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本日はテトリスとフラッシュバック(PTSD)のお話しです。 テトリスとは、あのゲームの「テトリス」です。 テトリスとPTSDに関係があるなんて、とても意外だと思いませんか? それではイギリスからの研究結果をご紹介いたします。 ・オックスフォード大学 エミリー・ホームズ博士のチームによる研究結果。 ・被験者は健康な40名。被験者にケガなどの不快な動画を見せた。 ・半分の被験者は、動画を見た後にテトリスをプレイした。 ・その後1週間に渡り、フラッシュバックの数を記録したところ、 テトリスをプレイした被験者はフラッシュバックの体験が少なかった。つまりこういうことですね。 テトリスをすることによってフラッシュバック(PTSD)の症状が緩和されるという実験結果だった。※フラッシュバック:強いトラウマ体験を受けた場合に、後になってその記憶が突然 かつ非常に鮮明に思い出されたり、同様に夢に見たりする現象のこと。 この結果について研究者たちは次のように分析しています。 「テトリスのプレイには脳のリソースを多く使用するので、 その分フラッシュバックが弱められるのではないか」 テトリスは湾岸戦争の当時、最前線で戦闘をしていた米軍歩兵の休憩中の楽しみとして大人気だった という事実もあるそうですよ。 しかしながら研究者は次のように注意しています。 PTSDの患者はテトリスをするべきということではなく、 脳の働きを理解するために有益な研究である。 この実験の研究者らは今回の実験が、
トラウマの影響を最小限に抑える方法を見出せるのではないかと 期待しているとのことです。 他の研究者からは、今回の発見を実用化するのは現実的には非常に難しいかもしれない という意見もありますが、何とか治療法の開発を目指して欲しいものですね。 この記事はPTSDの患者さんにテトリスを勧めるものではありません。http://x4.iaigiri.com/bin/ll?050330000. http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php |
PTSD
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本日はPTSDの治療法についてのお話しです。 EMDRという治療法に効果があるというニュースを見かけました。 最初にPTSDとは何なのかということを簡単に説明いたします。
PTSDとは「心的外傷後ストレス障害」という意味です。 事故、災害、犯罪、いじめ、虐待、暴力、戦争などのトラウマ(心的外傷)となる、 心に受けた衝撃的な傷が原因で生じる様々なストレス障害のことを指します。 PTSDには次のような症状が出ると言われています。 離人感・・・自分が自分でないような、自分がその場にいないような感覚 失感情・・・感情が湧かない フラッシュバック・・・日常生活の中で、事件・事故などの情景が 頭を走馬灯のように通り過ぎ、 感情をコントロールできなくなる状態 悪夢、睡眠障害 対人恐怖、引きこもり うつ状態、やる気の無さ、無関心、集中力の低下 パニック障害 怒り、イライラ感 過度の驚愕反応・・・音に過剰反応したり、睡眠時にちょっとした音で飛び起きたり治療法としては投薬(抗うつ薬などで症状を軽くする)やカウンセリングが中心です。 ところが最近はEMDRという治療法が注目されているとのことです。 ●EMDRとは、事故や事件などの体験を思い出しながら、目を左右に動かす治療法。 (眼球運動による脱感作と再処理治療) ●1989年にアメリカで生まれ、欧米では既にPTSDの有効な治療と認められ、 アメリカでの複数の報告では84〜90%で症状が治まったとのこと。 ●治療方法 ・医師や臨床心理士が、患者の心理状態を見極めながら、 原因となった事件や事故を振り返ってもらう。 ・それらの記憶を思い出した患者は、恐怖に身を硬くしたり、呼吸が速くなったりする。 ・そのタイミングで1秒に2往復程度の速さで腕を左右に振り、 患者に指先を目で追ってもらい、1セット25〜30往復続ける。 ・「どんなイメージが浮かびますか」などと尋ねながら連想を促し、 60〜90分の治療中に数セット〜数十セット繰り返すと、恐怖が薄らいでいく。 ●なぜ効果があるのか、まだ解明されていない。 ●保険適用外不思議ですね。 何故、上記のような行為によって、症状が改善するのでしょうか...。 兵庫教育大 市井教授(臨床心理士でもある)によると、 ・人間はレム睡眠中に記憶の整理や取捨選択が行われる。 ・しかし強い恐怖体験はすぐに処理できず、 頭の片隅に生々しいイメージとして残ってしまう。 → PTSD ・EMDRの治療で、指を目で追うことにより眼球が小刻みに動く動作により、 脳がレム睡眠時のような状態になっているのかもしれない。 ・つまり眼球運動によって脳にレム睡眠中と似た活動を起こさせ、 記憶の整理を促すと考えられている。なるほど。 しかし保険適用外という現実は辛いですね。 治療費はどのくらいなのでしょうか。 興味を持たれた方はこちらで内容を確認してみて下さい。 http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php |
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本日はPTSDを取り上げたいと思います。 皆様は2005年に起きたJR福知山線の脱線事故を覚えていますか? 最近のニュースでJR福知山線脱線事故の負傷者のPTSDの状況が 報道されていました。概要は以下のとおりです。 ・兵庫県こころのケアセンターによる報告。 ・事故当時、1両目から7両目に乗っていた 負傷者42人(男性15人、女性27人)を対象に、 事故後1年半から3カ年計画で面接調査を実施した結果。 ・42人のうち15人が、 事故の記憶が何度もよみがえる等のPTSDとみられる症状があった。 ・上記の15人のうち、8人に「うつ病」の症状がみられた。 ・上記の8人は、身体面の不調以外にも、仕事や対人関係に支障を訴えるなど、 「生活の質」の低下も目立った。 ・PTSDの症状がみられないが、「うつ病」の症状がみられた人は3人だった。ところで皆様は事故の概要を覚えていますか? もう一度思い出していただければ、負傷者の方々が PTSDや「うつ病」を患った理由も納得できるかと思います。 ・日時場所 2005年4月25日午前9時18分頃 JR福知山線尼崎駅〜塚口駅間で発生 ・被害状況 死者107名、負傷者562名 (戦後4番目に死者が多い事故。JR民営化後としては最悪の事故) 犠牲者の多くは1両目と2両目に集中し、多発外傷や窒息が死因 事故で負傷しなかった乗客、マンション住人、救助作業に参加した人も PTSDを発症する等の大きな影響を及ぼした。 ・原因 カーブにて、ブレーキをかける操作が遅れたために、 時速116km/hでカーブに進入し、1両目が脱線し、続いて後続車両も脱線した。 <兵庫県警および航空・鉄道事故調査委員会> (事故の背景にはJR西日本の経営体質がある、とも言われていました。)最近では重傷者の処置をした看護士さんがPTSDになったとして、 労災認定の裁判を起こしたことがニュースとなっていました。 この看護士さんにも 「事故を想起することで情動が不安定になり、大きな心理的影響を受けた」 という症状が出ているとのことです。 しかしPTSDはこのような、数十年に一度の特別な大災害(事故)の場合だけに発症するわけではありません。 身近に起こる事故や暴力、犯罪など、決してニュースで報道されることがない出来事による 患者さんのほうが圧倒的に多いのです。 |
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本日はPTSDの原因となった恐怖体験の記憶を解消する研究についてです。 PTSDとは日本語では「外傷後ストレス障害」などと訳されています。 心に加えられた衝撃的な何かが「傷」となり、 後に様々なストレス障害を引き起こす疾患のことです。 この場合の「心の傷」とは「心的外傷」あるいはトラウマと呼ばれます。 トラウマには事故、火事、地震、テロ、洪水、テロ、監禁、虐待、強姦などの 災害や犯罪などで生じることがあります。 さて本日は、この心的外傷、トラウマを癒す方法の研究をテーマにします。 本日のお話しのヒントとなったニュースを簡単にまとめると以下のようになります。 最初に記憶についての予備知識をお話しいたします。
・地震や事故などの恐怖の記憶は、 脳にしっかり刻み込まれ、普段は書き換えられることはない。 ・しかし元の体験を思い出すことで、 固定されていた記憶が一時的に書き換え可能な状態に「引っ張り出される」ことがある。 →「記憶の不安定化」と呼ばれる現象今回の研究はこの「記憶の不安定化」に着目して、実験が行われました。 それでは実験の概要です。 ・東京農業大学の喜田教授による研究結果 ・マウスを特別なカゴに入れて2秒間の電気ショックを与えると、 驚いて「恐怖記憶」が固定される。 →つまりPTSDに似た状態 ・24時間後に再びカゴに入れると、 電流を流さなくても恐怖を思い出して、じっと動かなくなった。 ・カゴに3分以上入れておくと「記憶の不安定化」が起きた。 30分間入れたマウスは「電流が流れたのは過去のことで、もう流れない」 と学習して記憶が書き換わった。 24時間後に再びかごに入れても、怖がらることがなかった。 →PTSDが癒えた状態。 ・カゴに3分間入れただけでは恐怖記憶は書き換わらず、 24時間後にもう一度カゴに入れると、恐怖を思い出して、じっと動かなくなった。 ・神経の情報伝達を制御する ●L型電位依存性カルシウムチャンネル(LVGCC)と ●内因性カナビノイド受容体(CB1) という受容体に薬を投与して作用を妨げた結果、 カゴに30分以上入れておいても「記憶の不安定化」が始まらずに、 24時間後にもう一度カゴに入れると、恐怖を思い出して、じっと動かなくなった。この実験結果から言えることは、 CB1やLVGCCを活性化して、効率的に「記憶の不安定化」を起こせば、恐怖記憶を消せるということになります。ちなみに CB1やLVGCCが活性化すると、神経伝達物質の放出が減ることがわかっています。 この神経伝達物質の減少が記憶の不安定化を起こす原因と考えられますが、 どの神経伝達物質なのかは特定できないとのことです。 現在は研究中で、その神経伝達物質を特定できれば新薬の可能性もあるとのことです。 一日も早く新薬が開発されることを心から祈ります。 http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php |
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本日はPTSDの診断基準について書きたいと思います。 PTSDは心的外傷後ストレス障害とも呼ばれています。 ちなみにPTSDの"T"は「トラウマ」の頭文字です。 以下は心的外傷後ストレス障害の診断基準です。
これは専門家が使うもので、本人が独自に診断しても、 正しい結果を導くことはとても難しいのですが、参考情報として読んでください。 A.その人が体験した心的外傷に関連する出来事は以下の2つとも存在する。1.自らが凄まじい外傷や死に直面するような体験をした。 または、他者が同様の状況に直面したことを目の当たりにした。 2.その人の反応は、無気力であったり、無力感があったり、ひどく怯えている。 ※子どもの場合は、まとまりのない興奮した行動と表現される。 B.心的外傷が少なくとも一つ、またはそれ以上で再体験が持続される。1.意識とは反して、その出来事が思い出されることにより苦痛を伴う。 その思い出される記憶は具体的で、思考や知覚も含まれる。 ※子どもの場合は、鮮明な悪夢を見ることがある。 2.心的外傷に関連する出来事を繰り返し夢に見る苦痛。 3.心的外傷に関連する出来事が再現されているような行動をしたり、感じたりする。 4.心的外傷に関連する出来事を想起させるようなことがあると、強い心理的苦痛を感じる。 5.心的外傷に関連する出来事を想起させるようなことがあると、生理的反応が現れる。 C.心的外傷に関連する出来事と関連する刺激による持続性が以下のうち、少なくとも3つ以上示される。1.心的外傷と関連するような思考、感覚、会話を避けようとする。 2.心的外傷を思い出させるような行動や人物を避けようとする。 3.心的外傷の重要な部分の記憶喪失 4.重要な活動への興味や関心の減退 5.他者との孤立感、疎遠間 6.情緒、感情(特に対人的、性愛的な)の減退 7.未来に対し希望が無い D.(心的外傷に関連する出来事が起きる前には見られなかった)持続的な覚醒亢進症状で、以下のうち少なくても2つ以上示される。1.入眠または睡眠維持の困難 2.いらだたしさや、怒りの表現がおきやすくなる。 3.集中力の減退 4.過度な警戒心 5.過剰に驚く E.症状の持続期間は1ヶ月以上である。(B、C、Dの症状)F.症状によって主業(仕事や勉強)や社会活動、日常生活に支障をきたし、苦痛を感じる。http://www.tokyovalley.com/yahoo_blog/article/article.php |




