降り続く雨

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偽物も役に立つ

こんばんは。「降り続く雨」の”のえる”です。
本日は偽薬についてです。


偽薬とは違法で粗悪なコピー商品のことではありません。
臨床検査などの時には、
検査対象の薬と効果を比較するために利用されます。
そんな偽薬に関する研究を紹介いたします。
・アメリカ ハーバードメディカルスクールの
 Ted Kaptchuk氏による研究結果。

・実験の対象は過敏性腸症候群の患者80名。

・80名のうちの37名に1日2回、偽薬を投与した。
 同時に患者には「症状が改善するかもしれない」と説明した。

・上記の結果、
 偽薬を与えられた患者の59%に改善がみられた。
つまり簡単にまとめてしまうと、
偽薬は症状改善の効果が認められた
という実験結果でしたね。

ちなみに研究者の今回の実験結果を
受けて次のように分析しています。
「偽薬が腫瘍に作用したり、細菌を殺すことはないだろうが、
 うつ病のように患者の自己評価が重要な病気には
 効果があるかもしれない」

なるほど。
うつ病などの精神疾患には偽薬は効果的かもしれない
ということですね。

こんにちは。「降り続く雨」の”のえる”です。
本日はテレビの影響力についてです。


皆様は健康や病気や薬などの情報をどこから入手していますか?
インターネット、テレビ、雑誌、新聞などが挙げられます。
・口コミ病院検索サイトQLifeによる調査結果。

・2009年10月11月かけて、
 全国の生活者(有効回答数は2198人)に対しネットで実施。

・医療に関する情報をもっとも多く得ているメディアは
 テレビがトップで40%だった。

・さらにテレビは「もっとも行動に影響する」という結果だった。

・テレビで自分が関係する薬の副作用の話が出た場合の行動は
 7割強の人が医師や薬剤師に質問すると回答。

・しかし、2割近くの人が薬の使用量を
 「医師・薬剤師に相談もせず、勝手に」変えてしまうと回答。
つまり簡単にまとめてしまうと、
2割の患者がテレビの影響で薬を止めたり、量を変えてしまう
かもしれないという調査結果でした。

患者の自己判断による断薬や減薬は「離脱症状」を引き起こし、
患者自身に悪影響を及ぼす可能性があります。
その判断を担当の医師と薬剤師は把握することできません。

今回の調査結果を受けて東京大学の澤田教授は
次のようにコメントしています。
・テレビが医薬品の適正使用上の重要な役割を果たすことが分かった。

・視聴者側の「ウケ」も良くなるので、
 医療系の番組はセンセーショナルな内容となる場合が多い。

・結果として過剰な”あおり”が内容に込められる場合もある。

・放送する側は高視聴率を取れれば良いと考えるかもしれないが、
 医療サイド、そして患者にとっては、必ずしも最良の選択肢ではない。

・生活者は独自判断しないで医療者に相談することが重要。

・医師・薬剤師はテレビの影響力を認識して、
 相談には慎重に答えることが重要。

・テレビ関係者は、専門家の参画を得て、医療現場への影響を予測し、
 医薬品の不適正使用につながらない情報発信をすることが必要。
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こんにちは。「降り続く雨」の”のえる”です。
本日は抗うつ剤とエビのお話です。


皆様は期限切れになった薬剤をどのように処分していますか?
可燃ゴミとして、処分していますか?
それとも、キッチンやトイレから排水溝に流していますか?

アメリカからとても気になる研究結果が届いています。
ナショナルジオグラフィックに掲載された記事を紹介いたしますね。
・イギリス ポーツマス大学の
 アレックス・フォード氏のグループによる研究結果。

・一般的な下水処理後の排水に含まれる
 濃度の抗うつ剤「フルオキセチン」の水溶液に、
 河口に生息するヨコエビを入れた。

・エビは安全で薄暗い物陰にいることを本来は好むが、
 フルオキセチンの影響を受けたエビは、
 水中の明るい場所に向かっていく確率が通常の5倍だった。

・フルオキセチンの作用によってエビの神経が、
 セロトニンの影響を受けやすくなっていた。 

・上記の結果、エビは魚や鳥などに襲われやすくなる。
つまり、簡単にまとめてしまうと、
排水に含まれる抗うつ剤が河口のエビの行動に影響を与える
ということですね。
今回の研究ではエビを取り上げましたが、
エビ以外の生物にも影響を与える可能性はあるそうです。

抗うつ剤だけでなく、薬剤を排水溝で処分する人は意外と多いようで、
今回の研究に至ったようです。

抗うつ剤が自然の生態系に影響を与えているとしたら、
とても残念なことですね...。
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こんにちは。「降り続く雨」の”のえる”です。
本日は向精神薬の処方量についてです。


向精神薬を服用されている方は、
一回の診察でどのくらいの量を処方されていますか?
通常は14日分かと思われます。
しかし、2008年度の診療報酬改定によって、
下記の向精神薬については最大で30日分までの処方が
可能となるケースもあります。
ユーロジン、ダルメート、ベノジール
ドラール、マイスリー、ハルシオン
エリミン、ソメリン、ロヒプノール
レンドルミン、エバミール、ロラメット など
ところが、長妻厚生労働大臣は閣議後の会見で次のような発言をしています。
・うつ病などに対する「薬漬け医療」に問題意識を持っている。

・向精神薬の過量服薬による自殺や自殺未遂を防ぐ対策が必要。

・省内の「自殺・うつ病等対策プロジェクトチーム」で、
 医療機関による「安易な大量処方」や患者の過量服薬を防ぐ方法を検討する。

・現在は最大で30日分の処方が可能だが、
 患者が薬をため込みやすくなったとの指摘があるため見直しが検討される。

・医療機関が向精神薬を処方する際に、
 自殺の可能性のある患者には長期で多量となる投与を避けるように
 6月24日に「通知」を出している。
ということで、薬の処方量が制限されることになりそうですね。

しかし、制限されても仕方がない状況にあるようです。
向精神薬の大量服用による救急出動の件数が、
札幌市、東京都、大阪市、北九州市の4都市で2008年までの
10年間で約2倍に増えていた
というデータがあるそうです。

また厚生労働省が自殺者76人について調査したところ、
精神科や心療内科を受診した人の約6割が
処方された向精神薬を自殺時に過量服薬していた
とのことです。
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こんにちは。「降り続く雨」の”のえる”です。
本日は治療に欠かすことのできない”お薬”のお話です。


日本の精神疾患の治療の問題点を
浮き彫りにするような調査結果が発表されました。
yomiDr.のサイトに掲載されていた内容をご紹介いたします。
・読売新聞が3〜4月にかけて、
 全国の精神科診療所(日本精神神経科診療所協会加盟)の
 1477施設にアンケートを実施して、119施設から回答を得た結果。

・日本では「うつ病」治療の中心は薬物治療だが、薬物偏重の傾向にあると思うか?
 →「強く思う」が19%、
  「ややそう思う」が54%

  ※「患者の過半数に複数の抗うつ薬を処方している」と
    答えた診療所は14%

・最近増えている「軽症患者」に行うべき最初の治療は?
 →「薬物治療だとは思わない」が41%、

  それでは優先すべき治療法は? 
  →カウンセリングなどの精神療法、
   仕事を減らしたりする環境調整 が多かった。
つまり簡単にまとめてしまう、
日本の「うつ病」治療では薬物治療に偏る傾向がある
という調査結果でした。

ちなみに欧米における精神疾患の治療では
軽症者の最初の治療法としてカウンセリングが推奨され、
処方薬は1種類が基本となっています。

もちろん、複数の治療薬が必要なケースもあるでしょうし、
重度のうつ病の場合には薬による治療が重要になってきます。
とはいうものの、日本は欧米を見習う余地が残っているのかもしれませんね。
※精神疾患の治療では薬を欠かせないケースもありますので、
 その点は誤解なさらないで下さいね。
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