時間どろぼう!

忘れたころにやって来る、テンサイ。

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あゝ、桂さん(2)

ファンの熟成度

 このブログに「桂銀淑進化論」を書いたのはいつのことだったろうか。その中で、俺の死因は「焦がれ死」だろうとまで書き、桂銀淑の歌手としての才能ばかりでなく、人間として魅力のある女性だと書きまくってきたのだから、「その桂銀淑が覚せい剤事件を起こしたんだ。おい、クマ、何とか言えッ!」そう詰め寄られても当然である。

 この事件は刑事事件でもあり、許されることではない。しかし、これを機に桂銀淑のファンをやめてしまうのか? どっこい、そうは行かない。桂さんファンはそんなにヤワではない。

「なにッ、麻薬をやる女をおまえは認めるのか?」
「………」
「46才と言えば分別盛り、20才そこそこの小娘じゃあるまいし、やっていいことと悪いことの区別がつかなくてどうするッ。魔が射したじゃ済まねえだろ、常用してたってんだから」
「………わかった。謝る」
「謝るって、おめえがこの俺にか?」
「あゝ、俺はだれにでも謝る。この通りだ、勘弁してくれ」
「な、なんだよ、そりゃ」
「俺はあいつのファンをやめられねえ。ファンと言やァ身内も同然。だから謝る」
「身内?」
「そう。娘になり代わって俺が謝りてえ。この度はウチの出来のわりぃ娘がとんでもねえことをしでかしやがった。申し訳ねえ」
「おめえに謝られたってしようがねえやな」
「いづれ娘にはちゃんと世間さまに詫びさせて、きっちり叱ってもらうつもりだ」
「おめえ、いつから桂銀淑のオヤジになったんでぃ?」
「やっとまた仕事するようにはなったがよ。無理すんなよ、身体ァいたわれよ、ってあいつにゃ陰じゃ言ってきたんだがよ……」
「それは親バカの甘やかしじゃねえかい?」
「そう言われちまうとグゥの音も出ねえ。けど、どうしてもあいつと縁切りするわけにゃ行かねえんだ。な、勘弁してくんねえ。この通り」

 社会性の欠如も甚だしいと責められても仕方ない……。婦人公論に復帰の準備を着々すすめている旨の記事が出た。若い頃は「きかない娘」のようだった彼女も年齢を経て、ずいぶんと優しい顔立ちになっていたが、やはりイマイチ元気は無さそうな印象だった。桂さんは空白の5年の挽回しなければならなかった。その無理を支えるのに覚せい剤に頼った。つっぱり通してきた彼女の一番弱い所だった……。

 社会には謝罪してもらわなくてはならないが、ファンには「期待を裏切った」などと謝罪する必要はない。ファンに謝らなくていいと言うのは、ファンとしては「しょうがねえなァ」と言いながら彼女を愛さないわけには行かないからだ。「甘やかしだ」と言われるのも承知だが、彼女がしでかしたことより何が彼女をそうさせたかについてはファンでない人より理解があるだろうと言う意味である。

 今回の事件で、何とか屁理屈をこねて自分を納得させようと思ったのではない。ファンになる、惚れる、というのは理屈じゃない。仮想の恋人のように憧れる時期を過ぎて、ダメでもヘマでも支えてやろうとの親ごころが、ファンとしての熟成度でもあるのかな、と思う。いずれにしてもファンというのは、スターを勝手に自分の身内と勘違いする種族のことであります。85才だというご母堂の心中察するに余りある。末筆ながら改めまして、

 皆さま、この度は不肖の娘が大変ご迷惑をおかけしました。本当に申し訳ありません、m(_ _)m。

閉じる コメント(3)

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本当に大好きなんだと思いました。。
ファンを超えて愛に近いと思います。。いや愛なんでしょうね。

2007/11/28(水) 午後 5:06 NANA 返信する

おっしゃりたいことを私なりに理解し納得しました。

2007/11/28(水) 午後 7:05 [ - ] 返信する

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同感です。何とか克服して欲しいです。やっぱり好きだから。

2007/11/30(金) 午前 7:20 [ tom*4*8jp ] 返信する

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