物では,外の気温や湿度の影響をほとんど受けず,かなり安定した温度・湿度を保っているとのことでした。

 昔習ったことと,現代の研究成果を入れた説明では,違う部分も多々あるようです。

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